小松菜奈と門脇麦が撮影中に大阪を満喫！
映画『さよならくちびる』公開収録＠大阪レポート

小松菜奈、門脇麦、成田凌という現在の日本映画界を牽引する存在に成長した若手実力派俳優3人の豪華共演が実現した音楽ロード・ムービー『さよならくちびる』の公開を記念し、5月15日(水)、W主演を務めた小松菜奈と門脇麦が登壇し、NU茶屋町で、FM802にて毎週水曜真夜中1時から放送されている番組「Poppin'FLAG!!!」の公開収録を行った。

インディーズガールズデュオ“ハルレオ”のふたりと、彼女たちをサポートしてきた青年・シマの交錯する愛と解散ツアーの旅を描いた本作。劇中で、小松演じるレオと門脇扮するハルが組む“ハルレオ”の曲を、秦基博とあいみょんという、J-POPシーンを代表する男女シンガーソングライターが手がけたことも話題の青春音楽映画だ。

小松菜奈と門脇麦が劇中衣装をイメージさせるようなお揃いのつなぎで登場するや、会場からは大きな拍手と「可愛い～！」という歓声があがり、劇中さながらに門脇が「ハルです」、小松が「レオです」、ふたりで「ハルレオです」と挨拶すると、黄色い声援があがっていた。まずは、初の本格的な共演となったことについて聞いてみると、小松は「前から麦ちゃんの作品をよく見ていて、いつかちゃんとお芝居してみたいと思っていたので、オリジナル作品で門脇麦ちゃんと映画をやると聞いて、嬉しかったですし、それが決め手になりました。歌とギターをやると後から聞いて、大丈夫かなと思っていたんですが、麦ちゃんとだったら絶対大丈夫だと思いました。ギターは丸っきり初めてだったので不安でした」、門脇も「私も菜奈ちゃんといつか共演したいと思っていましたし、確かに歌を歌うというのは予想外でしたけど、撮影をすごく楽しみにしていました。私もギターはコードをふたつ知っているぐらいの初心者だったので、撮影前にひたすら一生懸命練習しました」と、互いの存在が出演の決め手になったと語っていた。また、本作に曲を提供した秦基博とあいみょんの話題になると、小松は「秦さんは、すごく繊細な音楽を紡ぎ出す方ですし、好きな声でもあったので、今回一緒にお仕事ができて嬉しかったです。この映画の台本を読んでから歌詞を考えてくださったので、耳に残り歌なんですが、初めて秦さんの声が入ったデモテープを聞いた時は、秦さんの歌が完璧すぎて、それがプレッシャーにもなりましたし、不安だったんですが、これを自分たちの色に染めていかなきゃと思って練習に励みました」と語っていた。

そして、昨年6月から1カ月ほどかけて、神奈川、東京、栃木、大阪、新潟、北海道と全国各地で行われた撮影の中で、大阪での出来事について聞くと門脇は「私はお昼に通天閣で串カツを食べて、その夜に菜奈ちゃんと成田くんと合流して焼肉を食べて、その後天王寺のショッピングモールでタピオカを買って、飲みながらホテルに帰りました」と大阪のソウルフードを満喫したよう。会場からは、門脇の口から天王寺という地名が出てきたことに歓声が上がっていた。ここで、MCが観客に向けて、「大阪でエキストラに参加した方はいらっしゃいますか？」と問いかけると、ハルレオのTシャツを掲げて参加したことをアピールしたファンが。すると、小松と門脇も「あっ、Tシャツ持ってる！私もそれ持ってる！」と嬉しそうに話していた。また、撮影中の雰囲気を聞いてみると、門脇が「映画の中ではずっと喧嘩しているんですが、カメラが回ってない時はずっとふざけていました(笑)」と語ると、すかさず小松が「それか食べてました」とあいの手を入れ、さらに門脇が「大阪で2～3時間空いた時があって、その時も「行くしかない」って言いながら、梅田で中華行って、パンケーキ食べました。せっかく来たんだから美味しいもの食べないと。これも役作りの一環です(笑)」と話していた。

最後に、観客と公開収録を聴いてくれているリスナーへのメッセージとして作品の見どころを聞くと、門脇が「音楽にはもちろん注目してほしいですし、基本的には日常的な些細な出来事を切り取っている作品なので、特別派手なことが起きたりしないのですが、観終わった後に心にしみるものがあると思うので、そこが一番の魅力だと思います」、小松が「この作品は音楽で支えられている部分が大きいんですが、麦ちゃんが言ったように淡々としたお話なんですが、些細なことで喧嘩したり様々なことが起きる中で、ひとりひとりが抱えている複雑な思いやお互いを思う気持ちがリアルに描かれているので、皆さんに共感してもらえる部分があると思います。最後はスカっとして前向きな映画です。愛を持って作った作品なので、皆さんの心に残る映画になると嬉しいです」と語り、公開収録は終了した。

取材・文／華崎陽子

（2019年5月16日更新）