Jリーグの全日程が発表
ヴィッセル神戸&京都サンガが目標に挑む
開幕戦のカードに続き、2018シーズンの試合日程が発表されたJリーグ。関西勢は、セレッソ大阪、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸がJ1、京都サンガF.C.がJ2、セレッソ大阪U-23、ガンバ大阪U-23がJ3の舞台で戦うことになる。
1月19日に行われた新加入発表記者会見で、「激しいサッカーをして、しっかりタイトルを狙って、アジアナンバーワンを目指してやっていきたいと思っております」(立花代表取締役社長)と明言したヴィッセル神戸は、浦和レッズなどでの監督&優勝経験を持つゲルト エンゲルス氏をヘッドコーチ、またドイツ代表や日本代表などでの指導経験を持つ咲花正弥氏をフィジカルコーチに招聘。さらにチーム強化の総責任者となるスポーツダイレクターに、OBの元日本代表MF三浦淳寛氏が就任することを発表した。
アジアナンバーワンになるために、「まずバルセロナ(スペイン)のサッカーを目指します」(三浦スポーツダイレクター)という神戸。「これまで以上により攻撃的で、見ている人が楽しんでもらえるような、魅力的なチームを作っていきたいと思っています」(三浦スポーツダイレクター)という狙いから、今回は主に攻撃的な選手を獲得。「中盤の選手から縦パスを入れたりすることでサイド攻撃が生きてくるということで、より攻撃的な崩しができるんじゃないかという狙いです」(吉田孝行監督)とのことから、ボランチとしての活躍が期待されるMFチョン ウヨン、MF三田啓貴、得点力アップのためにブラジル人ストライカーのFWウェリントンを加えた。そのほかにも、ベテランのDF那須大亮、GK荻 晃太、ユースから昇格したMF佐々木大樹ら、合計8人が新たにチームの一員になっている。
(左)今シーズンより就任した三浦淳寛スポーツダイレクター
(右)中国のサッカーを経験し3年ぶりに神戸に戻ってきたMFチョン ウヨン
昨シーズン途中から指揮を執る吉田孝行監督のもと、堅守速攻からの脱却を目指す神戸は、2月23日(金)にアウェイで行われる開幕戦でサガン鳥栖と対戦する。
一方、12位に沈み、J2で8年目の新シーズンを迎えることになった京都サンガF.C.は、昨シーズンに引き続き布部陽功監督が指揮。その中で新たなサポート役として、「必ず監督をサポートできます。ハードワークを約束します。去年より、より良いサッカーを見せることが自分たちの仕事になりますし、それを見せます。そして京都サンガがJ2の中で素晴らしい順位になることを見せたいと思います。それを証明するためにベストを尽くします」と話した前名古屋グランパス監督のボスコ ジュロヴスキー氏がフィジカルコーチ兼コーチとして就任した。
(左)前名古屋グランパスの監督ボスコ ジュロヴスキー氏がコーチに就任
「我々はJ1に上がったあともチームが強くなる、その土台のベースのチームを作ることに着手している」(小島 卓強化部長)という今シーズンは、8選手が新加入。Jリーグ初経験となるウルグアイ人選手のMFマティアス カセラス、FWレンゾ ロペス、ブラジルからMFアレシャンドレを期限付き移籍で獲得したほか、レノファ山口からDF宮城雅史、水戸ホーリーホックからMF湯澤洋介らを加えた少数精鋭の25名でJ2での戦いに挑む。
(右)期待がかかる新外国人助っ人の3人。左より、MFマティアス カセラス、FWレンゾ ロペス、MFアレシャンドレ
「目指すスタイルは、守備はコンパクトに、攻撃はサイドであったり中央であったり多彩な攻撃をしていきたいと思います。目標の勝点、順位は、目の前の試合に全力を尽くす、勝点を1つでも多く取っていくということで具体的には言わないようにはしています」(布部監督)という京都。1月28日(日)にファン感謝デー『2018キックオフフェスタ』を京都パルスプラザで行い、J2リーグ第1節では2月25日(日)にホームでFC町田ゼルビアを迎え撃つ。
取材・文:金子裕希
(2018年1月26日更新)
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