宅間孝行主宰「タクフェス」で
片岡鶴太郎が25年ぶりに舞台出演!
宅間孝行が主宰する「タクフェス」の“春のコメディ祭!”シリーズ第2弾『笑う巨塔』が4月17日(火)~22日(日)、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演される。本作で25年ぶりの舞台出演となる片岡鶴太郎が、公演への意気込みを語った。
「絵を描き始めてから20年間、毎年新作の展覧会をやっていて、ドラマの撮影やバラエティのスケジュール以外は絵に情熱と労力と時間を費やしていたんです。2014年に画業の20周年を迎えてからは、新作と過去の作品を合わせた展覧会をしているので、ちょっと余裕が出てきたんですね。それで、新しいことをやっていきたいなと思っていたときに今回のお話をいただいて。宅間さんの芝居は10年ほど前から観客として拝見していて、面白いなと思っていたんですが、まさか私が出ることになるとは思っていませんでした。久々に舞台で遊びたいと思います」。
本作の舞台は病院のロビー。入院患者、見舞い客、医者、看護師など、さまざまな人を巻き込んで繰り広げるシチュエーションコメディだ。鶴太郎は、下町のとび職の親方・花田浩美を演じる。「僕が演じる棟梁は、下町らしい、落語の世界に出てくるような男。私も下町育ちなので、下町の親父の感じを演じるのは楽しみですね。宅間さんにも“この役は鶴さんにピッタリだから”って言われています。宅間さんのお芝居は、常に笑いとペーソスと、胸がキュンとするようなエンタテインメントの世界。それに、ノスタルジックなところもある。それは、宅間さん自身の根底に『男はつらいよ』のような世界があるんだと思います。今回は、ひとつの勘違いから騒動が起きるコメディなので、きっちり演じるところと遊んで見せるところを使い分けて、芝居があちらこちらにぶつかりながらも、最終的に無事港に辿り着くような感じになれば」。
アドリブも満載の舞台。毎日どんな掛け合いが繰り広げられるか、鶴太郎自身も楽しみにしているようだ。「台本を読んでも明らかに“よろしく”っていう部分がある(笑)。宅間さん自身の中でも、セリフを変えてはいけないとか、演出をガチッと決められているわけではないので、毎日どんなアドリブでいくか。ひょうきん族のときのように、本番までお互い隠し持っていてぶつけ合うみたいな、相手がどう出るかを楽しみながらやりたいと思います。とはいえ、お芝居なので、笑いを取りにいく演じ方はしまいと思っています。結果として笑ってしまう人物であって、本人は大真面目にやっているので、一生懸命演じて笑いにつながるようにしたいですね」。
(2018年2月14日更新)
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