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「新しい自分になればいいだけ」
好きと楽しいを信じてa flood of circleを更新する
『伝説の夜を君と』引っ提げいよいよツアーが開幕!
佐々木亮介(vo&g)インタビュー&動画コメント

 “俺たち 無敵さ/って思えたあの夜を過ごしたから”。日々いろんなことがあっても、一夜でもこういう夜を共に過ごせたなら、これからもきっと、何度でも始められる――。そんな一曲で幕を開けるa flood of circleのニューアルバム『伝説の夜を君と』は、昨年の結成15周年にリリースされ、盟友5組が参加したアニバーサリーアルバム『GIFT ROCKS』('21)で得たヒントを駆使し、自らのシグネチャーサウンドを更新。ルーツと向き合い、よりロマンチックに、より深く潜った心情を吐露した言葉の数々は、優しくも力強く聴く者に訴えかける。共に上を見上げるバンドは数いれど、共にどん底まで落ち、そして這い上がるバンドがいったいどこにいるだろう? 全国27公演にわたるリリースツアー『Tour 伝説の夜を君と』は、2月26日(土)大阪・BIGCATを皮切りにいよいよスタート。キャリア初のホールワンマンとなるツアーファイナル、7月8日(金)東京・LINE CUBE SHIBUYAまで全速力で突っ走るバンドのフロントマン・佐々木亮介(vo&g)が、最高と最低を繰り返しながらたどり着いた16年目の出発点を語る。



自分を掘り下げる=素直になることだった


――昨年末に続々と公開された結成15周年のお祝いコメント、まさかあんなに数があるとは思いませんでした(笑)。

「ありがたかったですね。去年作った『GIFT ROCKS』もそうだったけど、15年間の出会いが目に見える感じで、俺自身も面白かったです。まとめてバーッと発表しちゃうともったいないし、一つずつちゃんと読んでもらおうと思って、毎日ちょっとずつ出していって。だから自分も楽しみで、事前に読まないようにしてましたから」

――去年の『15周年ベストセットツアー "FIFTHTEEN"』の梅田クラブクアトロのバックヤードで、"次のアルバムはめっちゃ時間をかけて作ったんで!"と佐々木くんが息巻いていたのが珍しいなと思って、印象に残ってました。

「明らかに今までで一番時間をかけて作ってたんですよね。自分でそれが分かるぐらいに」

――(アオキ)テツ(g)が加入した時点で、『CENTER OF THE EARTH』('19)、『2020』('20)、そして今回の『伝説の夜を君と』と、アルバム3部作という時間をかけて地固めするみたいなことも言っていたけど、バンドのひな型はもはやそれを待たずに仕上がってきて。

「最初はテツと他のメンバーとのバランスを考えながらやってましたけど、それを探る必要もなくなってきて。みんなに曲を書いてもらう『HEART』('19)も作ったし、コロナになってからもずっとライブをしてきたので、今回はとにかく時間をかけて、全力でいいと思った曲をみんなに渡す気持ちでしたね」

――『GIFT ROCKS』の裏テーマとして、外部の人間が参加したことで、次のアルバムを作るまでにフラッドの良さ、"フラッドはこういうバンド"みたいな特徴が改めて分かれば、という話もしてたけど。

「一番思ったのは、『GIFT ROCKS』に楽曲提供してくれた5組とも明るいメジャーキーで、ロマンチックな曲が多かったんですよ。フラッドはそう見えてるところがあるんだなと思ったし、それは今回のアルバムでかなり具体的に反映してるかな。前作『2020』と今回の『伝説の夜を君と』の間に『GIFT ROCKS』を作ったので、聴き比べると明らかにここでスイッチが変わったのは分かってもらえるんじゃないかと思う」

――フラッドはフラッドの王道があるバンドだと思うけど、今回のアルバムは新しいシグネチャーサウンドというか、アップグレードされた感じがありますね。

「そこはかなり意識してますね。『北極星のメロディー』(M-2)とかもある意味、普通の曲というか、エイトビートでスタンダードなコード進行の曲を意外とやってこなかったんですよ。この曲では全てに対して素直に、シンプルにやることをメンバーにも意識してもらいました」

――時代や自分にカウンターを打ち続けるのもミュージシャンの美学の一つではあるけど、それによって自ずと方向性が限られちゃうのもあるしね。

「だから今回は実験作とかではなく、フラッドの本筋で一番すごいアルバムを目指したので。俺にとっては自分を掘り下げる=素直になることだったし、掘り下げれば掘り下げるほどマニアックな方にいかなくなったので、俺ってこういうヤツだったのかと発見した感じもありますね。『伝説の夜を君と』(M-1)と『世界が変わる日』(M-13)は割と昔からあった曲なんですけど、最初から素直だったわけじゃなくて、アルバムを作っていくに従って素直度が上がっていって、最後から2番目に『北極星のメロディー』、一番最後に『白状』(M-10)を書いたんですよ。どんどん深いところに潜っていった感覚ですね」

――そこは時間をかけて一人で作ることが作用した?

「だと思います。それまでは直感でとにかくいっぱいデモを作って、そこからバンドで形にしていくやり方だったんですよね。ちょっと前の自分の考えだと、バンドでやる余白がなくなっちゃうのがイヤだったから、ちょっとフワッとした状態でメンバーに聴かせてたんですけど、どこまで作り込んでもどうせみんなの手が入るんだから、もうこれ以上できないと思うところまで作り上げたものをメンバーを信頼してぶつけてみようと。そのためには、どんどんさらけ出した方が成長できるんじゃないかと思って」

――信頼するから余白を残すんじゃなくて、信頼するから自分が好きにやっても何とかなるだろうと。

「結果、そこまで突き詰めた自分でフラッドと向き合えてなかったのかも...とまで思ったし、自分の世界にこだわって徹底的にやってみたものが、みんなの録音とかフレーズで"こんなにバンドになるんだ!"と自信にもなりました。 "みんなはどう思ってるかな? 余白が必要かな?"とか思わず、むしろもっと攻めた方がいいと今は思えてるので」


自分に自信を持つ=自分を疑う
疑い切って最後に信じられるところまで頑張る


――あと、ロマンチック野郎・佐々木亮介を開花させた一つの要素として(笑)、the pillows・山中さわお(vo&g)さんとの制作がヒントになったとも言っていたよね。

「the pillowsは30年で倍やってるから、さわおさんはもっと精度の高い言葉選びと反射神経を持ってると思うんですけど、周りがどうあっても自分はこうと思うところにこだわりまくるというか。例えば、パッと書いた言葉で、まだそこまで思い入れを持てなくても、"俺は俺だから"と言えちゃうじゃないですか。でも、そこを一歩踏みとどまって疑うところが、さわおさんの姿勢だったんですよね。自分に自信を持つ=自分を疑う。疑い切って最後に信じられるところまで頑張る。前よりもっと深いところまで行けたのは、そういうさわおさんを見たからなので」

――今回はフラッドのいいところがすごく出た歌詞だなと思って。"一緒に上に行こうぜ!"というよりは、"一緒にどん底まで落ちてくれて、そして這い上がる"みたいな(笑)。一緒に上がってくれる人はいても、一緒に落ちてくれる人はなかなかいないと思う。フラッドは地獄にでも付き合ってくれる感じ(笑)。

「アハハ!(笑)」

――『バタフライソング』(M-7)の、"一緒に下向こうぜ/あれは蒲公英"の一節はすごいよ。最高だよ。

「上を見上げる行為が一緒でも、人によっては違う方向を見てると思うけど、"世の中クソだな!"と思うときの気持ちは似てるんじゃないかと思って(笑)。別に誰かの共感を誘いたいわけじゃなくて、この歌詞のストーリーとか主人公はそういう感じだし、自分が研いでいけるところがあるとしたらそこかなと」

――この曲の、"重いの持つから/くれ"もよかったなぁ...。よく言うけど、調子がいいときは人が集まってくるけど、しんどいときに側にいてくれる人が本当の友だ、みたいな。

「おっしゃる通りで、自分にとって音楽はそういう存在だったし、ライブでやってるから=パーティーミュージックでもあるんだけど、そこが根っこにあるのが大事かなって」

――その信頼でつながってる人とパーティーできたら、なお楽しいだろうしね。佐々木くん、あんまりこういう歌詞を書いたらモテるやんと思ってしまった(笑)。

「アハハ!(笑) そういう意味では、カッコのつけ方が変わってきた感じがする。ライブで"いこうぜ!"みたいなことを雰囲気で言って上滑りしたら絶対にダメだし、本当にそのつもりがあるのかどうか。そうなってくると、根っこの部分から歌わなきゃなと思って」

――音楽は軽やかに、言葉はしっかり重みを持って。

「どれだけヘヴィなことを歌ってもどこかチャーミング、みたいな。だからジャケットがヤマアラシになったのもしっくりきてて、トゲトゲしててもちょっとかわいいじゃないですか。フラッドのメンバーもそんな感じなので(笑)」

――確かに、革ジャンを着てるし音はエッジィだけど、当の本人は割と人懐っこい(笑)。

「演じたりしなくても、そのチャームポイントがむしろカッコよかったりするし。だから、どんどんさらけ出し方面に向かってるというか、さらけ出せば出すほどカッコよくなるんじゃないかと思いたい(笑)。人は年を重ねるごとに素直になってもいいんじゃないかって」


好きに対してなるべく素直でいたい


――『GIFT ROCKS』のジャケットを描いてくれた兄妹とのエピソードを前回のインタビューでは話してくれたけど、もらった手紙に書いていた言葉が、今回の1曲目の『伝説の夜を君と』とシンクロしたという。

「『伝説の夜を君と』の"俺たち 無敵さ"というサビは2年前のデモからあったんですけど、もらったお手紙に、"僕は今、無敵の気分です!と書いてたから、"もう一緒の気分じゃん!"と思って(笑)。俺が中学生の頃にThe Beatlesとかスピッツを聴いたときのあの気持ち。どれだけ自分の環境が変わっても、これだけは本物だと俺は分かってるという安心感が一緒だったのかもと思うとうれしいし、さらけ出す方向に向かったとき、自分が何をしてきたのか考える時間が多かったんですよ。それが丁寧な曲作りになっていったと思うし、素直になればなるほど、ロマンチックで明るくてポップなのが=俺だったのかもと思って。彼の手紙とリンクした=少年の心で書けたのがよかったなって」

――そして『狂乱天国』(M-8)は、'00年初頭にThe Strokes、The White Stripes、The Libertinesらが台頭した"ロックンロール・リバイバル"の影響を受けたフラッドの初期段階を、改めて今のモードでやってみるという。

「それもThe Beatlesとかスピッツと一緒ですよね。何で自分が育ってきたのか、あれが好きだったなとか、これは武器だなとか、今回は一つ一つ点検していった感じがあるんですよ。今までだったら過去に戻った感じがしちゃいそうでイヤだったけど、今はそれを使った新しい自分になればいいだけ、みたいに思えたので」

――そう言われたら、『世界が変わる日』のイントロも、スピッツっぽさはあるかも。

「そう、アルペジオって意外とやってこなかった、こんなにスピッツが好きなのに(笑)。もしかしたら自分でも、フラッドは"ジャカジャーン!"とやるもんだろと思い過ぎてたのかもしれない。改めて自分を掘り下げたとき、好きならフラッドでもやればいいじゃんって」

――最近、全く畑違いの業界でインタビューしたんだけど、そこでも思ったのは、やっぱり根っこに"好き"があると、どんな業種、どんなポジションになっても、大概のことは乗り越えられるというか。

「それって真理だと思います。自分も常に新しい音楽を聴いたり、それについてよく話すから、"いつインプットしてるんですか?"と聞かれるんですけど、ただ好きなだけというか、俺にとっては、"え、ご飯を食べない日があるんですか?"みたいな感じですよ(笑)。仕事とか生活とか金とか、"そんな綺麗事だけじゃ..."という世界になったときほど、その"好き"が試されると思う。それを貫くのに面倒くさいことがいっぱいあると思うけど、好きなものに触れている喜びとか、"これ、最高じゃん!"みたいな一瞬がないと、しんどくなっちゃうから。だからこそ、好きに対してなるべく素直でいたいし、キラキラした時間を捉えて離さないのが大事なんじゃないかな」


一瞬のキラキラから生きるパワーをもらってる


――初めてパーカッションを入れた『Welcome To Wonderland』(M-4)は、Wolfmotherの『Love Train』('06)みたいな、クラブで流行ったハードロック的なノリで。

「割とまんまなんですよ(笑)。これもロックンロール・リバイバルみたいなニュアンスもあるし、ソウルとかファンクの要素もちょっとあったりして、今のフラッドならできるかな、みたいな未体験の曲。あと、今までの平均より曲のテンポが下がってる。最近はライブでもテンポの速い曲が多かったから、ナベちゃん(=渡邊一丘・ds)もさすがに"ちょっと疲れるわ"って(笑)。でも、それをネガティブなことだとは思ってなくて、そりゃ15年もやってきたら得意技も変わるよなと。ナベちゃんが今、一番カッコよくなる、気持ちよく踊れる曲を作ればいいだけだなと思って」

――コーラスにも遊び心があっていいね。

「ラップが好きで、ソロでもラップ的なことをやって学んだのは、コーラスは超大事だということ。合いの手とかもそうだけど、ドラム抜きで言葉でリズムを作っていく、みたいなことがもっとできたらなと思って。例えば、THE KEBABSのライブにゲストで歌いに来てくれたLiSAちゃんとかは、隣で歌を聴いてるとリズム感がすごくいいんですよ。別にラップをやってる人じゃないけど歌でリズムを作って、むしろバンドがそれに合わせてるぐらいに感じる。そういう出会いも含めて、歌でできることはもっとあるなと」

――歌詞に載らない"wowwow~♪"が曲にグルーヴを与えるように、そうやっていろいろと遊べるようになったのが15年の妙なのかも。曲順も『北極星のメロディー』から始まれば分かりやすいのに、『伝説の夜を君と』でどっしり始まるところにも余裕を感じたし。

「"1曲目は焦らない"というのはありましたね、何か(笑)。みんなを信頼して歌にこだわるアルバムにしたので、マジでいきなり歌から始めちゃうという」

――図らずも、ライブで出会うオーディエンスへの言葉にも感じる。日々いろんなことがあっても一夜でもこういう夜を共に過ごせたら、何とか生きていけるだろうとも。

「一瞬のキラキラから生きるパワーをもらってることを、自分でも思い出すためのアルバムだった気がしますね。バンドを続けたいとは思ってるけど、それが先にあり過ぎると、楽しいからやってきたことが、何かを守る感じになっちゃう。楽しいことにちゃんとタッチし続けてないとね」

――その結果、続くなら本当に理想というか、幸せだよね。

「昨日よりいい曲を書きたいし、昨日よりいいライブをしたい。それが実現したら、LINE CUBE SHIBUYAにも日本武道館にもたどり着くはずなんですよ。だから続けることと、昨日よりちょっと欲張る(笑)」


いざ作ってみると集大成じゃなくて次の自分が見えた


――さらけ出したと言えば、『テンペスト』(M-9)と『白状』なんかは、ダウナー2連発という感じが。

「そうですね、"君"が出てこない2曲です(笑)」

――『白状』のどんどん沈んでいくけど、"でも いつかの少年が/まだ 歌ってるんだ"からの逆転劇も素晴らしい。

「今までは転んでもタダじゃ起きない部分ばっかり書いてたんですけど」

――転ぶところをちゃんと書く。

「実際、何度も転んでますしね(笑)」

――俺らは弱ってる佐々木くんを見ることがないからなぁ。まぁフロントマンでソングライターでもあるから、なかなかそういう顔を見せられないかもしれないけど。

「そういう意味では、曲の中でそれを見せることで決着できたから、その感じでもっと書ける可能性も感じてきて。転んだ話ならまだまだいっぱいあるし(笑)。テツの加入後は今のフラッドの形を3枚かけて作ろうと思ってきたけど、ぶっちゃけそこから先は見えてなかったんですよね。とりあえず3部作の最後である今回は金字塔を作るぞと臨んだんですけど、いざ作ってみると集大成じゃなくて、本当に久々に次の自分が見えた。シンプルにもっと歌が、ギターがうまくなりたいなとか自分へのオーダーも増えて、乗り越えなきゃいけない壁にワクワクできてるんですよ」

――そう考えたら、ミュージシャンはやはり作品を作ることで前に進めるね。

「いや〜そうですね。俺にとってはライブより作品が、次に向かうという点では重要かも。自分の書いた曲を世に出すって、普通に考えたらかなり恥ずかしい行為だと思うんですよ(笑)。でも、その恥をかいたことで、ここがカッコよかったなとか、ダメだったなとかが分かるから、やっぱり勇気を出して発表しちゃうのが大事だなと。あんまり細かいことにこだわり過ぎると、死ぬまで発表できない気がするし(笑)」


一番盛り上がるのは大阪のお客さんだから!


――リリースツアー『Tour 伝説の夜を君と』は、2月26日(土)大阪・BIGCATを皮切りに27公演とたっぷりあって。

「久々にこんなに長いツアーをやりますね。しかも大阪始まりは初めてじゃないかな?」

――それは景気がいいと俺たちは思いたい(笑)。

「アハハ!(笑) でもそうですよ。一番盛り上がるのは大阪のお客さんだから!」

――他にも関西圏は、3月9日(水)兵庫・神戸 太陽と虎、4月21日(木)京都・KYOTO MUSEに加え、終盤に再び6月10日(金)大阪・umeda TRADがあって。そして、ツアーファイナルの7月8日(金)東京・LINE CUBE SHIBUYAは、初のホールワンマンということで。

「そういう天井が高い会場が似合うアルバムだし、ホールって下から客席を見上げるじゃないですか。『北極星のメロディー』とか上を見がちな曲も多いので、見上げた状態で演奏できる感じもいいなと」

――最後にツアーに向けて、今後のフラッドについて、今、思うところを聞きたいなと。

「今は自分が挑戦/成長すべきだと思うところがあるが故に、例えばソロとかも、メンフィスに、シカゴに突撃して録ってきました! じゃなくて(笑)、もうちょっとじっくり煮込んだものを作れたら、それをフラッドに持って帰ってこれるのかなと思ったり。あと、改めて歌を研究してるので、今年は歌が良くなっちゃうんじゃないかな?(笑)」

――衝動的/発散的にクリエイトするのもいいけど、そうやって自分の変化を楽しみながら、期待しながら。

「これまではデモを毎月10曲は作ってみんなに投げてたんですけど、今は作ってもすぐには聴かせないようにしていて。自分で熟成させて、もっとクオリティアップしたものを、みんなに届けられるような気がするので。そういう意味では、今年もまだまだいけちゃうかも」

――こりゃ、今年の後半には新作が出るな(笑)。

「かもしれない(笑)。まだ全然できてないので、ちょっと怪しいですけど(笑)」

――まずは良い旅を、だね。本日はありがとうございました!


Text by 奥"ボウイ"昌史



ライター奥"ボウイ"昌史さんからのオススメ!
「インタビューしていて、もはや取材を越えて普通に楽しい、刺激的な人がたまに現れるんですが、佐々木くんは間違いなくその一人。今回も『伝説の夜を君と』の歌詞同様、金言乱れ打ちですが、それでも現段階では佐々木亮介解放計画の第一歩だと思うので(笑)、マジでこのギアを踏んだら今まで以上にもっともっと刺さりそう。そんな予感漂う今作の音楽的×精神的包容力の根源にある"好き"、"楽しい"、そして"素直"というキーワード。これって人生に本当に必要な感情だと年々思い知らされます。『伝説の夜を君と』を聴いて、佐々木くんと話して、改めてそんなことを思いました。あと、続けること自体が目的というのはフラッドの活動のモットーでありながら、誰にとってもヒントというか。それでいいのか、みたいにちょっと心が軽くなりました。だからこそ、そんな日常には上記のキーワードのような感情が必要なんだよなぁ...。皆さんもきっとそうじゃないですか? いよいよ始まるリリースツアー全国27公演=伝説の夜×27、ぜひ体験してください。僕は×2夜は確実に立ち会うつもりですよ!」

(2022年2月25日更新)


Check

Movie

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佐々木亮介(vo&g)の動画コメント!

Release

フィジカルもメンタルも
どん底からブチ上げる最新アルバム!

 
Album
『伝説の夜を君と』
【初回限定盤】
発売中 4950円(税込)
Imperial Records
TECI-1756

<収録曲>
01. 伝説の夜を君と
02. 北極星のメロディー
03. クレイジー・ギャンブラーズ
04. Welcome To Wonderland
05. セイントエルモ
06. A
07. バタフライソング
08. 狂乱天国
09. テンペスト
10. 白状
11. R.A.D.I.O.
12. ブレインデッド・ジョー
13. 世界が変わる日

<特典CD収録曲>
2021.10.16 下北沢SHELTER
『AFOC COVER NIGHT』
01. Blue Drive Monster
  (the pillows)
02. Black Market Blues
  (9mm Parabellum Bullet)
03. 群青日和
  (東京事変)
04. BLACK BANANA
  (Rei)
05. メリールー
  (SIX LOUNGE)
06. WINDOW 開ける
  (UNISON SQUARE GARDEN)
07. ひとりぼっちのジョージ
  (THE PINBALLS)
08. コバルトブルー
  (THE BACK HORN)
09. フルカラープログラム
  (UNISON SQUARE GARDEN)
10. About A Rock' n Roll Band
  (the pillows)


【通常盤】
発売中 3300円(税込)
Imperial Records
TECI-1757

<収録曲>
同上

Profile

ア・フラッド・オブ・サークル…写真左より渡邊一丘(ds)、HISAYO(b)、佐々木亮介(vo&g)、アオキテツ(g)。’06年結成。常にコンテンポラリーな音楽要素を吸収し進化し続け、最新のロックンロールを更新し続けているバンド。’07年、初音源となるミニアルバム『a flood of circle』をリリースし、『FUJI ROCK FESTIVAL ‘07』に出演。’09年には1stアルバム『BUFFALO SOUL』でメジャーデビューを果たすものの、メンバーの失踪や脱退を経験し、’10年にはHISAYOが加入。以降も精力的にライブとリリースを重ね、結成10周年を迎えた’16年にはベストアルバム『THE BLUE -AFOC 2006-2015-』をリリース、初の海外公演を行ったほか、主催イベント『A FLOOD OF CIRCUS』をスタート。’18年にはサポートギタリストのアオキテツが正式加入。その後も、コンスタントにリリース&ライブを続け、結成15周年イヤーとなる’21年の8月には、THE BACK HORN、SIX LOUNGE、田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN)、山中さわお(the pillows)、Reiが作詞作曲、AFOCがレコーディングしたアニバーサリーアルバム『GIFT ROCKS』をリリース。『15周年ベストセットツアー “FIFTHTEEN”』を経て、12月22日には最新アルバム『伝説の夜を君と』をリリース。同作のツアーファイナルとなる7月8日(金)東京・LINE CUBE SHIBUYAで、初のホールワンマンに挑む。

a flood of circle オフィシャルサイト
http://www.afloodofcircle.com/

a flood of circle LINKS
https://lnk.to/afloodofcircle

Live

リリースツアーが大阪より開幕!
京阪神では計4公演開催へ

 
『Tour 伝説の夜を君と』

Pick Up!!

【大阪公演】

チケット発売中
※販売期間中はインターネット
(PC・スマートフォン)のみでの販売。
▼2月26日(土)18:00
BIGCAT
全自由4400円
清水音泉■06(6357)3666
(info@shimizuonsen.com)
※未就学児童は入場不可、
 小学生以上は有料。

チケット情報はこちら

 

Pick Up!!

【兵庫公演】

Thank you, Sold Out!!
▼3月9日(水)19:00
神戸 太陽と虎
[共演]THEイナズマ戦隊
全自由4400円
清水音泉■06(6357)3666
(info@shimizuonsen.com)
※未就学児童は入場不可、小学生以上は有料。新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドラインを遵守していただきます。

 
【熊本公演】
▼3月11日(金)熊本Django
[共演]THEイナズマ戦隊
【鹿児島公演】
▼3月12日(土)鹿児島CAPARVOホール
[共演]THEイナズマ戦隊
【茨城公演】
Thank you, Sold Out!!
▼3月19日(土)水戸ライトハウス
【青森公演】
Thank you, Sold Out!!
▼3月21日(月・祝)・22日(火)八戸ROXX
【岩手公演】
▼3月24日(木)club change WAVE
【千葉公演】
Thank you, Sold Out!!
▼4月12日(火)千葉LOOK
【東京公演】
Thank you, Sold Out!!
▼4月14日(木)LIVE HOUSE FEVER
【石川公演】
▼4月16日(土)金沢vanvanV4
【長野公演】
▼4月17日(日)長野ライブハウスJ
 

Pick Up!!

【京都公演】

チケット発売中
※販売期間中はインターネット
(PC・スマートフォン)のみでの販売。
▼4月21日(木)19:00
KYOTO MUSE
[共演]DOES
全自由4400円
清水音泉■06(6357)3666
(info@shimizuonsen.com)
※未就学児童は入場不可、小学生以上は有料。新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドラインを遵守していただきます。

チケット情報はこちら

 
【広島公演】
▼4月22日(金)広島クラブクアトロ
[共演]DOES
【高知公演】
▼4月24日(日)高知X-pt.
[共演]DOES
【神奈川公演】
▼4月30日(土)横浜ベイホール
[共演]DOES
【宮崎公演】
▼5月7日(土)仙台Rensa
【北海道公演】
▼5月12日(木)帯広メガストーン
[共演]あり
▼5月14日(土)CASINO DRIVE
[共演]あり
▼5月15日(日)ペニーレーン24
[共演]あり
【愛知公演】
▼5月27日(金)ボトムライン
【岡山公演】
▼6月1日(水)岡山ペパーランド
【福岡公演】
▼6月3日(金)Fukuoka BEAT STATION
【大分公演】
▼6月4日(土)club SPOT
 

Pick Up!!

【大阪公演】

一般発売3月5日(土)
※販売期間中はインターネット
(PC・スマートフォン)のみでの販売。
▼6月10日(金)19:00
umeda TRAD
全自由4400円
清水音泉■06(6357)3666
(info@shimizuonsen.com)
※未就学児童は入場不可、小学生以上は有料。新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドラインを遵守していただきます。

 
【香川公演】
▼6月12日(日)DIME
【東京公演】
▼7月8日(金)LINE CUBE SHIBUYA
 

Column1

「みんなもワクワクしてくれたと
 思うし、俺らもワクワクしてる」
the pillows山中さわお
THE BACK HORN、ユニゾン
田淵智也、SIX LOUNGE、Reiらと
結成15周年に確かめる愛と挑戦!
『GIFT ROCKS』を語る('21)

Column2

「フラッドはバラバラであることで
 尊重し合って、楽しんでる4人」
メンバー全員が作詞作曲した
新たな挑戦『HEART』を語る('20)

Column3

「死ぬまでやるのがロックバンド
 だと思ってるんで」
時代を追いかけるのではなく
その先に行くために――
続いていくa flood of circleの
歪で美しいドキュメンタリー
『CENTER OF THE EARTH』
インタビュー('19)

Column4

「フラッドはあそこから始まった
って言われるツアーになると思う」
最強の宣戦布告を手に
いよいよワンマンシリーズ突入!
『a flood of circle』
全員インタビュー('18)

Column5

「俺たちにとっては、もうここで
辞めても悔いがない10年じゃなくて
悔しい悔しいの10年なんですよ」
a flood of circleのロックンロール
サバイバルな10年を刻んだ初ベスト
『THE BLUE』インタビュー('16)

Column6

他にもあります歴代インタビュー!

 
afoc VS 女王蜂
神戸VARIT.レポート('16)

特設ページはコチラ!
『花』('15)
特設ページはコチラ!
『ベストライド』('15)
特設ページはコチラ!
『GOLDEN TIME』('15)
特設ページはコチラ!
afoc VS THE NOVEMBERS
京都磔磔レポート('14)

特設ページはコチラ!
『I'M FREE』('13)
特設ページはコチラ!
『FUCK FOREVER』('13)
特設ページはコチラ!
『LOVE IS LIKE A
 ROCK'N'ROLL』('12)

特設ページはコチラ!