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「東芝グランドコンサート2017」に出演するアリス=紗良・オット。K.ウルバンスキ率いるNDRエルプ
フィルハーモニー管弦楽団との共演ほかを語る。

 毎年、海外の著名な指揮者やオーケストラの豪華な共演で話題を呼ぶクラシックコンサートの名門「東芝グランドコンサート」。2017年3月に第36回を迎えるこのコンサートに、ピアニスト、アリス=紗良・オットが登場。ポーランド出身の34歳、若き天才との呼び声高い指揮者クシシュトフ・ウルバンスキ、そしてドイツ伝統の響きを持つNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(NDRハンブルク北ドイツ放送交響楽団)とフェスティバルホールで共演する。そのアリス=紗良・オットが公演に先駆けて大阪を訪れ、記者会見を行った(写真上)。

 
 この日のアリスはグリーンのジャケットにふんわりとした白のワンピース。終始リラックスした様子で約1時間にわたって記者の質問に答えた。指揮者のクシシュトフ・ウルバンスキについては「ウルバンスキとの共演は今回で4回目になります。彼はすごく真面目で楽譜に書かれていることをとても大切にする人。演奏する作品について彼と話し合ったり、相談したりすることで見えてくることがたくさんあるので、毎回いっぱい勉強させてもらっています」。またNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団については「フレージングが魅力的で、奏でる音がすごく深いオーケストラ。何度も共演はしていますが、ドイツの音楽、それもベートーヴェンは初めてなのでとても楽しみ」と語る。「ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番は5つの協奏曲のうち、唯一短調の作品。それだけにベートーヴェンの葛藤が深く込められた曲だと思います。第1楽章は何も無いところから生まれてきて、最初の音から私はいつも鳥肌が立つのを感じます。第2楽章は祈りのような雰囲気。第3楽章はリズミカルでシニカルな要素も入り込んでいて、全体的にベートーヴェンのいろんなキャラクターが見えてくるような作品ですね」。
 
 ステージではいつも裸足が彼女のスタイルだ。フェスティバルホールでもそれは同じ。一番リラックスできるとアリスは語る。「クラシックのコンサートって、ドレスコードやルールが決まっていてすごく堅苦しいもののように思われている気がするんです。だけど最終的に大切なのは他のジャンルと同様に、音楽を楽しむということ。そう考えて私はいつも裸足だし、フェスティバルホールではお客様にもぜひリラックスして音楽を楽しんでほしい」と笑った。

◆東芝グランドオーケストラ2017オフィシャルサイト
 



(2016年10月25日更新)


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東芝グランドコンサート2017

 K.ウルバンスキⓒMaria Maslanka   アリス=紗良・オットⓒJonas Becker


NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団ⓒNDR / Marcus Höhn

●2017年3月15日(水)19:00
フェスティバルホール
S席-13000円 A席-10000円 B席-8000円 
C席-6000円 BOX席-16000円
Pコード 306-154 チケット発売中

【プログラム】
ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番 ハ長調 Op.72b
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op.37
R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」 Op.30
 
【指揮】クシシュトフ・ウルバンスキ
【ピアノ】アリス=紗良・オット
【管弦楽】NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団

【問い合わせ】
リバティ・コンサーツ■06-7732-8771