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「関西の人に認知されるようにがんばります」
長原成樹とケツカッチン・高山トモヒロが旗揚げした
なんば悪役組合の第3回公演が新世界・朝日劇場で上演

2016年に旗揚げした「なんば悪役組合」。長原成樹、ケツカッチン・高山を中心に、へびいちご・島川や柳瀬たかお、そしてオーディションで選ばれた元JAPAN狂撃SPECIALの杉林純増らが名を連ねる、悪役を主体とした団体だ。旗揚げ公演はなんばグランド花月で行い、その後、梅川事件を題材にした第2回公演と続く。最新の第3回公演は妻子を殺された男の復讐劇を繰り広げる。

復讐に人生を賭ける男を勤める長原。「時代背景は昭和40年代で、今回僕はダーティーヒーローになります。やりすぎるくらいがちょうどいいと思うので、本番が楽しみですね。本番までに5キロ減量します」と役作りにも余念がない。

なんば悪役組合設立の目的は、映画やドラマ、舞台などに通用する悪役を大阪から輩出するため。「見てくれの悪いやつも多いし、全国に根付くまでやっていかなあかんと思っています。みんなも芝居ができるようになったら、悪役組合の誰かを主役したいと考えてますので、もっともっと舞台をやっていかないと」と意欲を見せる。そして、なんば悪役組合のメンバーが世の中に認知してもらえようにがんばりたいと話す。

悪役と一言で言っても、その存在は多種多様。「悪いやつは人殺しだけじゃない。横領するやつとか、いろんな悪がいます。普通の会社員でもいるし、警察にも政治家にもいる。全く暴力のない悪役主体の芝居もゆくゆくはやっていきたいですね。舞台とはいえ、小説を読むような展開の見せ方もありかなと思っています」。

芸人が多数を占めるだけに、芝居を1からみっちり教え込んでいると言う。「慣れが怖いので“慣れたらあかん”とずっと言ってます。芸人の一番悪い癖は慣れること。芝居は芝居、絶対アドリブかますなと。
芸人は隙あればボケたろってなるんですけど、それは芝居では絶対、したらあかんと」。第3回の本公演でも悪役に徹した、お笑いのステージとはまた異なる顔を見せるのだろう。一方、芸人が立ち上げた団体という武器も生かしたいと「悪役大喜利もいつかはやってみたい」と構想を語る。

「何年か前まで『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)をやっていた長原成樹が本腰を入れて、ちょっとまじめな劇団を作りました! ぜひとも足を運んで、我々の生の汗を見に来てください」と長原。なんば悪役組合第3回公演「オーバーキル」は4月22日(土)・23日(日)に大阪は新世界の朝日劇場で上演する。
 



(2017年4月19日更新)


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なんば悪役組合第3回公演「オーバーキル」

▼4月22日(土) 15:30/18:30
▼4月23日(日) 16:00
大阪・朝日劇場
前売-3000円
当日-3500円
[出演]長原成樹/ケツカッチン高山
しましまんず池山/へびいちご島川/柳瀬たかお/モンスーンT@TSU/杉林純増/美たんさん福井/ピンポンキング/酒井高陽/宇都宮まき(22日)/樋口みどりこ(23日)