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2010年以来となるJ1復帰へ
京都サンガが新体制を発表

2017シーズンのJリーグにおいて、関西勢で唯一J2リーグを戦う京都サンガが、1月16日に2019年度に新スタジアムが完成予定の亀岡市で新体制発表記者会見を行った。
 
昨季プレーオフで敗退した京都サンガは、今シーズンの指揮官に布部陽功監督を招聘。「昨シーズン、攻守において主導権を握ってやるサッカーをやっていまして、そこを継続できる、なおかつ発展出来る監督を選ぼうと思って会議しました。(布部監督は)サッカー愛が高いというかサッカー観が合いましたし、その中で人間力だったり指導力を兼ね備えていると。誰に聞いても『布部さんならいい監督になれるよ』とお墨付きの言葉をもらったので」(野口裕司強化部長)という理由からの選出となったようだ。その布部監督は2008年シーズンを最後に現役引退後、アビスパ福岡や柏レイソルでコーチを歴任、プロ監督として指揮を執るのはこれが初となるが、「今季はJ1昇格、これが最大の目標です。勝ちにこだわったシーズンにしたいと思います!」(布部監督)と力強く語っていた。
 
その新監督をバックアップすべく、今季の編成では「攻撃陣のところで多く入れ替えがあったんですけど、昨シーズンは中、中というところの攻撃が多かったので。今シーズンは監督がサイド攻撃を重視しようということで、もちろん真ん中の選手も充実させつつ、サイド攻撃のための選手を取ったつもりです」(野口強化部長)と、突破力のあるMF小屋松知哉、MF伊東 俊らを獲得。センターラインを強化するために、DF田中マルクス闘莉王、FWケヴィン オリスを加えたほか、モンテディオ山形に期限付き移籍していたFW大黒将志が復帰を果たしている。
 
ルーキーを含め、新たに13人が加わった京都サンガ。いちばんの注目であり、チームに勝者のメンタリティをもたらすことも期待されている闘莉王は、「(2003年当時所属の水戸ホーリーホック以来)14年ぶりにJ2に挑む。京都サンガがJ1で輝けるよう、全力を尽くして、みなさんが笑顔で、J1で戦えるようにしたいと思います」。また、「どうにかみなさんに『こいつが帰ってきて良かった』って思えさせるようなシーズンにしたいと思います」と話してくれたように、言葉の端々から今季にかける強い気持ちを伺うことができた。
 

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「(スローガンの)“Josho魂”っていうのは、常に勝つ、上に昇る、J1に上がるっていうところと、みんなの魂を持って、J1にあがろうじゃないかということで(“Josho魂”という)スローガンを立てました。サッカーは選手の特長を生かしたいです。(これまでやってきた)基本にプラスアルファして、みんなの力をどんどんあげていって大きいチームにしたいなと思っています。ミスをおそれず、思い切ってプレーして欲しい」(布部監督)。
 
2010シーズン以来となる悲願のJ1に向けて新監督を迎え、大幅な変更を行った今シーズンは、2月26日(日)ホームでモンテディオ山形を迎え撃つ。

取材・文:金子裕希
 



(2017年1月19日更新)


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(写真左)今季の指揮を任された布部監督の手腕はいかに?
(写真右)J1昇格を実現させるために京都に来たという闘莉王の活躍に期待したい
(写真左から)GK永井、MF小屋松、FW岩崎がモデルとなり、今季着用するユニフォームもお披露目された

京都サンガF.C.・J2リーグ開幕戦

▼2月26日(日)時間未定〈vs モンテディオ山形〉
西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場


オフィシャルサイト

2017新加入選手

DF田中マルクス闘莉王(名古屋グランパス)/DF湯澤聖人(柏レイソル)/MF小屋松知哉(名古屋グランパス)/MFハ ソンミン(蔚山現代)/FWケヴィン オリス(仁川ユナイテッド)/MF伊東俊(モンテディオ山形)/FW岩崎悠人(京都橘高校)/MF仙頭哲矢(東洋大学)/MF望月嶺臣(名古屋グランパス)/FW大野耀平(常葉大学)/DF麻田将吾(京都サンガF.C.U-18)/MF島村拓弥(京都サンガF.C.U-18)/GK永井建成(ロアッソ熊本)