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仕組まれた謎と挑戦する笑い
横尾忠則作品の「笑い」を探る

 横尾忠則の作品に見られる、様々な「笑い」の要素を紐解く展覧会「人食いザメと金髪美女―笑う横尾忠則展」が、5月25日(土)より横尾忠則現代美術館にて開催される。
 
 横尾忠則の描く「笑い」は、緊張感ある画面への弛緩的な事物の導入や、本来出会うことのないモチーフどうしの組み合わせ、夢を思わせる不条理な場面設定、批評精神あふれるパロディなど多彩な手法で現れる。「笑い」を描く、子どもの遊びのような無邪気さとシュルレアリスムの手法をあわせ持つ重層的な画面構成は、横尾芸術の特徴といえる。
 本展は、作品に散りばめられたユーモアやウィット、その構成要素となっている謎と毒に注目し、横尾から鑑賞者への挑戦ともとれる笑いの正体を探る。また2000年以降、ポスターや装束のデザイン、舞台美術に携わったスーパー狂言三部作も紹介。伝統を継承しながら創造し、現在・未来の鑑賞者に繋ごうとする真面目な遊び心が盛り込まれている。



人食いザメと金髪美女―笑う横尾忠則展
▼5月25日(土)~8月25日(日)
横尾忠則現代美術館
当日一般700円 大学生550円 70歳以上350円 高校生以下無料
※10:00~18:00(金・土曜~20:00)、入場は閉館の30分前まで。月曜休館(ただし祝日・振替休日の場合は開館し、翌平日休館)。
※障がいのある方は各観覧料金(ただし70歳以上は一般料金)の75%割引。その介護の方(1名)は 無料。割引を受けられる方は、証明できるものをご持参のうえ、会期中美術館窓口で入場券をお買い求めください。
※兵庫県立美術館の特別展または県美プレミアムのチケット半券をご提示いただくと、横尾忠則現代美術館の企画展が団体割引料金でご覧いただけます。
078-855-5607
横尾忠則現代美術館

(2019年5月22日更新)


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