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ホーム > NEWS > 吉岡里帆が地元・京都に凱旋! 「大好きな地元の方達に映画を観てもらえて、 本当に感無量です」 『見えない目撃者』京都舞台挨拶レポート

吉岡里帆が地元・京都に凱旋!
「大好きな地元の方達に映画を観てもらえて、
本当に感無量です」
『見えない目撃者』京都舞台挨拶レポート

吉岡里帆が、視力を失った元警察官という難役にチャレンジした、韓国映画を基にしたサスペンススリラー『見えない目撃者』が、梅田ブルク7ほか、全国にて上映中だ。自らの過失による事故で弟を失った上に失明し、警察官への道も閉ざされたヒロインが、偶然遭遇した車の接触事故をきっかけに女子高生連続殺人事件の真相を追う姿を描き出す。監督は『重力ピエロ』や『リトル・フォレスト』などを手掛けた森淳一が務め、高杉真宙がヒロインの手助けをする高校生役で出演し、田口トモロヲや大倉孝二、浅香航大ら演技派俳優が脇を固めている。本作の公開を前に、吉岡里帆と森淳一監督が登壇し、9月21日(土)、Tジョイ京都で上映後に舞台挨拶を行った。

吉岡が登場すると、会場からは大きな拍手が起こるとともに、「おかえりー!」と声が上がり、吉岡は笑みを浮かべていた。まずは、吉岡が「皆さんこんにちは。京都に帰ってきました。ただいま! みなさんいかがだったでしょうか? 大丈夫ですか?」と、過激なシーンも多い本作の鑑賞直後の観客を気遣い、「地元という事もあり、今回、京都で舞台挨拶ができるという話があった時に、本当に嬉しくて、皆様にお会いできるのを、私が一番待っていました」と笑顔で挨拶し、映画の内容とは対照的に、和やかなムードで舞台挨拶は始まった。地元・京都に帰ってきた吉岡は、京ことばでのひと言を求められると、「ほんまに今日はありがとう~(笑)」と微笑み、「おばあちゃんと、お父さんとお母さんと弟と、おばあちゃんの友達ご一行。そして私がまだエキストラをしていた頃の友達など、本当に心から愛している人達が来てくれているので、特別な上映でした」と語っていた。また、主演映画とともに京都の街に戻ってきた心境を聞かれると、吉岡は「今回は主演2作目ですが、初めて尽くしの作品で、こういった作品の舞台挨拶で帰ってくるというのは、ひときわ嬉しいです。心のこもっている作品ですし、どんな風に伝わっているのだろうと気になるので、皆さんとしっかり喫茶店で喋りたいくらいです(笑)」と語った。

本編中では、ほとんど笑顔も見せず、吉岡里帆のハードな姿が詰まったチャレンジングな作品となった『見えない目撃者』だが、吉岡自身にとっては「準備期間が2か月ほどあり、目の見えない方にもお話しを聞き、様々なことをお聞きする中で、そういった方々の中に、ぶれない芯のようなものを感じました。本作には、“自分なんて”と思っている方へのメッセージも詰まっていると思います。人と人とのかかわりで人が強くなることや社会的な弱者に見える人が誰よりもしなやかな強さを持っているのだということなど、スリラーでありながら、メッセージ性の強い映画になりました」と話していた。そんな吉岡の撮影現場での姿を見ていた森監督は、「難しい役柄だったと思います。本当に頑張ってくれました。カメラが回っていないところでも、スタッフを気遣ってくれて、色々と苦しいこともあったと思いますが、吉岡さんの人柄で(スタッフを)一丸にしてくれました」と感謝を述べていた。監督の言葉を受けた吉岡も「この映画の発案は4年前だったと聞きました。自分は4年前を振り返ると、本当に悩んでいる時期だったんです。自分は映画が完成する間近で、やっと参加できているんだと思っていたので、スタッフさんへのリスペクトは強く持っていました」と感慨深そうに語った。脚本も担当した森監督は、物語を作る上で「ハラハラドキドキする映画を作りたいというのが基本にありました。しかし、それだけではなく登場人物の成長や再生ということも考えて作りました」と、本作の根底にはドラマがあることを強調。女性警察官、視覚障害者の方、盲導犬トレーナーの方など、長時間の取材を行い、射撃訓練やアクショントレーニングも経験するなど、吉岡にとって多くのことに挑戦することとなった本作。そんなハードな映画作りを通して、一番大変だったことを尋ねられると、吉岡は「エンターテインメントとして楽しんでもらいたいですが、リアリティの追及もしっかり考えたいということは監督とも話していて、そこの絶妙なラインが難しかったです」と振り返った。

最後に、森監督が「何度も吉岡さんと舞台挨拶をしていますが、今日は嬉しさが特に伝わってきました。怖いシーンもありますが、映画ならではの面白さが詰まっている作品だと思うので、もう一度、二度と楽しんでもらえると嬉しいです」、吉岡が「ちょうど8年前、東映の撮影所で着物を着てエキストラをしていました。台詞があったわけではないですが、その頃から映画がずっと大好きで、いつかこんな作品に出てみたいという思いがやっと叶った映画です。大好きな地元の方達に映画を観てもらえて本当に感無量です。ネタバレが出来ないので、皆さんの言葉で、お力を貸してください。これからも『見えない目撃者』を宜しくお願いします」と作品をPRし、舞台挨拶は終了した。




(2019年9月24日更新)


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Movie Data

(C) 2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C) MoonWatcher and N.E.W.

『見えない目撃者』

▼梅田ブルク7ほか、全国にて上映中
出演:吉岡里帆、高杉真宙、大倉孝二
浅香航大、酒向芳、松大航也
國村隼、渡辺大知、栁俊太郎
松田美由紀、田口トモロヲ
監督:森淳一
脚本:藤井清美・森淳一
Based on the movie “BLIND” produced by MoonWatcher

【公式サイト】
http://www.mienaimokugekisha.jp/

【ぴあ映画生活サイト】
http://cinema.pia.co.jp/title/181850/