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木琴×筝(そう)&アコーディオン!通崎睦美の
コンサートシリーズ「今、甦る!木琴デイズ」
第8回は ~アンコールⅠ~

 京都在住の木琴奏者・通崎睦美が戦前・戦後のアメリカと日本を舞台に活躍した木琴演奏の巨人、平岡養一(1907~81)の足跡をたどるコンサートシリーズ「今、甦る!木琴デイズ」が10月26日(木)、京都文化博物館別館ホールで行われる。Vol.8となる今回は「アンコールⅠ」と題して、これまでに人気の高かった楽器、楽曲を採り上げる。とは言え「以前評判のよかったものをそのままやるのではなく、いろいろと入れ替えたり、組み替えたりをしているのでリピーターの方にも新鮮な気分で楽しんでいただけると思います」と通崎睦美。登場する楽器はVol.3「ニッポンを奏でる」に登場した筝(そう)とVol.4「オンガクの時間」に登場したアコーディオンである。
 
 ゲストに迎えるのはVol.3に登場し、通崎との超絶の共演が好評を呼んだ筝奏者の西陽子、そして今回シリーズ初登場となるアコーディオン奏者の大田智美だ。木琴とアコーディオンによるバッハ/林光編「3声のインヴェンション」から木琴と筝による宮城道雄「春の海」、そして3人のアンサンブルによるピアソラ「リベルタンゴ」まで、ちょっとほかでは味わえないオリジナルな響きに溢れたステージ(約90分/昼・夜2回公演)が楽しめる。
 
 通崎睦美は平岡養一の生涯を描いた評伝「木琴デイズ 平岡養一『天衣無縫の音楽人生』」(講談社刊)の中で書いている。「レパートリーの開拓は、労力を要するがそこがまた楽しいところである。しかし同時に名曲をじっくりと勉強することも大切なのである。木琴、マリンバの場合、そのオリジナルの名曲が存在しないことが大きな弱点だった」と。楽器がその命を保つために必要なことは、当たり前だが楽器があること。演奏家がいること。そしてその楽器のための作品があることなのだ。だから通崎睦美は、多くの作曲家たちに新作を委嘱し、また編曲を依頼し、この楽器のための新しい作品を送り出して来た。今回は4年にわたるシリーズの中から、そんな作品たちの可能性にあらためて光を当ててみる回、と言えるかも知れない。平岡養一を巡るこのシリーズは、同時に木琴という楽器の未来を作る試みでもある。通崎睦美の「木琴デイズ」はまだまだ続くのだ。
 
◆写真上は今回、ソロ「鳥ノ遊ビ」(作曲:平野一郎)で使用する木琴、ディーガン・スーパー・ライト・ウエイト・ザイロフォンNo.834と通崎睦美。「1920年代のアメリカで製造された、特別にかわいらしい音色の楽器です。『鳥ノ遊ビ』は、この楽器で演奏するために書いてもらった作品です」(写真:井上嘉和)



(2017年10月12日更新)


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 通崎睦美コンサート
 今、甦る!木琴デイズvol.8
「アンコールⅠ」

●10月26日(木)昼14:00/夜19:00
京都文化博物館 別館ホール
全自由席-3500円 全自由席・学生-1500円 
チケット発売中 Pコード332-208


西陽子(筝)             大田智美(アコーディオン)

【プログラム】
モンティ:チャールダシュ(木琴+アコーディオン)
ロジャース:エーデルワイス(木琴+箏)
野田雅巳編:ルネサンス舞曲(木琴+箏+アコーディオン)
神田佳子:SとMのボレロ(木琴+箏)
バルトーク:ルーマニアン・ダンス(木琴+アコーディオン)
バッハ/林光編:<3声のインヴェンション>
「インヴェンションとシンフォニア」より(木琴+アコーディオン) 
ネッケ:クシコス・ポスト(木琴+アコーディオン)
当摩泰久:ため息(アコーディオンソロ)
平野一郎:鳥ノ遊ビ(木琴ソロ)
沢井忠夫:「甦る五つの歌」より(箏ソロ)
宮城道雄:春の海(木琴+箏)
ピアソラ:ナイトクラブ1960
「タンゴの歴史」より(木琴+アコーディオン)
ピアソラ:リベルタンゴ(木琴+箏+アコーディオン) 
伝承曲/野田雅巳編:フライラッハ(木琴+箏+アコーディオン)

【オフィシャルサイト】
通崎好み製作所 | TSUUZAKI GONOMI FACTORY
西陽子オフィシャルウェブサイト
大田智美オフィシャルサイト

【問い合わせ】
オトノワ■075-252-8255