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増子兄ィにとってのライフラインって何ですか…?
アルバム、ツアー、そして増子直純の“命綱”を聞いた!

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Profile

怒髪天

どはつてん
’84年に札幌で結成。増子直純(vo/通称兄ィ)を中心に上原子友康(g/通称 王子)、清水泰次(b/通称シミさん)、坂詰克彦(ds/通称坂さん)の4人組で活動中。オトコくさくも人情味溢れる独特の音世界に支えられた圧巻のライブアクトで人気急上昇中のロックバンド。

オフィシャルサイト http://dohatsuten.jp/

Present
ニッポン ラブ ファイターズ

『ニッポン ラブ ファイターズ』
特製ステッカーを5名様に
プレゼント!
ご応募はコチラから!
ご意見・ご感想もドシドシ
お寄せ下さいね。

[締切]5月31日(火)23時

Release

ニッポン ラブ ファイターズ

期間限定・配信シングル
『ニッポン ラブ ファイターズ』
[ダウンロード期間]5月2日(月)~7月11日(月)
詳細はオフィシャルサイトまで

無力を嘆くのも、誰かを責めるのも後回し。
今すぐ立ち上がれ、ファイト ニッポン!
これは応援歌ではない!俺達の決意表明の歌だ!

 

ベストアルバム大好評発売中!
D-N°18 LIVE MASTERPIECE

『D-N°18 LIVE MASTERPIECE』
発売中
2500円
インペリアルレコード
TECI-1301
発売日延期に伴う、特典情報など変更点の
詳細はコチラ

 

<収録曲>
1.『そのともしびをてがかりに』
2.『男達のメロディー』
1000円
Northern Blossom Records
BNBR-012

Live

『COMIN'KOBE 11』
▼5月4日(水・祝)
神戸ポートアイランド
詳細はコチラ
※怒髪天の出演は神戸ワールド記念ホールにて18:45~を予定。

『ロックの学園WEST ~お好み! 串カツ!!
ロックンロール!!!~
「チャリティライブ~PLAY FOR JAPAN~」』
▼5月5日(木・祝) 18:00
梅田HEP HALL
[共演]THEイナズマ戦隊
詳細はコチラ

 

ベストアルバム引っ提げ、
なんばHatch以降も関西に続々来襲!
『DOHATSUTEN LIVE LIFE LINE TOUR』
発売中 Pコード129-963
▼5月24日(火) 19:00
神戸 太陽と虎
▼5月26日(木) 19:00
U★STONE
▼5月27日(金) 19:00
NEVERLAND
オールスタンディング3500円
詳細はコチラ

5月15日(日)一般発売 Pコード130-086
▼7月1日(金) 19:00
BIGCAT
オールスタンディング3500円
詳細はコチラ

夢番地■06(6341)3525

Infomation

『MUSIC EDGE + Osaka Style』
MBS系列
5月2日(月)24:55~25:25
※放送は関西圏のみ。詳細はオフィシャルHPまで。

Link

3月30日にライブ定番楽曲の完全コンプリートアルバム『D-N°18 LIVE MASTERPIECE』をリリースした怒髪天。文字通り、ライブで必ず歌われる定番&人気の楽曲を揃えた1枚です。そして、5月14日からは新宿LOFTを皮切りに、全国ツアー『DOHATSUTEN LIVE LIFE LINE TOUR』へと旅立つ4人。今回の『ナニワ珍遊道』は、コンプリートアルバムについて、そしてツアータイトルにかけて“増子兄ィのライフライン”を聞きましたので、その模様をお届けします!

 

--先日発売になりました『D-N°18 LIVE MASTERPIECE』ですが、まずは選曲基準を教えてもらえますか?

増子「最近、(怒髪天を)知ってくれたお客さんもライブにいっぱい来てるから、まあ、いわゆるベスト盤的なものがあってもいいんじゃないかと思ってたの。結構、テイチクに移籍してからやってるから。いわゆるベスト盤で出した前のヤツ、『D-stance "FREIHEIT YEARS 1999-2004" 』がインディーズ時代の曲ばっかりで。で、思ってたのが、ただ出しても面白くないなって。自分があったらいいなと思うものって、ライブの定番の曲なんだよね。バンドはライブだから。ライブで定番曲になってるってことは、バンドでやりたい曲なわけよ。ていうことはバンドの思いが一番詰まってる、凝縮された曲なのよ。ほとんどが。それがいいんじゃないかっつって入れたんだけど、まさかの2枚組になっちゃった。1枚に入らなかったね!」

--20曲ありますもんね。

増子「入らなかったな~。新曲と再録入れて、18曲プラス2曲」

--『キタカラキタオトコ』を入れて…。

増子「『喰うために働いて 生きるために唄え!!』を再録して。『喰うために~』は去年さ、東京3デイズをやったときに、キネマ倶楽部で勝手にしやがれのラッパとピアノとやってすごいよかったから、もったいねぇなと思って。じゃあ、録ろうぜって。すげえいい。アレンジも違うし、カッコイイ」

--このベスト盤でしか聴けない音ですね。

増子「ほんと、テッパン曲ばっかり入ってるからね」

--1枚目と2枚目では若干、色が違うのが面白いです。

増子「これね、本来1枚にしようと思って、時系列で新しい曲からずっと並べてたんだけど、ほら、収録の都合上2枚になっちゃったんで、じゃあどうしようかって考えてこの曲順で分けたんだよ」

--いいセレクトですよね、深いものもあったりして。

増子「ライブのシメとかでやってた曲も入れたかったからね。ライブとして考えたら“それ入るだろう”っていうのがあるからさ」

--ジャケットのイメージも大人で…。これは香水…。

増子「完全にそうだよね。あんまり大きい声じゃ言えないけどね(笑)」

--……どんな匂いがするんでしょうね。

増子「臭いだろうね。汗臭い」

--男の匂いですかね。

増子「労働した後のね。このジャケットもすごいシンプルでいいよね」

--メンバーの写真も、去年の一連の流れとは大幅に違いますもんね。

増子「これが普通だよね。今までがおかしいんだよね、逆にさ」

--さわやか過ぎて逆にコスプレです。

増子「ユニ●ロっぽいでしょ(笑)。普通に撮ってるだけなんだけどね。坂さんがバカなことを言って、みんなで笑ってるところだね、これ。『何言ってんだよ』っつって。これ、全部私服なんだよ」

--そうなんですね~。やればできる的な…。この後始まるツアーもこのアルバムが基準に?

増子「そうだね。これプラス、新曲を入れていきたいなって」

--次は全国22ヵ所ですよね。

増子「すごいよ。1日置きぐらいにやんなきゃいけないからね。がんばんなきゃな!」 

--この日程を見ますと、行って帰ってっていうのも多いですね。

増子「もうほとんど把握してないからね。運ばれるがままに運ばれる。ツアーが長いとそうなるからね。もう何がどこだかわかんないし、コンビニと打ち上げの飯しか食ってない」

--現地に着いて、「ああ、ここか」という感じですか。

増子「そうだね。ライブが始まった瞬間から終わるまでしか意識がないね。あとはもう、ライブに備えて1分でも多く休もうっていう。もうそこに特化してくからさ。地方のうまいものを食いに廻ってるわけじゃないからね」

--そうなると完全にグルメ旅になりますね。

増子「ツアーはグルメ旅じゃないからね。ライブをやりに行ってるから。そこに全部、一点集中で」

--今回のツアーでは未踏の地はどこですか?

増子「奈良と富山ぐらいかな」

--ほぼ網羅しているってことですね。初めての会場はありますか?

増子「神戸の太陽と虎。奈良のNEVER LANDと富山のMAIROは行ったことないでしょ。新潟のGOLDEN PIGS RED STAGE も行ったことない。郡山は行ってるでしょ。あ、金沢AZだね。そんなもんかな。このツアーが今年前半の山場だよね。種まきにいかなきゃ」

--去年の刈り取りもしつつ、また新たに撒きつつですね。では、ツアーまでもう少しありますが、お出かけになる前の一言をください。

増子「ド定番ばかり入ってるアルバムを出してからのツアーだからね。もちろんド定番の中からもやるし、新曲もやって、その反応によっていろいろ曲が成長していくっていう過程を自分たちも楽しみたいなって思ってて。かなりおもしろいと思うよ。基本に戻るというか、原点に戻るようなライブになると思う。で、そんなに大きくないハコも多いし、距離も近いし、接近戦でガシガシいったろうかなっていうね! 楽しいと思うよ! あと、(ライブとライブの)間隔が空いてないからね、モチベーション保ったままいけるからね! 1週間とか空くとさ、ほら、その間風邪引いちゃいけないとか思うしさ、モチベーション維持しなきゃいけないから、ゆっくり休めないじゃない。そうなると何もしないのに気を抜けないというか」

--生殺し状態ならずっとライブをやっていた方がコンディションが違うんですね。

増子「違うよね!」

--ありがとうございます。それでは続いて、今回のツアータイトルが『DOHATSUTEN LIVE LIFE LINE TOUR』ということで、増子さんにとってのライフラインについてお伺いしようと思います。事前にアンケートとらせていただきまして。まずライブのライフラインが「衣装」。その理由が「ないと気合が入らん」ということですが。

増子「普段着でやってるバンドもいるけど、俺はちゃんとして出たいというか。気合を入れるのにさ。テンション上がるじゃない、自分で。バシッと衣装に着替えて、頭決めて、『さぁやったろう!』みたいな。いわゆる作業着だからさ。山登るときは山に登る格好するじゃない。空手をやるときは空手着来て、柔道するときは柔道着、厨房入るときはあの白いコックさんの服を着るわけじゃない。それと同じでさ、ライブの衣装っていうのはそうだよね。ロックの作業着だから。あれがないとできないことはないよ。でもちょっと気合が入らないというかさ。テンションの上がり方が違うよね。『よっしやるぞ!』っていう気合が違うなぁ。ギアが入る」

--ちなみにあのスタイルはいつから?

増子「4、5年前じゃないかな。今までいろいろ自分でも考えてたからね」

--ものすごい昔の、おどろおどろしいのもその一環ってことですね(笑)。

増子「(笑)。すごい状況になってたけどね。あれはあれですごい気合が入ってたからね。違う意味でね」

--別人ですよね(笑)。

増子「昔はあれがカッコイイと思ってたんだよね(笑)。それはそれでカッコイイと思ってた!」

--あのシャツは全部で何色、お持ちなんですか?

増子「20色ぐらいかな」

--最初に作った色は?

増子「白だね」

--それぞれの色に何代目とかあるんですか?

増子「あるね。3代目とかある。白と黒で4枚ずつあるかな」

--あの、ちなみに洗濯はご自分でですか? クリーニングですか?

増子「完全にクリーニングだね。ライブで着たシャツを手洗いしてんの坂さんだけだよ。あいつだけシワッシワだよ。俺も友康も、ちゃんとクリーニング出してる」

--アイロンのかかり方から違いますもんね。

増子「クリーニング代も何百円なんだからさ。毎日あるもんじゃないし。何で手洗いすんのかなぁ。シィィィィワッシワッだよ。きちんと畳んで来ないしさ。どうなのかなって思うよね。洗濯機でもない場合もあるからね。すごいよね! 考えられない!」

--ずっとですか?

増子「ずっと変わらず。何考えてんのか知らんけど。ホテルの洗面所で洗ってるね」

--そうなんですね。マメなのか何なのか…。

増子「いや~、せこいんだよね」

--お金の問題でしたか。

増子「ホテルにもあるじゃん、洗濯機。シミとかはそれ使ってガンガン洗ってるよ。坂さんだけ手洗い。生乾きのままそれ着たりして。手洗いで、生乾き。一時、問題になったからね、生乾きが臭すぎて(笑)。移動車とかに充満してさ。Tシャツならまだわかる……Tシャツでも手洗いしないもんな。生乾きになるから。Tシャツも手洗いだしさ。衣装をそこで洗うなよって思うよね、あんだけ汗かいて」

--じゃあ、その生乾きの匂いが車内に充満して。

増子「そうだよ、みんな発狂だよ。捨てろ!!っつって。新しいの買って来いっつって!」

--逆にお金がかかって仕方ないですね。

増子「そうだよ。いろんなものをみんなに買わされてるよ。結局買い直させられてるよ(笑)」

--あの、楽器も買い直したこともありましたもんね。

増子「あれもパッドを買い直してるからね。帽子もね。冬にさ、2デイズで札幌に行ったときに、坂さんが前の日にかぶった帽子を乾かそうと思って、楽屋に置いて帰ったの。ペニーレーンの。次の日、まあ、行ったら鍵かかってるじゃない。だけど暖房は全館共通だから、既についてて。それで、かちゃっと楽屋を開けたらすんんんげぇ臭くてさ、みんなオエオエ言ってて。『何だこの臭い!?』っつって。雑巾の臭いがして。そしたら坂さんの帽子だった! 『捨てろー!!!』っつって。すううううんげえぇ匂いだったよ! ほんと、部室みたいだった。剣道のね、面の中の臭い。『な~んだこれ! どうやったらこんなに臭くなるんだよ!!』って。どうやら帽子の中が暖まって発酵してたみたい。坂さん、よくあるからね、そういうことが」

--坂さんはいつも、どうしてこうなったという展開になりますね。

増子「不思議だよね。『帽子の湿気を取らんと臭くなるから、除湿剤入れろ』っつったら、水が溜まる除湿剤、箱の中に入れちゃってさ。それでなんで、あんな壊れちゃうんだよっていう(笑)。除湿剤が箱の中で壊れて帽子ビッチョビチョになってんだもんな(笑)。考えられないよなぁ……。少し考えたらわかるよね。もう、コントだよね。すごいわ(笑)」

--今度のツアーでも坂さんは手洗いされますかね。

増子「そうだね。クリーニングに出せって言ってんだけどねぇ。それでもほら、いつも買えっつってっから、同じシャツも何枚か増えてるんだよね。だから、何とかなるとは思うんだけど、今回はそれだけじゃ足りないと思う」

--ツアーの本数、多いですもんね。では増子さんの衣裳にお話を戻しまして、あのシャツの中で一番お好きな色は何ですか?

増子「そうだな。白か黒が好きだね。黒がカッコいいよね」

--あんまり着ない色ってありますか?

増子「あるよ、唐草とか。カウントダウンのとき初めて着たけど。唐草なんて正月しか着れないじゃない。やっぱり、シリアスな曲もやるからね。正月はやんないじゃない、年明けは。ほかのときはちょっと着れないよね。シーンに合わないっていうかさ」

--あんまり主張し過ぎてもっていうのがありますね。

増子「そうだね、そっち方向であんまり主張してもね」

--となると、レアアイテムとして、見てみたいですね。

増子「あれは年に1回、着るか着ないかだね」

--では続いて、レコーディングでのライフラインは「オリーブオイル」というご回答でした。

増子「レコーディングって納得いくまで歌を入れるから。しかもライブと違って叫べばいいわけじゃない。きちんとメロディを追ってやらきゃいけないから、何回もやり直したりするわけじゃない。歌い直したりとかさ。そしたらやっぱりオリーブオイルでのどを保護しつつって感じだよね」

--それはスプーン1杯とか、決まった量があるんですか?

増子「最初はね、オリーブオイルがいいって聞いて飲んでたんだよ。そしたらすごい腹下しちゃって。1回で1瓶とか飲んじゃったりしてたから。あれはちょっと舐めるだけでいいんだよね。後から知った(笑)。最初はすんごい腹下っちゃった。最近はちょっとずつ舐めながらやってるね。オリーブオイルはすぐ酸化しちゃうからさ、だから大体、500mlのヤツとかをちょっと使ってんだけど、それを毎回、坂さんが持って帰って、サラダにかけて食ってる(笑)。俺が余らせたものを坂さんが必ず持って帰る。『いいですか?』lっつって。『いる?』っつったら、『いいただけるんでしたら!』って。必ず坂さんが持って帰って、サラダにかけて食ってるな」

--ちゃんと消費できてますね。

増子「無駄にならないよね。でも、すごいよね、よくもらって帰るよね(笑)。毎回もらって帰ってさ、食ってると思ったらさ(笑)、……なかなか、タダモノじゃないよね。なかなかすごいよね」

--定番のメーカーはあるんですか?

増子「レコーディングのときはそうだね、割と駅ビルの中にあるお店で買ってるんだけど、エキストラバージンオイルじゃないとダメなんだよね。それじゃなきゃダメなの。それ以外はのどにそんなによくないらしくて。それを探して買ってる。あと、『DEAN & DELUCA』っていうお店に容量が少ないのを売ってるから、あれを買ったりしてる。あれ、レコーディング1回分にちょうどいいんだよ」

--オリーブオイルにたどり着くまでに、いろいろ試されたんですか?

増子「漢方薬みたいなのもあるよね。響声破笛丸(きょうせいはてきがん)っていうのを飲んだりもしてるけど。基本、のどは強いからね。あとほら、ファルセットっていうか、きれいな声で歌う音楽じゃないから、多少荒れててもそれがかっこよかったりするじゃない。だけど限度があるからね。あんまりガラガラでもさ。だから一応、のどは気をつけてるよね。あと、タバコ止めたのもでかいよね。7、8年前になるけどさ。声が枯れてからの回復が早いね」

--なるほど。では次に参ります。「ライブ以外の音楽活動時でのライフライン」では「帽子」ということですが、好きな帽子はありますか?

増子「いろいろあるけどね、そのときの上着によるよね。髪型をさ、リーゼントにしたときにちょうどいい形にしてるから、前髪だけ目にかかったりして邪魔なんだよね。あと、ペタンってなっちゃうのがいやなんだよね、猫っ毛だからさ。だから大体、帽子かぶってるね」

--髪はどのくらいのペースで整えてるんですか?

増子「月1で切ってるね。セットしづらくなっちゃうから。たまに行けなくて1ヶ月半とかになっちゃうとすごい長くなっちゃって。前髪が伸びるんだよね」

--そういうときはご自分で調節は?

増子「いやできないね。形がおかしくなっちゃうから」

--同じところに行かれてるんですか?

増子「そう。ずーっと行ってる。その美容師さんもわかってるね」

--では、リーゼントしているときの俺と、していないときの俺を言葉で表すなら?

増子「『オン・オフ』だね、やっぱりね、リーゼントも作業着だから。普段からリーゼントなんて面倒臭いだろうね。おじさんとかでよくいるけど。やっぱり、気持ちもだいぶ違うよね。本当は丸坊主にしてもいいぐらいなんだけどね。邪魔臭いからね」

--リーゼントもライブ前に形が作られていく過程で、気合が入りそうですね。

増子「今日は決まったな!っていうのはあるね。まあ、そうは言っても、ライブが始まって3分も経たないうちにグチャグチャになっちゃうけど、『よし、行くぞ!』っていうのはあるよね」

--では次に、プライベートのライフラインが「モンハン3rd」ということで、増子さんのキャラの名前は何ですか?

増子「慟哭丸(どうこくまる)。『モンハン』、おもしろいよ。コレクション要素があって。いろんなモンスター倒して。剥ぎ取りっていうのがあって、素材が獲れるんだけど、それで自分の防具とか武器を作っていくんだよ。強いモンスターを狩るといい素材が手に入ったりする。それでいい防具を作ったりする。すごい面白いんだよ!」

--その面白さをもう少し詳しく教えてください。

増子「ハンターランクっていうのがあって、クエストをこなしていくとランクが上がっていくんだけどさ、結局、自分の立ち回りなんだよね。行動。自分の腕がうまくなっていくというか、防具や武器の威力とか性能によって多少のアレはあるけど、やっぱり立ち回りだよね。モンスターのパターンを覚えて、どういう攻撃をしてくるヤツかっていうことがわかったり、弱点は何なのかとか、何回もやればわかるから。これが効くんだっていうのが」

--経験と判断力ですね。

増子「そう。面白いよ。よくできてるねって思うよ」

--『モンハン』は最初のシリーズから?

増子「いや、『セカンドG』っつって、これの前から。すごいおもしろいからって勧められてやったら、すごいおもしろかった! で、今、シミにも買わせてシミもやってる」

--ふたりで狩りに出かけたりもするんですか?

増子「してるね。あと、うちの照明の“ジャック”もすごいうまいから。バンドやってるヤツでモンハンやってる人も多いから、去年の年末の『RADIO CRAZY』の楽屋でも盛り上がったよ」

--今度のツアーでは、持っていかれる予定ですか?

増子「持っていってやれるかなぁ…」

--やってたら寝る時間なくなりそうですね。

増子「そうなんだよね。毎回ね、ツアーのときに持っていくけど、全然。本も読めないんだよね」

--では、最後に、「怒髪天にとってのライフライン」。これは「メンバー」と。コメントも「最低限、この4人がいれば活動できる」。もう、これは言わずもがなといいますか、この一言に尽きますね。

増子「そうだね。これでしかないよね。欠けられても困るしね。多少帽子が臭くても、シャツが生乾きでも、あれがいないと困る。あれがいないと困る自分に腹が立つけど(笑)。本当に(笑)。あれがいないと困る、にっちもさっちもいかない俺に腹が立つわ。ほんと、『何でこの部品なの? ここ』っていう。だけどその部品じゃないと動かない」

--素晴らしいことですね。自分がどこで必要とされるかわからない。自分に合わないところだったらもう、必要とされなくなる可能性もあるわけで。人生でそういう仲間に出会えるというのは、すごいことですね。

増子「そうだね。俺なんか特に、他のところであんまり役に経たないからね。坂さんなんか嫌な仕事でも黙々とやるタイプだから、そういう面ではすごい役に立つと思うんだよね。人が嫌がる仕事でも黙って我慢してやって……。……自分の意思はないからね」

--……え? 今、いい話じゃなかったんですか?

増子「金さえあれば何でやる男だよ(笑)。シミとかは手に職つけてさ、技術つけてやるタイプだから。友康もそうだし。友康も真面目だからね。何やってもちゃんと、こつこつやる」

--友康さんは宿題とかも割りと早めに済まして、きちんとしてそうなイメージですね。

増子「きちんとやる。一緒にバイトしてたときも、ちゃんと朝早く行ってさ、やってたよ。坂さんもきっちり仕事を、黙々とやってるタイプだし。シミは造園とかやってたからね、そういう技術つけて。職人気質だね。俺はもう全然だめ。やる気がない(笑)。やりたくないことはやりたくない! なるべく最低限の仕事日数で…みたいな」

--効率よく?

増子「そうそうそう」

--頭がいいってことですね。

増子「いや、なかなかうまいこといかないよ。そうそう世の中、甘くないから。でも、好きなことは一生懸命やるけどね!」

 

(取材・文 岩本和子)


 

 MBSの音楽番組『MUSIC EDGE + Osaka Style』が仕掛けた
 怒髪天の大阪原点の地・Fandangoライブのオンエアがまもなくです!

4月1日、十三FandangoにてMBS『MUSIC EDGE』の収録が行われ、約3年半ぶりに怒髪天がそのステージに降り立ちました。Fandangoといえば、彼らが大阪で初めてライブを行った場所。そして、その後もずいぶんと長い間、大阪の居城としていた場所。怒髪天の歴史を語る上で絶対に外せないライブハウスだけに、かなり熱い夜になることを誰もが確信していたことでしょう。

その様子については詳しくは語れませんが(続きはテレビで!)、いつものごとく新旧織り交ぜた絶妙なラインナップで怒涛のライブを展開。この夜が本当に久しぶりのFandangoだったのですが、いつもどおりの“最前線”で楽しませてくれました。

昔から怒髪天と怒髪天界隈の汗と涙と歌声が染み込んでいるFandangoでのライブ映像は5月2日(月)、MBS『MUSIC EDGE』にてオンエア。ぜひぜひ、楽しみにしていただきたいと思います!

 

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