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過去最大のピンチを乗り越えて、各地で大好評!
東京03の単独ライブ『明日の風に吹かれないで』  
大阪公演に向けてインタビュー!

2009年に『キングオブコント』で優勝した実力派コントトリオ東京03。緻密に構成されたコントづくりに定評があり、毎年の単独ライブでは全国に笑いを届けている彼らが、9月6日(火)~8日(木)、サンケイホールブリーゼにて第18回単独公演『明日の風に吹かれないで』を上演する。今回はどんな内容のコントを展開するのか、豊本明長、飯塚悟志、角田晃広の3人に話を聞いた。

東京03の単独ライブは、3部作を一区切りにテーマを設定。一昨年の第16回公演では『あるがままの君でいないで』、昨年は『時間に解決させないで』と題し、“励まし言葉の逆説”をテーマに上演してきた。

「今回の3部作では“ありのままの君でいいよ”とか“時間が解決してくれるよ”とか、人を励ます言葉の逆説で作ってきたんです。それで今回は、“明日は明日の風が吹く”という言葉の逆。“なんとかなるよ”って言っていい人は限られているんだよっていうことを言いたいなと(笑)。今までさんざん頑張ってやってきた人が最後の最後に言っていい言葉であって、何にもしてない人に言われても…みたいなことをテーマに作りました」(飯塚)。「普段怠けている人間が、“明日は明日の風が吹くし”って言ってんじゃないよってね。僕は“お前はそんなことを言うなよ”って言われる側だと思うので、今回の3部作は言葉が刺さるんですよ。逃げ口上を塞がれたような気がしますね(笑)」(角田)。

ネタはいつも、飯塚と角田が分担して構成。今回のネタ作りでは過去最大のピンチを味わったという。

「7本の新ネタのうち僕と角ちゃんが3本ずつ作って、もう1本は作家さんが作るんですけど、角ちゃんがネタ作り始まる直前に骨折しちゃって」(飯塚)。「いつも飯塚さんとファミレスに集まって考えるんですけど、行くまでに一苦労で…。それだけで達成感を味わって、肝心のネタが思い浮かばないんです。飯塚さんのノルマ分ばかりどんどん先に進んで、僕は焦りながらもぜんっぜん出てこない状態」(角田)。「脚も治らなくてしんどそうだったし、責めるに責められない(笑)」(飯塚)。「足が治りかけてきて、いよいよ出さなきゃ、ここからだ!とか思ってたら、今度は飯塚さんがぎっくり腰になってね」(角田)。「僕が1週間くらいファミレス行けなかったから、いよいよ角ちゃんもプレッシャーかかってきて。しかも最後に持ってきた1本が、全然面白くなかったんですよ!(笑)。この芸歴でこれ書く!?って思うくらい。本当に調子悪かったんだろうなと思いました。今までの中で一番ピンチでしたね。ネタを書かない豊本はピンピンしてましたけど(笑)」(飯塚)。「僕は角ちゃんが“出ないな~”って苦しんでたり、飯塚さんがイライラしているのをそっと見てて。ある営業先で飯塚さんが“角ちゃんを信じよう!”っていう、ドラマチックなシーンもあって。素敵だなって思ってましたね(笑)」(豊本)。

そんな紆余曲折を経て、無事に開幕。7月の東京公演からスタートし、「すごく評判がいいんです!」と笑顔を見せる飯塚。今や大阪での人気も定着し、公演規模もジワジワと拡大している。

「最初に来たとき、1本目のコントがどこの会場よりも受けなくて(笑)。でも最後のコントはどこよりも盛り上がったんです。1回のライブの中で受け入れてもらえた感じがして、すごく嬉しかったですね」(飯塚)。「今までABCホールでやっていたのを、前回、サンケイホールブリーゼに会場を移したんです。広くなった分、不安はありましたけど、笑っていただけたので良かったです。今回も、ネタはもちろん、映像も楽しんでいただけると思いますので、ぜひいろんな人に観ていただきたいと思います」(豊本)。「僕も脚は完治しましたので、安心していらしてください!(笑)」(角田)。

 

取材・文/黒石悦子

 




(2016年9月 2日更新)


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第18回東京03単独公演
「明日の風に吹かれないで」

発売中

Pコード:450-712

▼9月6日(火)~8日(木) 19:00

サンケイホールブリーゼ

全席指定-5400円

[出演]東京03

※未就学児童は入場不可。

[問]サウンドクリエーター
[TEL]06-6357-4400

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