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ホーム > インタビュー&レポート > 大人数の吉本新喜劇はもちろん、ダンスにモノマネと “異種格闘技”の様相で楽しませる烏川耕一の大感謝祭 「若手から中堅、ベテランさん、そして最終兵器まで ありとあらゆる人びとを捌いていきます!」

大人数の吉本新喜劇はもちろん、ダンスにモノマネと
“異種格闘技”の様相で楽しませる烏川耕一の大感謝祭
「若手から中堅、ベテランさん、そして最終兵器まで
ありとあらゆる人びとを捌いていきます!」

吉本新喜劇のひょっとこ男、烏川耕一がひょっとこを全面に押し出し、笑いの殿堂・なんばグランド花月に降臨。回し役を得意とする彼が、今回も旅館を舞台に新喜劇の若手、中堅、ベテラン、秘密兵器たちのボケを捌きまくる! そんな彼に、今回の意気込みを聞いた。

――今回、『ひょっとこ大感謝祭』がまさかの2回目を開催。嬉しいです!

烏川耕一(以下、烏川):前回は2012年の秋に芸歴20周年を記念して、なんばグランド花月でやらせていただいたんですね。まぁそういう時でないとなかなか自分の名前を冠にしてイベントできない劇場ですから、いろいろと緊張もしたり、肉体的にもキツかったりといろいろあったんですけど、終わってみるとやって良かったなぁと。そうなるとちょっと欲というか、やる気が出てきまして、ゆくゆくは座長になりたいと思ってやってきてるんやから、1年に1回は大きな劇場でイベントをすることを自分に課せないとアカンなと思い、それで50歳までは続けようと決めたんです。
 
――20周年の時が40歳の時ですから10年は続けられると! 
 
烏川:そうですね。内容的には、以後どこまで続くかわかりませんけど、前回でお見せした構成を踏襲したパッケージを、さらに展開して皆さんに安心して楽しんでもらえるもんにしたいなぁと思ってます。
 
――前回のオープニングではダンスを披露してましたが、今回はいかがですか?
 
烏川:今回も踊らせていただきます(笑)明石ブレイカーズという、ロスアンゼルスで行なわれた大人数でのダンスコンテストで3位に入賞したダンスユニットの皆さんに協力していただいて、一緒に踊ることになったんですけど、事前に彼らのダンスの映像を見てエグッて思いました。もう凄いテクニック、しかも4~5分ノンストップで踊り続け、メンバーですら疲れて吐きそうになるくらいやって言うてるところに飛び込んで、ソロパートも設けると言われて…。最初は絶対無理って思ったんですけど、でもこういう機会やからこそ挑戦しないとアカンし、踊れたらお客さんにがんばったなと思ってもらえるしと、気持ちを入れ替えて、今、一生懸命練習してます。そう言えば前回、ダンスではテンポの速い音楽を使用したんです。ダンスの先生にも“無理かもしれませんが一回踊るので、それを見て挑戦しませんか? もしできそうにないと思われたら、簡単な振付けを用意してますので”と言われたんですけど、結局難しい方を踊ることにしたんです。
 
――デキはいかがでしたか?
 
烏川:レッスンの時から、みんなから“凄い、凄い、これなら大丈夫”なんて言われてたんですけど本番で失敗したんです。実は本番直前、他のダンサーの方たちがリハで踊ってる時に、あ!振りがひとつ抜けてる!って思い出したんです。おそらく先生は、振りが抜けてることわかってはったんでしょうけど、今のタイミングで言うとかえっておかしくなると思いはったんでしょうね、何も言わはれへんかったんです。それを自分で思い出してしもて…。で、ダンス始まってすぐの振りやし、入れてみようって踊ったら、それを入れたことによってリズムが合わなくなってしまって、しかもひょっとこのお面を被って踊ってるので、視野がせまくて他の踊りをチェックすることができず、もうしょうがない、このパートは諦めようとお面を外して周りを見たら、えらい笑いが起こって。その後は調子を戻して無事にフィニッシュを迎えて拍手いただき、結果はオーライやったんです。お客さんからしたら、ボケも入り、最後は成功してって、そういう構成やと思ってはったらしいですけど、実際は自分がいらんことしたばっかりにエラいことになってしもたという(笑)。今回はそういうことがないようにしたいと思います。
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――新喜劇の部分は前回はホテルが舞台でしたが、今回も宿泊施設が? 
 
烏川:はい、旅館です(笑)普段の新喜劇でも自分は回しながら捌いているので(※ボケの人に対してつっこみつつ、話を展開させていく重要な役回り)、人の出入りが多い場所の方がいいんです。言うても30人近く登場しますからね。新喜劇の若手からベテラン、そして島田珠代さんみたいな特殊兵器、さらに笑い飯とものまねの原口まさあきくんという新喜劇じゃない人も出てくれはるので、ある意味“捌き冥利”に尽きますね。今回のポスターで遠山の金さんに扮しているのは“悪事を捌く”、という“捌き”つながりでっていう意味合いもあるんです。
 
――昨年の神無月さんについでの原口あきまささんですが、ものまねにはこだわりがあってのキャスティングですか?
 
烏川:いえ、たまたま僕にものまねやってる人の知り合いが多いというだけです(笑)とはいえ神無月さんにしろ、原口くんにしろ、なかなか大阪で、生の舞台でものまね芸を見ることってないですからね、それに前回はテンダラーが、今回は笑い飯が出てくれるんですが、自分が好きな漫才師さんなんです。そういうのも含めて楽しんでもらえたらと思ってます。
 
――そういえば前回は、宮崎県日向市の、橘ひょっとこ踊り保存会から『てげてげ!ひょっとこ大使』に任命されていましたが、主立った活動はされました?
 
烏川:あ、ないです(笑)一度、夏祭りにぜひ訪れて下さいという手紙と一緒にひょっとこみかんを送っていただいたんで、マネジャーにお願いして、夏祭りのある時期のスケジュールをあけといてもろてたんですけどなしのつぶてで…。もうそろそろ夏も終わるでって楽屋で話してたらテンダラーが「あれ、その祭り、僕ら営業で行きましたよ」って(笑)僕やなしに前回ゲストのテンダラーが…。たぶん新喜劇で呼ぶとお金掛かると思いはったんでしょうね(笑)
 
取材・文 仲谷暢之(アラスカ社)



(2014年3月24日更新)


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烏川耕一
うかわこういち●1973年1月24日、大阪市生まれ。NSC11期生を卒業後、吉本新喜劇に入団。ひょっとこネタ、口笛ネタでおなじみ。

烏川耕一のひょっとこ大感謝祭2014春

発売中

Pコード:434-957

▼3月30日(日) 19:30

なんばグランド花月

全席指定-3000円

[出演]烏川耕一/池乃めだか/未知やすえ/島田珠代/清水けんじ/すっちー/吉田裕/安井まさじ/松浦真也/酒井藍/他

[ゲスト]原口あきまさ

[問]チケットよしもと予約問合せダイヤル
[TEL]0570-550-100

※5歳以上または身長110cm以上のお子様はお席が必要となります。ビデオ・カメラまたは携帯電話での撮影禁止。出演者は変更になる場合がありますので予めご了承下さい。尚、変更に伴う払戻しは行いません。最新の出演者情報はなんばグランド花月ホームページでご確認下さい。車椅子の方はチケット購入前にチケットよしもとコールセンター[TEL]0570(041)356まで要問合せ。飲食可。

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