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横尾忠則が一貫して関心を持つ
「死後の世界」がテーマの展覧会

 「死」を自らの重要なテーマと位置づけ、様々な死のイメージを作品に投影してきた横尾忠則。グラフィックデザイナー時代から現在にいたるまで一貫して関心を持ち続ける「死後の世界」をテーマにした「横尾忠則の冥土旅行」が、2月24日(土)より横尾忠則現代美術館にて開催される。
 
 1970年、横尾が雑誌『平凡パンチ』誌上に発表したヌード写真には、生きながらにしてあの世へと迷い込み、地獄・煉獄・天国の光景を目にするダンテの『神曲』のイメージが重ねられた。また、1996年から始まる「赤」の絵画シリーズでは、横尾が少年時代に見た空襲で真っ赤に染まった夜空を原風景としつつ、此岸と彼岸、日常と異界とが画面を覆う赤い色彩によって結びつく。そして、最新作である女性のポートレート・シリーズにおいては、描かれた女性たちは顔の一部を石や蛙やキャベツといったオブジェによって唐突に覆い隠されることで、実体を失った不可解な存在として私たちの前に現れる。
 
 本展は、横尾の作品を通じた死後の世界への冒険旅行。死後の世界を想像し、「死の側から生を見る」ことで自らの生き方を見つめてきた横尾忠則のまなざしを、作品世界を通して追体験する。



兵庫県政150周年記念事業 開館5周年記念展
横尾忠則の冥土旅行
▼2月24日(土)~5月6日(日)
横尾忠則現代美術館
前売一般550円 大学生400円 
当日一般700円 大学生550円 70歳以上350円
※10:00~18:00(金・土曜~20:00)。入場は閉館の30分前まで。月曜休館(ただし4/30(月・休)は開館、5/1(火)は休館)。高校生以下無料。
※障がいのある方(70歳以上除く)は各観覧料金の半額。その介護の方(1名)は無料。割引を受けられる方は、証明できるものをご持参のうえ、会期中美術館窓口で入場券をお買い求めください。
※兵庫県立美術館の特別展または県美プレミアムのチケット半券をご提示いただくと、横尾忠則現代美術館の企画展が団体割引料金でご覧いただけます。
078-855-5607
横尾忠則現代美術館

(2018年2月 9日更新)


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ポスター(デザイン:横尾忠則)
《死の島でY氏の死の幻想を見たターザン》 1999年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
《キャベツの女》 2017年 作家蔵