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国立国際美術館の全館を使った
かつてない規模の展覧会が開催

 1977年に開館した国立国際美術館。その40周年を記念する特別展「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」が、2018年1月21日(日)より開催。40組以上の国内外のアーティストにより、時間、歴史、記憶の中に集積されてきたものを多角的に切り取ることで、社会の姿を浮かび上がらせるとともに、今後の美術館の可能性を探るというものだ。
 
 国立国際美術館は、大阪万博で建設された万国博美術館を活用して1977年に開館した、日本では4番目の国立美術館。これまでに約8000点の作品を収集、260を超える展覧会を実施したほか、教育普及活動にも力を入れてきた。本展は、国立国際美術館の地下2階、3階の展示室のみならず地下1階エレベーター前の廊下など、その全館を展示スペースとして用いる大規模なもの。
 
 40組以上のアーティストが参加する本展では、絵画や彫刻、写真や映像、パフォーマンス作品も出品。ピピロッティ・リストが高松次郎の《影》(1977)に映像を投影した作品など、開館当時からの収蔵作品にインスピレーションを得たコミッションワークを展示するほか、ロバート・ラウシェンバーグによる《至点》(1968)が、大規模な修復を経て再び登場するのも見どころ。鑑賞者は時空を超えた「トラベラー」となり、インタラクティブな動きも加わることで、作品に新たな見方をもたらすだろう。また、様々なパフォーマンス、アーティストトーク、講演会、ギャラリートークなどを開催予定。詳細は決まり次第ウェブサイト等で発表。



トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために
▼2018年1月21日(日)~5月6日(日) 
国立国際美術館 
一般1200円 大学生800円 
※10:00~17:00。金・土曜日は20:00まで。入場は閉館の30分前まで。月曜休館(ただし、2/12は開館し、2/13は休館、4/30は開館)。心身に障がいのある方とその付添者1名は無料(要証明)。夜間割引料金(金・土曜の17:00~20:00)一般1000円大学生700円。
国立国際美術館
06-6447-4680

(2017年12月22日更新)


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ロバート・ラウシェンバーグ《至点》1968年 国立国際美術館蔵 © Robert Rauschenberg Foundation 提供:NTT InterCommunication Center [ICC]
アローラ&カルサディーラ《Lifespan》2014年 国立国際美術館蔵 © Allora & Calzadilla; Courtesy Lisson Gallery