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関西の美術館で初の「ミナ ペルホネン」展。
過去最大規模で皆川明の創作に迫る。

 東京会場では、14万人以上が来場した「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が、兵庫県立美術館にて開催中。

 

 デザイナーの皆川明(1967-)が設立したブランド、ミナ ペルホネン。流行に左右されず、長年着用できる普遍的な価値を持つ「特別な日常服」をコンセプトとし、日本各地の生地産地と深い関係性を紡ぎながら、オリジナルの生地からプロダクトを生み出す独自のものづくりを続けてきた。 皆川がミナ ペルホネンの前身となる「ミナ」を立ち上げたのは1995年。「せめて100年つづくブランドに」という思いでファッションからスタートした活動は、その後、インテリアや食器など次第に生活全般へと広がり、現在ではデザインの領域を超えてホスピタリティを基盤にした分野へと拡張している。

 

 同展覧会の「つづく」というタイトルは、文字通りブランドの時間的な継続性を示すと同時に、つながる・ 連なる・手を組む・循環するなど、モノや人が連鎖し何かを生み出していく生成のエネルギーを想起させる言葉でもある。同展では、「つづく」をキーワードに、生地や衣服、インテリア、食器等のプロダクトに加えて、デザインの原画、映像、印刷物、皆川明の挿絵など創作の背景を浮き彫りにする作品群や資料も併せて展示。

 

 冒頭では、ミナ ペルホネンを代表する刺繍柄の「tambourine(タンバリン)」に焦点を当てて、一つのデザインが生まれてから、生地になり、洋服やインテリアなど様々なプロダクトに展開していく様子を展示。そのほか、設立当初から現在にいたるまで約 25年分の服、400着以上を一堂に集めた展示では、最新の服も過去の服も分け隔てがなく、普遍的価値を大事にする哲学が現れている。さらに、ミナ ペルホネンの服を 着ている人の「日常」を映した映像作品、皆川明原案、建築家・中村好文設計による新たな「宿」のプロトタイプの展示など、見どころ満載で、ミナ ペルホネンと皆川明のものづくりとその思考をこれまでにない規模で紹介する。

 




特別展「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」

発売中 

▼開催中~11 月 8 日(日)

兵庫県立美術館 企画展示室 

一般・親子券(一般1名+高校生以下3名まで)1400円 大学生・専門学校生1000円 高校生以下無料

※あさチケ/ローソンチケットで予約購入(チケット予約は毎月1日・15日の10:00より、2週間分の予約を順次開始します。チケットの販売状況は、各予約サイトからご覧いただけます)

※割引をご利用になられる方は兵庫県立美術館ホームページよりご予約ください。

※10:00~18:00(金・土曜~20:00)。入場は閉館の 30 分前まで。月曜休館(ただし9月21日(月・祝)は開館。9月23日(水)は休館)

兵庫県立美術館

https://www.artm.pref.hyogo.jp/

 

(2020年8月13日更新)


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“sky flower” 2012-13AW 原画 photo: Yurie Nagashima
“one day” 原画 2018-19AW photo: sono ( bean)