芝居はもちろん、歌あり、殺陣あり、ダンスあり…
壮大なエンターテインメント作品として人気の
地球ゴージャスプロデュース公演Vol.13
「クザリアーナの翼」が間もなく大阪で開幕!
岸谷五朗、寺脇康文、風間俊介にインタビュー!
今年結成20周年を迎えた岸谷五朗、寺脇康文主宰の演劇ユニット、地球ゴージャス。1月より東京・赤坂ACTシアターで幕を開けた最新作Vol.13「クザリアーナの翼」が間もなく、大阪は梅田芸術劇場メインホールで上演される。
4つの階級が存在する架空の国「ジャメーリア」を舞台に、それぞれの運命に逆らい、未来のために命がけで生きる人びとの姿を描いたヒューマンストーリー。ゲストは中村雅俊、山本裕典、佐藤江梨子、宮澤佐江(SNH48、SKE48)、元宝塚歌劇トップスターの湖月わたる、そして10年ぶりに地球ゴージャスの舞台に立つ風間俊介と、錚々たる顔ぶれだ。
大阪公演を前に岸谷五朗、寺脇康文、風間俊介に作品について聞いた。
まず、「東京、名古屋、福岡のお客様からいただいたパワーをすべて持って、そして大阪のお客様にそのすべてを観ていただき、大千秋楽を迎えようと思います」と風間俊介。
寺脇康文も「いつものように楽しく笑って、ダンスで鳥肌を立てて、アクションで手に汗握っていただき、最後には生きるということに対して何かを感じていただく、“明日元気になれる作品”というコンセプトは変えずに作っているつもりです。大阪のお客様は、いいものは本当に褒めてくれますし、ちょっとダメな部分は叱咤激励してくれるという、厳しくもあり優しくもある存在。そんな大阪のお客様に千秋楽を楽しんでいただけるように作りました。ぜひ、劇場に来てください!」と意気込みを語った。
「クザリアーナの翼」で描く架空の国「ジャメーリア」には4つの階級が存在する。その中でも最下層の第四種デッシュ(DEATH)民は、生まれながらにして奴隷という宿命を背負い、夢を見ることすらも許されない。劇中の岸谷、寺脇、風間はこの第四種デッシュ(DEATH)民で、同階級の湖月わたる、宮澤佐江とともにパーティーを組み、目の前に立ちはだかる運命に戦いを挑んでゆく。
冒頭にも書いたように、風間は地球ゴージャスには10年ぶりの出演となる。抜擢理由を作・演出でもある岸谷五朗に聞いた。
「“風間俊介は今、地球ゴージャスだろう”とすごく思いました。地球ゴージャスの持つすべてのエンターテイメントを任せられると。前回はひとりでこつこつ役作りをして、断片的に深く追求するというものでしたが、今回は地球ゴージャスならではのコメディ、踊り、歌、そのすべてをきちんと背負って演じてもらいたい、『クザリアーナの翼』で“俊介にこの役をやってもらいたい”と思いました」。
岸谷、寺脇、風間、湖月、宮澤という5人編成で物語を進める本作。この編成について寺脇が「今までの地球ゴージャスにはないこと!」と声を弾ませる。「今回は(岸谷)五朗ちゃんとずっと一緒なんです。芝居の最初から最後までずっと一緒。今まではそれぞれに持ち場があって、どこかでふたりのシーンがあるという感じだったんですけど。なので、テーマは結構、重いのですが、そういうところで明るくしていけるのではないかと思ってます」。
そして岸谷も「僕も寺脇さんと同じ種類のおじさんを演じます(笑)。僕はおじさんの代表。動くおじさん。俊敏なおじさん。歌うおじさん。踊るおじさん。おじさんの中のおじさん(笑)。年齢差がある中、5人全員が一つの目的に向かって進んでいく…。まあ…頑張ります!」と笑いを誘った。一方で「演劇において日本人はみんなで一つの塊を作る力がすごく強い。そういう群舞での表現は、地球ゴージャスが一番、自信を持っているところかもしれません。今回のキャストも、そのために集まってくれたと思っています」と岸谷、役者たちの層の厚さを誇る。
風間が言うには「岸谷と寺脇はまるで夫婦のような存在」。この二大座長だからこそ、安心して芝居ができるとも。磐石な信頼感でもって魅せる地球ゴージャスの最新作。大阪公演は3月18日(火)より、梅田芸術劇場 メインホールで幕を開ける。チケット発売中。
(2014年3月11日更新)
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