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英国の芸術家、ライアン・ガンダー
初となる大規模個展が大阪で開催

 1976年イギリスに生まれ、母国とオランダで美術を学び、2000年代初頭から世界各地で個展を開催するとともにドクメンタなど著名な展覧会にも参加してきたライアン・ガンダー。彼の初となる大規模個展「ライアン・ガンダー ―この翼は飛ぶためのものではない」が4月29日(土)より国立国際美術館にて開催される。
 
 普段の生活で遭遇する物事を素材として、オブジェ、インスタレーション、絵画、写真、映像、印刷物など多彩な作品を制作するガンダーの活動は、既成の型にはまらないもの。その芸術観は、作品だけではなく、作品にまつわる思考をも重視する点が特徴だ。作品は鑑賞者の想像力を活性化し、新たな思考回路を生み出し、物事の認識を拡張してくれる。そして、制作の背後には、美術全般についての考察、見ることについての洞察、日常経験の分析などに満ちている。さらに、その手法は意外なものの結合、架空の状況の設定、情報の部分的な隠蔽、ユーモアの導入、過去と未来への誘導など、一風変わっているようでありながら理にかない示唆に富むものだ。
 
 本展は、新しいコンセプチュアル・アートの旗手と目される芸術家ライアン・ガンダーの重要作と新作約60点による大規模個展。同時にガンダーの企画による所蔵作品展(『ライアン・ガンダーによる所蔵作品展 - かつてない素晴らしい物語』)も開催するほか、4月30日(日)には作家本人によるトーク・パフォーマンスも行われる(詳細はオフィシャルサイトにて後日掲載)。



ライアン・ガンダー ―この翼は飛ぶためのものではない
▼4月29日(土)~7月2日(日)
国立国際美術館
当日一般900円 大学生500円
※10:00~17:00(金・土曜~20:00)。入稿は閉館の30分前まで。月曜休館、ただし5/1(月)は開館。高校生以下・18歳未満無料。
国立国際美術館
06-6447-4680

(2017年3月31日更新)


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