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重要文化財約100点を含む名宝で
禅の真髄に触れる展覧会

 およそ1500年前、菩提達磨(ぼだいだるま)によってインドから中国へ伝えられたとされる禅宗。日本の社会と文化に大きな影響を与えた禅の真髄に触れることのできる展覧会「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念「禅-心をかたちに-」」が、4月12日(火)より京都国立博物館 平成知新館にて開催される。
 
 特定の経典を持たない禅宗では、その教えは言葉や文字によらず、師の心から弟子の心へと、以心伝心で受け継がれてきた。その修業は坐禅を中心に置かれますが、日常生活の行いやふるまいすべてが修行の一環として重視され、禅問答を通じた師と弟子の心の交流を経て、悟りの境地へと至る。
 
 禅宗は、臨済宗・黄檗宗の宗祖、臨済義玄(りんざいぎげん)によって広がり、我が国には鎌倉時代にもたらされた、武家のみならず、天皇家や公家、さらには民衆にまで広く流布した。今では欧米の人々の中にも「ZEN」の思想が広がっている。本展は、臨済義玄の没後1150年、さらに日本における臨済宗中興の祖である白隠慧鶴(はくいんえかく)の没後250年の遠諱を記念して開催されるもの。臨済・黄檗両宗15派の全面的な協力のもと、禅僧の肖像画や仏像、書画、工芸などを一堂に集め、国宝約20点、重要文化財約100点を含む約220点の名宝の数々で展観。禅宗の成立から、臨済禅の導入と展開、戦国武将と近世の高僧、禅の仏たち、禅文化の広がりと5つに分けた構成で、禅宗の真髄に触れる。



臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念「禅-心をかたちに-」
発売中 Pコード:767-306
▼4月12日(火)~5月22日(日) 
京都国立博物館 平成知新館 
前売一般1300円 大学生1000円 高校生700円 ペア引換券2400円 
当日一般1500円 大学生1200円 高校生900円 
※9:30~18:00。金曜日は20:00まで。最終入館は閉館の30分前まで。休館日は月曜日。中学生以下、障がい者の方とその介護者1名は無料。
京都国立博物館
075-525-2473

(2016年2月19日更新)


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