水槽にきらめく光と映像、そこを泳ぐ色とりどりの金魚や錦鯉。最新の演出技術による水中アートの展覧会「アートアクアリウム」。10月23日（金）より元離宮二条城で行われる「琳派400年記念祭　アートアクアリウム城 ～京都・金魚の舞～」は、400年以上の歴史を持つ二条城の中でも通常は入城できない夜の時間に、通常は非公開の場所にて開催される特別な企画展だ。

 

　今回は、琳派400年を記念し、アートアクアリウム城から琳派の進化系となる“アートアクアリウム流 琳派”を発信する。会場である元離宮二条城のうち二の丸御殿中庭では、琳派の流れを汲む映像を駆使した５大作品が、アートアクアリウム史上初の揃い踏みとなる。特に、巨大な襖をモチーフとした映像に金魚が琳派画を描く［琳派リウム］や、金魚とその影が屏風絵を描く［ビョウブリウム］、その最新版であり花鳥風月で表した12ヶ月の屏風絵を金魚が舞う［ビョウブリウムⅡ］は必見だ。さらに、江戸城の大奥にあたる二の丸御殿内の白書院を背景に、巨大金魚蜂シリーズの［大奥］が展示される。これらはいずれも京都初登場となる作品だ。

 

　また、着物の展示や特設舞台での舞の特別公演、京都の逸品が味わえる「夜祭うたげ」など、期間中はさまざまな日本の美意識を体験できる。秋の夜長に開催される、豪華絢爛なお城の祭典だ。