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平成28年「関西元気文化圏賞」が決定
贈呈式・祝賀会の模様をリポート!

 文化・芸術・スポーツなど、さまざまな分野で活躍し、日本中に元気を与えた関西の人々や団体に贈られる「関西元気文化圏賞」。これは、2003年に河合隼雄文化庁長官(当時)の提唱した「関西から日本の社会を文化で元気にしよう」という呼びかけに応えて、関西の経済団体、企業、報道機関および行政機関等が参画・連携・協力して、「関西元気文化圏推進協議会」を立ち上げ関西の文化圏の活性化を推進しているものだ。その贈呈式・祝賀会が、1月23日、リーガロイヤルホテル大阪にて行われた。
 
 最も活躍し貢献した人・団体に贈られる大賞には、「京都鉄道博物館」が選ばれた。京都鉄道博物館は、2016年4月に開業した鉄道系博物館。鉄道の歴史や安全、技術を学べる「地域と歩む鉄道文化拠点」を基本コンセプトに「見る、さわる、体験する」を重視した展示構成により、鉄道ファンのみならず幅広い層に向けた活動を展開。11月時点で100万人を超える来館者を記録した。また、SLの動態保存に代表される鉄道文化遺産の保存・管理・継承を軸に「鉄道文化」というこれまでにない切り口で、関西から多くの人々を明るく元気にすることに貢献したことが大きく評価された。
 
 また、特別賞には、和歌山県九度山町の岡本章町長が選ばれた。町長自ら全国の関係者とNHKに対し大河ドラマ「真田丸」誘致活動に取り組み、放送開始前から人口4千人余の九度山町を活性化させるべく赤備えスーツに身を包み、プロモーションを先導。和歌山県や関西ゆかりの地の知名度向上に貢献した。また「くどやま芸術祭」の運営をはじめ、住民が主体となり、楽しみながらボランティア活動に携わり、地元一丸となって多彩な活動を展開。真田ミュージアムの来館者は11月には20万人を突破した。これらの取り組みは、地域が持つ可能性を掘りおこし、そこに創造的活動を付加するという地域活性化のモデルケースとなるものである。
 
 そして、将来性が期待できる人・団体に贈られるニューパワー賞には、2016年8月に開催されたリオデジャネイロオリンピックのバドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した高橋礼華選手と松友美佐紀選手(タカマツペア)、同じくリオ五輪の陸上男子4×100メートルリレーで銀メダルを獲得した日本代表チーム(山縣亮太選手、飯塚翔太選手、桐生祥秀選手、ケンブリッジ飛鳥選手)が受賞。さらに、関西ならではのお笑いのセンスが融合したステージが話題を呼び、全国各地から公演依頼が相次いでいる「びわ湖ホール四大テノール」が選ばれた。
 
 これからも関西からの発信により、日本の社会・文化を活気付ける人々や動きを、ぴあ関西版WEBでも引き続き伝えていきます。



(2017年1月23日更新)


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平成28年「関西元気文化圏賞」受賞者

【大賞】
京都鉄道博物館

【特別賞】
岡本章(和歌山県九度山町長)

【ニューパワー賞】
高橋礼華・松友美佐紀ペア(バドミント選手)
リオ五輪400メートルリレー銀メダルチーム
びわ湖ホール四大テノール