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作者の夢や思考が表現された
未完成の建築の展覧会

 20世紀以降の国内外のアンビルト/未完の建築に焦点をあてた展覧会「インポッシブル・アーキテクチャー ―建築家たちの夢」が、2020年1月7日(火)より国立国際美術館にて開催される。
 
 建築の歴史を振り返ると、完成に至らなかった素晴らしい構想や、あえて提案に留めた刺激的なアイディアが数多く存在する。未来に向けて夢想した建築、技術的には可能であったにもかかわらず社会的な条件や制約によって実施できなかった建築、実現よりも既存の制度に対して批評精神を打ち出す点に主眼を置いた提案など、いわゆるアンビルト/未完の建築には、作者の夢や思考がより直接的に表現されていると言える。本展は、それらを仮に「インポッシブル・アーキテクチャー」と称している。建築の不可能性に焦点をあてることによって、逆説的にも建築における極限の可能性や豊饒な潜在力が浮かび上がってくる――それこそが、この展覧会の狙いだ。
 
 約40人の建築家・美術家による「インポッシブル・アーキテクチャー」を、図面、模型、関連資料などを通して読み解きながら、未だ見ぬ新たな建築の姿を展望する。
 
 
※出品予定作家
会田誠、安藤忠雄、荒川修作+マドリン・ギンズ、アーキグラム、ヤーコフ・チェルニホフ、ヨナ・フリードマン、藤本壮介、マーク・フォスター・ゲージ、ピエール=ジャン・ジルー、ザハ・ハディド・アーキテクツ+設計JV、ジョン・ヘイダック、ハンス・ホライン、石上純也、磯崎新、川喜田煉七郎、菊竹清訓、レム・コールハース/OMA、黒川紀章、ダニエル・リベスキンド、前川國男、カジミール・マレーヴィチ、ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ、村田豊、長倉威彦、コンスタン(コンスタン・ニーヴェンホイス)、岡本太郎、セドリック・プライス、エットレ・ソットサス、スーパースタジオ、瀧澤眞弓、ウラジーミル・タトリン、ブルーノ・タウト、ジュゼッペ・テラーニ、山口晃、山口文象(岡村蚊象)



インポッシブル・アーキテクチャー ―建築家たちの夢
発売中 Pコード:769-687
▼2020年1月7日(火)~3月15日(日)  
国立国際美術館 
一般900円 大学生500円
※10:00~17:00(金・土曜~20:00)。入場は閉館の30分前まで。月曜休館(ただし、1/13(月・祝)、2/24(月・休)は開館し翌日休館)。※夜間割引料金(金・土曜17:00~20:00)一般700円大学生400円。※高校生以下・18歳未満無料(要証明)。※心身に障がいのある方とその付添者1名無料(要証明)。※本料金でコレクション展もご観覧いただけます。
06-6447-4680

(2019年12月 9日更新)


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ヤーコフ・チェルニホフ 書籍『建築ファンタジー 101 のカラー・コンポジション、101 の建築小図』より 挿図 1933 年 個人蔵
ブルーノ・タウト《生駒山嶺小都市計画、遠望図、1933 年12 月》1933 年 大和文華館蔵
安藤忠雄《中之島プロジェクトⅡ―アーバンエッグ(計画案)公会堂、断面図》1988 年 ギャラリー ときの忘れもの蔵