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“母子像の画家”メアリー・カサット
日本では35年ぶりとなる回顧展が開催

 19世紀後半のパリで活躍した、印象派を代表する米国人女性画家メアリー・カサットの回顧展「メアリー・カサット展」が、9月27日(火)より京都国立近代美術館にて開催される。
 
 身近な人々や家庭の情景を主題に独自の画風を確立したカサットは、特に母子を温かな眼差しで捉えた作品が多くの人々の共感を呼び、「母子像の画家」としてその名を不朽のものとしている。日本では実に35年ぶりとなる今回の回顧展では、カサットの初期から晩年までの代表作に加え、交流のあった印象派の画家たちの作品や、画家が愛した日本の浮世絵版画などをあわせた合計約110点により、愛にあふれるカサット芸術の真髄を展覧する。
 
 名作《桟敷席にて》がボストン美術館から初来日するほか、代表作であるさまざまな母子像の名品が多数出品される。また油彩画やパステル画に、近代版画の傑作、多色刷り銅板画のシリーズが10点揃って展観される貴重な機会となる。さらに、同時代の女性画家たちの作品や、浮世絵などカサットが愛した日本美術にもスポットを当てる。
 女性の職業画家がまだ少なかった時代に、多くの困難を乗り越え画家となる意志を貫いた、カサットの強くエレガントな生き方、人間的な魅力にも迫る。



メアリー・カサット展
発売中 Pコード:767-661
▼9月27日(火)~12月4日(日) 
京都国立近代美術館 
前売一般1300円 大学生900円 高校生400円 
当日一般1500円 大学生1100円 高校生600円 
※9:30~17:00。最終入場は閉館の30分前まで。月曜および10/11休館。ただし10/10は開館。中学生以下、心身に障がいのある方とその付添者1名は無料(要証明)。本券でコレクション展も観覧可能。
京都国立近代美術館
075-761-4111
 

(2016年7月29日更新)


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《桟敷席にて》1878年 油彩、カンヴァス 81.3×66.0cm、ボストン美術館蔵 The Hayden Collection—Charles Henry Hayden Fund, 10.35.  Photography © 2015 Museum of Fine Arts, Boston
《眠たい子供を沐浴させる母親》1880年 油彩、カンヴァス 100.3×65.7cm、ロサンゼルス郡立美術館蔵 Digital Image © 2015 Museum Associates / LACMA.  Licensed by Art Resource, NY
《夏の日》1894年 油彩、カンヴァス 100.6×81.3cm、テラ・アメリカ美術基金蔵 Terra Foundation for American Art, Daniel J. Terra Collection, 1988.25  Photography © Terra Foundation for American Art, Chicago