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サスペンス・コメディの傑作『デストラップ』を
福田雄一が演出! 念願叶って福田演出作に出演を
果たした橋本良亮(A.B.C-Z)のコメントも!

映画『死の接吻』『ブラジルから来た少年』などの原作で知られるアイラ・レヴィンが1978年に発表した戯曲『デストラップ』。同年にブロードウェイで開幕し、1982年まで1800回を超えるロングラン上演。同じく1982年にはマイケル・ケインの主演で映画化され、大ヒットを記録。以来、舞台版は世界各国で上演され、時代や国を超えて愛され続けている作品だ。

2017年、このサスペンス・コメディの傑作を、数々の映画やドラマ、舞台を手がけるヒットメーカーの福田雄一が翻訳・演出。出演は、片岡愛之助、橋本良亮(A.B.C-Z)、高岡早紀、佐藤仁美、坂田聡といった人気も実力も兼ね備えた最強の布陣。そのうち、愛之助扮する劇作家シドニー・ブリュールの教え子、クリフォード・アンダーソンを演じる橋本良亮が意気込みを語った。

稽古に入る前に映画版を観た橋本、「展開がすごいですね。マジックを見ているようでした。くどいけど、観ている側にとってはくどくない、きれいな作品という印象。オープニングからすぐに驚きが待っていて、こんな展開があるんだ!って思いました」と声を弾ませた。演じるクリフォード・アンダーソンについては、「表では明るく振舞う、裏のある天才」と見る。いわく「僕自身は常に裏を見せてます。もう腹黒い(笑)。クリフォードと違って顔に出やすくて、つまんないときとか、表情でバレてるみたいです」とクリフォードとの違いを語るも、舞台上ではポーカーフェイスを貫くと意気込む。

福田作品の大ファンという橋本。「まだ『デストラップ』の出演が決まっていないときに福田さんのドラマに出たいって言っていたんです。どんなに小さい役でもいいから出させてほしい!って」。そして念願が叶った。出演のオファーを受けたときはガッツポーズが出た。作品へかける思いも熱い。加えて、舞台作品に出ることは「毎回同じことをするけど、同じシーンでどれだけ違うことができるかという自分との戦い」だと言う。そんなに考える余裕はないですが、と前置きしつつも「本番中、“あのシーンでもっとこうすればよかった”と思うときがあるんです。その次の日、思ったとおりにできたらよっしゃ!っていう快感があります」。

負けず嫌いな性格も顕著だ。逆境になればなるほど意欲に燃える。それは所属するA.B.C-Zのステージはもちろん、メンバーが出演した舞台を観ても、ライバル心がむくむくと沸き起こるという。「ライバルって思いたくないですけどね。それ以上に余裕を見せたい(笑)。それこそクリフォードと似てますよね。メンバーが出演する舞台を観て、ポーカーフェイスで“よかったよ~”って言って、裏では“負けないぞ!”って。ライブ中もライバル心を持ってますし、その気持ちは強いと思います。僕はメンバーの中で一番年下なので、どれだけ頑張ってもキャリアが違うし、追いかけても追いかけても、追い越せない。だからこそ、この『デストラップ』でガツン!と行きたいです!」

8月3日(木)から始まる兵庫公演は、東京、静岡、愛知を経て、最終の公演の地となる。キャスト陣の会話のやり取りや、間などもより磨きがかかっているに違いない。ハラハラドキドキしっぱなしのサスペンス・コメディ、待ち受ける衝撃的なクライマックスに期待して!




(2017年8月 3日更新)


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「デストラップ」

▼8月3日(木) 13:00/18:30
▼8月4日(金) 13:00
▼8月5日(土) 12:00/17:00
▼8月6日(日) 12:00

兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

全席指定-9500円

[作]アイラ・レヴィン
[翻訳・演出]福田雄一
[出演]片岡愛之助/橋本良亮/高岡早紀/佐藤仁美/坂田聡

※未就学児童は入場不可。

[問]芸術文化センターチケットオフィス
[TEL]0798-68-0255

兵庫県立芸術文化センター
http://www1.gcenter-hyogo.jp/

あらすじ

物語はブロードウェイの劇作家シドニー・ブリュール(片岡愛之助)の自宅。シドニーはかつてミステリー劇を大ヒットさせていたが、今や4作連続の失敗で、妻マイラ(高岡早紀)のなぐさめにもすっかり気落ちしていた。そんな彼のもとにクリフォード・アンダーソン(橋本良亮)という教え子から処女作『デストラップ』という脚本が届いた。その作品の質の高さにシドニーはクリフォードを殺害して作品を奪う決意をする。だが、霊媒師のヘルガ(佐藤仁美)、弁護士のポーター(坂田聡)も巻き込まれ、事態は思わぬ方向に…。どんでん返しにつぐどんでん返し、物語の巧みな伏線と見事な構成で惹きつける。