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福間洸太朗のオール・ショパン・プログラム
《コン・フォーコ》。激しさのあとに生まれてくる
音楽の空気感を表現したい。

 ベルリンを拠点に国際的に活躍するピアニスト、福間洸太朗が、今年もいずみホールでリサイタルを行う。近年はフィギュアスケートからダンス、バレエとのコラボレーションにも取り組み、表現に磨きをかける彼が、今年選んだのはショパン。福間自身初めて取り上げるという「24の前奏曲」を含む、オール・ショパン・プログラムだ。全体を統一するコンセプトには「コン・フォーコ」という言葉が選ばれた。

 「コン・フォーコというのは音楽の表情を示すイタリア語。火のように、とか熱烈にといった意味があります。今回はショパンがこの指示を与えた作品を中心に、それ以外の表情を持つ作品も織り交ぜながら選曲しました」。そう語るのは公演に先駆けて大阪を訪れた福間洸太朗。多くの美しい作品を残したショパンだが、この指示を持つ曲には独特の激しさがあるという。「私にとってこの言葉
は、理性では抑えられないほどの怒りのような感情を意味します。でも、怒りなど負の感情というのは、その後に癒しを求めるもの。コン・フォーコ直後に来る音楽の空気感も、大切に表現したいと思います」と続ける。後半に置かれた「24の前奏曲」は様々な表情を持つ曲が次々と現れる作品。ショパンと女流詩人ジョルジュ・サンドの恋を彩る作品としても知られる。「16曲目。有名な『雨だれ』の次の曲が「プレスト・コン・フォーコ」(急速に、火のように)なんです。そこに注目して聴くとこの作品全体がより新鮮に聴こえてくるかも知れません」と福間は語る。

 「Fantasy on Ice 2015」神戸公演では日本を代表するトップスケーター、羽生結弦とサプライズでコラボレーションを行った。その時に弾いたのがバラード1番の終盤に出てくる「コン・フォーコ」の部分。福間洸太朗とフィギュアスケートの熱い関係を知るファンにとって、今回もそのかけがえのない演奏が聴けることだろう。2012年に始まったいずみホールでのリサイタルも今回で5回目。いつも情熱的に迎えてくれる大阪の聴衆に感謝を伝えたい、と福間は言う。「初めていずみホールで弾いた時は、私の名前“洸”に因んだ「水」のコンセプトでした。今回は「火」。ショパンの内面の激しさを、私自身もいつも以上の気迫でお届けできればと考えています」。




(2016年10月 3日更新)


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福間洸太朗 ピアノリサイタル

オール・ショパン・プログラム《コン・フォーコ》

●10月29日(土)13:00 
いずみホール

全席指定-4000円 
全席指定(学生)-2000円
Pコード 302-301 チケット発売中

チケット情報はこちら


【プログラム】
ノクターン第4番 へ長調 Op.15-1
練習曲Op.10 第3番 ホ長調『別れの曲』
       第4番 嬰ハ短調
       第11番 変ホ長調
       第12番 ハ短調『革命』
バラード第1番 ト短調 Op.23
    第2番 ヘ長調 Op.38
スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39
24の前奏曲 Op.28

【ピアノ】福間洸太朗
オフィシャル・サイト KOTARO FUKUMA 洸
オフィシャルブログ Shimmering Water



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