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ホーム > 怒髪天 増子直純のナニワ珍遊道

2017年も町から町へと歌を届ける旅烏!
大阪が誇る昭和遺産、味園ユニバースから始まる
ツアーを前に増子兄ィにインタビュー!

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怒髪天の全国ツアー「怒髪天 GOLD N' SILVER TOUR 2017 "きんは100歳、ぎんも100歳、俺達あわせて200歳"」が6月3日(土)より大阪・味園ユニバースより始まる。今年は27ヶ所をめぐり、恒例の沖縄・桜坂セントラル2DAYSを経て、10月9日(月・祝)に東京・新木場 STUDIO COASTで千秋楽を迎える。

昨年はバンド史上最長の全国51ヶ所ツアーに増子兄ィの初舞台・初主演、愛媛発アイドル、ひめキュンフルーツ缶とのコラボなど、多くの話題で沸かせた。そして、それらの経験や成果をバンドに持ち帰って完成したのがシングル『赤ら月』だ。どんな一日であろうとも、「今日のビールがうまけりゃそれでいいじゃないか」と肩を並べて語りかけてくれる“全肯定寄りそい系R&E”。まずは、ミュージカルのような仕上がりが目を引く『赤ら月』MV製作秘話から聞いた。

 

--シングル『赤ら月』をリリースされまして、MVが面白いですね。怒髪天一座の名演技が光りました。

監督は前にライブDVDを撮ってもらった髙木聡監督で。なかなか斬新な、攻めの監督で。その高木監督がやりたいって言ってくれて。俺ら、ジャケットのデザインとかPVとか、トータルプロデュースみたいなことをできる才能がないから。ど素人もいいところだからね。映像のことなんか分かるわけもない。でも、俺らが間違いないだろうと思っている人に曲を聞いてもらってデザインとか作ってもらうと、より面白いもの、俺らが想像する何倍もすごいものができるから。今回もそうだよね。ミュージックビデオに関してはすごい熱量で“こんな感じでやりたいです!”っていう監督の思いがあって、じゃあ、お願いしますと。

--撮影はどんな感じで進んだんですか?

一日でやったね。できんのか?って話だったんだけど、大丈夫です!って。だからもう朝5時半起きだもんね。大変だよ。長野で撮影したんだけど、丸一日、この撮影のためだけに行って。ロケ地は映画とかでわりと使われている場所で、昭和の町並みが残ってるところなんだよね。

--キャラクターの設定も監督にお任せだったんですか?

昭和的なものを作りたいと。『トラック野郎』であったり『仁義なき戦い』であったり、
『蒲田行進曲』とか、そういうテイストがごちゃ混ぜに入っていて。いわゆる歌詞のストーリーに沿ってというものではなく……そうするとカラオケのビデオになっちゃうからね(笑)。

--完全にイメージビデオですね。

イメージビデオみたいになっちゃうから。そうじゃなく、この曲から感じられるものをって話になって。そしたら上がってきた尺にたまげたね。ラフ上がりましたって送られてきたものを見て、どうなってんの?って。曲は3分ちょっとくらいしかないのに、MVは何?10分!?って。でも見たら、なるほど、こういうことかって。

--最初に目にするのが友康さんで。なかなか謎のキャラでした。

何だかよく分からんよね。全員何だかよく分からない。でも、何がなんだか分かんないけど、ああいうものだから。

--友康さんはOKだったんですか?

ノリノリだった。ノリノリだったよ! とにかく全員、刺されて死ぬっていう。ベタベタな展開で。最初に外からすごい叫び声が聞こえてきたもん、う゛~~~~え゛~~~あ!!!!って(笑)。どこのシーン撮ってだよ?って(笑)。

--友康さんが刺されるシーンはご覧にはなってなかったんですね。

見てない。俺らメイクしたり、衣装合わせたり何だりしてたときにもう、友康は撮ってたから。それで外からすごい声がして、血のりつけて帰ってきた。あと、坂さんは台詞が聞き取りづらいというね。う゛う~~(デスボイス)って。坂さん、ハッキリしゃべって!って。

--最後には坂さんと殺陣のシーンもあります。

大変だった、あれ! もう、次の日筋肉痛だったね。中腰でさ、にらみ合ったまま3回も4回も立ち廻るじゃない? あれを何回も撮ってたから。もうね、ふくらはぎがね。もうね、くったくただったね。時間もないし、バシッとやらないといけないから。坂さんにすごい言ってたから。“坂さん、ちゃんとやってくれよ”って。“何回もできんぞ、これ”っつって。だからもう、ふたりとも真剣で(笑)。

--そして映像で上がってきたものが、あのストーリーだったということですね。

そう。面白かったね。あれを一日で撮るとはたいしたもんだよ。カット割りも全部考えてて。事前にちゃんと考えてないとできないよね。もう、すばらしい! 仕事が早いっつうか、やりやすかった。きちんと、段取りいいのは気持ちいい! 楽しくできた。

--『赤ら月』のコンセプトは昭和ですが、何か久々にそれを強く打ち出されたなという印象がありました。

まあ、ずっと一貫しているのはあるんだけど、『サンバイザー兄弟』に出て、より分かりやすいものがいいかなっていうのと、シングルらしいシングルを作りたいっていうのがあって。あと、初めて聴いたとき、イントロから俺の歌が入る違和感とか、そのギャップみたいなものも面白いなと思って。わりとシティポップス寄りというか、さわやかな感じのところから入るから。そこら辺の落差というか、それも面白いかなって思って作って。

--タイトルからして演歌系と勝手に思っていたので、ギャップはありました。でもサビはいつもの怒髪天だなぁと。

今回は珍しくっていうか、この10年くらい、俺たちの中で曲を作るのに“1曲1テーマ”でやっていて。全般的に触りたくなるというかさ、歌詞でも絞ったテーマ以上に広がりがちになる傾向があるから、なるべくそうしないように、小さく区切った世界観、1つのテーマだけに寄り添っていくっていうのかな、そういうふうにしていて。今回はわりと人生観みたいなところで広げちゃったんだけど、まあ、シングルだからいいかなって。本当は内包されている詞の内容だけで3曲は作れるんだよね。歌詞が3パターンくらい書ける。それをあえて今回、1曲にまとめたという。

--『ロード』みたいなことを言いますが、“何でもないことが一番いい”というか。若い頃って日常にはない奇跡のような楽しいことがあったらいいなという願望がありましたが。

そればっかり欲しがっちゃうけど、日々のちょっとしたラッキーの積み重ねが一番幸せなことなんだよね。そこに立ち返ろうっていう曲だからね。いろんなことがあってもまあ、ビールがうまけりゃいい日だったんじゃないの?って、その程度でいいと思う。そんなに劇的なことなんて起こりゃあせんし。特別なことっていうのも、いいことばっかりじゃないからね。だったらね、何もなくても、平々凡々としていてもさ、ちょっとずつ楽しいことを見つけて生きていける方が幸せなんだろうなって思う。

--若い頃はどうでしたか? 20代とか。

若い頃はそんな先のことも考えてなかったし、そのとき楽しければそれでいいやって思ってた。

--今とそんなに変わらないですね。

そうだね。あんまり大きなものを望んだこともないね。それは昔からそうだね。欲しいものはおもちゃとゲームくらいで、いまだにそれだから。そこは変わらないね。ただまあ…3万くらいがいいところかな。買おうと思ったら買えるじゃない? だけど3万か……っていう、そのくらいの葛藤がね。そのくらいのレベルでいいんじゃない? 役に立つものだったら3万でもすぐ買うけど、うーんって思って、それを買うか買わないか逡巡して、手に入れたときはうれしいねぇ…。そんなもんでしょ!(笑)。革ジャンとかもそうだよ。

--値が張るものの中で、一番悩む物は何ですか?

あ~、服だな。

--おもちゃではないんですね。

おもちゃは買っちゃう。なくなるから。売れていっちゃう。あとレア物だったりするから、そういうものは売れたらもう手に入らないから、出会ったときが買い時だっていう。なかなかね、買っときゃよかったなってものもあるよ。ああ、あれもう、出てこねえだろうなっていうのが。服はね、いっぱいあるからね。あってもやっぱりほら、買うじゃない。いいなぁと思ったらね。でもやっぱり、3万くらいだね。

--ステージ衣装に糸目は…?

それはもうしょうがないよね。仕事着だから。あそこにケチると本末転倒だからね。あればっかりはしょうがない!

--ステージ衣装のシャツは今、どのくらいになりましたか?

今40枚くらいある。ツアーで洗濯できないから。去年ほら、51本ツアーやるときに足りないから追加して作ったんだよね。そのおかげですごい数になった。

--何枚、追加したんですか?

30枚くらい。それまで着てたのも20枚くらいあったんだけど、長年着ててダメになって。激しいしね、やっぱり。洗濯ばっかりすると傷むんだよね。

--友康さんと、増子さんは、こだわりの衣装係というか、友康さんもこだわりありますよね。そしてシミさんはTシャツでもメッセージ性があって。

ツアーグッズも誰かTシャツ着てくれないと、売れないからね!

--坂さんは…。

坂さんはほぼ見えないからね、服着てたらいい。全裸でなければいいや。

--一昨年の沖縄でのアコースティックライブで、坂さんは前身ごろの全面にパグの顔がプリントされたTシャツを着ていましたね。

パグ…!(笑)。あれ、顔が二つあるから。坂さん、顔も体型もインパクトがあるから、何着ても服の印象なんて残らないから。だからパグぐらいじゃないと服が目立たない。あれ…気持ち悪いよね!(笑)

--最高でしたね。完全に腹芸でしたもんね。

ほんっと腹芸(笑)。パグの顔がリアルで。

--あの日以外でもパグは着られたんですか?

着てた。あれもうタダゴトじゃないからね! あれはそうそう着れないよ!

--さすがにシリアスな歌のときは。

いやもう、無理だ。ライブのときはダメだよ。

--坂さんが笑うと体が揺れて。

パグも笑ってた!

--あれは増子さんが見つけてこられて。

これはもう着せてやろうと。坂さんにいいだろうと思ってね。

--想像以上でしたね、破壊力が。

ハンパなかった! ばけもんみたいだ。

--そうなりかねないので、坂さんはシンプルに。

あんまり坂さんに注目がいかないようにしないと。すぐ気になっちゃうから。奥の方に何かいるって。

--では、話を戻しまして、怒髪天&ひめキュンフルーツ缶の『恋ノ猛毒果実』もありまして、こちらも今までにないコラボで。

『サンバイザー兄弟』やってるとき、楽器隊3人がひめキュンにすごいお世話になったし、すごく勉強にもなったし。あと、ひめキュンのお客さんたちがすごく盛り上げてくれて、すごく助けられたって言ってたから、お返ししたいなって。ひめキュンがアイドル戦国時代を生き残って行く中で、武器になるものを一つ渡せたらなと思って。で、俺らが思うアイドルって昭和のアイドルだから、昭和のアイドルのいなたさと曲の良さというものをちょっと教えてあげたい、手渡したいなって思って、おニャン子クラブ的に作って。あと、コーラスの部分が男の掛け合いで、それはライブのときにひめキュンのお客さんたちもできるようにして。しかも買いやすいように盤を分けた。お礼だから。この分の予算がちょっとオーバーしているという(笑)。でもA盤はさ、俺らのDVDがついていて、ひめキュンのファンからしたら“どこのおっさんやねん!”っつう、まず最初に見る必要ないから、それじゃ悪いと思って。あとほら、昭和のカバー。昭和の歌の良さをあの子らに知ってもらいたいなと思ったんだけど、ひめキュンのお客さんを見たら、わりと俺らと年齢が近い人たちがいたから、きっと喜んでくれるだろうなって。ライブも面白かったね。3人もすごい喜んでた。難しいけど勉強になるって。それはやっぱり面白かったね。

--プレイヤーとしての怒髪天の基礎の部分が。

底上げされるというか、それはあったね。シミも、プレイヤーに徹しなきゃいけないっていうのがすごく面白かったって言ってた。そういうこと、ないから。あと、ひめキュンのメンバーもバンドでライブをするのがすごく面白かったみたいで。今まで生演奏は歌いづらいと思ってたみたいなんだけど、すごく歌いやすいって。絶対そっちだと思う。合わせてくれるから。ライブも一緒にやって面白かったね。すごい勉強になったし、あの子たちは一生懸命だよね。ああいうひたむきさに胸を打たれる。なにしろほんっとに真剣なんだよな。ローカルアイドルだから地元を大事にしてるしね。ここから何かしら闘える武器は1個でも多くあげられたらと思ってね。

--ファンの方たちも生演奏で好きなアイドルのライブを見られるというのもいいですよね。

それはいいよ。絶対違うからね。おお!って思うから。迫力が違うから。

--そしてもう1曲、『愛のおとしまえ』ですが、こちらは『サンバイザー兄弟』のクライマックスで歌われた歌で。

(『サンバイザー兄弟』で共演した)りょうちゃんがピアノ弾いてくれて。この曲が芝居のオチだからね。最後の肝だから。せっかくだから、これ入れとこうかなと思って。聴きたいっていう人も多かったからね。

--去年舞台に出られて、今年はバンド1本に戻って、いかがですか?

舞台をやったおかげで、映画とかいろんなところからオファーが来たりしてるんだけど、結局バンドのスケジュールが合わないとできないから。やっぱりバンドに戻ってきて、バンドいいなって思うよね。合ってる、俺に。長年やってきたっていうのもそうだし。もう粛々と、自分たちのやれることを毎日、力いっぱいやっていくっていう、それが一日でも長く続くだけで幸せだな。またアルバムでも作ってさ、ツアーやってっていうのが繰り返されていくと思う。それが楽しくて、それやるために東京に出てきたからね。

--舞台に立つというのは同じですけど、ライブと芝居は違いますよね。

全然違う。あれはすごい仕事だよ、俳優ってのは。労力がハンパない。何つうか、単純に自分のさじ加減じゃできないから。ライブはほぼ自分のさじ加減だから。その自由度を俺らは知ってるからさ。ただやっぱり面白いよね、芝居は芝居で。また何か機会があったらねって思うけど、でもバンドを止めてまでやるぐらい面白いものじゃないとやらんかなぁ…。まあクドカン(宮藤官九郎)は昔から知ってるし、面白いってことは分かってるから、クドカンに“どうですか?”って言われたら、“じゃあやろうかな…”ってなるけど、でもそうそう、ライブより優先するわけにはいかないからね。

--『サンバイザー兄弟』を拝見しまして、改めて思ったんですけど、増子さんやっぱりスター性がありますよね。

いや、あれは役が主役だから(笑)。

--やっぱりスターだなって思いました。

いやいやいやいや…(笑)

--いやいやいやいや(笑)、普段いかに贅沢だったかと思いましたよ。ライブハウスとか、距離感の近いところで見ることができて。

いやいやいやいや!(笑)。並びがほら、すごい人がたくさんいたから。段々でも、やってくうちに余計なこととか考えなくなってきたね。その余裕がなくなってくるっていうか。ハードだもん、だって毎日。ほんっとに集中してなきゃいけんし、あと体調がよくないとね。

--お芝居の経験を通じて、ライブにフィードバックされたものはありますか?

一番、変わったのは、バンドに戻ってきてライブをやるとき、アウェイとか、ホームとかっていうことがどうでもよくなってきて。芝居であれだけの本数をやって、アウェイもホームもない。俺なんか初めてだったし、みんな俺のこと知らないで(劇場に)来てるから、その中で“よっしゃ一発かましてやるぞ”とかじゃないんだよね。滞りなく全力を尽くすということに一番、神経を注がなきゃいけない。滞りなく全力を尽くすというのはなかなか難しいことで、でもそれこそがやるべきことなんだなって。自分のできる限りのことを粛々とやるという。だから本当に、それからちょっと意識が変わった。どこに行ったってよりいつもどおりにできるようになったというか。わりといろんなことを気にしない方ではあるけど、さらにね。

--その場で滞りなく全力を尽くすというのはもう、アウェイとか、場所は関係ないですよね。

どこでやろうと全力でやれるってことだよね。イベントとかさ、対バンとかもそうだし、フェスとかもそうなんだけど、昔は“かましてやるぞ”とか、ほかのバンドに負けねえぞみたいな意識ってあったんだけど、それがだんだん希薄になってきてる。そういう問題じゃない、もっと己の中に勝負がある。自分の出来の良し悪しにしか興味がなくなってきたんだよね。あとはいろいろなミス、ライブ中のメンバーのミスとか、ああいうものに対して多少寛容になったかな。……これはお互い様でもあるから。本来はお互い様なんだよ。だけどやっぱり、ね? シミとか坂さんとかによりこう、なんつうの、スパルタじゃないけど厳しくなりがちだったけど、多少許容できるようになったから。

--それもお芝居の経験があってこそですか?

芝居やってて、ミスとかあって。結構台詞とちりとか、あるんだよ。俺、バンドではそうそうミスしない。自分でも自己錬をやる。量もあるから。だから、そうそうミスしないんだけど、芝居って舞台は俺だけ素人じゃない? だから俺がミスることも多々あって。最初の稽古とかもそうで。そのときに許されても、“これはちょっと、人に求める以上にまず自分がやらなきゃいけない”って。これだけ長くやってたら弱い立場にはなかなかならんから。それが一番弱い立場になって舞台の稽古に入ったわけじゃない。それで学んだことは多いね。役になりきるのは大変だなって思うよ。ライブは結局、詞を作ってるのが自分だから、気持ちの触れ幅も自分の中だけのものだから。自分を飛び越えて、境遇を変えて、人生を背負って、その人の感情を表現するとかじゃないから。どんなに悲しくて自分の中だけだし、どんなに楽しくても自分のだけのものだから、自分の中の問題だからね。ある意味自分を越えないというかさ。それが多分、等身大だと思うんだよね。

--やっぱり濃かったですね。去年の記憶はどのくらいですか?

最後の舞台のことしか覚えてないなあ…。あと、ツアーで行った石垣島が最高だった。あれはよかった! ライブ関係なく、あそこの箱がよかった。楽しかった。いいとこだったなぁ…。……再来年か、大河があるからね、クドカンのね!

--ありますね!

あれ、呼ばれる予定でいるから(笑)。勝手に呼ばれる予定にしてるから、役作りしとかないとな! 何の役かな~。呼ばれることも決まってないんだけど。とりあえずクドカンには言っておいたから。ちょっと役作りしとくからって。って何の役だよ!(笑)

--五輪音頭を歌うとか…。

三波春夫さんか…!

--今回のツアータイトルですが、平成生まれの方は分からないでしょうね。喜んでいるのは40代以上ですね。

そうそうそう、しかもさ、年号が平成から変わるんじゃないかって言われてるときに昭和に戻ろうとしてるんだからさ(笑)。金さん、銀さんって今、分かんねぇんじゃないか?ってなっても、そういう問題じゃない! 面白かったらそれでいいんだ!

--平成31年に新しい年号になるという話もありますが、その平成31年は怒髪天35周年と。

すごいね! でも何にもできないだろうね、オリンピックの都合でライブの会場がない!

--両国国技館で怒髪天の横綱土俵入りを見てみたいなと思ったのですが。

見たいね。坂さんの土俵入り。坂さん、相撲茶屋の土俵で力士の着ぐるみ着てカラオケ歌ってたから(笑)。ファンクラブのイベントで。“怒られるぞ、これ!”っつって。相撲茶屋の人、元々相撲してたからね。着ぐるみ着て、ちょんまげかぶって。カオスだよ! ほんと、ひどいもんだよ。坂さん、相撲馬鹿にすんなって言ったら、“馬鹿になんかしてません!!”って言ってたけど(笑)。

--このタイミングで少々早いですが、増子さんなら新しい年号は何にしますか?

次、何になるのかなぁ。漢字2文字かな? 坂詰かな…。坂詰元年。いや、そうだねぇ、やっぱり素敵元年じゃないの? 素敵元年いいと思うよ。いい時代になると思うよ!

 

取材・文/岩本和子


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Profile

怒髪天

どはつてん
’84年に札幌で結成。増子直純(vo/通称兄ィ)を中心に上原子友康(g/通称 王子)、清水泰次(b/通称シミさん)、坂詰克彦(ds/通称坂さん)の4人組で活動中。オトコくさくも人情味溢れる圧巻のライブアクトで魅せるロックバンド。

オフィシャルサイト http://dohatsuten.jp/

Release

SINGLE
『赤ら月』

発売中

【初回限定盤A】CD+DVD ¥2,200(+税)

【初回限定盤B】CD+CD ¥2,200(+税)

【通常盤】CD ¥1,200(+税)


<CD>
01. 赤ら月
02. 恋ノ猛毒果実(ヨミ:コイノ ポイズン フルーツ)
03. 愛のおとしまえ(舞台「サンバイザー兄弟」より)

<初回限定盤A特典DVD>
2017年1月8日(日)長野CLUB JUNK BOX
「2017年新春公演“謹賀新年、ネオ元旦。2017年は二度明ける。”」
全19曲、ノーカット完全収録。
01. 酒燃料爆進曲(おめでとうVer)
02. ホトトギス
03. 夕暮れ男道
04. オレとオマエ
05. 団地でDAN!RAN!
06. 喰うために働いて生きるために唄え!
07. 蒼き旅烏
08. サムライブルー
09. そのともしびをてがかりに
10. つきあかり
11. DO RORO DERODERO ON DO RORO
12. 人生○×絵描きうた
13. マンイズヘヴィ
14. せかいをてきに
15. セイノワ
16. プレイヤーⅠ
17. 歩きつづけるかぎり
EN1. オトナノススメ
EN2. 実録!コントライフ

<初回限定盤B特典CD>
昭和歌謡曲カバーミニアルバム
01. ラ・セゾン(歌:増子直純)
02. 夏の扉(歌:増子直純)
03. 1/2の神話(歌:増子直純、岡本真依(ひめキュンフルーツ缶)
04. 絶体絶命(歌:増子直純、谷尾桜子(ひめキュンフルーツ缶)

 

Live

怒髪天 GOLD N' SILVER TOUR 2017
“きんは100歳、ぎんも100歳、俺達あわせて200歳”

増子直純51歳。上原子友康50歳、清水泰次49歳、坂詰克彦50歳。全員あわせて200歳。

▼2017年6月3日(土)18:00
大阪 味園ユニバース
▼2017年6月8日(木)19:30
渋谷 CLUB QUATTRO
▼2017年6月10日(土) 18:00
新潟 GOLDEN PIGS BLACK STAGE
▼2017年6月11日(日)17:30
富山 MAIRO
▼2017年6月15日(木)19:00
奈良 NEVER LAND
▼2017年6月17日(土)18:00
高松 DIME
▼2017年6月18日(日)17:00
高知 X-pt.
▼2017年6月20日(火)19:15
静岡 UMBER
▼2017年6月24日(土)18:00
金沢 AZ
▼2017年6月25日(日)17:30
松本 ALECX
▼2017年7月1日(土)18:00
岡山 YEBISU YA PRO
▼2017年7月2日(日)17:30
広島 SECOND CRUTCH
▼2017年7月4日(火)19:00
松山 サロンキティ
▼2017年7月6日(木)19:00
鹿児島 SR HALL
▼2017年7月8日(土)18:30
熊本 B.9 V1
▼2017年7月9日(日)18:30
福岡 DRUM Be-1
▼2017年7月11日(火)19:00
滋賀 U★STONE
▼2017年7月13日(木)19:00
郡山 HIPSHOT JAPAN
▼2017年7月15日(土)18:00
秋田 Club SWINDLE
▼2017年7月16日(日)18:00
仙台 Rensa
2017年7月22日(土)18:00
埼玉 HEAVEN'S ROCK 熊谷 VJ-1
▼2017年9月16日(土)18:00
札幌 PENNY LANE24
▼2017年9月17日(日)17:00
札幌 PENNY LANE24
▼2017年9月23日(土・祝)18:00
名古屋 BOTTOM LINE
▼2017年9月30日(土)18:00
桜坂 セントラル
▼2017年10月1日(日)17:00
桜坂 セントラル
※トーク&アコースティックライブ
▼2017年10月9日(月・祝)17:30
新木場 STUDIO COAST

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怒髪天 presents 中京イズバーニング 2017
6月24日(土)10:00~一般発売
Pコード:334-077
▼2017年8月5日(土)18:00
▼2017年8月6日(日)17:30
池下CLUB UPSET
スタンディング-4000円(整理番号付・別途ドリンク代必要)
[出演]怒髪天
[問]ジェイルハウス
[TEL]052-936-6041

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Event

風とロック芋煮会2017
発売中
Pコード:782-612

▼2017年9月9日(土)・10日(日)
しらさかの森スポーツ公園
2日通し入場券-13000円
9日入場券-7000円
10日入場券-7000円
野球観戦券 1日券-1500円(入場券別途必要)
野球観戦券 2日券-3000円(入場券別途必要)
立川談春落語鑑賞券-2000円(入場券別途必要)
[出演]怒髪天/マキシマム ザ ホルモン/岡崎体育/打首獄門同好会/成瀬瑛美/RONZI/THE COLLECTORS/MONOEYES/THE BACK HORN/SILENT SIREN/TOSHI-LOW/
Mummy-D/ホリエアツシ/スネオヘアー/石崎ひゅーい/小園竜一/柴田淳/NakamuraEmi/渡辺俊美/富澤タク/音速ライン/片平里菜/あばれる君/高橋まこと/山岡トモタケ/山猿/亀田誠治/猪苗代湖ズ/立川談春/古田敦也/日高のり子/シーチキン兄弟/箭内道彦/松田晋二/ひとりぼっち秀吉BAND /他
※開場・開演時間=8:15開場、9:45開演。
※雨天決行、荒天中止。
※未就学児童は無料。
※出演者変更に伴う払戻し不可。
※立川談春落語鑑賞は9/10(日)開催。
※落語は未就学児童入場不可。
※詳細は問合せ先まで。
[問]G・I・P
[TEL]022-222-9999

チケット情報はこちら

Book

『怒髪天が語った1082+10の真実
怒髪級!!』

1714円+税
ぴあ株式会社

怒髪天のことが何でもわかる必読書!
怒髪天に1082の質問を投げかけた怒髪天初の単行本『怒髪天が語った1082+10の真実 怒髪級!!』。バンドの歴史かこれからのこと、音楽観に人生観、はたまた個人的な趣味嗜好まで何でも聞いた1082問! 写真はオール撮り下ろし、ロードムービー風の大阪ロケからかっこよさ炸裂のスタジオ撮影、そして“オッサンのグラビア”と見どころ満載! さらには各方面で大好評、ドラムス坂詰克彦氏の常軌を逸脱した驚きエピソードを全10話収録!
『怒髪天が語った1082+10の真実 怒髪級!!』はBOOKぴあセブンネットAmazon楽天BOOKS、または、全国の書店で絶賛発売中!

 

怒髪天 増子直純
『歩きつづけるかぎり』

2571円
株式会社音楽と人

タワーレコード、HMV限定で、いずれも店頭、WEBで販売。一般書店、CD店での販売はなし。
タワーレコードHMV
お問い合わせ
株式会社音楽と人 販売係
[TEL]03-5452-4266

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