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新日本プロレスの“野人”が
@ぴあ関西に初登場!!

12月5日の愛知大会で現:IWGPヘビー級王者・中邑真輔と“ミスターIWGP”永田裕志のタイトルマッチが決定した新日本プロレス。11月24日にスタートした新シリーズ『Circuit2009 NEW JAPAN ALIVE』から目が離せない状況になっている。
その中で、大森選手と“ワイルドチャイルド”を結成し、新日マットに新たな刺激を吹き込んでいる“野人”中西選手を直撃。色々とお話を伺ってきました。


――今年5月、デビューから17年目にしてIWGPヘビー級ベルトを初めて手にしたわけですが、ベルトの重みっていうのはいかがでしたか?

「チャンピオンになって嬉しかったですけど……ベルトの重みもあったし、プレッシャーももちろんありましたよね」

――そのベルトを持って、6月に地元・関西の大阪大会で棚橋選手を相手に防衛戦を行いました。残念ながら、防衛成功とはいきませんでしたが、ファンの声援はすごく心強かったのでは?

「本当にありがたいっちゅうかね。考えられないような歓声だったし、あの時。ファンのありがたみを感じました」

――中西選手はデビューも大阪だったんですよね?

「今はもうないですけど、東大阪市立中央体育館でデビューしました。だから、大阪への思い入れはありますよね。大歓声の中でデビューさせてもらって。その大阪で王者としての姿を見せられたのは大きかったけど、防衛戦のときに応援してもらった人に、またベルトを獲った姿を見て欲しいし。またチャンスが巡ってくると思うので、今まで以上に気を引き締めて、まだまだ進化していきますよ」

――まだまだ進化しますか! それは楽しみです。

さて、近年では現王者の中邑選手、前王者の棚橋選手でIWGPヘビー級王座がまわっているイメージが強いのですが、この状況に関してはどう考えていますか?

「支持されているからでしょう。でも、新日本プロレスの本来のあるべき姿といえば、所属する選手が刺激的な世代闘争をしなきゃいけないんですよ。その本来の形に戻していくのが俺らの使命っていうかね。そうじゃないと、俺らがいる価値がないからね。そのために体を鍛えているわけやし、健康のために鍛えているわけじゃないから。俺らもあいつらも平成のレスラーやけど、区別するなら、あいつらは21世紀のレスラーですよ。俺とか永田とかは20世紀のレスラーやけど、骨がきしむような思いをした分、骨の髄までプロレスが染み込んでいるからね。その分の厚みというか、強さはあいつらには負けない。壁として立ち塞がるんじゃなくて、迫っていきたいね。俺らがまだこの業界にいるんだ!っていうのを思い知らせるためにも、俺は俺のやり方でやりますよ。具体的なことは言わないですけど(笑)。それは、これからの俺を見ていてください」

――これからの中西選手に注目ですね!
さて、先ほど名前の出た永田選手が12月5日の愛知大会でIWGPヘビー級王者の中邑選手に挑みます。やはり永田選手に勝って欲しいという思いはありますか?

「やっぱり永田に強さを見せて欲しいですし、第3世代ここにあり!っちゅうのを見せて欲しいですね。まぁ、俺がそんなことを言うよりも永田は永田で考えているでしょうし、熱い男なんでね。俺がああだこうだ言う必要はないでしょう」

――わかりました。それでは、話を大阪大会に移しまして……、取材時点で中西選手の対戦カードはオープンになっていませんが、『G1タッグリーグ』でタッグを組んだ大森選手と組む可能性はありますよね?

「それは、まぁまぁあると思います」

――『G1タッグリーグ』では準決勝で負けてしまいましたが、タッグとして手応えは感じられたと思います。大森選手と組んだ感想を教えてください。

「今年1番変わった選手といえば大森選手じゃないですか。今はもう、すごくイキイキしている。新日本プロレスのしっかり受けて、しっかり攻めるみたいなスタイルがすごく合っているし、体もデカイから見栄えもある。典型的な全日本プロレスのレスリング・スタイルなんですけど、それが栄えますよね」

――タッグを組んでやはり刺激を受けますか?

「最初はもっと体を使えばいいのになぁ……とか思っていたけど、あれよあれよという間に気持ちのいいプロレスをしだして。だから、こっちもどんどん乗っていけるというか、調子が上がっていく気がするし、負けてられへんなぁって。最初は引っ張っているつもりでしたけど、オレが引っ張るなんてらしくないから。タッグ名が“ワイルドチャイルド”っていうくらい、型にとらわれず、いい意味で子供のように好き勝手やったほうがいいなって」

――なるほど(笑)。今後、“ワイルドチャイルド”で新日本のマットに旋風を起こしてくれますか?

「IWGPヘビー級タッグ王者の“3D”……ブラザー・ディーボン、ブレザー・レイがいますから。やっぱり日本人で対抗できるのは俺らしかいないから。対抗っちゅう意味では、ベルトを取り戻さないとね」

――3Dの好きにはさせないっていうことですよね?

「あいつら自分らの凄さばっかりみせてるけど、日本人の凄さを教えたい……教えたいっちゅうか、こういうやつがおんねんぞ!っていうのを見せたいね」

――ぜひ、期待しています! 
では、大阪大会の意気込みを聞かせてもらえますか?

「カードは決まっていないですけど、誰とやるにしても面白い、それでいてスカッとする試合をね。この会場に来なければ観られないものを見せたいですから。やっぱり勝負にこだわった戦いを見せたいですね」

――中西選手の試合はパワフルですもんね~。観ていて、思わず「お~ッ!」って言っちゃいますし、初めてプロレス観戦する方にとってもインパクトはデカイと思います。
ちなみに、中西選手が考えるプロレスの面白さ、魅力はなんでしょう?

「型にこだわらないところやと思うんですけどね。個性があるのがプロレスラーやと思うんで。特にいまのレスラー、WWE(※)みたいにみんな筋骨隆々で腹筋が割れていてっていうのもいいんですけど、そうじゃなくてね。昔、ディック・ザ・ブルーザーとクラッシャー・リソワスキーちゅうのがいたんですけどね、身長180cmくらいなんですけど体重がオレと同じ130、140kgくらいあったんですよ。腕も太いし、首も太いしね。そういう選手がいて。時代が違うけど、ああいうレスラーって20世紀の象徴みたいなレスラーやし、それも1つの個性やと思うし。筋骨隆々でもいいんですけど、何人かはね、ナチュラルな体で強さを見せられたらと思います。削るばっかりじゃなくて、大きくすることで衝撃に強い体にするのもいいと思う。技を受けてなんぼやしね。一時期、マッチョにしようと思ったんですけど、俺なんかダメやったね。ケガしちゃった(苦笑)」
※WWEはアメリカのメジャー・プロレス団体。

――ナチュラルな体の方がケガに強いイメージはあります…が、中西選手がマッチョにしようと思った時期があったとは意外でした。
では、最後になりますが、新日本プロレスの魅力を教えてください。

「やっぱりみんながトップを目指してますし、そういう中でそれぞれが個性があってね。やられっぷりの良さとか、攻めっぷりの良さ、野性的なもの……その分野の1番凄い奴が集まっていると思うので。一言で言うと、みんながナンバー1を目指しているオンリー1の団体ですね」

自らを「プロレス・バカ」と称するほど、愚直にプロレス道に生きる中西選手のパワフルなファイト、新日本プロレスの魅力を目撃しにぜひ会場へ!!




(2009年11月26日更新)


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プロフィール

中西学(なかにし・まなぶ)●67年京都出身。92年10月に東大阪市立中央体育館でデビュー。“野人”と称されるほどナチュラルな肉体から放たれる圧巻のパワーで、パワフルなファイトを展開。09年5月にデビュー17年目にして悲願のIWGP王座初戴冠するも、6月の大阪大会で棚橋選手とのリマッチに敗れ陥落。現在は、大森選手とタッグチーム“ワイルドチャイルド”を結成し、注目を集めている。

大会情報

新日本プロレス
『Circuit2009 NEW JAPAN ALIVE』
チケット発売中 Pコード594-000

▼11月30日(月)18:30 京都・KBSホール(チケットはコチラ)
SS席-10000円 特別RS-8000円 リングサイド-5000円
共同企画[TEL]0569(22)8315

▼12月2日(水)・4日(金)19:00
大阪府立体育会館 第2競技場(チケットはコチラ)
特別RS-8000円 リングサイド-6000円 指定席-4000円
新日本プロレス大阪事務所[TEL]06(6211)7801

※チケットぴあの店頭および、ファミリーマート、サークルK・サンクスでも購入できます。

大阪大会のポスターで、とある2選手を指しています。誰なのかは貼ってあるポスターで確認ください!

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下記アドレスを参照ください。

http://www.njpw.co.jp/keitai/index.html

新日本プロレス オフィシャルサイト
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