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“劇団鹿殺しRJP”のライブパフォーマンスで準備完了!
菜月チョビが名作に挑む“REBORN”シリーズ第一弾
『パレード旅団』大阪公演が間もなく開幕!!

12月21日(木)より、大阪・ABCホールにて開幕する劇団鹿殺しのプロデュース企画、OFFICE SHIKA REBORN『パレード旅団』。公演を前にした18日には、神戸のライブハウス・太陽と虎に“鹿殺しRJP”として登場し、約1年半ぶりのライブパフォーマンスを敢行した。
 
演技、歌、身体的パフォーマンス。劇団鹿殺しの表現を支えるものが、このRJPには詰まっている。彼らのベースとなっている小劇場随一の熱を帯びたパフォーマンスは、路上やライブハウスで培われてきたものなのだ。冒頭、鹿がトランペットを鳴らし、メンバーを呼び込むと、座長・菜月チョビをはじめとする正装したメンバーが登場。オープニングの定番曲『燃えて鹿殺し』からスタートし、10曲を披露。楽器が弾けない彼らは、ギターもベースもドラムもキーボードもすべてエアー。キレッキレの身体表現だけで、汗をまき散らし、息を切らしながら全力で歌い、踊り、演奏(?!)する。そんな彼らの姿に観客も負けじと“熱”で返し、コール&レスポンスで楽しませてくれる『タオパイパイ』では、メインボーカルのオレノ・グラフィティに「さすが神戸!」と言わしめた。他、『田舎の侍』『ねこまんま』などバラエティ豊かな楽曲を展開し、ときにはオーディエンスを巻き込みながら、一体感のあるパフォーマンスで魅せる。最後は『絶好調音頭』を披露し、景気よく一本締めでフィニッシュ。
 
21日からの『パレード旅団』は、鴻上尚史の22年前の作品を菜月が演出する公演。劇団公演ではないものの、菜月演出だけに、身体性を活かしたパフォーマンスや、音楽、熱を帯びた演技に期待できる。しかも、作品のキーマンとなるポチ役を、ダンスカンパニー・梅棒の伊藤今人が務める「踊る犬組」と、菜月が務める「歌う犬組」のダブルキャストでの上演となり、身体で見せる演出と歌で見せる演出の違いも楽しめる。「それぞれの特徴を活かして、演出を変えます。性別も違うので、全体的に自然と変わってくるだろうなと思います」(菜月)。東京公演、そしてRJPで勢いをつけた彼らの、エネルギーに満ちたパフォーマンスを楽しみにしたい。



『パレード旅団』に向けて、菜月チョビからメッセージ!

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演劇ならではの面白さがたくさん詰まった作品です!
 
「『パレード旅団』は、私が大学一年生のときに初めて演劇に触れた作品で、当時、演劇サークルの先輩だった丸さん(丸尾丸一郎)が演出をしていました。同一人物が違う役を演じたり、場所が移動したり、“演劇ならではのルール”がたくさん詰まった戯曲でもあるので、18歳の気持ちに戻って、一つひとつを新鮮に、“これは演劇にしかできない表現だな”っていうことを楽しんで作りたいと思います。物語の時代設定は、1995年の携帯電話がなかった時代で、ふたつの世界を行き来します。崩壊する家族といじめられている学生たちを通して、人間の本質を浮かび上がらせたいと思っています。できるだけシンプルに作り、観る人のイマジネーションでどこまで見えてくるかを楽しみたいですね。ちょっと息苦しいときに観ていただいたら、日常が少し楽になる作品だと思います。オフィス鹿の“リボーン”シリーズの第一歩をぜひ目撃してください!」

(2017年12月20日更新)


Check

OFFICE SHIKA REBORN
『パレード旅団』

チケット発売中 Pコード:483-924
※各公演2日前10:00よりインターネット・店頭にて販売。電話での受付はなし。1人1公演につき1枚まで。

▼12月21日(木) 19:00(★)
▼12月22日(金) 19:00(★)
▼12月23日(土・祝) 13:00(☆)/18:00(☆)
▼12月24日(日) 13:00(☆)

ABCホール

全席指定(当日引換券)-5900円

[作]鴻上尚史 [演出]菜月チョビ
[音楽]オレノグラフィティ

[出演]
(★)〈踊る犬組〉
蕨野友也/松浦司/佐藤祐吾/橘輝/鷺沼恵美子/椙山さと美/メガマスミ/葉丸あすか/伊藤今人(Wキャスト)
(☆)〈歌う犬組〉
蕨野友也/松浦司/佐藤祐吾/橘輝/鷺沼恵美子/椙山さと美/メガマスミ/葉丸あすか/菜月チョビ(Wキャスト)

※12/21(木)19:00公演後、アフタートークあり「劇団、石塚朱莉 in パレード旅団」([出]石塚朱莉(NMB48)×菜月チョビ×松浦司)
※12/22(金)19:00公演後、アフタートークあり「てかりの小部屋」([出]橘輝×松浦司×伊藤今人)
※12/23(土・祝)18:00公演後、アフタートークあり「大阪ドンキホーテ決起集会」([出]竹下健人&吉本考志&尾形大悟×菜月チョビ)

※未就学児童は入場不可。公演当日会場にて開演60分前より座席指定券と引換え。

[問]オフィス鹿■03-6265-8518

チケット情報はこちら

■あらすじ

この戯曲は二つの世界を移動する。
ひとつはいじめにさらされている、中学生の世界。
もうひとつは、崩壊にさらされている、ある家族の世界。
全国から集まった「いじめられっ子」たちには、夢があった。
何不自由の無い「普通の家族」は、ばらばらに抱えた孤独があった。
世界を変えるために少年は言う。
「復讐、しませんか?」
世界を変えるために父は言う。
「今日かぎり、父さんは父さんをやめようと思う。」
ふたつの旅が、始まる。

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