ホーム > 怒髪天 増子直純のナニワ珍遊道

2014年・秋、バンド史上最長ツアー 47都道府県制覇!!
解放感あふれる大千秋楽のトークライブを再現!

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Profile

怒髪天

どはつてん
’84年に札幌で結成。増子直純(vo/通称兄ィ)を中心に上原子友康(g/通称 王子)、清水泰次(b/通称シミさん)、坂詰克彦(ds/通称坂さん)の4人組で活動中。オトコくさくも人情味溢れる独特の音世界に支えられた圧巻のライブアクトで人気急上昇中のロックバンド。

オフィシャルサイト http://dohatsuten.jp/

Release

LIVE DVD&Blu-ray
『ドハツの日(10・20)特別公演
怒髪天スーパーライブ ~秋の大感謝祭 "30(サンジュー)ベリーマッチ"~
LIVE AT NAKANO SUNPLAZA』

3月18日(水)発売

※DVDジャケ(1020_DVDJKT)
¥4,000+税 / TEBI-43333

※Blu-ray Discジャケ(1020_BDJKT)
¥4,800+税 / TEXI-51011

01. 威風怒道~愛と栄光のテーマ~
02. 独立!俺キングダム
03. 欠けたパーツの唄
04. 愛の嵐~風速2004メートル~
05. 男、走る!
06. あたし、SUPERツラい…
07. 地獄で会おうゼ!
08. 蒼き旅烏
09. あえて荒野をゆく君へ
10. プレイヤーⅠ
11. DO RORO DERODERO ON DO RORO
12. 己 DANCE
13. GREAT NUMBER
14. 枯レ葉ノ音
15. そのともしびをてがかりに
16. 雪割り桜
17. ロックバンド・ア・ゴーゴー
18. 喰うために働いて 生きるために唄え!!
19. 団地でDAN!RAN!
20. セバ・ナ・セバーナ
21. ひともしごろ
22. 歩きつづけるかぎり
23. オトナノススメ

*DVD、Blu-ray共に初回プレス盤にのみスペシャル対談を収録したブックレット付き!
<対談内容>
①増子直純×奥野真哉
②上原子友康×カトウタロウ
③清水泰次+坂詰克彦×上田健司

 

アルバム
結成30周年アニバーサリーイヤー記念盤
『歌乃誉 “白”』

発売中


初回プレス盤スペシャルスリーブ

¥2,000+税 / TECI-1429

01. ひともしごろ
02. バガディ・ガッタ!
03. どっこいサバイバー
04. 人生○×絵かきうた
05. 明日の唄
06. ジャガイモ機関車

 

ベスト盤
『問答無用セレクション “金賞”』

発売中


初回プレス盤スペシャルスリーブ

¥2,500+税 / TECI-1404

<disc1>
01. 江戸をKILL II
02. サムライブルー
03. あえて荒野をゆく君へ
04. 蒼き旅烏
05. 欠けたパーツの唄
06. 北風に吠えろ!
07. 明日への扉 (Version, 2014)
08. 宿六小唄~ダメ男に捧ぐ~
09. 男は胸に…
10. ロクでナシ
11. つきあかり
12. 俺達は明日を撃つ!
13. はじまりのブーツ
14. 喰うために働いて 生きるために唄え!

<disc2>
01. 酒燃料爆進曲
02. なんかイイな
03. NO MUSIC, NO LIFE.
04. GREAT NUMBER
05. 労働CALLING
06. ド真ん中節
07. オトナノススメ
08. オレとオマエ
09. 男達のメロディー
10. D&Jのテーマ
11. 東京衝撃
12. 情熱のストレート (D&J Version)

<disc3>
01. 押忍讃歌
02. そのともしびをてがかりに
03. 歩きつづけるかぎり
04. ホトトギス
05. 雪割り桜
06. 恋のレキシカン・ロック
07. 濁声交響曲
08. ドリーム・バイキング・ロック
09. 団地でDAN!RAN! (増子直純フル歌唱ver)
10. どっかんマーチ
11. 流れる雲のように (Studio Live)
12. 全人類肯定曲 (Studio Live Version, 2013)
13. ニッポン・ワッショイ (Studio Band Version, 2013)

 

坂詰克彦
両A面シングル
「今夜も始まっているだろう /
スポーツ大佐のテーマ」

発売中

今夜も始まっているだろう / スポーツ大佐のテーマ

¥1,000+税 / TECI-348

<収録曲>
01. 今夜も始まっているだろう
02. スポーツ大佐のテーマ
03. 今夜も始まっているだろう(オリジナル・カラオケ)
04. 今夜も始まっているだろう(メロ入りカラオケ)
05. スポーツ大佐のテーマ(オリジナル・カラオケ)

 

アルバム
『男呼盛“紅”』

発売中


初回プレス盤スペシャルスリーブ


¥2,000+税 / TECI-1399

<収録曲>
01. 己 DANCE
02. プレイヤーⅠ
03. 地獄で会おうゼ!
04. 友として
05. ちょいと一杯のブルース
06. チャレンジボーイ

 

DVD
「怒髪天結成30周年記念公演
“いやぁ、こないだ、ほんと、どうもね。”
LIVE AT BUDOKAN」

発売中

●初回限定豪華盤
¥7,500+税 / TEBI-78291
DVD4枚組+24Pブックレットを含む豪華スペシャルBOXセット(約350分)

●通常盤
¥4,500+税 / TEBI-47294
DVD2枚組(約170分)

<Disc1>
01. 酒燃料爆進曲
02. 北風に吠えろ!
03. 濁声交響曲
04. ロクでナシ
05. どっかんマーチ
06. 情熱のストレート
07. はじまりのブーツ
08. ドリーム・バイキング・ロック
09. ド真ん中節
10. GREAT NUMBER
11. 押忍讃歌
12. 労働CALLING
13. 流れる雲のように
14. あえて荒野をゆく君へ
15. サムライブルー
16. 蒼き旅烏
17. 友として
18. ホトトギス
19. 団地でDAN!RAN!
20. オトナノススメ
21. 歩きつづけるかぎり
22. 雪割り桜

<Disc2>
(アンコール)
23. ロックバンド・ア・ゴーゴー
24. 喰うために働いて 生きるために唄え!
25. セバ・ナ・セバーナ
(アンコール2)
26. サスパズレ
27. ニッポン・ワッショイ

<Disc3>
※初回限定豪華盤のみ
ドキュメント怒髪天 "ここまで、なまら、遠かったんでないかい。"
《公演前日の渋谷で行われた前夜祭と本番当日の密着映像集》

<Disc4>
※初回限定豪華盤のみ
◎ 怒髪天、回想。"苦労スろ~ど2"
《札幌時代から現在までの蔵出し素材をふんだんに盛り込んだ録りおろし映像集》

◎ "勝手に" 熱湯CM「怒髪天 1・12 日本武道館」※怒髪天は出ません(泣)
《素敵な仲間達による激レアなトリビュートライブ》
01.酒燃料爆進曲
02.ドンマイ・ビート
03.ド真ん中節
04.喰うために働いて 生きるために唄え!
05.歩きつづけるかぎり
06.ホトトギス
07.オトナノススメ

[バンドメンバー]
ベース:グレートマエカワ(フラワーカンパニーズ)
ギター:竹安堅一(フラワーカンパニーズ)
ギター:マツキタイジロウ(SCOOBIE DO)
ドラム:佐藤シンイチロウ(the pillows / Theピーズ)

[ゲストボーカル』
酒燃料爆進曲:大木温之(Theピーズ)、 TOMOVSKY
ドンマイ・ビート:レキシ
ド真ん中節:奥田民生
喰うために働いて 生きるために唄え!:コヤマシュウ(SCOOBIE DO)
歩きつづけるかぎり:鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)
ホトトギス : キヨサク(MONGOL800)

Live

「2015年新春TOUR “紅白利き歌合戦”」

▼1月30日(金)19:00
札幌市民ホール(北海道)
全席指定-4500円
[問]WESS
[TEL]011-614-9999

▼2月11日(水・祝)18:00
Zepp Nagoya(愛知)
1Fスタンディング-3900円(整理番号付・別途ドリンク代必要。)
2F指定-4500円(別途ドリンク代必要。)
[問]ジェイルハウス
[TEL]052-936-6041

▼2月14日(土)18:00
なんばHatch(大阪)

1Fスタンディング-3900円(整理番号付、ドリンク代別途要)
2F指定席-4500円(ドリンク代別途要)
[問]夢番地
[TEL]06-6341-3525

▼2月21日(土)18:00
Zepp Tokyo(東京)

1F立見-3900円 2F指定-4500円
※ドリンク代別途必要。
[問]ホットスタッフ・プロモーション
[TEL]03-5720-9999

Event

3月28日(土)10:00~一般発売
『音楽と人LIVE 2015
ローリング・サンダー・レビュー』

▼4月18日(土)13:00
STUDIO COAST
全立見-7500円(ドリンク代別途必要)
[出演]THE COLLECTORS/怒髪天/Drop’s/
THE BACK HORN/古市コータロー・ソロバンド/
POLYSICS/武藤昭平withウエノコウジ/
MO’SOME TONEBENDER/他
※3歳以上はチケット必要。
※出演者変更に伴う払戻し不可。
[問]ソーゴー東京
[TEL]03-3405-9999

 

3月8日(日)10:00~一般発売
『ARABAKI ROCK FEST.15』
▼4月25日(土)・26日(日)
みちのく公園北地区 エコキャンプみちのく
2日通し券-14400円
2日通し4人券-49400円(4名同時入場)
4月25日券-8300円
4月26日券-8300円
[出演]a flood of circle/eastern youth/
indigo la End/うつみようこ GO!GO!50バンド/
ウルフルズ/EGO-WRAPPIN’/
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND/THE ORAL CIGARETTES/
勝手にしやがれ/Kitty,Daisy & Lewis/
KIRINJI/クラムボン/THE GREAT PEACE SESSSION “RESPECT FOR 忌野清志郎”/
ゲスの極み乙女。/The Cheserasera/
KEMURI/小島麻由美/THE COLLECTORS SUPER TRIBUTE -愛ある世界-/
GTGGTR祭2015/G-FREAK FACTORY/
SHISHAMO/SiM/JUN SKY WALKER(S)/
SCOOBIE DO/スピッツ/SOIL& “PIMP” SESSIONS/ソウル・フラワー・ユニオン/
CHABO BAND/チャラン・ポ・ランタン/dip/
堂島孝平 20+15 感謝祭/TOKYO No.1 SOUL SET/TOTALFAT/怒髪天/TOMOVSKY
/畠山美由紀/THE BACK HORN/花田裕之 55 BLUES「流れ -花笠 ARABAKI SPECIAL-」
/Theピーズ/the pillows/Fear,and Loathing in Las Vegas/フィッシュマンズ/
藤原美幸/POTSHOT/THE BOHEMIANS/
MAN WITH A MISSION/夢弦会/
Yuji Ohno&Lupintic Five/ROCKIN’ ICHIRO & BOOGIE WOOGIE SWING BOYS/ROTTENGRAFFTY/みちのくプロレス/
センダイガールズプロレスリング/他
※チケットは引換券。4/25(土)・26(日)の開場は10:00。
※雨天決行。
※小学生以下は保護者同伴に限り無料。
※出演者変更に伴う払戻し不可。
※出演者はいずれかの公演に出演。
※キャンプファイヤーライブ(4/25(土)22:00~)は2日通し券とキャンプサイト券(Pコード:781-391)をお持ちの方のみ参加可。
※公演内容に関する詳細は公式HPまで。
[問]G・I・P
[TEL]022-222-9999

 

4月11日(土)10:00~一般発売
『GREENROOM FESTIVAL'15』
▼5月23日(土) 12:00
▼5月24日(日) 12:00
赤レンガ地区野外特設会場
1日券-9800円
2日通し券-17000円
[出演]オゾマトリ/ママズ・ガン/ザ・グラウラーズ/
トミー・ゲレロ/レイ・バービー/PUSHIM/怒髪天/
FIRE BALL/KEMURI/ペトロールズ/
BAGDAD CAFE THE trench town/他
※ドリンク代別途必要。
※小学生以下は保護者同伴に限り無料。
※出演者は予定のため変更の可能性あり。
※出演者変更に伴う払戻し不可。出演者はいずれかの公演に出演。
[問]GREENROOM FESTIVAL実行委員会
[TEL]03-6692-0939

Book

『怒髪天が語った1082+10の真実
怒髪級!!』

1714円+税
ぴあ株式会社

怒髪天のことが何でもわかる必読書!
怒髪天に1082の質問を投げかけた怒髪天初の単行本『怒髪天が語った1082+10の真実 怒髪級!!』。バンドの歴史かこれからのこと、音楽観に人生観、はたまた個人的な趣味嗜好まで何でも聞いた1082問! 写真はオール撮り下ろし、ロードムービー風の大阪ロケからかっこよさ炸裂のスタジオ撮影、そして“オッサンのグラビア”と見どころ満載! さらには各方面で大好評、ドラムス坂詰克彦氏の常軌を逸脱した驚きエピソードを全10話収録!
『怒髪天が語った1082+10の真実 怒髪級!!』はBOOKぴあセブンネットAmazon楽天BOOKS、または、全国の書店で絶賛発売中!

 

怒髪天 増子直純
『歩きつづけるかぎり』

2571円
株式会社音楽と人

タワーレコード、HMV限定で、いずれも店頭、WEBで販売。一般書店、CD店での販売はなし。
タワーレコードHMV
お問い合わせ
株式会社音楽と人 販売係
[TEL]03-5452-4266

Link

女性自身WEB連載 増子直純の「男子たるもの」
http://blog.jisin.jp/dht/

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さる2014年10月26日、怒髪天のバンド史上最長ツアー、日本全国47都道府県をめぐった「怒髪天、おかげさまで30周年。47都道府県勝手にお礼参りツアー“いやぁ、なんも、おかえしだって。”」の大千秋楽、「怒髪天、おかげさまで30周年。47都道府県勝手にお礼参りツアー "いやぁ、なんも、おかえしだって。" OUR HOUR モリモリ 古酒三十年者。俺達、まだまだビンビンテージ。」が沖縄・桜坂セントラルで開かれました。こちらは毎年恒例のトークライブ。メンバー全員によるツアーを振り返るトークに、お客さんとのテーブル・トークなど、さながら“ファン感謝祭”の様相を呈す、大人気イベントです。
2014年は、日本武道館での結成30周年記念公演に始まり、“お礼まいり”の47都道府県ツアー、そして故郷、北海道でのフリーライブに中野サンプラザで開いた“ドハツの日”など、上は北から下は南までアグレッシブに動いた怒髪天。トークでは、“灼熱の思い出”がよみがえる47都道府県ツアー四方山話を中心に、10月4日に沖縄で行われたモンパチフェスこと『What a Wonderful World!!13+14』の思い出、そして9月27日の『風とロック芋煮会2014〜風とロックBASEBALL』など、楽しかった日々を振り返りました。

 

坂詰「本日は『怒髪天、おかげさまで30周年。47都道府県勝手にお礼参りツアー "いやぁ、なんも、おかえしだって。" OUR HOUR モリモリ 古酒三十年者。俺達、まだまだビンビンテージ。』へご来場いただきまして、誠にありがとうございます。下ネタではありません。まじめです。本日、司会進行を務めさせていただきます坂詰克彦でございます! さて! それでは早速進めてまいります。まずは私の歌を2曲ほどお届けします。そこに置いてあるギターを見て、上原子さんが弾くと思っていたでしょう! それでは1曲目『愛の秘密』」

(絶唱中)

坂詰「今の曲は『愛の秘密』と言いまして、約20年ぐらい前、僕が学生の頃付き合っていた子が友達と結婚しちゃったんですよ。その時の何とも言えない気持ちを…。ちょっとまあ、未練たらたらっぽい内容になると、そればっかりはまずいので、サビのところで“あの頃に昇った階段が 今でもそこにあるよ”と一応、カッコつけた感じで。いつまでも希望を忘れない、幾つになっても突っ走るという曲でした。ということで2曲目! ブーイング承知でやらせていただきます。『小樽の夜』という、これも20年くらい前ですか、小樽の友達がなんとね、その頃はまだロシアだったんですけど、“ロシアから不良品の混じった××が密輸されていたんじゃないか”と。私がソロデビューをさせてもらった『今夜も始まっているだろう』の悪友が小樽の××事情を教えてくれたという、そこでつながっていたというバミューダ・トライアングル! じゃあ、行きます! 『小樽の夜』!」

(絶唱中)

坂詰「ありがとうございました! さてさて、宴もたけなわでございます! 私ばかりが目立っても仕方ございません。というわけでして、いよいよ登場してもらいましょう! 怒髪天・清水泰次くん! 上原子友康くん! 増子直純くん!」

(メンバーが全員そろったところで乾杯へ)

坂詰「それでは、沖縄ファイナル、桜坂セントラルさん、お世話になります! 皆さん、おつかれさまでしたー! かんぱーい!!」

(乾杯)

坂詰「本日はなんと、ツアーファイナルということでございまして、ツアーの印象に残ったエピソードをかいつまんで紹介してもらおうと思います。」

増子「いや~、ちょっと酔っ払っちゃったわ。昨日、だって、2時半ぐらいまで飲んでたよな?」

坂詰「そうスね!」

増子「2時半までね、打ち上げで2時半まで飲んでて、朝10時半に集合してバーベキューしに行って、浜辺で飲んでたね」

坂詰「飲みすぎですね」

増子「今日は何するの?」

坂詰「各地の印象に残ったエピソードを」

増子「上から行こうよ」

友康「(ムームー1着の坂さんに)足閉じて!」

シミ「後ろの人はわかんないだろうけど、パンツはいてないからね!」

増子「気持ち悪いよ!」

坂詰「はいてルンバ!! なんと1ヶ所目。4月24日、松江canovaさん!」

増子「磔磔だよ!」

坂詰「へ!? そのー、まあ、エピソード的な感じとして…」

増子「ああ、エピソードね」

シミ「エピソードの1つ目です」

坂詰「なんと松江canovaさんにてギターウルフさん登場!」

増子「そうね。セイジさんが来てくれてね」

坂詰「セイジ先生が来てくれた」

増子「大変だったでしょ。友康が一番付き合わされたもんね」

友康「結構、朝まで」

増子「打ち上げやって、友康の部屋まで来たもんね」

友康「二次会でマネージャーのノリとセイジさんと友達とラーメン屋に誘われて行って。三軒目はもう開いてないので、僕の部屋で飲もうってホテルの自販でスーパードライを買い込んで。僕の部屋にいっぱい買い込んできた」

増子「俺の部屋、ドンドンやってたもんね。起きろ起きろって」

シミ「(セイジさんの口調で)“増子、起きてるかなぁ!?”」

増子「起きてねーよ! すごい寝てたよ! ほら、あんのくんさ、言ってたじゃん。(セイジさんの口調で)“武道館、すごいよかった”っつってさ。“ギター、うまいね~”って。“俺もあれから3日くらい練習したんだよ!”って。練習するんだ!?って。ね、言ってたよね!」

友康「言ってたね」

増子「“でも練習は辞めた!”って言ってた」

シミ「似てるのか、似てないのかわからない」

増子「藤岡弘みたいになってる。でもすごい面白かったよ。みんなで、ほら、しゃがんでジャンプするじゃない、たまにね。“行くぞ! せーの!”って。“しゃがめー!!”って言ったとき、あんのくんもしゃがんでたよね(笑)」

坂詰「ちょっとレアな」

増子「しゃがむんだなと思って」

友康「革パンだから、しゃがみにくそうだった」

増子「そう、片足伸ばしてた。しゃがんでジャンプしてた。いや~、いい人だよ!」

友康「いい人だよ」

増子「いい人だけど大変だったよ。出発1時間早められて、実家でさ、しじみ汁。“ギターウルフの実家でしじみ汁を飲んで行けよ!”」

シミ「“世界一のしじみ汁。うちのしじみはちょっと違うんだ”」

坂詰「実際違いましたね、やっぱりね」

増子「そう、うまかったんだけどね。で、お母さんね。ママウルフ。すごいなっていうね。パンチのあるお母さんでね」

坂詰「パンチありましたね~」

増子「お母さんとお父さんが、ちょっとお昼ご飯を出してくれそうになったんだよね。ちょっと用意してくれてたんだけど、“ご飯はいい!”って、なぜか俺ら、しじみ汁のみだった(笑)。ご飯、止められちゃったよ」

坂詰「お刺身があったので、ちょっと期待したんスけどね」

増子「すごい食いたかったね。できてたもんね。いろいろあったよね。止められちゃった。ライブの時、ギターをピッと止めるのと同じように、“ご飯はいい!”。あんのくんち、すごい良かったね。昭和の実家って感じ。普通の昭和的な一軒家なんだけどさ、ところどころにギターウルフのポスターが貼ってある。ほかに何も貼ってないんだけど、ウルフのポスターだけ貼ってある。あれ良かったね」

友康「お父さんも、物静かなお父さんで」

増子「そう、お母さんの(DNA)を継いでるね。ロックンロールぶりはね。間違いなく継いでる。ま~、しじみ汁はうまかったけど、これでな、散々飲んで、しじみ汁を飲んだことによってしじみパワーすげーぞ!ってことになったんだよね」

坂詰「しじみパワー、目に見えてすごかったですね。SP! しじみパワー!!」

増子「バカじゃないの? だけど、しじみはすごい体にいいことがわかったね」

シミ「そういうCMあるよね」

増子「最後に会場で販売するっていうね。でも、面白かったよね。いい日だった。まさかあんのくんが来るとは思わなかったよ。“行くよ!!”って言ってたけど、本当に来るとは思わなかったね」

坂詰「というわけで! なんと5月18日は宮崎 SR BOXさんにて泥酔客が…」

増子「宮崎すごかったね。いや、すっごい酒臭かっただろ、出て行ったとき。もう、ものすごかったよね!」

友康「すごかったね」

増子「鹿児島もすごかったけど。九州はすごいな、酒臭くて。九州と高知よ。すーげー匂いする。これアレだったよね。宮崎は相当、できあがってたよね、お客さん。あれはでも楽しかったな。昔のライブみたいだったな。酒飲んでべろべろになってさ、曲間で“バカヤロー!”“早くやれー”って、そればっかりだった」

シミ「“坂詰、バカヤロー!”」

坂詰「ちょっと危険な雰囲気が…」

増子「もう相手も酔っ払ってるから。でもすごい楽しかったよ。よく言ってたよね、人のライブ観に行ってな」

シミ「坂詰、バカヤロー!」

増子「言ってた。誰を観に行っても“坂詰、バカヤロー!”(笑)。でも、本当、楽しかった。すごい、いいところだった。人もいるのかどうかもわかんなかった。初めて行くから。でもいっぱいいてさ。うれしかったな」

友康「うん、うれしかった」

増子「宮崎これ、次の日、すぐ移動か? 泊まったか?」

シミ「泊まった泊まった」

増子「あ、一日空いとるわ、佐賀行く前に。あ、帰った? 福岡に」

友康「いや、帰ってない。あの時は泊まったよね」

坂詰「鳥鍋」

増子「鳥鍋!?」

坂詰「鳥の鍋! おいしいやつ!」

シミ「坂詰、バカヤロー!」

増子「(笑)、俺、バカに話聞いちゃった。“鳥の鍋! おいしいやつ!”」

シミ「なるべく初めてのところに泊まる感じではあったんだよね」

増子「そうだな」

友康「打ち上げでほら、チキン南蛮が宮崎は有名だっつって」

増子「俺、打ち上げ出てないんじゃない?」

友康・シミ「出てる出てる」

増子「あー!わかった! 忍者屋敷じゃないな? 違うな?」

友康「いや、居酒屋」

増子「居酒屋。俺、大丈夫かな?」

友康「あと、鳥の炭火焼」

増子「黒いやつな。アレ、レトルトのやつでも美味いよ。お湯であっためて」

坂詰「硬い感じが…」

シミ「(高見山風に)硬い!硬い!」

増子「でも楽しかったよ!」

坂詰「そんなわけで! なんと7月6日、青森 Quarter。会場入り前に入った食堂で偶然、津軽三味線の生演奏を見ました。途中で出るのも失礼と思い、20分間くらい、全部見ました。ちなみに増子さんは車で留守番」

増子「そうだよ、俺、先に飯食っちゃってさ。すごいよ、全然帰ってこなくて。すぐ帰ってくるって言ってたんだよ? みんな全然帰ってこないと思ったら津軽三味線見てたって。俺だって見てたかったよ」

シミ「寝てるから電話するのも悪いと思って」

増子「起きてたよ。全然起きてたよ!」

シミ「すばらしいね、演奏ね。見せたかったよ」

増子「俺だって見たかったよ。青森ね、面白かったよね」

友康「ご飯はね、早々に食べ終わったの。ショーが始まっちゃって、途中で出づらくなっちゃって」

増子「我々もそれをやられちゃうと悲しいからさ。だけどそれを、ちゃんと見るっていうのは、みんな偉いな」

坂詰「惹きつけるものがちょっと…」

増子「あった? 俺のことは忘れとったよな」

坂詰「ワハハハハ!」

増子「何が面白い? 坂さん、これでも、アレだな。もう3ヶ月も前か。青森は何食った? 打ち上げやったか?」

坂詰「三味線の食堂では定食…」

増子「それ、昼の話だろ? 青森よ。あ、青森、7月6日だから打ち上げしてるわ。8日に盛岡だから。青森、何食った?」

シミ「何食ったろ…」

増子「何?」

シミ「坂詰、バカヤロー!」

増子「あ、俺、行ってないの? じゃあ、覚えてるわけない」

友康「小さい小料理屋というか、カウンターだけの…」

シミ「あー、わかった」

友康「シミは一升瓶持って写真撮ったもん」

坂詰「俺も覚えてない」

友康「坂さんもいなかった」

坂詰「俺もたまに、体力の限界で行かないことが…」

増子「坂さんそれ、ちょうど俺の背中流してるころだ!」

シミ「“兄貴、おつかれさまです! 今日はすんませんでした!”」

友康「ちょっときつめにね」

増子「ほんとね、具合悪くなる!」

坂詰「というわけで! 7月10日、秋田 Club SWINDLE。ここも初上陸です。打ち上げで食べたきりたんぽ鍋と日本酒が最高でした」

増子「これはアレだ、打ち上げ行った! 打ち上げ行ったよ! これは覚えてる! うまかった!」

シミ「きりたんぽうまかったよ。前に食べてさ、あんまりおいしくないの食べたから」

増子「シミはさ、餅とかああいう、もちっとしたもの嫌いだからよ。団子とかな? な? だからちょっと心配したんだけど、きりたんぽは大丈夫だった」

シミ「すげーうまかった!」

坂詰「きりたんぽはあきたこまちなんですよね。あきたこまちじゃなきゃきりたんぽじゃないっていう」

増子「そうなの?」

坂詰「テレビでやってました」

増子「坂さん、テレビの情報鵜呑みだもん」

坂詰「テレビが一番楽しい」

増子「かなり情報操作をされやすい」

坂詰「というわけでございまして!!」

増子「これ、でも、秋田はね、初めて行ったから。初めて行ったんだよ、これ。楽しかったよ。秋田名物いぶりがっこ」

友康「いぶりがっこ!」

増子「いぶりがっこ大好き。意外といぶりがっこは賞味期限、短いんだよね。俺も食ったけど、意外と短けぇんだ」

坂詰「というわけで! はい! これも初上陸、7月20日は松阪 M'AXA」

増子「これすごかった」

シミ「暑かった」

坂詰「アーリーアメリカンな素敵なライブハウス。しかし、灼熱地獄。そしてこの日、友康さんの自宅に間違えて安斎ららの写真集が届きました」

増子「とんでもない写真集が届いて」

友康「ツアーで聞きたいCDがあったからAmazonで買って。前の日に届いて。CDだけ買ったつもりなんだけど、すごい分厚い写真集が入ってて、“あれ? なんか本頼んだかな~?”と思って、開けたらダイナマイトな女性の体が見えて。“いや! 頼んでない!!”と思って」

清水「まあ、でも、アレだよね。酔っ払ったらよくあるよね」

増子「いや、ないだろ」

友康「サザンでギター弾いてる斎藤誠さんの『LA-LA-LU』っていうCDを買ったんですよ。で、写真集もまあまあ、ララ。安斎らら。Amazonの内部はわかんないけど、区分け的には“ララ”」

増子「ララ違い」

坂詰「商品を選んだ人が17、8の悶々とした高校生のアルバイトの人じゃなかったんですかね」

増子「高校生のアルバイトは関係ないと思うよ」

友康「明日から旅に出ちゃうんで、返さなきゃダメだなと思ってコールセンターに電話して、“間違って届いた商品のお名前を教えてもらえませんか”って言われて、“安斎ららの『Hello,Goodbye』です”って。取りに来た人にそのまま渡すのもちょっとアレだと思って、うちにあった封筒に入れて」

増子「重要書類ですからね。でもアレだよね、とんでもないマニアックなタイトルじゃなくてよかったよね」

友康「そうだね。『Hello,Goodbye』はまだ言える」

増子「ちなみに、坂さんちにあるもんだったら言えないもん。“お”しか言えない。友康が(坂さんの)引越しのときに見つけて、“お!?”って」

坂詰「そんなこと一切ありませんから。私はまじめを絵に描いたような男ですから」

増子「お尻を絵に描いたような男」

坂詰「バカ言ってんじゃない! ということで! 7月22日、和歌山 CLUB GATEさん」

増子「これがね、とりあえず松阪は初めて行って、すごくいいとこだったじゃない? 素敵なね、ちょっとおしゃれな。こりゃいいやと思ったんだけど、まさかの2階の奥の席のところに、普通の家庭用のエアコンが2つしかなくて、マジびっくりしたもんな! 風……ない!!と思ってね! オーナーの人がすごくいい人でね、帰りにニッコリ笑って“今度、涼しいときに来てください”って。空調をどうにかしようという気がない(笑)。からの、二日後に和歌山 CLUB GATE。ここはもう、わかってるよね。暑かったね」

坂詰「で、帰りに和歌山ラーメンと食べるも…」

増子「そこでさ、俺はみんなに食おうって言ったのに、みんな食わねぇっつってさ、俺とノリだけ食ったんだよ、これ。みんな和歌山ラーメンいらないっつって」

シミ「いらないさー」

増子「何で? あれ、暑くてみんな具合悪くなっちゃったの?」

シミ「俺ら、弁当ちゃんと食ってる」

増子「あ、そっか。でも帰りな、和歌山ラーメン食ったんだよ、丸高の本店まで行ったんだよ。いつも神戸で食ってるとこ。本店まで行って食ったんだけど、ぜっんぜんしょっぱくないの、汗かいてるから。ぜっんぜん塩分ないの。どうしたんかな?って思ったんだけど、そういうことだったんだね! これでも、ほんとにしょっぱくなかった」

友康「普段は、ライブ前にあんまり食べないからね。ツアーではプロテイン飲んでたよね」

増子「そう、吐くからね。ライブ前に固形物食うと“うぇーーーー!”っつったときにちょっと…。でもね、何にも食べないと後半に足腰立たない状態になって力尽きるから、あれちょうどいいな、プロテインな。水で溶かして飲めば腹持ちもいいし。すごくよかった。やっぱ弁当食っちゃうとね…」

坂詰「確かに。体が重くなっちゃう、私も」

増子「もう普通に重いんじゃない? そして?」

坂詰「そして24日! 2日後ですね、奈良 NEVER LAND」

増子「ここも地獄だったな~」

坂詰「三度目の正直、灼熱地獄でしたね」

増子「でももう、奈良はね、いつも暑い。だけどこの季節はやっぱハンパないね」

坂詰「さすがに全員、やばいなと」

増子「いやほんとにね、夏、やっぱりライブハウスやべえんじゃないかと思って。でもシミがまだアレなんだよ、衣裳的に。短パン半袖で調節できるじゃない」

シミ「だって俺、ぴょんぴょん跳ねるもん」

増子「俺、(衣裳が)決まっちゃってるから。あれを半袖にするわけにはいかないんだよ」

友康「省エネルックにみたいになる」

増子「そう! ズボンも丈短くして」

シミ「つんつるてんにして」

増子「それ、乾燥機かけたんじゃない?って」

坂詰「クールビズではなく省エネルック!」

シミ「俺が一番半ズボンだけど、一番重たいもの持って立ってるからね」

増子「そうだな、ベースな」

シミ「(坂さんは)ずっと座ってんだもん」

増子「そうだよ。しかもドラムも置いてんだから。だけど、これはマジでやばいなと思ったな、奈良は」

友康「そうだね。俺、ギターの弦ってあんまり切らないんだけど、あんまり暑いと力づくで弾いちゃって、弦を切ることが多くて」

増子「弦が切れると、暑いんだな…と」

友康「暑いんだなって。だからすごいこう、弾きたかったフレーズのところで弦が切れちゃったんで、悔しい思いをしたのを覚えてます」

増子「それはあるよね。今回、こんなに長いツアーやってさ、ライブ終わった後にさ、汗かきすぎて、ドライヤーで靴乾かさないと次の日まで乾かないっていう。今回な、みんな終わって、はぁはぁ言いながら必ずドライヤーだけはかけてて」

坂詰「それだけは忘れない」

シミ「ぐちゃぐちゃだもんね」

増子「ぐちゃぐちゃだよ。俺、だって、靴の中に(ドライヤーを)突っ込んでさ、乾かしてさ。テレビとかラジオの人とか、販売店の人とか来て、“いや、今日はありがとうございました”って挨拶しなきゃいかんのだけど、(ライブが)終わった後に。あれ、突っ込んだまま行って。ちょっとすぐだから!って。“いや~、どうもどうも”なんつって言って忘れてて。(楽屋に)帰ったらドライヤーの熱で靴が溶けてたわ。見たことのない形になってて」

坂詰「逆に危険なんスよ」

増子「そのまんま危険だよ。だけどね、毎回やってたから。今回ほんと、乾かしたな」

友康「乾かしたね」

増子「一日おきに靴、乾かしとった」

坂詰「そんな乾かしもままならぬまま、なんと7月26日、これも2日後ですね。岐阜 CLUB ROOTSさん!」

増子「これね、死んだね。これはね、前の日に今年の最高気温が岐阜で出たんだよね。何度か忘れちゃったけど。聞きたくもないくらい。坂さんの親戚が飲みすぎて吐いてたね。男の悲しい事情により飲みすぎて。坂さんが最悪送ってっかって羽目になって、じゃあタクシーで送ってくっつって、用意して外に出たら帰っちゃってた(笑)。あの状態でよく帰れたな~」

坂詰「いや、そうスね~、びっくりした!」

増子「ほんとあの、岐阜がすごかったね」

友康「松阪とか和歌山とか奈良とか、暑くても楽屋が涼しかったらまだこう、いい。帰ったときに涼める。岐阜は普段は効いてるんでしょうけど…」

シミ「エアコン回してんだけど、すっごい楽屋、暑かった」

友康「そう、逃げ場がない」

増子「しかも会場、結構広いのにさ、あんな暑くなんのかっていうくらい暑いね。あれ、でも、岐阜は最初に行ったときから暑かったもんな。やっぱりSEかかってさ、バーンって出ていって、“うえ~~”なんつってさ、“ぎゃーーーー!”っつって始まるじゃない? 寒いとテンションが上がらない。ちょっとこう暑いぐらいが。汗かくと体も動くし。ROOTSに関しては1回もなかったね、涼しかったっていうことが。出るときから暑いもんね」

坂詰「やっぱりハートが暑いからね」

シミ「やっぱりハートが暑いからね! 何でキメ顔なの?」

増子「さっきカッコつけて歌ってただろ?」

坂詰「ちょっとね、最近、モテようと思って」

増子「いまさら無理な相談ですよ。丸坊主でムームー着て何言ってんの? どうかしてんじゃないの?」

坂詰「ということで! 8月20日、横浜 F.A.Dさん。クーラー故障によるこのツアー最大の灼熱地獄」

増子「これな、これが一番ひどかった。これだって、俺らもそうだし、スタッフも」

シミ「これだって事故だよ」

増子「事故だよ。これな、何日か前にThe Birthdayがやってたんだよ。で、ハンパなかったって話聞いてたんだけど、さすがに直ってんだろって思ったんだけど、全然直ってなかったね。いや、すごかったね」

坂詰「いや~、これね、パない!って感じでしたね!」

増子「俺、30年バンドやってきてな、3曲目終わって、“はいどーもー”なんつってさ、“いやー、1月に武道館来てくれてありがとう”って、3曲目終わって。3曲目終わった時点で最後までもたないんじゃないかと思った。これはもう、俺の意思の問題じゃないなと思ったね。根性で乗り切れないんじゃないかと思った」

坂詰「僕もほんと、そうですね」

増子「僕なの?」

坂詰「僕っす。これはちょっと、一種機械になるしかないなと思って」

増子「もうなってるよね」

坂詰「機械的にやるしかないと思って。非常に暑かったです」

シミ「奇怪な人だよ」

増子「でもあれ、すごくなかった? 昔さ、シミのベースもさ、友康のギターもさ、すごい暑くて、汗かいてるとき、ギターとかにさ、何か垂れて白くなってたよね?」

シミ「今もなってる、汗で」

増子「なんの? なった?」

シミ「あんまり暑いとベースの音とか変わっちゃうんだよ」

増子「こもっちゃうんだよな」

シミ「悶々とした変な音になって」

友康「そうなんですよね。俺もシミもぴかぴかの楽器を使ってないんで、塗装が“禿げ”ちゃってるんで…。塗装が“禿げ”てる…。塗装が“禿げ”気味で…(坂さんをチラ見)」

増子「楽器の話だから! プレイヤーの話じゃない」

友康「そこから汗がたら~入っていくと、木なんで湿って音がちょっとよく鳴らないみたいな」

増子「ただ、今回思ったのは、箱によって設備が違うじゃない? だから俺、何を聴いて音程取ってるかって言ったら、意外とベースだったりするから、こうやって楽器が湿って音が変わっちゃうと、わけがわからなくなるんだな。そういうことがあるんだわ」

友康「横浜は、うちらもそうだけど、お客さんも、その場にいた人みんなが暑かったから、終わった後になんか達成感があったよね」

増子「達成感あった! マラソン走りぬいたみたいな。あれ、俺らもそうだったんだけど、お客さんもものすごい状態だったからね。これ大丈夫かなって。湯気立ってたもんな! 『ドラゴンボール』とか、『北斗の拳』みたいになってた。……ね!」

坂詰「ハイっ!!」

増子「ハイ!!!じゃないよ!」

坂詰「でもね、僕は頭から煙はしょっちゅう出ますけど、湯気はそのとき出ましたね」

増子「昨日も出てたでしょ! 『今夜も始まっているだろう』を歌ってるとき、最初に朧月が見えたっつってたもん」

坂詰「真っ黒い月が! そんなこんなで9月13日、大阪BIGCATさん。シルバーウィーク期間中でまさかのホテル全滅。本番後、たこ焼きを渡されて新幹線に詰め込まれて、名古屋へ直行でした」

増子「これね、まさかだったね。USJのハリーポッターとSMAPよ」

坂詰「SMAPは今回、結構重なってましたね」

増子「SMAPが寄って来た。打ち上げ出たいのかな?って、約1名。資質はあると思うよ!」

シミ「こっち寄りだからね」

増子「こっち寄り。だけどね、本当に、あんなにホテルがないとは思わんかったね。びっくりした! 全然ないの」

坂詰「本当に、ぎゅうぎゅうのぱんぱんで」

増子「名古屋行けっつってんだから。でも名古屋、近くてよかったね。何とも言えない状態で新幹線に乗ってたよね。ライブで汗かいて、頭がびちょびちょになったまま新幹線に乗って、たこ焼き食ってな」

坂詰「あと、たこ焼きと、てんぷらの詰め合わせが」

増子「よく覚えてんな!」

坂詰「あれを無理やり食べた」

増子「無理やりじゃないし! ばくばく食ってたわ!」

坂詰「めちゃくちゃ美味かった」

増子「あれ、KENNYがくれたのか!」

友康「そうそうそう」

増子「大阪の有名なてんぷら屋のさつま揚げ。あれはうまかったな~!」

坂詰「何個でもいけるっていう感じの!」

増子「さっき無理やり食ったって」

坂詰「あんまりあの、既に食べ過ぎてて…。結構、買おうと思ってぱっと行っても買えないみたいな」

増子「あの、並ぶって言ってたよね」

シミ「大阪じゃないよね?」

友康「大阪大阪」

増子「大阪…いや、神戸?」

友康「いや、大阪」

シミ「神戸って言ってなかった!?」

増子「いや! …尼崎?」

シミ「ほら神戸だ!」

増子「神戸じゃない!」

友康「兵庫県!」

増子「兵庫だ。おいしいさつま揚げみたいなやつがあって。すんげー美味かったね! 何個でもいけちゃう?」

坂詰「何個でもいけちゃう! あれ主食でもいいくらい。そんなわけでございまして、そしてラストとなりますが、9月20日、札幌フリーライブ! 武道館と並ぶ今年の目玉企画ということで、本番中、雨が降ったんですけど、雨から虹へと奇跡の演出。ナチュラル演出」

増子「当たり前だよ! さすがに天候は操れないよ」

坂詰「感動の嵐が吹き荒れました。そして来場者も3500人と大成功を納めました! そしてなんと、このとき清水さんが“うんこ事件”を…」

シミ「みんな一緒に(トイレ)行こうぜって言おうと思ったのに…」

 

増子「これでもさ、アレだったんだよ。武道館やって、フリーライブやって、(10月20日)のドハツの日やって、これで3つな、トピックがあって、これを47都道府県(ツアー)で包むっていう。今年入ってから何本やってんだ、ライブ。60本くらいやってんじゃねぇの? 途中でまたいろんなことがあるからね」

友康「野球やった!」

増子「あ~、野球は大変だった、これ。俺もさ、野球は気ぃ遣うわけよ、監督だから。いろいろさ、みんな怪我したりしたらいかんしさ、みんな疲れたり、いろいろ大変じゃない? そうなるとやっぱりこれ、無茶を言うのは3人しかいないから。何かと出してね。坂さんに関しては、走れもしねぇのにショートだっつうから。髪型だけにしとけっつぅ」

坂詰「短いだけですからね」

増子「あれでも、すごかったね。野球ね。俺があんなに野球できないって思わなかったね、俺。うん。1回も打てなかったなぁ。俺、もうちょっとできるつもりだったんだけどな。…みんな打ったよね?」

坂詰「俺、自分でもびっくりしたけど打てちゃって!」

増子「友康も打った?」

友康「俺ね、ヒットは打った」

増子「シミも打ったね」

シミ「俺、4打数3安打!」

増子「シミはうまいよ!」

シミ「ナイターでやれたのが楽しかったのと、ちょっとしたバウンドのヤツでも照明で球が見えなくなるのにびっくりして」

増子「シミ、野球やってたしな。俺なんか1回も打てなかったよ。俺、終わった後に(渡辺)俊美くんに言われたもん。“打てよ~!”って(笑)」

友康「あれ、俊美くんが打ちやすい球を投げてくれたから」

シミ「女の子でも打てるやつ」

増子「俊美くん、言ってたから。“今回の試合の中で一番ゆるい球投げた”って。“スタンドのお客さんも全員、思ってたよ? 打てよ!って”。その雰囲気の中、思い切って振ったんだけどね」

シミ「もうちょっと当てに行けばよかったね」

増子「当てるつもりだったんだけどねぇ」

坂詰「ちょ、ちょっとこの話が盛り上がってる中で…」

増子「ダメです、ダメです、座ってください。トイレ!? だけどね、野球楽しかったな~」

友康「池ちゃんがすごかった」

増子「池ちゃんすごいわ。池ちゃんとSUくんだね」

友康「RIP(SLYME)の」

増子「あとスネオ(ヘアー)。スネオね、体動くし、野球やってたからうまいんだけど、メンタルが弱い。帰ってくるたんびに、“俺、今、皆さんに迷惑かけてませんか?”“大丈夫”“お客さんに迷惑かけてませんか?”“いや、大丈夫、大丈夫。全然大丈夫、頼りになってるよ”っつってね。何しろメンタル弱いから」

友康「まじめだよね」

増子「まじめだ。池ちゃん、あんなにできるとは思わんだったな」

友康「うまいよね」

増子「うまい。でも3人ともよく頑張ったよ」

シミ「あなたの4倍は頑張りました」

増子「俺は俺なりに頑張ったんだけど、球小さいわ。バッドは細いしよ。あんなの、だって、俺の目の前の空間はよ、すごい広い空間なんだぞ? バッターボックス立ってて」

シミ「何を言っているのか」

増子「そこにこんなボールが来てだぞ、そこにこんな細い棒当てようってんだから、そら無理だよ。無理だ。毎回同じとこ投げてくれてたら当たるよ?」

シミ「割と投げてくれてた」

増子「いや、そうなんだけど、ダメだったんだよな~」

シミ「俺も当たらないとは思わなかったもん、最後の球」

増子「そうだよ、俺だって思ってなかったよ。当たったー!って思ったもん。当たったことにしといてくれたらよかったな。でもちょっと、あれでバッティングセンター行こうと思ったね」

友康「いやでも、楽しかったね」

シミ「1週間腰が痛くて大変だった」

友康「スポーツっていいなぁって思いましたね! なんか連帯感があるじゃない、“やったよな~俺達”っていう」

増子「あとユニフォーム着てるのがまたいいよな。みんなでな。同じ服着てると気合が入る」

友康「ライブもね、野球のユニフォーム着てやったんですけど」

シミ「体を動かすのは気持ちいいよね」

増子「あと、(バッターボックスで)球を待ってるとき、中腰で立ってるよね。あれは腰に悪い」

友康「あと乱闘」

シミ「外野は大変なんだよ。何回もあるもんだから」

坂詰「そしてその…!!」

シミ「息めっちゃ荒い!」

坂詰「そしてなんと! (MONGOL800)清作くんの匂いがちょっと…。後ろの方に…」

増子「来てるの!?」

(会場後方に上江洌清作さんの姿が。そして舞台へ)

増子「じゃあ、清作に司会してもらえ!」

坂詰「どうぞどうぞ」

増子「じゃ、清作にかんぱーい! ありがとう! もう最高最高。今、結構な酔っ払い状態だよ」

清作「これはとんでもないところに来てしまった」

増子「今ね、話が全然進まない状態だから」

清作「フェス(『What a Wonderful World!!13+14』)は、ありがとうございました! 感動的な…」

増子「いや、よかったわ、できて。できてよかった!」

清作「本当です」

増子「いやほれ、雨が降らなきゃ、風だったらね、まだなんとか。あれ、ほら、『団地でDAN!RAN!』歌ってるとき、ご本人登場あったからね。あれ、俺、聞いてなくて。主宰が清作だったからね。忙しいから、あんまりほら、むちゃ言えんだろうなって思ってたら急に来たからね。俺、テンション上がっちゃった! ほんものだー!!と思って」

シミ「思った!」

清作「あまりに急すぎるから、めっちゃ歌詞カード見て」

増子「いやでも、すげぇ楽しかった。いいフェスだわ。次の日、めちゃ晴れたしさ」

清作「おかげさまで」

増子「言ってたんだ、晴れたらいいとこだろうなって」

清作「びっくりするぐらいの状況でしたもんね。たくさんの方々のお力添えがあって。晴れたし、あんな曲がり方する台風、なかなかないです」

増子「いや、俺もね、去年から“嘘だろ!?”ってことの連続だから。ほんとさ、飛行機がすんごい揺れたんだから!」

清作「前日入り?」

増子「当日に来たの。がっくんがっくんよ。これはあかんで!!と思ったけど着いちゃったよ。しかもタクシーの運転手さんがな? ご丁寧に俺らが待機するところを間違えてね。すごい立派な楽屋だったの、プレハブのね? フェスであるような楽屋が1バンドずつあって。で、さらにケータリングの食堂が中にある。そういうエリアにある。そこを越えて、出番前にみんなが“よっしゃ! 行くぞ!! おー!!”ってやって、ちょっとSEが鳴るのを待つところあるでしょ、そこに最初から連れて行かれたの。何を間違ったか。な?」

清作「ワンクッションなし」

増子「ワンクッションなしで、あそこに3時間ちょっとくらい、いたの。いや、本当。こういうものだと思ってね。俺らがいるもんだから、他のバンドが入れ替わり立ち代りになっちゃって」

坂詰「僕も途中までそこが普通の楽屋だと思ってたんで、ずいぶん、みんな行ったり来たりしてんな~って思ってて」

増子「みんなどこで着替えて来てんのかな?って」

清作「なるほどなるほど」

増子「違った。で、終わってね、終わった後、楽屋に行ったら全然違ってびっくりした」

清作「お酒も何もなかったでしょう?」

増子「何もないよ! ほんと何もないし、相部屋だから。次々に来る相部屋」

友康「しかも、風がすごくて会話もできない」

増子「だけど若大将の声だけは聞こえてた。あれはでもすごかったなぁ」

友康「スタッフとかもみんな、3時間前くらいからライブに集中するっていう」

増子「全然集中できない。出たり入ったりしてるから。あれでも、後から聞いてびっくりしたもんね。そらそうだろうなと思った。荷物置くところだって棚1個しかない。みんな荷物少ねぇなって思ったもん。そらそうだよな、みんな楽屋に置いてきてるんだから」

清作「確かにずっといましたよね」

増子「ずっといたよ。いやでも、いいフェスだったよね。あれだね、来年は晴れたところでやりたいな~。気持ちいいだろうね」

友康「来年も呼んでもらえたら」

増子「晴れてるときに呼んでもらいたい」

清作「僕らも、3年連続で台風になる可能性があったので、さすがにそろそろお客さんも…。時期を変えろっていうのがひしひしと伝わるんで。今ぐらいの時期でも全然いいですよね」

坂詰「すごい、いい時期ですよね!」

増子「何!? 急に入ってきた!?」

清作「ムームーはどこで買ったんですか?」

増子「すぐそば」

坂詰「ご近所さんで!」

清作「よくお似合いで」

増子「完全にイカれた感じ」

坂詰「去年もムームーだったんです」

増子「去年も黄色だったよな。これでも、本当、沖縄。もっと暑い時期に来てたけど、今ぐらいが過ごしやすいな」

清作「この(トークライブの)感じいいっすね」

増子「そう。酔っ払ってるからって誰も怒ることもない」

清作「毎回、ツアーでライブが終わったら翌日はトークショーなんですか?」

坂詰「そうです!」

清作「沖縄恒例? 沖縄以外はやってない?」

坂詰「そうです!」

清作「全公演やってんのかなぁって」

増子「体がもたん! 俺、でも思ったのよ、こないだ。呼んでもらってさ、『WWW!!13+14』でさ。モンパチのフェスをさ、地元でやってさ。俺らが北海道でフェスやれるようになったら、絶対呼ぶから! 最初に呼びたい! そのためには頑張なんきゃいけないね。特に坂さんは頑張んなきゃいけないね」

そしてメンバーが一人ずつお客さんのテーブルに着席してお話をする「テーブルトーク」の時間へ。今年は異例の展開、清作さんと、同じく飛び入りゲストの地獄車・下條スープレックホールドさんがステージ上で見守る中、繰り広げられました。続いては、こちらも恒例、メンバーの私物やツアーで使用していたレア物が当たるプレゼント争奪戦が行われ、宴もたけなわに。〆は代表して増子兄ぃがご挨拶を。

増子「皆さんのおかげで47都道府県、怪我もなく、病気もなく、事故もなく、楽しく回らせていただくことができました。武道館よりも何よりも、47都道府県をやるということが我々の今年の30周年の目標だったので、暑いところとか大変だったりとかしたけど、来てくれてありがとうございました! 本当、感謝しています。今日は本当にありがとう!」

そして会場の皆さんと一本締めをして、賑々しく終わりました。が、ラスボス・坂詰さんがマイクを握り、最後にこんな言葉でを桜坂セントラルを後にしました。

坂詰「皆さん、本当にありがとうございました! 本当に、嬉しいです。毎年恒例の桜坂セントラルさんのおかげで、ここがあるから頑張れた! これで終わらない、いや、終わりを知らない怒髪天! この次もどうぞよろしくお願いいたします!」

31年目の新たなる道を歩き始めた怒髪天。すでに“通常営業”が始まっておりますが、2015年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

 

取材・文/岩本和子


 

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