「細川千尋ジャズライブ CLASSIC×JAZZ」
気鋭のジャズピアニスト率いるトリオが
ザ・シンフォニーホールのステージに登場!!
2013年、モントルージャズフェスティバル・ピアノ・ソロコンペティションにおいて日本女性初のファイナリストとなったジャズピアニスト、細川千尋。関西では大阪交響楽団との2度に渡る共演で圧倒的な存在感を放った彼女が、日本を代表する実力派プレイヤー、鳥越啓介(ベース)、石川智(ドラムス)を迎えたトリオで、ザ・シンフォニーホールに登場する。ソリストとして、オーケストラの響きと華やかに渡り合ったこれまでとは一転、細川は今回、本領のジャズのフォーマットに立ち返り、スリリングなクラシックとのクロスオーバーを展開する。
演奏されるのはガーシュウィンの『サマータイム』からラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』、そして細川自身による『パガニーニの主題による“ジャズ”変奏曲』ほか。ジャンルを越えた名曲の数々が、細川の鮮やかなインプロヴィゼーションとベース、ドラムスとの対話によって熱く盛り上がっていく様子は、トリオならではの迫力だ。これまでソロを中心とした活動の多かった細川にとっても、このトリオでの可能性は大きく、昨年8月、東京での演奏以来、回を重ねるごとに自在なパフォーマンスを獲得しているという。
昨年11月には、このフォーマットでの演奏によるミニアルバム『CHIHIRO』をリリース。その手応えを十分に感じながらの今回の公演となる。クラシックホールに熱い興奮を運び込む“越境”のステージに注目したい。
今はこの3人で音を出している時が一番楽しい-細川千尋
タイトルは「CLASSIC×JAZZ」。ただジャズとクラシックと言うのは、言葉で説明するからどうしても別々になってしまうんだけど、私にとってはもっと大きな「音楽」っていうひとつのものなんです。小さい頃、ピアノを学んで最初にやったのが即興でピアノと遊ぶことと、クラシックを弾く、でしたから(笑)。 だから演奏している時に一瞬前にはクラシックだったものが次の瞬間にはジャズになるということは、私の中にはまったく違和感が無いんです。子どもの頃から学んできたクラシックへの尊敬と、大学で出会ったジャズへの共感が、私の中のいろんな感情と結びついて、自然に音楽になって出て来る感じですね。
今はこの3人で音を出している時が一番楽しいです。このトリオで音を出すたびに新しいものが見えて来ていています。本番中にメンバーの誰かがアイデアをぽんっと出してきて、それを瞬時にキャッチして広げていく。そんなことがコンサート毎にあって、自分たちがどんどん進化しているのが感じられますね。3人なんだけどそれ以上。でも、3人でひとつみたいな。このまま行くと9月にはどうなっているんだろうって感じています。ステージで2時間弾くと、いろんな感情をそこで経験するので、まるで2時間の旅をしていたような、2時間が人生そのものだったような感じになるんです。コンサートの最後になると盛り上がって、激しい曲を、このヤロ ー!みたいに叩きつけるように弾いたりもするんですけど(笑)。でも私はステージが好きで、一番落ち着ける、素の自分が出せる場所だと思っています。演奏が終わった時には、お客さまがみんな笑っていて、メンバー も笑っていて、心の底から楽しいって感じることができて...ああ感謝だなって思います。
今回、大阪のお客さまには初めてのトリオ編成での演奏をお届けします。思いっ切り進化した私たちを見て、聴いていただきたいですし、これまでソロの私を聴いていただいたお客さまには、私のまた違った面をお届けしたいと思っています。メンバー全員、とにかく気合いが入っているので、ぜひ楽しみにしていてください。
(2018年9月19日更新)
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