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佐藤健&大友啓史監督が“始まりの場所”京都に凱旋!
映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』
京都凱旋舞台挨拶レポート

和月伸宏による人気漫画を、佐藤健主演で実写映画化した『るろうに剣心』シリーズの完結編となる二部作の第二弾『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が、大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中だ。かつて“人斬り抜刀斎”として恐れられた緋村剣心の顔に刻まれた“十字傷“の謎に迫る。有村架純が剣心の運命の女性、雪代巴に扮し、桂小五郎を高橋一生、沖田総司を村上虹郎、高杉晋作を安藤政信が演じている。そんな本作が京都をはじめ、滋賀、兵庫、奈良、大阪…関西33か所で撮影されていたことから、主演の佐藤健と大友啓史監督が登壇し、7月3日(土)にT・ジョイ京都で上映後に“おかえり剣心京都凱旋舞台挨拶”と銘打た舞台挨拶を行った。
 
この舞台挨拶が、全国323の劇場にライブビューイングされていることをふまえ、まずは、佐藤健が「雨大丈夫ですか?京都は晴れていましたが、東京は新幹線が動かないぐらいの雨でしたから。危なかったですよ」と言うと、大友監督も「バタバタでした」と、新幹線のトラブルに見舞われていたよう。改めて、佐藤が「本日は雨の中、お越しいただきありがとうございます。本当は全国を周って舞台挨拶をしたいとずっと思っていたんですが、なかなかできずにいました。でも、京都は『るろうに剣心』始まりの場所で、僕たちの第二の故郷と言っても過言ではないぐらいお世話になった場所なので、何としても来たいと思っていたら、願いが通じて来ることができて、幸せに思っています」と挨拶。佐藤が、夏らしく、浴衣で登場したことから、浴衣の感想を聞かれると「しっくりきますね」と即答。続けて、「昔は和服を着ることに若干の抵抗と言いますか、怖じ気付くようなところがあったんですが、『るろうに剣心』のお陰で、逆に落ち着く感じで、嬉しいです」と語っていた。大友監督は、「さっき、健も言っていましたが、京都は始まりの地なんです。『るろうに剣心』は原作が漫画なので、二次元の中に地に足のついたものを入れたいと思って、最初に決断したのが京都で撮ることでした。京都に行けば、あの時代のリアリティを作品に組み込むことができると思ったんです。剣心の始まりであり、撮影の始まりの地でもあり、撮影のベースが京都だったので、京都に来ることは僕らの悲願でした。こうやって来ることができて嬉しいです」と挨拶し、舞台挨拶は始まった。
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京都を含め、34ヶ所に及んだ関西エリアでのロケについて聞かれ、佐藤が「我々の拠点は京都だったので、Part1の時は京都のホテルに2、3ヶ月泊まって、そこから色んなところに行っていました」と言うと、大友監督は「サーカス団の巡業ですよ(笑)」と返していた。京都での生活について聞かれ、「普通に生活していました。香川照之さん、蒼井優さん、青木崇高さんの4人でしょっちゅう京都の街をふらついて、飲みに行っていましたが、不自由はなかったですね。その後は皆でご飯に行くこともほとんどなかったので、Part1の時になぜあんなに遊べていたのか理解不能です。Part1の時は毎日のように行っていましたよね?」と佐藤が答えると、大友監督も「飲んで、お肉食べて、楽しかったよね」と返していた。
 
そして、Twitterにて「#最後だから剣心に聞きたい」で募集した質問に答えていくことに。まずは、“『るろうに剣心 最終章 The Beginning』で10年前の初日の自分の映像をそのまま使うというプランを聞いた時の気持ちは?”という質問に対しては、佐藤が「非常に自然なことだと思いました。そりゃそうだろ、と。Beginningが新時代を切り開くために翻弄されつつも真っ直ぐに生きた剣心の生き様を描いた作品ならば、新時代がきた瞬間、鳥羽・伏見の戦いが終わった瞬間がクライマックスになるべきだと思っていました。僕も映画を観た時にここまで綺麗にPart1の冒頭が繋がるんだと驚きました。それは、Part1の時からちゃんとされていた監督の手腕だと思います。編集のさじ加減なども含めて、監督はさすがだなと思いました」と答えると、それを受けて大友監督は「あのシーンは『るろうに剣心』の撮影の初日でしたから。10年かけて撮るシリーズの冒頭を、あのシーンで始められて、最後の作品をあのシーンで終わると言う奇跡のような作品だと思います。自映画館で観た時に、この終わり方はかっこいいと思いましたし、タイトルはbeginningだし、ワンオクの主題歌も1作目はbeginningだったし、本当に奇跡だと思います。10年前の映像と今を合わせても大丈夫なのは、やっぱり奇跡ですよ。奇跡の男、頼むよ(笑)」と佐藤を称えると、会場からも大きな拍手が起こっていた。
 
続いて、“10年前の健さんに何か伝えられるとしたら?”という質問には、「特に伝えたいことはないです。そういうちょっと訳のわからない質問が苦手なもので(笑)。強いて言うなら、今の間に楽しんでおけよ、ですかね」と佐藤が返すと、大友監督は「しんどいけどいいことあるから頑張ろうよ、ともう1回健くんを励まそうかな」と答えていた。七夕にちなみ、“健さんにとっての織姫は?”という質問には、「何なん?織姫って会いたくても会えないんですよね。1年に1回しか。本当は会いたいけどなかなか会えなくて、たまに会えるという存在は剣心ですかね」と予想外の返答だった。
 
さらに、“マイペスト剣心を選ぶなら?”という質問では、佐藤が悩む姿を見て、大友監督が先に「僕は、巴に死なれて一人暮らしになった剣心のシーンが好きなんです。ふたりでお茶を飲んでいた冬の縁側で、ひとりになっているシーン。最後の桂さんが来た時に向き合ったところは、会心のシーンです。後は剣心が「行ってくるよ、巴」と言ったシーンですね。あれはしびれますよ」と言うと、会場からも拍手が。佐藤も「あのシーンは僕も言おうと思っていたんです。「行ってくるよ、巴」のシーンはすごく覚えています。ここがクライマックスになることは分かっていたので、色んな演技プランも考えていたんですが、全く気負いなく、今まで演じてきた剣心という役に対する信頼と自信があったので、何があっても大丈夫だと思って、こういう芝居をしたいという欲のようなものが一切ない状態であそこにいることができたんです。「行ってくるよ、巴」も、その時思ったように言うことができたんです。僕は絶対にこれで大丈夫だという自信がありました。すごく印象に残ったシーンです」と佐藤が言うと、大きな拍手が起こっていた。最後に、“巴と一緒に食べていた料理は?”という質問に対しては、「お味噌汁と白いご飯とお漬物のような質素な和定食です。僕と有村さんは当時、食事制限をしていたんです。基本的に糖質をとっておらず、撮影の時だけ白いご飯を食べられる状態だったので、リアルに幸せな瞬間でした。本番で一番幸せになっていました(笑)」と笑いながら答えていた。
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そして、七夕が近いことにちなみ、作品公式Instagramで募集した願いが書かれた短冊がかけられた笹に、佐藤と大友監督の願いを書いたパネルをかけることに。佐藤は「剣心の十字傷がいつか癒えますように」、大友監督は「目に映る人々の幸せ」と願いを書いていた。
 
最後に、大友監督が「10年間応援していただいて本当にありがとうございました。震災や色んなことがありましたが、映画館で観てもらうことが幸せなことなんだと痛感しました。今日もここにたどり着くまでにこんなシナリオあるかよと思うようなこともありましたが、そういう障害を乗り越えて、こうやって皆さんに支持していただいて、最後まで作ることができたことに幸せを感じています。末永く1日でも長く、1回でも多く上映していただいて、多くの方に作品の心が、剣心の生き方が届いてくれることを願っています」、佐藤が「我々にとってとても大切な京都に来られたことを非常に嬉しく思っております。僕たちはもちろん剣心に幸せになってもらいたいですが、剣心自身も我々も皆さまの幸せを非常に願っております。こういった辛い状況ではありますが、どこかに希望を見出して、皆さんが前向きに過ごしてほしいと願っています。またいつかどこかでお会いできることを楽しみにしております」と挨拶し、舞台挨拶は終了した。
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取材・文/華崎陽子



(2021年7月 3日更新)


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Movie Data





(C)和月伸宏/集英社 (C)2020 映画「るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning」製作委員会

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』

▼大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中
出演:佐藤健、有村架純、
高橋一生、村上虹郎、安藤政信、
江口洋介
監督:大友啓史

【公式サイト】
https://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin2020/

【ぴあ映画生活サイト】
https://cinema.pia.co.jp/title/184161/