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ホーム > NEWS > 前作『カメラを止めるな!』でおなじみの どんぐりもサプライズ登場! 上田慎一郎監督とメインキャストが揃った 映画『スペシャルアクターズ』大阪舞台挨拶レポート

前作『カメラを止めるな!』でおなじみの
どんぐりもサプライズ登場!
上田慎一郎監督とメインキャストが揃った
映画『スペシャルアクターズ』大阪舞台挨拶レポート

『カメラを止めるな!』で大旋風を巻き起こした上田慎一郎監督による長編劇映画第2弾『スペシャルアクターズ』が、大阪ステーションシティシネマほか全国で上映中。極度の緊張やストレスにさらされると気絶してしまう売れない役者の青年が、偶然再会した、疎遠になっていた弟に誘われ、演技を使った何でも屋“スペシャルアクターズ”の仕事として、カルト集団から旅館を守る演技に挑む姿を、予測もできないような展開で描き出している。本作も『カメラを止めるな!』同様に、オリジナルの脚本の下、ワークショップで発掘した俳優たちが個性豊かな演技を披露。本作の公開を記念し、上田慎一郎監督、主人公の売れない役者・大野を演じた大澤数人、大野の弟・宏樹に扮した河野宏紀、旅館の女将役の津上理奈が登壇し、10月19日(土)、大阪ステーションシティシネマで上映後に舞台挨拶を行った。
 
『カメラを止めるな!』に引き続いて音楽を担当した鈴木伸宏が、本編に登場するカルト集団“ムスビル”にちなんだ「監督とキャストにシャワーを」という呼びかけをし、上田監督とキャストが登場。上映後すぐの観客たちからは大きな拍手が起こっていた。まずは、上田監督が「去年は『カメラを止めるな!』で何度も舞台挨拶に来ていたので、また新しい作品で大阪に来ることができて嬉しいです」、奈良出身で旅館の女将役の津上理奈は「ほとんど台詞のない、旅館めぶきの女将役を演じました。私は奈良県出身なので、今日は両親とおばあちゃんと友だちなど、知っている顔がいっぱいいて、アットホームな感じなので、ここ大阪で舞台挨拶ができて嬉しいです」とそれぞれ挨拶し、舞台挨拶は始まった。そして、本作の制作過程の話題になると、上田監督は「この映画は、『カメラを止めるな!』と同様、1500通の応募の中からオーディションで選ばれた15人とワークショップなどを経て作った作品です。前作は、あらすじがあって、その上でキャストを選抜できたのですが、今回はキャスト15人をまず選んで、彼らとワークショップをしたり、話し合ったりして、全くのゼロから作り上げました。今日、ご両親が来てくださっている津上理奈ちゃんは、15人の中では唯一の演技未経験で、現役の会社員なので有給を取って撮影にも参加してくれました」と話すと、津上は「昨日の東京での舞台挨拶も有給を取って参加しましたし、撮影も有給で参加しました。今年の有給は全部“スペアク”だけに使っているので、風邪も引けない状態で頑張っています(笑)」と返していた。

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また、主演を務めた大澤について上田監督は「数人は、若く見えると思いますが、僕と同い年の35歳なんです。彼は10年間で3本しか役者の仕事をしたことがなくて、ご両親さえも役者の仕事をしていることを知らなかったんです。この映画は、W杯より仕事をしていなかった彼が、昨日から全国148館で上映されているこの作品の主役を、緊張とプレッシャーで気絶しそうになりながら演じたドキュメントでもあるので、カットをかけるたびにチョコレートを1ダース食べながら頑張っていました」と語ると、大澤は「チョコレートを食べるとOKがよく出るので、チョコレートがないと不安で」と返し、劇中さながらの大澤のキャラクターに、場内から笑い声があがっていた。続いて、大澤演じる大野の弟・宏樹に扮した河野に印象的な出来事を聞いてみると、「僕はすごく負けず嫌いで、オーディションの時も自分が一番だと思ってやっていたんですが、彼(大澤)を見た時にこれは勝てないなと感じました。しゃべり方や佇まい、ひとつひとつの芝居にすごく存在感があって、めちゃくちゃ悔しい思いをしました」と心情を吐露すると、上田監督は「最初の頃のワークショップで怒り口調で褒めあう即興劇をした時に、このふたりをバディにした映画を作りたいと思った」と本作の生まれたきっかけを語っていた。
 
そろそろ舞台挨拶も終わりかと思われた頃、上田監督の口から「今日は特別ゲストが来てくれています。『カメラを止めるな!』でプロデューサー役を演じてくれたどんぐりさんです」とサプライズゲストの発表が。登場するや、「スペシャルアクターズ、やー!」の掛け声のやり取りを観客に求め、場内も盛り上がりを見せていた。どんぐりは「舞台挨拶を拝見して、また心が熱くなりました。上田監督は2年前『カメラを止めるな!』を書いてくださった時に、「みんなが次に繋がるように書きました」とおっしゃっていたんです。この作品も、キャストの方が次に繋がるようにという思いで書いてらっしゃると思います。『カメラを止めるな!』も皆さんの声で広がったので、皆さんぜひ『スペシャルアクターズ』をよろしくお願いいたします」と作品をPR。最後に、上田監督が「今回も、まだ有名ではない俳優たちと一緒に作った作品です。まだまだメジャーな大作と比べると、認知度がまだまだ広がっていないと感じるところもあります。2日目に観てくださった皆さんが自慢できるような作品にしたい、また劇場を溢れさせたいと思っていますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。
 
取材・文/華崎陽子



(2019年10月21日更新)


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Movie Data

(C) 松竹ブロードキャスティング

『スペシャルアクターズ』

▼大阪ステーションシティシネマほか全国にて上映中
出演:大澤数人、河野宏紀、富士たくや
北浦愛、上田耀介、清瀬やえこ
仁後亜由美、淡梨、三月達也
櫻井麻七、川口貴弘、南久松真奈
津上理奈、小川未祐、原野拓巳
広瀬圭祐、宮島三郎、山下一世
監督・脚本・編集・宣伝プロデューサー:上田慎一郎

【公式サイト】
http://special-actors.jp/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/176370/