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のびやかに、タフに、しなやかに――
MASS OF THE FERMENTING DREGSの2年ぶりの新曲
『You/うたを歌えば』について、自身の生み出す音楽について語る
宮本菜津子インタビュー

MASS OF THE FERMENTING DREGSの約2年ぶりとなる新曲『You/うたを歌えば』が6月3日(水)にリリースされる。本来なら5月30日(土)恵比寿リキッドルームで開催予定だったライブ『視界をクリアに』で先行販売予定だったが、新型コロナウイルスの感染状況に伴う政府や都からの自粛要請の方針を踏まえ、断腸の思いでライブは中止に。出演が決まっていた英ブライトンでのフェス『ArcTanGent』も同じく中止。音楽を巡る状況は明るいことばかりではない中で、マスドレの新曲『You/うたを歌えば』は曇天の分厚い雲を突き抜けた先にある光を掴むように、クリアに力強く響き渡る。タフなアンサンブルに透明感のあるメロディー、のびやかで芯の太いボーカル。曲が生まれた背景もさまざまで、「特に“これが言いたい”というメッセージがあるわけじゃない」(宮本)というこの2曲が、先行き不透明な今この時に現実味を持って伝わるところに音楽の持つしなやかな力を感じる。世界中が心から音楽を楽しめる日を待ちわびつつ、今回は自宅からのリモートインタビューで宮本菜津子(vo&b)に話を聞いた。

誰かに何かを言いたいとか、
世の中に対して“考えようぜ!”みたいなことを歌にするわけじゃない
 
 
――新曲についてお聞きする前に、4月以降の自粛期間はどんなふうに過ごされていますか?
 
「普段は仕事をしているんですが、4月の緊急事態宣言が出てからクローズになったので、ここ1か月ぐらいは音楽活動もできないし仕事も行けなくて。寝て起きて、ご飯食べて、散歩したり音楽を聴いたり映画を観たり。今までの自分と比べると本っ当に何もしていないみたいな毎日の過ごし方になっていて。一人暮らしだから食事を作ることもだんだん面倒になってくるけど、この状況でご飯作るのを放棄しだしたらヤバいなって(笑)。だからせめてと思って毎日ご飯を作ってます。ご飯を作ることもクリエイトするという意味では創作活動かなって」
 
――東日本大震災の時も音楽界全体が活動を縮小する動きがありましたが、今回はこれまで経験したことのない状況になりましたね。
 
「そうですね。東日本大震災の時は“とにかく頑張ろう”みたいな感じだったけど、今回はたとえば何か自分がアクションを起こすことによって人に迷惑をかけるかもしれない。もしかしたら自分が罹っていて感染させてしまうかもしれないし、相手がそうかもしれないとなると、人に会って話をする事さえできない。東日本大震災の時は“何もできないけどせめて一緒にいよう”とか、“何でもいいからできることをしよう”みたいなエネルギーの使い先があって、音楽も自粛ムードだったけど中には強行突破する人もいたし、そのおかげで“自分もやろう!”となれる空気もありましたよね。けど今回は、何もしないことが重要だったから、同じ自粛という言葉でも種類が全然違いますね。“どないしたらええの?”みたいな感じはずっとあります」
 
――そういう中で今回『You/うたを歌えば』がリリースされますが、リリース自体は以前から決まっていたんですよね?
 
「そうそう。5月30日のライブ『視界をクリアに』が決まっていて、そこに合わせてリリースを組んでいたのでコロナウイルスの前から決まっていました」
 

 
――『うたを歌えば』は2017年に発売された菜津子さんのソロアルバム『なまみ』にも収録されていますが、もともとソロ作品だった曲をバンドでやろうと?
 
「そうです。今回は2曲ですけど、今年は新作を出したくて年頭から同時進行でいろんな曲のプリプロやアレンジをずっとやっていたんですね。その中で『うたを歌えば』は、ギターのオグ(小倉直也)が、“こういうアレンジでやってみたいんだけど”って曲の雰囲気のデモを作って送ってくれて。それがめっちゃ良かったから、ぜひやろうと」
 
――“何かがいつもと違うような気がして”や“願いを込めてうたを歌えば/少しは楽になれるかもしれん”という歌詞もそうですが、今作られた曲ではない『うたを歌えば』が、今の時代の空気に見事にハマっていますね。
 
「私もそれは思いました。はからずもというか、『なまみ』をリリースした時にもお話しましたけど、この曲は東日本大震災の時に出来ていたものなのでかなり時間をまたいでいるんですが、妙に今にフィットする感じになりましたね」
 
――菜津子さんの書かれる歌詞は、詩や散文のようでもあり、少ない言葉の中にも情景があって。『うたを歌えば』も、子どもでも高齢者でも音楽を聴かない人でも、誰が聴いてもわかる平易な言葉で紡がれています。9年前に書かれた歌が今とてもリアルに響いて、きっとこれから先にもこういうことはあるでしょうし、スタンダードってそういうことなのかなと思いました。
 
「それは嬉しいですね。すごく」
 
――音楽=歌詞ではないですが、このタイミングにリリースされるということも含めて歌の持つ力を感じます。
 
「そうですね。今回のリリースがこういうコロナの時代ということもあり、世界がすごく目まぐるしく変わっていく中で自分も思うことはたくさんあるし、“芸術家たるもの、何かメッセージを発さねば”みたいな流れもあったりするじゃないですか? でも私は音楽を始めた時からずっと、特にメッセージ性みたいなものはなくて、自分が感じていることはあってもそれを歌にしようと思って曲を書くわけじゃないんですよね。自分の中に思ったり感じたりしていることはウワッてあるけど、それを引っ張り出して具現化することで自分が救われる……みたいな感覚で曲を書いているんだと思う。誰かに何かを言いたいとか、世の中に対して“考えようぜ!”みたいなことを歌にするわけじゃないし、今できなくなっている当たり前のことができているからこそ、成り立つものなのかもしれない。だから、自分の作るものは不要不急というかあまり必要ないものなのかもしれないですけど(笑)」
 
――アハハハ!
 
「前に坂本慎太郎さんがタワーレコードのポスターになった時に“音楽は役に立たない。役に立たないから素晴らしい。役に立たないものが存在できない世界は恐ろしい”と書かれていて。文化とか芸術って今みたいな時だからこそ必要なものではあるんですけど、役に立たないものが存在できてエンタテインメントとして成り立っていたのは、世の中が不穏ではなかったからこそなのかなって」
 
――音楽とか映画、演劇って人間が生きていくために絶対に必要かといったらそうではないけど、それによって人生が変わることを知ってしまったらもうそれなしでは生きられないですよね。
 
「そうですよね。今もこうして家にいる時間を過ごす中に、映画があったり音楽があったりゲームがあったりするから、誰もがなんとか心を保って暮らすことができていると思うし、こういう時こそ重要なんやってことはみんな気付いているとは思う。思うけど、日本っていう国を見ていると、芸術とか文化に対する扱いがあんまりで、日本においてはそういう位置付けなんやなって。だからこそ、何かを言おうとするより今まで通り何も気にせずに、“必要じゃないかもしれない”と思う、ただの私の気持ちを歌うということを今はやった方がいいかなっていう気持ちになりましたね。今すぐにではなくても、1年後とか1年半後に今までのように音楽がみんなのもとに届けられる状況が戻ってくると思っているし、リリースも延期しようと思わなかったし」
 
――ライブとともにリリースも延期する動きがある中で、リスナーの1人として嬉しく思います。『You』はどういう経緯で制作されましたか?
 
「これももともとは私のソロ曲でこの曲も作った時期は古くて、私がまだ東京にいた5年ぐらい前、まだマスドレが再開していなかった時ですね。前からこの曲をやりたいと思っていたんですけど、マスドレでやるならどういうアレンジがいいか自分の中でピンとこないままで。今年はアルバムを出そうという目標があったので、みんなで曲を出し合っていた時に『You』を提出したら、メンバーも“いいやん”て言ってくれて。この曲に関してはバンドアレンジも私が提案しましたね」
 

 
――ミュージックビデオも公開されていて、『You』も『うたを歌えば』も海外のリスナーと思しき方もたくさんコメントされています。
 
「そう!そうなんですよ。この人達はどこをたどって来てくれたんやろうって(笑)。ああやって世に出すと反応があって、自分が全然知らない場所で、しかも海外で誰かが聴いてくれているって本当に嬉しいですね」
 
――曲もすごく強くて気持ちよくて、風通しが良くて。さわやかさや開放感があります。
 
「抜け感はあるかもしれないですね。バンドの状態が出ていると思うんですが、活動再開してからの曲作りは風通しがすごく良くて、みんなでアイディアも出し合いつつ“ここは譲りたくない”みたいな話もしながらやっていて。『You』に関しては、ギターのフレーズも結構自分から説明しましたね。リフは、オグがスタジオでセッションしている時にたまたま弾いたリフがすごく良くて、“それめっちゃいいやん”って。歌詞的には全然さわやかじゃなくて、この歌で言っていることをシリアスに話してしまうと重たくなるんですが、“本質は重たいかもやけど、軽やかにしたい”という話をしていて。オグは、“すごくつらい話を仲の良い友達にふざけながらする。みたいな感じ?”と言っていて。“そうそう”みたいな」
 
――細かいやりとりをされるんですね。
 
「そうですね。だからちょっと違和感があるというか、メロディーとか歌詞自体は図太いものじゃないんだけど、サウンドはパワフルにガコンッといく感じにして、フレーズとか途中のノイズとかでいい意味でバランスを崩したい。そういう話もしましたね」
 
――言われた通り、歌詞は重みがあるというかかなり深く刺さるんですよね。私もこの歌詞の出だしのフレーズを言いたい相手がいるというか、この前国会中継を見ていて総理大臣の答弁を聞いている時に『You』を思い出したんですよ。まさに最初の方の歌詞を(笑)。
 
「それは面白い! 前作の『Sugar』もそうなんですけど、自分があの曲を書いた時のシチュエーションとかぼんやりとイメージするものはあるんですけど、他の人達があの曲をどういう曲として聴いているかという話をした時に、みんな見事に全然違っていて、そういう現象が起きるのって面白いなぁって」
 
――この前、その『Sugar』を聴いていて思ったんですが、乱暴な言い方になりますがひとつひとつの歌詞を追って聴かなくても、ただ流れているだけで気持ちのいい曲で。『You』もそうで、何も考えず気持ちよく聴けて、でもじっくり聴いてみると“こういう歌詞だったんだ”って我に返るというか。
 
「それは嬉しいです」
 
――それって音楽の醍醐味な気もして。音がカッコよくないと聴きたいと思わないし歌詞だけでも選べないし、全部が一体になって気持ち良くて、その上歌詞を見てみると自分に響くものがあって。そういう古の洋楽リスナーみたいな聴き方をしていることが多いかもしれません(笑)。
 
「(笑)。さっきの話とも繋がるんですが、音楽に付いている言葉ってあくまでも歌詞じゃないですか? メロディーと一緒に存在しているものですよね。歌詞じゃなくて詩やポエムはやっぱり“言葉”で、それも声に出して読むとメロディーになるけど、音楽は音楽である以上、私の中では“音”として在るのが大前提になっているんですね。歌詞だけを聴きこむ良さもありますが、歌詞もメロディーも音も全部含めた音楽として人の耳に入っていってほしいし、そうやって入っていきやすい形になっていたら最高だと思っているんですね。メッセージがあるかどうか、何を歌っているかよりも」
 
――なるほど。
 
「歌詞を見ないまま聴いていても何か耳につくフレーズがあったり、後で歌詞を引っ張り出してみたら、自分が聴きながらイメージしていた質感と近い言葉が並んでいたり。“これはきっとハッピーな曲ではないんだろうな”と思ったら本当にそうだったりして、そういうことって洋楽でも邦楽でも何となくわかるじゃないですか? そういう感じで自分たちが作った曲も届いていたら嬉しいですね」
 
――YouTubeに国内外問わずいろんなコメントが寄せられているのは、聴き手に届いている証拠の1つですよね。そう思うと、好きな音楽が1つあったら言語や国境を超えて繋がれることを改めて実感します。
 
「さっき言ってくれたみたいに、海外のリスナーにとっては何を歌っているかは分からないけど、心地がいいと思ってくれているんですかね。Spotifyの集計によると、マスドレって日本の次にアメリカでよく聴かれていてそれも面白いなって。欧州よりもアメリカが多くて、あとは“どこ?”って思うような国とか(笑)。何ヵ国かは覚えてないけど、結構な数の国で聴いてもらえていて。今回の『You/うたを歌えば』は6月5日からサブスク解禁なので、そっちの反応も楽しみですね」
 

 
まずは作品を作って、それからツアー
耳おかしなるんちゃう?ぐらいの大きな音を、思いっきり浴びたい!
 
 
――今回のリリースと、アルバムに向けた動きもあり、あとはライブですね。
 
「ですね。心理的に、今みたいに自粛が続いている時に創作意欲が湧いている人もいると思うんですが、私は今の状態を経て人に会えるようになった時に、ブワーッと作れそうな気がしていて。そうなった時にすごいスピードでアルバムを作り上げられたらいいなという気持ちはありますね」
 
――今現在は、創作意欲を掻き立てられる日々ではない?
 
「うん。自分でも前から自覚はあったんですけど、私は人に影響を受けてものを書きたくなるタイプというか。友達と話していて、“自分1人だったら、自分のことがわからなくならへん?”って話になったんですけど、他人がいてくれるからこそ自我が生まれるというか。人と会って話をしたり、人の何かを感じることにより、私という人間は自分が保たれているんだなというのをすごく痛感しているんですね。自分のためだけに何かものを作るタイプじゃないというか、対象物なり、対象人物なり、場所なり、何か自分が思いをはせる対象があって、やっとものづくりをしたいというところに到達できる。もともと人付き合いはそんなに広くなくて、狭く深いタイプだし家からもあまり出ないし、行動自体は自粛前とそんなに変わらないけど、よりいっそう自分にとって必要なものとか、必要な人達とかが分かったところもあって。そこにもう一度触れられる時に、今悶々とある何かを形にする術みたいなものが見つかるんじゃないかな」
 
――今インスピレーションを受けるものや、よく聴いている&見ているものは何かありますか?
 
「自粛生活が始まってから星野源さんをよく聴くようになりました。NETFLIXでドーム公演『DOME TOUR“POP VIRUS” at TOKYO DOME』をたぶん10回ぐらい観てると思います(笑)」
 
――菜津子さんが星野源さんを聴くというのがちょっと想像しにくくて、意外でした。
 
「ですよね(笑)。星野源さんがPUNPEEやSuperorganismと一緒にやった『Same Thing』(’19年)が素晴らしくて、そこからちょこちょこ聴くようになったんですけど、今の自分の気持ちにフィットしてるのかな。それと、相変わらず宇多田ヒカルを聴いていて、あと『鬼滅の刃』は全部観ました。前から薦められていたんですけど、観始めたらハマッて、『鬼滅の刃』と『水曜どうでしょう』にこの自粛期間はすごく救われましたね(笑)。アニメってやっぱりすごいなーって思ったのと、改めて声だけで感動させてくれる声優さんの凄さを感じました。ハマりすぎて、主人公の竈門炭治郎役の声優さん(花江夏樹)のYouTubeチャンネルも見るようになって(笑)。新しい扉が開きました」
 
――うちも子ども達がハマって、一緒になってゲーム実況を見たりラジオを聴いてます(笑)。
 
「私、お子さん達と話ができると思います(笑)。姪っ子も『鬼滅の刃』がすごく好きで、最近話が合うようになってきました」
 
――さっきの話じゃないですが、音楽と一緒でアニメも世代を問わず繋がれるものですよね。
 
「ほんま、一瞬ですよね。お互いにそれが好きやってわかった瞬間打ち解ける。そういうものが増えるのはいいことだし、いい発見だと思いました」
 
――今の状況が改善されて行ったら、まずはアルバムに向けた作業に取り掛かりますか?
 
「そうですね。それをまずやりたい。8月に出るはずだったイギリスのフェス『ArcTanGent』が中止になったんですが、本当はその後にヨーロッパツアーも計画していたんですね。それに合わせてアルバムを作ろうという計画だったから、自粛が緩やかになったらまずは作品を作って、それからツアー。とにかくそれがしたいですね」
 
――前に、マスドレはライブを観て聴いてもらってそこで完成するバンドだと言われていましたね。
 
「そうだと思います。作品を作った後にライブという現場がないと、私たちはダメだなぁと思いますね」
 
――STAY HOME中にもいろんなアーティストが自宅で演奏したりライブ配信もあって、居ながらにして聴ける素晴らしさも発見できました。ただ、アコースティックもいいけどそろそろうるさい音を生で浴びたいです(笑)。
 
「ほんまそうですよ! 耳おかしなるんちゃう?ぐらいの大きな音を、思いっきり浴びたい! ただ、オンラインライブやゴハン屋さんのテイクアウトとか、自粛が明けた後でも続いてくれた方がいいこともあるし、選択肢が増えるのはいいことですよね。けどマスドレは、ライブ配信は向いてないと思う(笑)。やっぱり、聴くだけじゃなくて現場の空気もまるごと体感してもらいたいし、もしもオンラインでやったとして自分たちの何割を伝えることができるんやろうって」
 
――次にライブに行った時にウワーッと出せるものを、こちらも貯めに貯めて待つしかないですね。
 
「ですね。このまま一生できないわけではないし、早くライブをやりたいなと思いながら、今気付けることとかやれることをしながら過ごしたいなと思っています」
 
――前作『No New World』(’18年)は8年ぶりのリリースで、今のスピード感で8年というと時代が変わってしまうぐらい時間の経過を感じますが、あのアルバムは今も新しさがあって尖っていて、1曲1曲が熱を持ち続けています。
 
「うんうん。音楽ってほんまはそうあってほしいですよね。消費されて消えていくんじゃなくてね」
 
――それに続く新しい作品も、ライブも楽しみにしています。
 
「はい。それはもう、任せておいて下さい!」

text by 梶原有紀子



(2020年6月 1日更新)


Check

Release

『You/うたを歌えば』
2020年6月3日(水)発売 1500円(税抜)
FLAKES-233
FLAKE SOUNDS

《収録曲》
01. You
02. うたを歌えば

『No New World』
2020年6月3日(水)発売 2000円(税抜)
FLAKES-232
FLAKE SOUNDS

《収録曲》
01. あさひなぐ
02. だったらいいのにな
03. YAH YAH YAH
04. No New World
05. HuHuHu
06. Sugar
07. スローモーションリプレイ

Profile

マス・オブ・ザ・ファーメンティング・ドレッグス…写真左より、小倉直也(g&vo)、宮本菜津子(vo&b)、吉野功(ds&cho)。’02年に結成され地元神戸と大阪を中心にライブ活動を行い、’06年より東京でもライブを開始。’07年にニューヨークでデイヴ・フリッドマンのプロデュースにより2曲をレコーディングし、同年夏にFUJI ROCK FESTIVALのROOKIE A GO GOステージに出演。’08年1月に1stアルバム『MASS OF THE FERMENTEING DREGS』をリリース。同作のリリースツアーより、WORDの吉野功がサポートメンバーとしてドラムを担当。9月に東京で初の自主企画イベント『視界をクリアに』開始。翌’09年2月に2ndアルバム『ワールドイズユアーズ』を発売。’10年8月に初のフルアルバム『ゼロコンマ、色とりどりの世界』を発売、台湾やカナダなど海外公演を開催。’11年よりQomolangma Tomatoの小倉直也(g)をサポートメンバーとして迎え、各地のフェスやライブイベントに多数出演するが同年末に吉野が脱退を表明し’12年9月にバンドは活動停止に。宮本菜津子はソロ活動をスタート。’15年12月に下北沢GARAGEで再始動後初のライブ。翌’16年にはカナダのバンド、CANCERSのジャパンツアーに参加し、他にもLEO今井やDr.DOWNER、快速東京、CARDらとライブで共演。’17年3月1日にMASS OF THE FERMENTING DREGSと宮本菜津子のソロ名義によるスプリットという形の7インチアナログ盤『スローモーションリプレイ』を発売。5月に宮本が初のソロ作『なまみ』リリース。同年3月、6月、9月、12月の4回にわたって下北沢GARAGEで日曜の13時開演の昼ワンマン『デイドリームなんかじゃない』を開催し全公演ソールドアウト(9月には心斎橋pangeaでも開催)。’18年7月に8年ぶりのフルアルバム『No New World』をリリース。2年ぶりとなる新作『You/うたを歌えば』は7インチアナログ盤で6月3日リリース。同時に前作『No New World』をスリーブジャケットに変更し再発売する。

MASS OF THE FERMENTING DREGS
オフィシャルサイト

http://www.motfd.com

News

デモ音源集『NAKED ALBUM』
リリースプロジェクト始動!!

MASS OF THE FERMENTING DREGSが、デモ音源集『NAKED ALBUM』の制作を目的としたクラウドファンディングプロジェクトをCAMPFIREでスタートさせた。
『NAKED ALBUM』には、2011年から2019年までにレコーディングされた未発表のデモ音源10曲を収録。クラウドファンディングでは65万円を目標金額に設定し、デモ音源集の制作費や、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった単独公演の会場キャンセル料などを募っている。支援者へのリターンには、デモ音源集のデータやCD、バンドの復刻ロゴTシャツが用意されている。

詳細はこちら
https://camp-fire.jp/projects/view/284833