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「回り道だったかもしれないけど、進んでる道は合ってるのかなと」
Benthamがもがきながら残してきた確かな爪痕と未来
初ベスト、バンドの危機、初期衝動を取り戻した感動の出会いを語る
『Re: Public <2014-2019>』インタビュー&動画コメント

 問答無用の高揚感と躍動感にぶちのめされるアンセムの再録『パブリック(2019 ver.)』から、数々のライブ鉄板やそのメロディセンスを存分に味わえる珠玉のミドルバラードを経由し、ゲストボーカルにチリヌルヲワカのユウ(vo&g、ex. GO!GO!7188)を迎え、ファンへの想いを綴った新曲『FUN』へとたどり着く、息もつかせぬ全21曲72分。’14年のインディーズデビューからのBenthamの闘争の5年間を象徴するかのような、濃厚でフルボリュームなキャリア初のベストアルバム『Re: Public <2014-2019>』には、このバンドがもがきながらシーンに残してきた確かな爪痕と未来がギュッと詰まっている。同作についてフロントマンの小関竜矢(vo&g)に語ってもらったインタビューでは、収録曲の裏エピソードからバンドの危機、そして、初期衝動を取り戻すに至ったとある憧れのアーティストとの感動的な対面まで、ここだけの話が満載! 「この5年間は本当に“準備”だったんですよ」と言い放ったBenthamの輝けるリスタート、ぜひ見届けてほしい。

 
 
このベストを出せたことによって、Benthamは続くんだろうなって思った
 
 
――レコーダーを回す前に、すごいタフな出来事を今聞きましたけど(笑)。
 
「5年も活動してるといろいろありますよねぇ(笑)。そういう5周年の節目にベスト盤を出してみるのはどうだろうという話になったんですけど、僕たちは国民的なバンドでもないし、大ヒット曲があるわけでもないので、これからファンになってくれるかもしれない人たちに、インディーズ時代の曲だったりメジャー初期の曲をもう1回アピールし直すのは本来ならすごく難しい。それなら、この機会に全曲オススメできるベスト盤を作ろうじゃないかと。せっかくなので、『パブリック(2019 ver.)』('14)(M-1)を再録したい&新曲も入れたいと僕からも提案して」
 
――収録曲の選定法にはファン投票とかもよくありますけど今回は?
 
「メンバー主導なんですけど、一応SNSで集計は採りました。これがよくできたファンで、“私は『アイマイミーマイン』(M-12)が好きだけど、Benthamのベストに入るなら『サテライト』(M-6)は外せないですよね?”みたいな」
 
――アハハ!(笑) めっちゃ的確な意見。
 


「多分ファンの人も、“もっとBenthamを知ってくれよ!”と思ってる(笑)。“知ってくれたら好きになるから!”って。本当にそういう人がほとんどでしたね。ただ、『パブリック』は僕にとってはプレッシャー曲というか、Benthamと言えば=『パブリック』だったので、どうしてもそれを超えられない、みたいな。『クレイジーガール』(M-2)、『僕から君へ』(M-3)、最近だと『Cry Cry Cry』(M-5)とか、自分の中で更新はしてるんですけど、みんなが無条件に評価してくれる曲はやっぱり『パブリック』だった。そのことに最近気付いて、今思えばBenthamを守ってくれてたし、引っ張ってくれてた曲だから、これからファンになってくれるかもしれない人が聴いてみようと思ったとき、昔の『パブリック』だとスキルも心持ちも違うので、今のBenthamを聴かせたいよねというところで再録しました。当時との対比も楽しめると思うし」
 
――そう考えると、『パブリック』を超えられるのかという戦いの5年間でもあって。
 
「ファンが育ててくれたのはありますし、“やっぱり『パブリック』なんだな。まだ言うの? そんなに今でも振り向かせてるの!?”みたいな(笑)。ただ、いつも録っていただいてるエンジニアさんとそのチームで録ったんですけど、“再録やっちゃう? いや、ムズいよ”って事前に言われてて」
 
――荒削りだとしても、当時にしか出せないムードとか熱があると。
 
「そうなんですよね。なので、中途半端なことをするとファンをがっかりさせちゃうよと。僕は割と鍵盤を多く入れたバージョンというか、当時とは違うことを最初はやりたくて。だけど、Benthamの中にも保守派と革新派がいて、“それはちょっと違うんじゃない? 5年間育ててきたライブ感とは関係のない作品になっちゃうじゃん”っていう意見もあって、なるほどなと。最終的には元の『パブリック』のイメージを壊さずに、今の僕たちがやってるようなアレンジに組み直してBPMも変えなかったんですけど、昔はやっぱりヘタクソで、歌も演奏もちょっとルーズなんですよ。今回はすごくいい感じにテクニックも出てるし、それによって微妙に歌い方も変えましたね」
 
――改めて当時のMVを見ると、単純に“若いな!”っていうのもあるし(笑)。ただ、歌詞は同じでも、このときと今歌うのとでは、全然響きも違うだろうなと。
 
「そうですね。当時はバンドとしてこれからスタートするぞという1曲だったんですけど、『パブリック』があったからこそ新曲の『FUN』(M-21)ができたというか。できたときの感覚も近かったですし、『パブリック』のメッセージは、結果的に今の僕に対して歌ってたのかもしれないなって、不思議と思いましたね」
 
――5年を迎える前にもしバンドが空中分解してたら、気付けなかったことですね。
 
「何か本当に…分からないもんですね。ここから10年経ってまだバンドをやってたとしたら、今回のベストがターニングポイントになってる気がします。いろいろ考え方も変わったし、バンドもめちゃめちゃ変わって、説得力が全然違う。メンバーも同じことをつぶいてたんですけど、この5年間は本当に“準備”だったんですよ。勝負してなかったわけじゃないけど、準備に5年もかかったのかよ、とも思ったけど(笑)、5年で済んでよかったなとも思ったし、またここからスタートを切れるんだなって。セールスだったり、認知度だったり、ダメならダメで自分たちは自分たちだし、悲観的でもないし…ヘンに気にしなくなりました。協力してくれてる人たちの情熱は分かってるんで、あとは結果だけというか。ちゃんとやろうぜっていう空気がすごいですね」
 
――Benthamはメジャーに行って翻弄された部分もあったと思うけど、それを超えて今は率直に向き合えてる。
 
「今となっては、そのときに揺さぶられてよかったなと思いますね。今は若い頃の根拠のない自信みたいなものが、また違うベクトルで出てきてるんですよ。“ま、見てみてよ、絶対にいいから”って。自分が学生の頃はまだ、30歳前後になったら売れてるか解散してるかのどっちかで、それを過ぎたら“まだバンドやってんの?”みたいな時代でまず続けられなかったし、邦ロックが四つ打ちで訳が分かんなくなって飽和しちゃった過渡期に運よく売れたバンドは今でもやってる? 誰もメンバー抜けてない? とか思うし。そういう時代を経て、打首獄門同好会とかサカナクションもそうだけど、音楽に対する視野の広さみたいなものがみんなに浸透してきたのもあって…回り道だったかもしれないけど、進んでる道は合ってるのかなと」
 
――改めてそうやって今言えるのはいいですね。
 
「せっかくここまでやってきたんだから、目の前のことを、今を楽しくというか。ファンの質もだんだん変わってきて、そういう人たちの気持ちの強さとか美しさを今はすごく感じるからこそ、『FUN』も書けたと思うし。ニセモノというかダサいものが本当にバレやすい時代になってると思うんで、狙ったり嘘をついちゃうと伝わらない。だから、ちゃんと真面目に向き合わないとなって」
 


――それこそ、“「変わらないでいてね、いつまでも好きよ」”という『FUN』の一節はネガティブにもポジティブにも取れるけど、着地点はやっぱり愛だもんね。
 
「そう! 今はもう愛しかなくて。このベストを出すちょっと前というか新曲ができたぐらいの頃に、“もうやれないんじゃないか”とか、“辞めちゃおうかな”とか、すごいネガティブな時期があって、何かが崩れちゃいそうで超怖かったんですよ。多分、それはメンバーも同じだと思ってて。だけど…このベストを出せたことによって、Benthamは続くんだろうなって思った。これでまたEPを、アルバムを出しました、だったら、あっけなく終わってたかも」
 
――地続きの新作よりも、ベストだからこそ気持ちも仕切り直せるという。
 
「最近…何がきっかけか分からないんですけど、目を背けてたものが見えてきたというか。今までだったら声出しに何時間もかかったり、当日に調子が悪いことがあったりもしたんですけど、今は調子とかは関係ないんで(笑)。ライブのアベレージもほぼ一定で、調子が悪けりゃ悪いなりのよさが出せるようになったというか。自分の底も知りながら、やっぱり成長していきたいし、“カッコいいから見に来てよ、カッコいいから聴いてよ”でいいじゃないかと。流れに乗れたり、何かプラスαのことが起こったら、それはチームに任せればいい話で、僕らがやることは変わらないので。その時の運が回ってきたときに掴めるように準備しておこうと思ったんですよね」
 
 
これから何が起きるのか楽しみでしょうがない
 
 
――あと、『FUN』にはゲストボーカルにチリヌルヲワカのユウ(vo&g、ex.GO!GO!7188)さんが参加してくれて、レコーディングも1時間ぐらいでサクッと決めて帰ったと。先輩方はみんな本当にテイクが早くてさすがですよね。
 
「そうなんですよね。今のこの時代にまだバンドをやり続けてる美しさというか、本当に音楽が好きなんだろうなと思ったし。“また会おうね”ぐらいの空気感で、馴れ合いじゃないお付き合いができたのもよかったですね」
 
――収録曲の中で、個人的に思い出深い曲はある?
 
「『memento』(M-10)は須田(原生・g)の書いたポップな曲で、今につながる感じの鍵盤を入れたんですけど、正直、僕は今でも掴み切れてない曲なんですよね。ただ、この曲は映画(=『お前ら全員めんどくさい!』(’19))の主題歌にもなったので、やっぱりライブとかでもやるじゃないですか? そうすると、お客さんのリアクションも“こういうのを待ってた!”みたいな感じで、めちゃくちゃいいわけですよ。だからこそ、今の鍵盤が入ってる曲にもつながったし、こういう感じが求められてるのかと分かった。やっぱり僕と須田が対極にいるというか、僕の曲だけを出してたら、僕がダメだったときにバンドがコケるじゃないですか?(笑) でも、須田がいるからこその『memento』だったので、これは結構デカい曲でしたね」
 
――俺も改めてこのベストを聴いて、『memento』っていい曲だなって思いました。
 
「そういうことなんですよ! そこがBenthamの強みというか。“もっとワンマンバンドになれば? もっとオゼ(=小関)が言った方がいいよ”とか言われることもありますけど、やっぱりバンドであるという強さの始まりの曲みたいな感じが『memento』にはありますね」
 
――他にも『アイマイミーマイン』とかは、“こんな無茶なこともやってたの!?”という音楽的挑戦も感じるし(笑)。
 
「これは本当にずっと昔からあった曲で、Benthamの核となる分かりづらさが詰まり過ぎてる(笑)。でも、それがKOGA(=事務所社長でありレーベルオーナー)さんに引っかかり、後にK.O.G.A Recordsから出すことになって」
 
――ベストアルバムのリリース記念企画『Benthamと私』でも、KOGAさんが触れてたもんね。この曲がさらっとしてたら、むしろKOGAさんは手を挙げなかったかもしれない。
 
「いや、本当にそうだと思います。他にもファンから送ってくれた『Benthamと私』を読むと、やっぱり泣けてきますもんね。僕がGO!GO!7188とか椎名林檎とか↑THE HIGH-LOWS↓が好きだったようにBenthamの名前が挙がる人たちがちゃんといるのは、改めてすごいことだなぁと思って、それはすごく嬉しかったですね」
 
――いい職業ですね、そう考えたら。
 
「もう、かなり。僕らにしかできないっていうのが…あ! 最近、自分が変わったきっかけを思い出しました(笑)。僕はTHE BLUE HEARTSから音楽にのめり込んだんですけど、フェスとかでもザ・クロマニヨンズと被ったことがないんです。それに、バックヤードとかで会っちゃうのも何か好きじゃないんですよね。だから、(甲本)ヒロト(vo)と会うのは…他の先輩方はもちろん“さん”付けで呼ぶんですけど、ヒロトはヒロトだからヒロトなんです(笑)。“甲本さん”って呼んだらおしまいだっていう考えが自分の中にあって。好きだからこそ会いたくないと思ってたら、J-WAVEにちょっとしたキャンペーンで行ったときに、奥の扉が開いた瞬間に“あれ!?”と思って。ぼやっとマーシー(=真島昌利・g)が見えた途端に固まっちゃって、“もうダメだ、絶対にあそこにいるわ!”って」
 
――うわ~それはヤバい!
 
「局に来るのもすごく珍しいみたいで、マネージャーもすごい好きなのでお互いに、“行け行け!”、“いや、絶対無理っすわ!”みたいな(笑)。結果、勇気を出して会いに行って…もう何て言ったかはハッキリ覚えてないんですけど、“THE BLUE HEARTSを聴いてバンドを始めました。それで今バンドをやれてます。ありがとうございます!”的なことを言って。そしたら向こうから手を出してくれて…僕はもう目がまともに見られなくて、震えて手を握らせてもらったとき、何かうまく言えないですけど、全部が変わりましたね。自分のこの先も見えたし、絶対にこうなりたいと思った。13~14歳のときに思ってた気持ちにビンタされた感じというか…もういちいちカッコよかったんですよ! 着てる服のボタンまで全部カッコよかったです(笑)。今思い出してもちょっと泣きそうになるんですけど、本当に何も変わってねぇわと思った。子供の頃からの憧れに憧れ続けられることってほとんどないし、音楽シーンには失望とか絶望しかないのに(笑)、再度憧れてしまって」
 
――ここにきて初期衝動が蘇るというか。すごいな~その一発で人を変えられるんだもんね、ヒロトとマーシーは。
 
「ホントそうですよね。ヒロトの声を聴いたおかげで僕は不良にならずにバンドをやろうと思ったし、“音楽を辞めるのかな? バンドはどうなるのかな?”っていうタイミングで現れて、握手一発でそれですから。ユウさんに会って、ヒロトに会って、もう絶対に音楽を辞めたくないし、諦めたくないと思った。だから意地でも続けてやるぞと。キャンペーンが終わった後、六本木のラブホテルの横の駐車場でお姉ちゃんに電話して、“やってしまった、ヒロトに会った”って伝えたら、姉ちゃんも速攻泣いて…」
 
――小関家全体に影響を与えてるんだ(笑)。
 
「そうなんです(笑)。お姉ちゃんも、“ラジオ局で音源も渡せて、一番いい形で会えたね。もう言うことないね、あとはやるだけだね”って言ってくれて」
 
――リリースする頃にはちゃんと帳尻が合って、全部を受け止められる状態になったのも何だか巡り合わせですね。
 
「本当に不思議です。何か今はバカみたいに前向きだし、ネタもいっぱい溜めてるんで、どの角度からアプローチして、これからのBenthamを知ってもらおうかなって。これから何が起きるのか楽しみでしょうがないんですよね」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史
 




(2020年5月31日更新)


Check

Movie

「ほぼさらけ出してます(笑)」
小関竜矢(vo&g)からの動画コメント!

Release

インディーデビューから現在までの
アンセムを網羅した強烈初ベスト!

Best Album
『Re: Public <2014-2019>』
発売中 2500円(税別)
ポニーキャニオン
PCCA-04855

<収録曲>
01. パブリック(2019 ver.)
02. クレイジーガール
03. 僕から君へ
04. White
05. Cry Cry Cry
06. サテライト
07. TONIGHT
08. contact
09. Hope the youth
10. memento
11. cymbidium
12. アイマイミーマイン
13. YUMEMONOGATARI
14. 初恋ディストーション
15. 夜明けの歌
16. アナログマン
17. タイムオーバー
18. Chicago
19. FATEMOTION
20. 激しい雨
21. FUN ※新曲

古塔つみ作のジャケットも話題!
会場限定販売の新作が早くもリリース

会場限定CD
『DO NOT DISTURB』 New!
6月14日(日)発売 2000円
K.O.G.A Records
KOGA-221

<収録曲>
01. Hangover
02. アクセル
03. BREAK
04. Throw
05. 問うてる

Profile

ベンサム…写真左より、辻怜次(b)、小関⻯矢(vo&g)、鈴木敬(ds)、須田原生(g)。’11年結成。’14年春のKEYTALKツアーのゲストアクトに抜擢され注目を集め、同年10月に『Public EP』でデビュー。以降インディーズで3枚のEPリリースを経て、’17年4月にシングル『激しい雨/ファンファーレ』でメジャーデビュー。同年7月には1stアルバム『Re:Wonder』をリリース、17ヵ所に及ぶ全国ツアーを敢行。ツアーファイナルの赤坂BLITZワンマンも大成功に収める。’18年4月リリースのEP『Bulbous Bow』収録の『FATEMOTION』が、CBCテレビドラマ『こんなところに運命の人』主題歌・TBSテレビ『王様のブランチ』4月度エンディングテーマに、『memento』が映画『お前ら全員めんどくさい!』主題歌に決定。同月に初の海外公演となる台湾の大型フェス『Spring Scream 2018』にも出演。’19年2月には2ndアルバム『MYNE』をリリース、過去最大の25ヵ所に及ぶ全国ツアー『GOLD RUSH TOUR 2019』を開催。11月13日には初のベストアルバム『Re: Public <2014-2019>』をリリース。今後も大いなる飛躍が期待されるハイブリッドロックバンド。

Bentham オフィシャルサイト
http://www.bentham-web.com/

Live

ライブ会場限定販売の新作も!
久々の全国ワンマンツアーが開催へ

 
『D.N.D.TOUR 2020』

【福岡振替公演】
▼6月14日(日)福岡・UTERO
【新潟振替公演】
▼7月24日(金・祝)新潟CLUB RIVERST
【岡山振替公演】
▼7月31日(金)岡山ペパーランド
【愛知振替公演】
▼8月2日(日)池下CLUB UPSET

Pick Up!!

【大阪振替公演】

チケット発売中 Pコード171-433
▼8月7日(金)19:00
心斎橋JANUS
オールスタンディング3300円
清水音泉■06(6357)3666
※3歳以上は有料。

【宮城再振替公演】
▼8月19日(水)仙台CLUB JUNK BOX
【北海道再振替公演】
▼8月21日(金)BESSIE HALL
【東京振替公演】
▼9月18日(金)渋谷CLUB QUATTRO

Column1

「自分たちの音楽に自信を持って
回っていきたい」。感情を音にして
ついにたどり着いた“僕の歌”
意地と変化の『MYNE』を
小関(vo&g)と須田(g)が語る('19)

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「この1年は必要な遠回りだった」
届け、崖っぷちBenthamの
叫びと音楽。『Bulbous Bow』
全員インタビュー('18)

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「僕らは次のシーンを作っていく」
『激しい雨/ファンファーレ』
引っ提げ堂々のメジャーデビュー
バンドの核たる想いを語る
初登場の全員インタビュー('17)

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ライター奥“ボウイ”昌史さんからの
オススメコメントはこちら!

「話していて思ったのは、とにかく覚悟が決まった感というか、このままでは終われない/終わるつもりもないというある種の必死さと、それを遂行できるだけの経験値。どちらかだけでは決して回らないバンド活動で、その感情と実力が揃ったBenthamの現状には、むしろ期待しかありません。そして、今回の初ベスト『Re: Public <2014-2019>』を聴いて、前半の徹底的にたたみかけるBentham節から一転、『memento』『cymbidium』(M-11)の流れはミドルの名曲2連発だし、その後の『アイマイミーマイン』『YUMEMONOGATARI』(M-13)には音楽的挑戦心も感じるし…と、戦うための武器は作ってきたよなぁと改めて。あと、何より小関くんの、ていうか小関家のヒーローである(笑)ヒロト&マーシーに偶然出会った話は、聞いていてホント鳥肌モノだったな。かつて彼がそう言ったように、いつか“Benthamを聴いてバンドを始めました。それで今バンドをやれてます。ありがとうございます!”という声が聞ける未来が来たら、どんなに嬉しいことでしょう」