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新津ちせ、坂井真紀、滝藤賢一らが登壇!
劇中さながらの家族のふれあいが垣間見えた
映画『駅までの道をおしえて』大阪舞台挨拶レポート

直木賞作家、伊集院静の同名小説を映画化したヒューマンドラマ『駅までの道をおしえて』が、なんばパークスシネマほか全国にて上映中。臨海学校に出かけた数日の間にいなくなった愛犬のルーの帰りを待ち続ける少女と、かつて幼い息子に先立たれた老人が巡り会い、心を通わせていく姿を映し出す。『3月のライオン』や数多くのドラマ、CMに出演し、米津玄師がプロデュースした大ヒット曲「パプリカ」を歌い踊るFoorinとしても活躍している新津ちせが、オーディションで主人公サヤカ役を射止めた話題作だ。本作の公開を記念し、サヤカの母親役を演じた坂井真紀、サヤカの父親役の滝藤賢一、橋本直樹監督が登壇し、なんばパークスシネマで上映後に舞台挨拶を行った。

まずは、今、最も注目を集める子役・新津が「サヤカ役を演じた新津ちせです。本日は『駅までの道をおしえて』をご覧いただき、ありがとうございます。皆さまに観ていただけて本当に嬉しいです」と、大人顔負けの挨拶。滝藤と坂井、橋本監督も和やかな笑顔で見守っていた。

そして、新津演じるサヤカの父親を演じた滝藤に、どのように家族像を作っていったのか聞いてみると、「撮影前に監督から時間をいただいて、午前中は自由に3人だけで遊んだり話をしたりしていました。そういう時間があったので、自然に家族に入っていけました。その時は、まだ本当に子どもっぽくて明るい女の子だったのに、9ヶ月経って、ルーがいなくなってからのシーンを撮影する時にお会いしたら、中身も表情もまるで別人で。9ヶ月間、監督と密にセッションされていたと聞いていたので、その間にすごくいいものが生まれたんだと見守っていました」と、撮影中にも新津の成長を感じていたと語っていた。一方、4次オーディションを経てサヤカ役に新津を選んだ橋本監督は、「まだ(ちせのことを)褒めたくないんだよね。オーディションに応募してくださった200人全員とひとりずつお会いしたんですが、ちせと出会って、やっぱり出会いってあるんだな、と思いました」と新津を選んだ時のことを話し、改めて「彼女のお芝居を観てくださった方の気持ちが全てですし、僕は、こちら側(キャスト、スタッフ)は身内だと思っているので、自分の娘が可愛いというのを皆さんに言うのは気が引けるんです。でも、皆さんが(新津のことを)可愛いと言ってくださるのは、すごく嬉しいです。もちろん、僕も身内なのでわかっているんですが、それを言ってしまうと調子に乗っちゃうので、最後の最後まで褒めないでいます」と新津への思いを吐露していた。

さらに、サヤカの両親を演じた坂井と滝藤に新津の魅力を聞いてみると、坂井は「本当に可愛さが詰まっていますよね。見た感じも可愛くて、性格も可愛らしくて。ちせちゃんが私のことをママだと思ってくれたから、お母さんになれました。ありがとうございました」と絶賛。滝藤も「すごくしっかりしていると思います。キャンペーンで一緒に名古屋に行った時も、こういうことはネタバレになるから言わないとか、ちゃんと自分で判断して話していましたし。僕の次男坊が小学3年生でちせちゃんと同い年なんですが、うちの次男坊は今朝、ババ抜きで負けて泣いていましたから(笑)。僕の息子とは全然違う生き物だと思いますし、ちせちゃんは女優さんだな、と思います」とふたり揃って新津のことを絶賛していた。また、好きなシーンを尋ねられたものの、すぐには思いつかなかった新津に滝藤が耳打ちするひと幕もあるなど、劇中さながらの家族のふれあいが舞台挨拶でも見受けられた。eki2.jpg

最後に、新津が「この作品は、大切な人やペットのことを、ゆっくりと思い出す映画だと思っています。この映画が観てくださった方にとって大切な記憶のひとつになってくれたら嬉しいです。本日は、この映画を観てくださって本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを述べ、舞台挨拶は終了した。

 

取材・文/華崎陽子




(2019年10月21日更新)


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Movie Data

(C) 2019映画「駅までの道をおしえて」production committee

『駅までの道をおしえて』

▼なんばパークスシネマほか全国にて上映中
出演:新津ちせ、笈田ヨシ、有村架純
坂井真紀、滝藤賢一、羽田美智子
マキタスポーツ、佐藤優太郎、柄本明
余貴美子、市毛良枝、塩見三省
原作:伊集院静「駅までの道をおしえて」
監督:橋本直樹
主題歌:コトリンゴ「ここ」

【公式サイト】
https://ekimadenomichi.com/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/176317/