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新緑の美しい竹中大工道具館で、
名建築「聴竹居」を紹介する展覧会が開催。

 日本を代表するモダニズム建築の傑作として2017年に重要文化財に指定された「聴竹居」を取り上げる展覧会「聴竹居 -藤井厚二の木造モダニズム建築-」が、5月12日(土)より、神戸の竹中大工道具館にて開催される。
 
 自邸として「聴竹居」を設計した藤井厚二は、竹中工務店設計部の黎明期に在籍しその基礎をつくり、その後、京都大学で環境工学を学問として確立しながら、その実践としての「住宅」の設計に没頭した。藤井による真に日本の気候風土にあった住宅群は、環境の世紀とも呼ばれる21世紀の今、我々に様々な示唆を与えてくれるものだ。2018年は、藤井厚二生誕130年、没後80年、そして聴竹居建設90年目に当たる。3月には小社より、聴竹居の歴史とその保存・再生の活動を綴った『木造モダニズム建築の傑作 聴竹居 発見と再生の22年』(松隈章・著)も発刊されたばかり。
 
 本展の会場となるのは、消えゆく大工道具を民族遺産として収集・保存し、さらに研究・展示を通じて後世に伝えていくことを目的に、1984年に設立された日本で唯一の大工道具の博物館「竹中大工道具館」。日本人ならではの美意識や心遣いが秘められた大工道具と、それを使いこなす技と知恵や心、そこから生まれる建築とそれを取り巻く木の文化について、様々な企画展を行っている。
 
 自邸「聴竹居」を中心に現存する幾つかの住宅作品を通じて、「其の国を代表する建築は住宅建築である」と言う名言を残した藤井厚二の、「日本の住宅」への想いを紹介する展覧会。ぜひその魅力に触れてみてほしい。



聴竹居 -藤井厚二の木造モダニズム建築-
▼5月12日(土)~7月16日(月・祝)
竹中大工道具館1Fホール
一般500円 大高生300円 65歳以上200円 
※9:30〜16:30(入館は16:00まで)、月曜休館。中学生以下無料。入場料は常設展観覧料を含む。障がい者手帳をお持ちの方およびその介護者(1名)は無料。
竹中大工道具館
078-242-0216

(2018年4月18日更新)


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聴竹居外観Ⓒ古川泰造
聴竹居食事室から居室を見るⒸ古川泰造
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