名前という誰もが持っているIDは、何らかの願いをもって名付けられたあの日から、いつか命が絶えるその日まで、何千、何万回と呼ばれることになる。ただ、あなたが名前を呼び/呼ばれるのは、出会いという運命を経由した者だけで――。出会うからこそ生まれ深まっていくそんな関係性をモチーフにしたSUPER BEAVERの最新シングル『名前を呼ぶよ』は、現在公開中の北村匠海主演映画『東京リベンジャーズ』の主題歌に抜擢。この春には、松坂桃李、麻生久美子、井浦新出演ドラマ『あのときキスしておけば』主題歌『愛しい人』で、お茶の間にそのしなやかな歌声を響かせたのもつかの間、間髪入れずのこの快進撃は、結成17年目にして最高を更新し続ける4人の生き様を投影しているかのよう。そして、8年の時を超え新録されたc/wの『東京流星群』は、当時、彼らをドン底から引き上げる大いなる推進力の一つとなった、ライブにおけるアンセムであり問答無用の名曲。さまざまな人の想いが手繰り寄せたタイアップという勝負の場を、心地良いプレッシャーに変えて。17年前も、8年前も、今も、変わらずに一歩ずつ歩みを進めるSUPER BEAVERが、メジャー再契約第4弾シングルを語る!
――タイアップという一つのきっかけをもらいつつ、今回は“バンドとして今何を歌うべきだったのか? 歌いたかったのか? 言葉にしたかったのか?”。
VIDEO
柳沢 「『東京リベンジャーズ』というワード自体が、すごくビーバーっぽいんですよね。今現在は、“リベンジ”というような悲壮感漂う気持ちではやってないですけど、10年もさかのぼれば、少なからずそういう気持ちがあったバンドだと思うので。その中で、奥さんも含めていろんな方との出会いが、今日のSUPER BEAVERの価値観であったり、バンドのスタンスをより強固にした。一つ一つの出会いだったり、仲間と呼べるような関係性みたいなものに対して今一度、丁寧に伝えたいなと思ったのが最初の取っ掛かりではありましたね」
――“助けたい人に ずっと助けられている/ありがとう なんて こっちの台詞なのに”という歌詞を見たとき、こういう歌を歌えるバンドは幸せだなと思った。でもそれは、そう感じる自分たちでいられるように生きてきたからで。
柳沢 「これはそれこそ、ぶーやんもステージ上から発してると思いますし、ライブって見に来てくださる人と、歌いに行く僕らがいますけど、やっぱりそれだけじゃないので。こういった気持ちを受け取らせてもらい、渡すこともする関係性を実感し続けてきたバンドだと思うので、SUPER BEAVERの根底にずっと流れてる感覚なのかなって」
――“出会いが人生の全てだ って思った”と言える、これぞSUPER BEAVERという曲だもんね。あと、最近のビーバーの曲の歌い出しは、子どもでも肌で分かるような真理だなと思わされます。
柳沢 「一聴して何を伝えたいかが分かるようにずっと考えて歌ってきて、それがどんどん“確信めいた”とまでは言わないですけど、誰にでも分かる意味合いになったというか。それをポンと言っても意味がなくて、ちゃんと伝えられる歌い手がいて、僕らの活動そのもので言葉に説得力を持たせないと、簡単なのに伝わらない結果になってると思う。言葉に違和感のない活動と、今だからこそ言える言葉を今使うという点は、すごく大事にしてますね」
自分にしか呼べないその人の名前があって
その人にしか呼んでもらえない自分の名前がある
――今回は“名前”という誰もが持っているものをキーワードにした曲ですけど、渋谷くんは個人的にも名前についていろいろと考えてきた人生だったと。
渋谷 「結構小さい頃から特に高校に上がるまでは、自分という存在について考えることが多くて、“自分を表すものが名前しかないって何なんだろう?”とずっと思ってて。そんな記号より、“その人の考えてること、気持ちだったり歩んできた歴史、一緒にいた人とかが重要だろ?”と思ってたんですけど、俺がどんな生き方をしようが渋谷龍太だし、どれだけカッコ悪かろうが渋谷龍太だし、どんなにカッコ良かろうが渋谷龍太だし(笑)。これだけたくさんの人と関わらせていただいた人生に、自分にしか呼べないその人の名前があって、その人にしか呼んでもらえない自分の名前があるのはすごく素敵なことだなって、ようやく意味を成してきたというか、実感してきたところなので」
――そもそも名前を付けるという行為が、相手のことを呼ぶためのものであったなら、すごく愛おしいとも思うし。
渋谷 「例えば、俺が奥さん(=筆者)と出会って初めて呼んだ“奥さん”と、今呼ぶ“奥さん”は全く意味合いが違って。経験してきた時間と、与えてもらった気持ち、受け取ってもらった想いがやっぱりあるし、それがあるからこそ、俺にしか呼べない“奥さん”があって、SUPER BEAVERにしか呼べない“奥さん”があるし、逆も同じで」
――プライベートも含めて、俺にとっての上杉は=上杉研太だし、渋谷と言えば渋谷龍太だし、藤原=藤原“33才”広明で、俺が出会ってきた柳沢一族の一番上に柳沢亮太がいる(笑)。その名前を聞いて真っ先に思い浮かぶ人が今、目の前にいて、このインタビューを読んでくれてるそれぞれの人にも、きっとそういう名前があるだろうし。あと、ずっと思ってたけど、ビーバーって藤原くん以外の名前に、“太”という字が入ってるのは珍しいよね。
渋谷 「むしろ、何で藤原にだけ入ってないんだろう?(笑)」
――アハハハハ!(笑) 何かしらの想いがあって付けられた名前だと思うけど、由来を聞いたことはある?
渋谷 「俺は父ちゃんが中華料理の店をやってて、それが昇る龍と書いて『昇龍』なんですけど、父ちゃんが“昇”と言いまして。お店はもう45年ぐらいになるので俺より全然先輩ですけど、その店の名前から“龍”の字をもらって。だから元々は、“渋谷龍”になるはずだったんですよ。でも母ちゃんが、“ヤクザもんみたいだからイヤだ”って、“太”を付けてくれた(笑)。どっちの文字にも両親の意志を感じる名前ですね」
――いや~やっぱり意味があったね。研太は?
上杉 「東京に代々木八幡宮というところがありまして、その神社がうちの兄弟の名前を全部付けてくれてるんですよ。研が研究の研なのは、右に鳥居が付いてるからなのかな? とか勝手に思ってますけど(笑)。“研太”っていう字は、実はあんまり多くないんですよね」
――言われてみれば確かに。亮太は?
柳沢 「親に聞いてはみたんですけど、何かぼんやりしてましたね(笑)。願いとしてはシンプルで、“明るく、朗らかで、健康で”みたいな感じで、“太”に関しては父方のじーちゃんの名前に“太”が入ってて、そこから一文字入れたかったって言ってたのは覚えてるんですけど」
――なるほどなるほど。じゃあ広明は?
藤原 「僕はもうそのまま、心は広く、明るく!」
(一同爆笑)
藤原 「不思議なもんで、ずっとそうありたいと思ってましたね」
――例えばさ、やっぱり“渋谷龍太”という名前のパートはボーカリストであってほしいじゃん?(笑) 名前は記号なんだけど、その人の生き方で意味も持つし響きも変わるし、面白いもんだね。
渋谷 「確かに。こじつけですけど、名字も含めてバンドマンってみんな、“ぽい”名前ですよね(笑)」
無意識にバンドの歩みを描いてる感じがすごくあった
――それにしても、これだけ立て続けにシングルを出して、毎回見劣りしないクオリティなのはすごいよね。今回の制作中も良いムードだったみたいで。
柳沢 「映画の主題歌というのはありながら、出会いであったり仲間的な内容もあって、無意識にバンドの歩みを描いてる感じがすごくあったので。最初の“今さら馬鹿みたいなこと言うけど”の部分も、近しい間柄で改めて、みたいな言葉だし、メンバー愛じゃないけど、SUPER BEAVERの歌というか。結構スムーズにいろんなアンサンブルもできて、そこまでは僕の仮歌で何となく組み立ててたんですけど、いざ、ぶーやんがブースに入って歌った瞬間に“ボンッ!”と全てが呼吸し始めたというか…こっち側=コントロールルームの盛り上がりがハンパじゃなくて。最後まで歌い切ったとき、“これ、むっちゃ良くないですか!?”って、自分たち自身が“何か”を感じてしまった。それはこの曲が持ってる特別な“何か”で、そういうことは制作の初期段階からありましたね」
――17年連れ添って、その“何か”=ワクワクがまだ出てくるんだね。あと、イントロにはちょっとノスタルジーなノイズが入ってますが、これは10年以上前に作ってお蔵入りした楽曲の一部を引っ張ってきたと。
柳沢 「今回の映画のテーマである“タイムリープ”が何となく頭にあって、そのときにふと思い出した曲があったんですよ。それは初の全国流通盤になったミニアルバム『日常』('07)に入る予定だったんですけど、自分たちが次のステージに行くタイミングで、それまでよく面倒を見てくださっていたある方を思いながら作った楽曲だったんですよね。だから当時は、珍しくメンバー4人で歌詞を書いたりもして。出会いみたいなものを描きたいと思ったとき、自分たちの歩みがずーっとブレてない印みたいなセルフオマージュというか…まぁ、僕たちにしか分からないことではあるんですけど、こういうアイデアを持ってくるのは音楽としてすごく純粋だなと思ったんですよね。曲自体は全く違いますし、本当に一部分をエッセンスとして入れてるだけなんですけど、こうやって形を変えて、でも、テーマとして一本ぶっ通るものがあるのはカッコいいなって」
――そんな曲が映画の主題歌にもなって、多くの人の共有できる物語にもなる。ビーバーは自分たちのことを歌っても、それがみんなの歌になるもんね。
渋谷 「そうですね。不思議ですね、確かに」
柳沢 「本当にそういう曲になりましたね、うん」
SUPER BEAVERというバンドのテーマ感はちょっとありますよね
――そして、もう一曲は名曲『東京流星群』(M-2)の再録で。俺も大好きな曲だけど、 何百回と聴いても やっぱり、開始30秒以内に鳥肌が立つ。“この曲、サブリミナルで何か入れられてるのかな?”と疑うぐらいパブロフの犬(笑)。
(一同爆笑)
――今でもライブのアンセムであり、これぞビーバーな代表曲『東京流星群』が世に出たのはもう8年前だけど、バンドにとってもやっぱり思い入れがある?
VIDEO
渋谷 「今、奥さんがおっしゃってくれたように、SUPER BEAVERというバンドのテーマ感はちょっとありますよね。自分たちがSUPER BEAVERを説明する上ですごく大事というか、分かりやすい曲だなって。俺らだから歌う曲だし、歌える曲だし、歌えるテーマだと思う。なおかつ普遍的だし、刹那的でもないから、ずっと歌い続けられるし、回を重ねれば重ねるほど意味が出る曲で、自分たちの歩みと共にこの曲があるのは…すごく良いですよね」
――柳沢くんはこの曲の後に100曲以上書いてるだろうに、それらに今でも負けない曲だもんね。
柳沢 「ちょっとやぼな言い方をしますけど、『東京流星群』ってそもそもリード曲でもシングルの表題曲でもないし、つい最近までMVもなかったのに、めちゃめちゃ知られてるんですよ(笑)。フェスとかに出させていただいたとき、この曲を待ってくれてる方も結構いるんじゃないかな? 特有のエナジーがやっぱりあるし、シンガロングを明確に意識した最初の曲でもあります。そういう意味ではターニングポイントの一曲ではあると思いますね」
――バラードで泣けるんじゃなくて、アッパーなのに泣ける、ビーバーならではの感覚というか、その代表格な感じがする。だって俺も、“あ、今日は『東京流星群』やらんかったな…”ってライブを見たときに思うもん(笑)。
(一同笑)
――だからイントロのベースを聴いたら、“やった〜! 今日はセトリに入ってた”、みたいな(笑)。歌詞も、“眠れない夜の裏側に 僕を待ってる朝があって”って…当時から良いこと言ってるよな~って。
柳沢 「この歌は当時のありのままの願望がめちゃくちゃ入った曲ですよね(笑)。でも、歌詞を変えたわけではないのに届き方が変わったなら、それは僕らが状況を変えてきたことがそうさせてくれてるとも思うので。あの頃と変わらないヒリヒリ感を持ちつつ、そういうふうにも思える気付き。共感だけではなく、説得力みたいなものを少しずつ足せてきてるのかなって。そういう意味では、それが今後もさらに強くなっていきそうな気もするし」
――当時は“僕”という等身大の自分だったのが、8年歌い続けた今では聴く人の気持ちを代弁してくれてるようにも思えるし。ちなみに、作詞のクレジットに珍しく渋谷くんの名前が入ってるのは?
渋谷 「これは作詞のときにヤナギ(=柳沢)が、“『東京流星群』だけど思い描いてる街は新宿だ!”とか言って(笑)、歌詞についてすげぇ話した覚えがあるんですよね」
柳沢 「僕が生きてきたのは何なら新宿より渋谷なんですけどね(笑)。そういったところも含めて、ダブルクレジットにしたいっていう話を当時はしましたね」
――イントロに追加されてるのはライブ音源だよね? こんなにみんなで歌いたい曲も、今は歌えない状況で…みんなマスクの中で声が出ちゃってるかもしれないけど(笑)。
(一同笑)
渋谷 「絶対そうですよね(笑)」
――リテイクしてテンポはちょっと速くなってると思うけど、8年前と変わった/変わらないところは何かある?
渋谷 「クリックを聴いてる/聴いてないはあるよね?」
藤原 「当時はレコーディング時間を短縮したかったのもあるんですけど、技術的なことも含めて、クリックに合わせて演奏したときに楽曲のノリを出すことがなかなかできなかったんですよ。“せーの!”で一発録りするしかバンドのらしさとか勢いを録る手段がなかった。だけど今回はきちんとクリックを聴いて、録音した違いはありますね。それ以外のアレンジは変わってないんですけど、テンポはライブよりは下げてますね」
柳沢 「1つ明確に変えたのは、パワーコーラスの印象をより強くしたのはあります。8年前の音源は、コーラスワークが結構ハーモニックな感じなんですよ。けど、ライブで繰り返してやっていくうちに、いわゆるユニゾンでのコーラスを徹底するようになって。今回の音源では、ライブで培った雰囲気をサビに持って帰ってきたんですよね」
自分たちがずっと信じてやまなかった音楽がどう響いていくのか
全身全霊でみんなでぶつかって何を鳴らすことができるのか
――現在も、フェスにツアーにと全国を回ってますけど、10月にはついに初の大阪城ホール公演が控えていて。今までもイベントではステージに立ってるけど、城ホールってどう?
渋谷 「デカい!」
――あんたら、もっとデカいところでもやってきただろ(笑)。
渋谷 「アハハ!(笑) でも、本当に大きなところでやってるなという感覚はありますね。ただ、届かないほどデカいとは思ってない。こういう会場でできるようになったのはうれしいなっていう感覚はとても強いですけど、構えちゃう感じは不思議となかったですね」
――言ってしまえば、日本武道館って一時的な人気でも意外とやれると思うけど、そんなアーティストでも城ホールは満杯にできないことがざらにある。武道館には記念という意味も含めて全国から人が集まるけど、城ホールとか、愛知にとっての日本ガイシホールとか、エリアのデカい会場って、にわかじゃない確固たる支持がないと埋まらない。だからか、城ホールで見るライブはどんなジャンルの人でも、誰を見てもすごいなと思わせてくれる。
渋谷 & 柳沢 「へぇ〜!」
――ビーバーがそこ でワンマンをやったとき、どんな気持ちになるんだろうな…もはや見る側の方が感慨深いかも。
渋谷 「自分たちでライブハウスを回って、ホールに行って、アリーナに行って、呼んでもらったお祭りにも出て…これだけ振り幅があるのがSUPER BEAVERだと思うので。こういうご時世でも、どうにか踏ん張れてる気はするし、見に来てくださる方、俺らに携わってくれてる方のおかげで、しっかり意味のある日になりそうだなって」
――大げさかもしれないけど、ビーバーがちょっとした命綱というか、ビーバーがこうやって盛んに動いてくれてることが、今はいろんな人の心を支えてると思うよ。
渋谷 「そう言っていただけると本当にありがたいですね。まさに、そうなりたいなと思ってるので。自分たちのことをたくさんの方が支えてくれてるんで、それに見合うというか、そういう器のバンドになりたいなと思ってます」
柳沢 「あと、こういう場(=キャンペーン)を与えていただけるのも、やっぱりすごくうれしいなと改めて思ってて。なかなかここまでの想いをSNSだけで全部伝えることは難しいので、今のSUPER BEAVERのモードを世に伝えていただくためにも、あんまり間が空かないようにちゃんと奥さんと話して(笑)、これから先もいろいろと楽しめる活動をしていけたらなとは思ってますね」
――ライブはもちろん、いろんなメディアでも、1年を通してこうやってビーバーの想いが聞けたなら、ずっと近くにいるような感じはあるかもしれないね。
藤原 「ツアーだったりイベントだったり、この数日とか1カ月でも、バンド感みたいなものが増してる手応えがあって。それぞれがより頑張ってるというか、人間的にも音楽的な部分も成長してる感じがするし、ライブの一本一本がレベルアップしてるので。こういうご時世なのでまたいろんなことが起きるかもしれないですけど、僕らを待ってくれてる方にどうやってメッセージを伝えるかを考えながら、毎日を過ごしたいなって。僕自身、楽しみなことがあるから頑張れる、みたいなところがあるので、そういう存在になれるように努力し続けたいなと思ってます!」
上杉 「今まさに自分たちが望んでいたフィールドに立てて、これだけの頻度でリリースができて、またそれにタイアップが付いて、テレビに出られる機会も増えて…そんな姿にもしかしたら、ちょっと寂しがってる方がいるかもしれないけど、よりオーバーグラウンドな場所で、自分たちがずっと信じてやまなかった音楽がどう響いていくのか、全身全霊でみんなでぶつかって何を鳴らすことができるのか…そういうことに飢え続けてきた4人が、今とてつもない勝負をしてる最中なので。引き続き応援をよろしくお願いします!」
渋谷 「自分で楽しいことを見つけたり、モチベーションを上げたりするのは割と得意な方なんですけど、最近は正直、何も面白くなくて。その反面、今は周りの人に楽しくさせてもらってるし、モチベーションを上げてもらってるんですよね。個人でどうにでもできたことができなくなって、周りにいてくださる方のありがたみを、さらに感じるようになりました。だからこそ、自分が周りの方に対して、自分たちの音楽を好きでいてくださる方にとって、そういう人間になりたいって今、強く思ってるんですよね」
Text by 奥“ボウイ”昌史