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「自分が守護神だと気づいてしまった連中がどうなるか」
不可解な事件をきっかけに始まる守護神探し
南河内万歳一座の新作『守護神』が間もなく開幕!

南河内万歳一座の新作「守護神」。頼りにしていたアノ人が、いざと言うときにまったく頼りにならなかった…という状況を、作・演出の内藤裕敬が描く。

原因不明の事故が起こった。その中で九死に一生を得た人たちがいる。彼らは共通してとある保険会社の保険に加入していた。事件の解決の糸口を見つけようと新聞記者が奔走する。すると、保険会社の何者かが“正義の味方”ではないかという話がまことしやかに囁かれ始めて…。

「家族とか、小さなコミュニティとかは、いざとなったら生命保険に助けてもらえることもあって、守護神は自分だという思いがないと守れない。そういったことを突き詰めていくと、自分が守護神にならないといけないとどこかで義務付けられていると思うんです。これは、自分が守護神だと気づいてしまった連中がどうなるかというお話です」と内藤。

本編では、「自分が守護神と気づくまで4、50分かかる」そうで、その後は「ろくなことがない」とのこと。笑わずにいられない状況に陥るであろうことは想像に難くない。「誰かが助けてくれるという考えはちょっと怪しいと不安を煽る昨今だからこそ、何かにすがりたいという気持ちも強いと思います。“守護神”と思っていた人が全く機能しなかったとき、祀り上げていた一般市民はどうなるか。バカバカしくもありながら、見ている人はあながちリアリティを感じるのではないかと思います」。

この14、5年は何か憑き物が落ちたように台本を書くのが楽しいとにこやかに語る。楽しみながら書いたという新作『守護神』は5月29日(月)まで一心寺シアター倶楽で上演。




(2017年5月21日更新)


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南河内万歳一座「守護神」

発売中
Pコード:458-219

▼5月24日(水)19:30
▼5月25日(木)19:30
▼5月26日(金)14:00/19:30
▼5月27日(土)13:00/17:00
▼5月28日(日)14:00
▼5月29日(月)19:30

一心寺シアター倶楽

自由席 一般-3500円(整理番号付)
自由席 学生・シニア-3000円(整理番号付、シニアは65歳以上)

[作・出演・演出]内藤裕敬

[出演]鴨鈴女/荒谷清水/木村基秀/福重友/皆川あゆみ/鈴村貴彦/や乃えいじ/南川泰規/他

※青春18歳差切符は取り扱いなし。
米未就学児童は入場不可。

[問]南河内万歳一座
[TEL]06-6533-0298

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