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生誕120年を記念した、
東郷青児の大回顧展。

 近代女性のタイプを変えてしまったとも言われる昭和初期のモダンな美人画で知られる東郷青児。その生誕120年を記念し、全国の貴重な作品を集めた回顧展「生誕120年 東郷青児展 夢と現(うつつ)の女たち」が、2018年2月16日(金)よりあべのハルカス美術館にて開催。戦後「東郷様式」と呼ばれた独特のスタイルが確立する1950年代末までを中心とする作品約60点と写真や出版物などの資料を展示し、画風の形成を紐解く。
 
 本展では、1916(大正5)年、キュビスムや未来派を取り入れ、その大胆さで画壇に衝撃を与えた二科展デビュー作《パラソルさせる女》や、パリの異邦人の郷愁を漂わせる重厚な代表作《サルタンバンク》といった日本最初期の前衛的絵画群から、アール・デコ全盛期のフランスに滞在した経験を活かした貴重な装丁本、雑誌の表紙絵、舞台装置の写真など、昭和モダン文化を彩ったデザインの仕事も見ることができる。
 
 さらに、こうした東郷青児の代表作はもちろんのこと、藤田嗣治と百貨店に競作した対の壁画、再発見された戦前の二科展出品作、プライベートコレクションの希少品等々、一般的な東郷観が揺らぐような作品を一堂に紹介する。さまざまな挑戦の軌跡を追体験できる貴重な機会となる。



生誕120年 東郷青児展 夢と現(うつつ)の女たち
発売中 Pコード:768-771
▼2018年2月16日(金)~4月15日(日) 
あべのハルカス美術館 
前売一般1100円 大高生700円 中小生300円 
当日一般1300円 大高生900円 中小生500円 
※火~金は10:00~20:00、月・土・日・祝は10:00~18:00。最終入館は閉館30分前まで。休館日は2/19・26、3/5、4/2。障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は当日料金の半額(会場窓口にて購入の方のみ)。未就学児童は無料
あべのハルカス美術館
06-4399-9050

(2018年1月15日更新)


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東郷青児(59歳) 撮影:石井幸之助
《パラソルさせる女》 1916年 一般財団法人陽山美術館
《超現実派の散歩》 1929年 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
《望郷》 1959年 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館