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前衛美術の一大コレクション
約20年ぶりの大公開!

 兵庫県西宮市に在住していた企業家、山村德太郎(1926-1986)が収集した戦後日
本の前衛美術の作品群「山村コレクション」。その全体像を紹介する、「集めた!日本の前衛-山村德太郎の眼 山村コレクション展」が、8月3日(土)より兵庫県立美術館にて開催。
 
 山村の没後、兵庫県立近代美術館(当時)へ68作家167点が一括収蔵され、現在も同館の現代美術コレクションの核となっている山村コレクション。作品群は、個人の収集品とは思えぬ大きさと質を備えているものの、まとめて紹介される機会は限られてきた。今回、企画展示室に加え別棟のギャラリーも会場に、約20年ぶり、かつ過去最大規模の出品点数で展覧。抽象のパイオニアから、世界の「具体」、そして80年代のニュー・ウェイブまで、今こそ新鮮な前衛美術の数々を堪能することができる。
 
 同展では、山村がどのように作品を集めコレクションを形成していったのか、これまで注目されてこなかった収集の経緯を、関係者への聞き取りや文献資料などから読み解き想像する。また晩年、山村は失われた実験的作品の再制作に乗りだし、資料収集や作家へのインタビューも行ってきた。オーラルヒストリーやアーカイブに関する極めて先駆的な事例と言える野心的なプロジェクトを、作品と関連資料により紹介。山村德太郎という一人の人間が、それぞれにユニークな人間のつくる作品とどのように出会い魅了されたのか。会場で繰り広げられる収集物語を通じ、来場者もまた幾多の個性と出会い、その魅力を肌で感じることのできる機会となる。



集めた!日本の前衛-山村德太郎の眼
山村コレクション展
▼8月3日(土)~9月29日(日)
兵庫県立美術館
前売一般1100円 大学生700円
当日一般1300円 大学生900円  
※10:00~18:00(金曜・土曜日~20:00)。入場は閉館30分前まで。月曜休館(ただし8/12、9/16、9/23は開館し、翌火曜の8/13、9/17、9/24は休館))。
※障がいのある方1名につき、介護の方1名無料。
兵庫県立美術館
078-262-0901
 

(2019年7月26日更新)


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