悲願のJ1昇格へ向けた
桜の挑戦がスタート！
昨シーズンのJ1昇格プレーオフ決勝でアビスパ福岡に敗れ、2016シーズンもJ2で戦うことになったセレッソ大阪。1月17日に行われた新体制発表会見で、「J2からJ1へ昇格、そして(J2)優勝できるメンバーが揃ったと思っています」(大熊清監督）と語ったように、期限付き移籍からの復帰組を合わせ16人が加わった。その中で最も大きな注目を集めているのが、柿谷曜一朗だ。2014年7月にスイスのFCバーゼルへ完全移籍したエースが、約1年半ぶりに復帰。「セレッソ大阪でこの番号（8番）をつけてプレーするにあたって、チームの中心としてやらないといけないと思っていますし、やる覚悟もあります。そのなかでプレーの面では、試合を決定づける仕事を確実に毎試合していかないといけないと思っています。プレッシャーはもちろんありますが、そういうプレッシャーに勝っていける強い気持ちをもって、今シーズンは臨みたいと思います」と再びチームのエースナンバーである『8』番を背負い、J1昇格という目標達成に挑む。1月20日の練習後の囲み取材では、「(J2に落ちた2014シーズンに)半年セレッソでやってバーゼルに行ったあと、(セレッソは)半年で落ちて。自分に責任がないとは思わへん」と語った柿谷。背番号8を空けていてくれたことに対しても、「感謝していますし、自分としては色んな面で恩返ししなあかんよね。セレッソには」。そう恩返しを誓っていただけに、昇格の起爆剤としての活躍に期待したい。
そしてもう1人、大熊監督が「面白い存在」と言う選手がチームに戻ってきた。セレッソ大阪U-18から2014年1月にドイツのドルトムントへ期限付き移籍をし、2年間ドイツでプレーしていた丸岡 満が復帰。Jリーグでのプレー経験はないが、「2年間(ドイツで)やってきて自信もあります」とやる気に満ちている。背番号は清武弘嗣(ハノーファー／ドイツ)、南野拓実(ザルツブルク／オーストリア)らもつけていた『13』に決定。これについては、「セレッソで13番といえば、柿谷選手だったり、清武選手、南野選手と日本代表の選手が着けてきている重い番号でプレッシャーとかもありますけど、この番号を着けるからこそ、そういったプレッシャーも楽しみながらこの１年間やっていけたら」と頼もしい。2列目で勝負したいと意気込む彼が特に楽しみにしているのが、柿谷とのプレー。「いまも(練習で)一緒のチームになってやっていてすごく楽しいですし、ワン・ツーもボールも欲しいときに来るので、そういったところを試合でサポーターの皆さんに見せられたら。やっぱり観ている人を楽しませるのもそうですし、観ている人が熱くなる試合を僕たちがやっていければと思っています」とコメントしたように、練習から楽しそうにプレーしている。
今シーズン、チームを率いることになった
大熊監督
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プレーオフで敗れた昨季の雪辱に燃える既存選手や、チームへの恩返しを胸に戻ってきた選手たちが集結した今季。パスサッカーをベースに、「みんなで良いボールの奪い方だったり、ボールを奪うところで相手にプレッシャーをかけたい。攻撃のオン・ザ・ボールのところと、ボールを奪うところでしっかりと主導権を握れれば、色んなチームに対して対応ができるかなと思うので、そういうところをしっかりやっていきたい」(大熊監督)と厳しいJ2での戦いに備える。
セレッソは2月28日(日)のJ2開幕戦、3月6日(日)に行われる第2節をアウェイで戦い、ホーム開幕を迎えるのは3月12日(土)の第3節・ザスパクサツ群馬戦になる。
「あと1ヶ月くらいあるけど、開幕に向けてええ準備が出来ていますし、最高の試合を見せられると思うので、チケットを買って試合を観に来てください」(柿谷)とのこと。J2屈指の戦力をどう組み合わせ、どんな試合を見せてくれるのか。ぜひスタジアムでチェックして欲しい。
取材・文：金子裕希
（2016年1月22日更新）
Check
1年半ぶりの復帰となった柿谷。J1昇格のキーマンに違いない
2014年に18歳でブンデスデビュー(ドイツ)を果たした丸岡のプレーにも注目
セレッソ大阪
明治安田生命J2リーグ 第3節(ホーム開幕戦)
＜vs ザスパクサツ群馬＞
▼3月12日(土)時間未定
キンチョウスタジアム
明治安田生命J2リーグ 開幕戦
＜vsFC町田ゼルビア＞
▼2月28日(日)時間未定
町田市立陸上競技場
オフィシャルホームページ
https://www.cerezo.co.jp
2016新加入選手
FWリカルド サントス(貴州人和)／FWブルーノ メネゲウ(大連阿爾浜足球倶楽部)／FW杉本健勇(川崎フロンターレ)／FW岸本武流(セレッソ大阪U-18)／FW澤上竜二(大阪体育大学)／MF柿谷曜一朗(バーゼル)／MF清原翔平(ツエーゲン金沢)／MFソウザ(クルゼイロ ※期限付き移籍)／MF木本恭生(福岡大学)／DF山村和也(鹿島アントラーズ)／DF松田 陸(FC東京)／DF庄司朋乃也(セレッソ大阪U-18)
期限付き移籍からの復帰選手
MF丸岡 満(ドルトムント)／FW米澤令衣(ブラウブリッツ秋田)／DF小谷祐喜(SC相模原)／DF温井駿斗(FC鈴鹿ランポーレ)
