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横尾忠則現代美術館が温泉に?
温泉&銭湯画の展示に温泉卓球も!

 横尾忠則による、入浴をテーマにした〈銭湯シリーズ〉〈温泉シリーズ〉を中心とした「ようこそ!横尾温泉郷」が、12月17日(土)より横尾忠則現代美術館にて開催。
 
 2004年、横尾忠則は銭湯を改修した画廊での個展に、女湯の光景をモチーフにした連作を発表する。まげを結った浮世絵ふうの女性たちが、身体を洗ったり、湯ぶねに浸かったり、にぎやかにくつろぐ姿を描いたこれらの連作は、横尾が幼少時代に見た女湯のイメージを反映しつつ、江戸の遊び絵にも通じる様々な仕掛けが画面のあちこちに隠されたユーモアあふれる作品となっている。この〈銭湯シリーズ〉の発表をきっかけに、横尾は入浴にまつわるもう一つのユニークな作品群〈温泉シリーズ〉を展開。雑誌の企画で国内の温泉地を旅しながら、紀行文と作品を掲載するという仕事を依頼された横尾は、2005年から約3年間にわたって各地の温泉を訪れ、現地での取材をもとに制作を行った。それは単なる旅のスケッチではなく、人々との出会いや、その土地の歴史、遭遇した出来事などが、横尾の個人的な記憶やイメージと結びついて構成された、特異なヴィジョンであるといえる。
 
 本展では、これら2つのシリーズを軸に、美術館を温泉施設に見立て、横尾の体験を通した温泉と観光の旅へと人々を誘う。旅と連動した〈温泉シリーズ〉を中心に、70年代から今日にかけて日本各地を舞台に制作された絵画、版画、観光ポスターなどを交えながら、各地の温泉、旅先のY字路、名所旧跡などを巡る。観光のあとは、〈銭湯シリーズ〉の浴女たちが待つ大浴場へ。美術館を温泉施設に見立てた本展では、来館者が自由に遊べる温泉卓球場や、お土産処も用意され、温泉旅行のプロセスを楽しむことができる。
 



ようこそ!横尾温泉郷
▼12月17日(土)〜2017年3月26日(日)
横尾忠則現代美術館
前売一般560円 大学生440円 
当日一般700円 大学生550円 高校生・65歳以上350円 
※10:00~18:00(金・土曜~20;00時、ただし12月30日(金)は~18:00)。入場は閉館の30分前まで。月曜休館、ただし3月20日(月・祝)は開館、3月21日(火)は休館、12月31日(土)~1月13日(金)は年末年始・メンテナンス休館。中学生以下無料。障がいのある方(65歳以上除く)は各観覧料金の半額、その介護の方(1名)は無料。
横尾忠則現代美術館
078-855-5607

(2016年11月17日更新)


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《乙女湯(へちまと壺)》 2004年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
《金の湯》 2005年 作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)
《城崎幻想》 2006年 作家蔵
《東京都公衆浴場業生活衛生同業組合(東京都公衆浴場業生活衛生同業組合)》 2001年 横尾忠則現代美術館蔵