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ウィーンの音楽の魅力を伝えるピアニスト、三輪郁
フェニックスホールに登場。“イゾルデの愛の死”

 「私はウィーンにいる自分の目線で、今回のプログラムを見ているような気がします。R.シュトラウスもヴァーグナーも留学時代にウィーン国立歌劇場で聴いていたものが、私の根っこにはあるので」。そう語るのはピアニストの三輪郁。1989年、“パルマ・ドーロ”国際コンクールにおいて審査員全員一致で第1位。ドイツ・ドルトムント国際シューベルトコンクールほかにも上位入賞を果たし、現在、もっともウィーン的な演奏スタイルを伝え得る日本人ピアニストと評される彼女が、10月11日(水)、フェニックスホールに登場する。

 これは、大阪倶楽部を拠点に室内楽シリーズを展開するコジマ・コンサートマネジメント(KCM)が、フェニックスホールで新たに立ち上げる演奏会の第1回。プログラムは”イゾルデの愛の死”と題され、ベートーヴェン以降、ドイツ圏に生まれながらウィーンと深く関わった作曲家の作品が選ばれている。「ウィーンでは風の中に音楽が舞っている」と語る三輪郁。そのしなやかな空気感を身に付け、現地のアーティストとの共演も数多い彼女のピアノが、音楽に新鮮な生命力を注ぎ込むことだろう。
 
 「ベートーヴェンにしてもブラームスにしてもウィーンで聴く音楽は“重さ”というものを感じさせないんです。オーケストラの倍音がとても豊かに鳴っていて音が常に天上へ向かっている感じ。音楽が止まらずにずっと続いていくような印象があります。そんなオーケストラの響きを私のピアノでお伝えできるように弾きたい、と思っています」



(2017年9月19日更新)


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三輪郁(C)小島 竜生

 KCM Concert at The Phoenix Hall, Osaka No.1
 三輪 郁 “イゾルデの愛の死”

●10月11日(水)19:00
あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
全席指定-3500円 
チケット発売中 Pコード 330-728

ベートーヴェン:ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27-2 『月光』
ベートーヴェン:6つのバガテル op.126
J.S.バッハ=ブラームス:『シャコンヌ』~左手のための
R.シュトラウス:4つの情緒ある風景 op.9
ヴァーグナー=リスト:『イゾルデの愛の死』

【問い合わせ】
KCMチケットサービス■0570-00-8255