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テーマは「恐怖」!
新しい切り口の展覧会

 視覚的な怖さだけでなく、隠された背景を知ることで判明する恐怖まで、「恐怖」をテーマに約80点の西洋絵画・版画で構成する「怖い絵」展が、7月22日(土)より兵庫県立美術館にて開催。
 
 ベストセラー『怖い絵』シリーズの著者・中野京子特別監修となる本展には、展覧会のために新たに選び抜いた“怖い絵”が続々登場。中でも本展最大の注目作は、縦2.5m、幅3mにもおよぶ、ポール・ドラローシュの大作《レディ・ジェーン・グレイの処刑》。ジェーン・グレイは、イングランド史上初の女王となるも、わずか9日後に16歳にて散った悲劇の人物。その最期を繊細な筆致と緻密な構成で描いた本作は、まさに圧巻の一言。1928年のテムズ川の大洪水により失われた考えられていたが、1973年の調査で奇跡的に発見され、1975年の一般公開再開以来、瞬く間にナショナル・ギャラリーの代表作品となったこの奇跡の作品が初来日する。
 
 そのほか、ターナー、モロー、セザンヌなど、ヨーロッパ近代絵画の巨匠による” 怖い” 作品もセレクトし、「この絵はなぜ怖いのか?」という、恐怖を読み解くヒントとともに絵画を鑑賞できる内容となっている。
 
 ギリシャ・ローマ神話や聖書における、神の意志や気まぐれに翻弄される人間の悲喜劇を描いた絵画にはじまり、悪魔や地獄、怪物、さらにロマン主義以降の美術でにおける異界のイメージ、現実世界の恐怖と苦悩など、多様な「怖い絵」の世界を6章に分けて展覧する。



「怖い絵」展
発売中 Pコード:768-292
▼7月22日(土)~9月18日(月・祝) 
兵庫県立美術館 
前売一般1200円 大学生800円 
当日一般1400円 大学生1000円 
※10:00~18:00(金・土曜~20:00)。最終入場は閉館の30分前まで。月曜休館(ただし、9/18は開館)。高校生以下は無料。
兵庫県立美術館
078-262-0901

(2017年5月31日更新)


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