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「反」芸術を貫いた彫刻家
福岡道雄の初の大規模個展

 大阪在住の彫刻家、福岡道雄。「つくること」のあるべき在り方を静かに問いつづけてきた、その全貌に迫る「福岡道雄 つくらない彫刻家」が、10月28日(土)より国立国際美術館にて開催される。
 
 「反」芸術の姿勢を貫いた福岡の大規模個展は、美術館としては初となるもの。“彫刻らしさ”を疑ってかかる1950年代の最初期作品から、「つくらない彫刻家」となることを宣言した2005年を経て現在に至るまで、60余年にわたるその制作の軌跡を98点の作品で振り返る。
 
 展示室に浮かぶ、およそ50個の風船彫刻《ピンクバルーン》や、何百、何千、何万と同じつぶやきを刻み続けた〈文字〉連作が集結するなど、試行錯誤を繰り返したその制作を展覧。そこに浮かび上がる「つくる」と「つくれない」のあいだを揺れ動く真摯な葛藤、また「制作」という根本概念を問いただす、格好の機会となる。



福岡道雄 つくらない彫刻家
▼10月28日(土)~12月24日(日) 
国立国際美術館
一般900円 大学生500円
夜間割引料金(金・土曜17:00~20:00)一般700円 大学生400円
※10:00~17:00(月・土曜~20:00)。入場は閉館30分前まで。月曜休館。※高校生・18歳以下無料 
国立国際美術館
06-6447-4680

(2017年10月10日更新)


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