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京都芸大卒、ひつじ年生まれの打楽器奏者たちが
ひつじ年に集まって、ひつじ尽くしのマリンバ
コンサート「羊をめぐる音楽会」開催!

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  全国初の公立音楽大学として1952年に設置された京都市立音楽短期大学(現・京都市立芸術大学音楽学部)。ここに学んだ歴代5代(!)のひつじ年生まれの打楽器奏者たちが、未年の今年、集まって演奏を行うーそんなユニークなコンサートが12月8日(火)、12月9日(水)、京都市文化博物館別館ホールで開催される。題して「羊をめぐる音楽会~京都芸大卒ひつじ年生まれによるマリンバコンサート~」だ。

 
 「上は72歳で下は24歳。72、60、36の間でなんとなく話が持ち上がり、私のところに持ち込まれました。せっかくなので24歳の新鋭にも声をかけました。打楽器奏者たちが、このように世代を超えてひとつのことに取り組む機会もなかなか無いかと思うので、ぜひ、幅広い方に聴いていただきたいです」。そう語るのは、木琴・マリンバ奏者で近年はエッセイ、評伝などの分野でも活躍する通崎睦美。こうして元京都市交響楽団打楽器奏者のベテラン、北川皎(きよし)をはじめ、5名の奏者たちが集まった。
 
 マリンバはローズウッドやカリンでできた鍵盤を、マレットと呼ばれるばちで叩いて音を出す。マレットには100%羊毛の毛糸が巻かれることも多いという。似た形状の木琴(シロフォン)とは、本来は別種の楽器だ。小中学校で見かけることもあるマリンバだが、熟練した奏者の手にかかると驚くほど多彩な表現力を生む。「マリンバは木の響きが自然で素敵な楽器。5人で演奏するとかなりゴージャスな響きになると思います」と通崎睦美。今回のメンバーについては「簡単に言えば若い方が手は早く動くが、年寄りの方が経験もあるし音楽がわかっているということでしょうか(笑)。世代差はありますが、お互いのよさを引き立てるようなアンサンブルにしたいと思います」と語る。
 
 当日はキリム(中央アジアの伝統的な平織りの織物。素材に羊毛が使われる)の収集家でもあるという北川の、1840年頃から近年に至るキリムコレクションも展示されるなど、会場はひつじ尽くし。またマリンバコンサートの中で、ただ1曲、ピアソラの『タンゴ・エチュード』が通崎睦美の木琴で演奏される。実はここにもひつじと楽器を結ぶ素敵なエピソードがあるのだが、それはきっとコンサートの中で紹介されることだろう。お楽しみに。



(2015年10月21日更新)


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羊をめぐる音楽会

~京都芸大卒ひつじ年生まれによるマリンバコンサート~

●12月8日(火)19:00/9日(水)15:00
 京都文化博物館 別館ホール
 
 全自由席-3500円 全自由席・学生-3000円
 チケット発売中 Pコード 268-565

チケット情報はこちら


【出演】北川皎/小松りみ/通崎睦美/
    高木真稚恵/中村由紀子

【曲目】★演奏順不同

〔独奏〕

バッハ:「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ」第1番よりフーガ
木下阿由見:鱗 for marimba solo
ピアソラ:タンゴ・エチュード(木琴による演奏)


〔二重奏〕

チャイコフスキー:「子どものアルバム」より


〔三重奏〕

エルガー:愛の挨拶
クライスラー:中国の太鼓
野田雅巳:天水スイープ


〔四重奏〕

モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 KV136


〔五重奏〕

野田雅巳:「メリーさんの羊」による変奏曲
野田雅巳編:キリムの国から

【問い合わせ】

オトノワ■075-252-8255