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ホーム > インタビュー&レポート > 「あの日がピークだったと言えるような最高のライブにしたい」 想像できない未来を生んだthe pillowsの30年、バスターズとの30年 初映画『王様になれ』、そして過去最大の大舞台=横浜アリーナへ! 山中さわお(vo&g)インタビュー&動画コメント


「あの日がピークだったと言えるような最高のライブにしたい」
想像できない未来を生んだthe pillowsの30年、バスターズとの30年
初映画『王様になれ』、そして過去最大の大舞台=横浜アリーナへ!
山中さわお(vo&g)インタビュー&動画コメント

 the pillows、結成30周年! そのアニバーサリー企画の一環として届けられたのが、現在公開中の映画『王様になれ』だ。山中さわお(vo&g)が原案・音楽を担当、俳優であり舞台演出家のオクイシュージが監督・脚本、注目の若手俳優・岡山天音が主演を務め、夢を追いかけるカメラマン志望の青年が、厳しい現実にもがき苦しみながら崖っぷちの人生を切り開いていく完全オリジナルストーリーの青春映画という、予想だにしなかったthe pillowsからのギフトには、GLAYやストレイテナーほか豪華ミュージシャンも多数出演。彼らがこの30年、バスターズ(=the pillowsファン)のみならず、いかに多くのアーティストから愛されてきたのかが分かるキャストとなっている。新録の『ハイブリッド レインボウ(30th version)』をはじめ劇中で流れる歴代の名曲はもちろん、映画のために書き下ろされた劇伴も、彼らの音楽が欠かせない人生にとってのサウンドトラックのように、改めて胸に響くことだろう。そして、いよいよ10月17日(木)には、過去最大規模にして自身初となる横浜アリーナ公演『Thank you, my highlight 05 “LOSTMAN GO TO YOKOHAMA ARENA”』が開催! 映画について、横浜アリーナについて、the pillowsの30年について。あの頃からは想像もできなかった未来にたどり着いた、山中さわおが語る――!

 
 
自分たちが今までにやってないこと
周りのバンドがやってないことにチャレンジしたかった
 
 
――さわおさんがラジオで話すのをいろいろ聴いたんですけど、映画を褒められるとすごく嬉しそうですね(笑)。
 
「不安要素もいっぱいあったし、客観視できてなかったのもあって…正直、めちゃめちゃ嬉しいですね(笑)。音楽は30年もやっていればある一定の理解者がいるのはさすがに把握しているし、専門家なので自信もあるというか。でも、映画は本当にド素人じゃないですか。いくら周りがプロフェッショナルでも原案は僕なので、いろいろやりにくかった面もあっただろうし、完成したものに関してはもう全てが愛おしい状態になっちゃってるので…褒められたらすごく嬉しいし、ホッとしますね」
 
――普段のアルバムが完成した後の達成感とかとは、全然違う感覚ということですね。
 
「全然違いますよ! 音楽は完全に僕がコントロールして完成に至りますけど、映画はほとんどが自分ではない、一流のスタッフのおかげで仕上がっていくものですから。もちろん映画は好きですけど、まさか自分が制作側に、自分たちのための映画ができるなんて想像してもいなかったので」
 
――the pillowsが30周年に何をやるのかというときに、映画はちょっと想像していなかった角度でしたから。そもそものきっかけを改めて聞きたいなと。
 


「アニバーサリーが近付くと毎回、マネージャーから“何か企画をやりませんか?”と言われるんですね。’17年の冬にどうしようかと考え始め、ドキュメンタリーは15周年でやってるし、アメリカツアーは8回も行ってるし、トリビュートアルバムも2回も出してもらってるし、再現ツアーもやってる。自分たちが今までにやってないこと、そして、できれば周りのバンドがやってないことにチャレンジしたかったので、かなり角度を変えて考えて、たどり着いたのがオリジナルストーリーの映画作りというものでした」
 
――原案はさわおさん自身ということですが、ちゃんとト書きがあって、セリフがあってみたいなものを書いたと。初めてで、しかもそこまでの長編が書けるものなんですね。
 
「俳優のオクイシュージさんが脚本と監督をやってくれたんですが、オクイさんありきで考えていたので、僕がどんなに素人臭いものを書いても直してくれる安心感があったし(笑)、気軽に書いていきました。あと、50年も生きてると、自分の経験値の中で1つぐらいはギリ物語を考えられるんだと思います。チャンスが欲しくてあがいてた若いときの記憶もありますし、自分がプロデュースする側になって若者にチャンスを与えたこともあるし、何とか。次も作れって言われたらもう不可能ですけど(笑)。ただ、7割ぐらいは僕の考えた話が採用されてますけど、残りの3割が大事なんですよね。僕の7割を活かすための3割なので、それがあって初めてちゃんと成立した感覚ですね」
 
――それはオクイさんに打診してから書き始めたのか、ざっくり書き始めたものを見せてから打診したのか。
 
「最初は、“ちょっと相談があるので会っていただけませんか?”って、三軒茶屋の居酒屋で待ち合わせて。そのときに“実は映画を作りたくて”って伝えて、オクイさんは当然、俳優として出てっていう話だと思って聞いてるから、“脚本と監督をやってほしい”って言ったら、“えぇ〜!?”って(笑)。演劇は専門家だけど映画は作ったことがないからって難色を示されたんですけど、ストーリーはもう頭にあったので足早に口頭で伝えたら、“さわおくん、口頭じゃダメだよ。一度ちゃんと原稿を書いてくれ”って言われて(笑)。そこから僕は携帯電話で文字を打って…(笑)」
 
――オクイさんとのお付き合いも長いということですけど、出会いのきっかけは?
 
「当時、オクイさんがラジオのパーソナリティをしていて、僕がゲストで出たときに、“この人、めちゃめちゃ面白いな”と思って。だから、大喜利みたいなコーナーで、結構頑張ったんですよね(笑)。そしたらオクイさんも面白がってくれて、舞台を観に行かせてもらったんですよ。そしたらお芝居もめちゃめちゃ面白くて、一気にファンになって」
 
――『王様になれ』を僕も観させてもらいましたけど、正直、思っていたより“ちゃんと映画なんだ”って(笑)。
 
「そこにみんながまずビックリするし、僕自身もビックリしました(笑)。スタートの時点では、もうちょっとインディーズムービーっぽいというか…そもそも、当初の予算から最終的には3〜4倍に膨れ上がったんですよね。それでも映画界的にはめちゃめちゃ低予算なんだけど、スタッフは一流の方が集まってくれて。ただ、日数が増えればその分お金がかかるので、短期間で不眠不休でやるしかないっていう。本当に感謝しかないですね」
 
――そういうプロフェッショナルが集まって、1つの目標に必死に向かっていく過程を体感すると感動しますね。
 
「いや~感動しましたね。音楽の現場、特にthe pillowsは、最小限の人数で制作するので、音を作るのはthe pillowsとエンジニア、これでおしまいなんですよね。今はプロデューサーもディレクターもいないし、ライブも大きい会場はそれなりにスタッフはいますけど、ライブハウスだったらメンバーとマネージャー、PA、ローディーを入れても8人とかなんで。今回の映画は合計35〜36人ぐらいはいますから。でも、映画にしたらめちゃめちゃ少ないらしいです。すごいなぁ…そりゃお金もかかるわっていう話で(笑)」
 
――ちなみに、さわおさんは普段から映画はよく観るんですか?
 
「最近はちょっと忙しくて数は減りましたけど、昔は言っても週4本ぐらいは観てたと思います。別に映画館に行くわけではないけど、最近は家のプロジェクターで好きな映画を何度も観るというか。DVDもたくさん持っているので、“10年ぶりに観てみようかな”みたいな感じで。元々は(チャールズ・)チャップリンがとても好きで、一連の『ゴッドファーザー』('72)シリーズ、ジム・ジャームッシュ、アキ・カウリスマキのBOXも持ってます。(クエンティン・)タランティーノもほぼ全部持ってますね」
 
――映画から受ける刺激が、やっぱり音楽に反映されます?
 
「僕はそこは貪欲で、全てのものから影響を受けるんですよ。テレビCMでも、コミック雑誌でも、映画でも、自分が何で心惹かれたかをちゃんと理解したいし。例えば、こういう振りがあって、不意に想像してないことを言ったから驚いたり感動したんだなって…そのシステムを知りたいんですね。素敵な映像があったらMVで使えないかなと思うし、ジャケットにこのアイデアを何とか取り込めないかなとか…あ! 分かりました。とにかくそうやっていつも、the pillowsスイッチをオフにできないんですよ。なので、忙しくて疲れて映画を昔ほど観なくなった(笑)」
 
――観てもthe pillowsのことを常に考えちゃうから(笑)。
 
「映画を観ることが休憩になってないので(笑)。昔はそれでもよかったんでしょうけど、今は家ではちゃんと休みたいんでしょうね。あとは、録り溜めてたバラエティ番組を観たり。ただ、そこでも面白いことを言うと、“これ、MCに使えないかな?”とか思っちゃうんだけど(笑)」
 
 
劇伴が必要以上に印象に残ってちゃダメというか
とにかく芝居に集中させるための音楽だということを思い知らされました
 
 
――主人公の祐介役の岡山天音さんは、どんな印象の方でした?
 
「キャスティングは基本的にプロデューサーの三宅はるえさんがメインで提案してくれたんですけど、天音くんは若いときの僕に顔も髪型も似ていたのもあって。彼は…頭がものすごくいい人だと思います。お芝居が上手いだけではなくて、ちょっとした対談をしたときも、僕が本当に素人みたいな質問をしても、すごく分かりやすく答えてくれて。天音くんは『フリクリ』が好きだったのでthe pillowsのことを知ってくれていたし、虻川塁役の岡田義徳さんは、オファーをもらったマネージャーさんがLINEで、“the pillowsっていうバンドを知ってますか?”って送ったら、“『ハイブリッド レインボウ』('97)は名曲です”って返ってきたという話を聞いて、もう絶対に演っていただきたいと思いました(笑)。岡田さんはドラムをやっていたのもあって、ロックにもすごく詳しいですし」
 
――いや~何だか話を聞いているだけで嬉しくなりますね。
 
「スタッフの中にもthe pillowsのファンの方が何人かいてくれたんですけど、“初めて知ってファンになりました”っていう方も結構いて。撮ってる最中は、“おはようございます、差し入れありがとうございました”っていう感じで、みんなクールなんですよ。でも、打ち上げのときに急に違う感じの表情で、“いや〜本当にthe pillowsが大好きになりました!”みたいに言ってくれたのは、すごく嬉しかったですね」
 
――いろんなミュージシャンがカメオ出演しているのも、観ていて楽しいですね。
 
「アキ・カウリスマキ監督の『コントラクト・キラー』('90)で、物語には関係ないんだけど、ラストシーンで主役がBARに入ったらジョー・ストラマーが弾き語りをしてるんですね。それを観たときって、やっぱり相当嬉しいじゃないですか。何かそういう感じになったらいいなとは思ってましたね。いろんな仲のいい後輩が参加してくれて、GLAYのTERU(vo)くんやJIRO(b)くん、ストレイテナーのホリエ(vo&g)くんは実際にカバーもしてくれて。僕らはトリビュートアルバムを2回も出してもらっているので3回目はないと思ってたんですけど、これもある意味トリビュート作品のようなことになって、とっても嬉しかったです」
 
――さわおさんも自身の役で出ていますが、“そういうこと、さわおさんが言いそう!”って思っちゃいました(笑)。
 
「アハハ!(笑) いやもう、僕は別に演じてないというか、経験の一部を切り取った感じなので。オクイさんの作ったセリフも、自分の言いやすいように変えさせてもらったし、ミュージシャンは基本的にそれでいいと言ってくれたので、何とかなったかなという感じでした」
 
――サントラも劇中で流れていく順番通りの曲順だったので、自然と入り込めました。the pillowsの既発の楽曲に加えて、映画用に書き下ろされたインストもありますが、劇伴作りは相当大変だったみたいですね。
 
「ちょっと…劇伴作りを舐めていたなと(苦笑)。尺は後からどうにでも編集できるからと、映画が完成する前に作り始めていたものは結局、全部ボツになりましたから。どうしても張り切っちゃうんですよね。ピアノとかストリングスを使って、インストでも面白いものを作れるんだぜっていう自己顕示欲が出ちゃう。そうなると、芝居を引き立てるというよりは上回ってしまって、芝居の邪魔になってしまう。極論を言うと、観終わった後に劇伴が必要以上に印象に残ってちゃダメというか、とにかく芝居に集中させるための音楽だということを、本当に思い知らされました」
 
――今回は、『Sleepy Head(30th version)』(M-15)、『ハイブリッド レインボウ(30th version)』(M-16)、『王様になれ(30th version)』(M-21)に関しては再録ということで。
 
「基本的に僕は、昔の作品はチャンスがあったら録り直したいと思っていて、『Sleepy Head』(’00)は真鍋(g)くんと僕のギターがそれぞれ全然違うフレーズを鳴らしてる、とても難しいアレンジの曲なんですよね。どこでどの音楽がかかるかはオクイさん次第だったんですけど、今ならもっとうまくできると思ったので録り直しました。『ハイブリッド レインボウ』は、今ライブでやるのとBPMが全然違ってすごく遅いんですよ。バンドにとっても大事な曲だったのでここまで触らないできたけど、映画の重要な場面に遅い『ハイブリッド レインボウ』がかかるのは適さないなと思って、今こそやるべきだと。『王様になれ』(’17)に関してはアウトロを足しただけですね」
 
――タイトルにもなった『王様になれ』は比較的新しい曲ですけど、今回の映画の話が走り出したタイミングとリリースされた時期が一致しますね。この曲が原案の発想のきっかけになったんですか?
 
「あ、でもそれは関係ないんですよ。元々タイトルは『ストレンジ カメレオン』(M-12)とか『Fool on the planet』('01)にしようかなと思っていて。ただ、原案を書いた後に、最初で最後になるかもしれない映画のタイトルとしては、英語とかカタカナはちょっと弱いなと思って。『王様になれ』は強い言葉だし、主人公の祐介のキャラクターにも物語にもしっくりくるなと思って、後から付けたんですよね」
 
 
ロックバンドの30周年は、事実上の最後のアニバーサリーだと思っている
 
 
――そして! 30周年のアニバーサリーの目玉として、過去最大規模となる横浜アリーナでのワンマンライブが10月17日(木)にいよいよ開催されます。この1日は出し惜しみなく、30年をきっちり振り返ると。
 
「この日はリラックスしてステージに立ちたいとは思ってないです。特別なものとして緊張感を持って、でも、その緊張に打ち勝って、理想的な自分たちで毎秒ステージに立っていたいという強い想いがあります」
 
――この日は、全国からバスターズ(=the pillowsファン)が横浜アリーナに集まってくる。
 
「ただ、平日なんですよねぇ~。だから、『Funny Bunny』('99)しか知らないっていう人も来てくれなきゃ!(笑)  最初は9月16日が結成記念日だったので9月中にやりたいなと思ってましたけど、候補日がその1日しかなかったので、そんな選択肢は全くなく(笑)。あと、これは余談ですけど、本当はその9月16日に、しかも祝日に、別の会場が取れたんですよ。でも、この日は観たい人が全員観られるようにしたかったから、早々に売り切れるのは困る。そこのキャパよりはもう全然売れてるので、やっぱり横アリにして正解だったんだなって」
 
――“観たい人がみんな観られるように”っていう、その気持ちが嬉しいですね。
 
「ロックバンドの30周年は、事実上の最後のアニバーサリーだと僕は思っているので。これしか生き方が分からないのでもちろん音楽は続けていきますけど、フィジカルにも変化が起き始めてますから。あの日がピークだったと言えるような最高のライブにしたいし、ちょっと張り切って場所も横浜アリーナにしたので、観たい人は絶対に、全員に観ておいてほしいライブですね、うん」
 
――改めて、30年の感慨深さはありますか?
 
「この30年間を振り返る古い写真を引っ張り出して見ていても、いや〜俺たち歳を取ったなぁって(笑)。感慨深いですよ本当に。髪型もファッション全然違うし、ずいぶん長いこと3人でやってるんだなって。別に仲良しバンドじゃないんだけど、友情とも違う謎の絆は、もう腐れ縁としてあるんだろうなとは思うかな」
 
――本当に無理だったら続かないですもんね、30年なんか。
 
「そうですね。でも、本当に無理って言いたいぐらいだったけど(笑)」
 
――アハハハハ!(笑)
 
「まぁでも、もし僕みたいなヤツが3人いたら殴り合いのケンカをしてすぐに終わってますよ!(笑)」
 
――最後に、30周年を迎えたさわおさんの今の心境を聞かせてもらえれば。
 
「僕は普段から誕生日とかクリスマスとか、記念日を何とも思わないタイプの人間なんですけど、30周年は結構喰らってますね。そして、映画を作るなんてことが自分の人生に起こるとは、想像もできなかったので。でも、それが実現した。しかもスタッフの皆さんのおかげで、ちゃんと一流のクオリティのものを作っていただけたので、想像できない未来ってあるんだなと思って。であれば、楽しいことが起こると期待して、これからも生きていきたいですね」
 
 
Text by 奥“ボウイ”昌史



(2019年10月11日更新)


Check

Movie

映画に結成当初の大阪に横アリ話!
山中さわお(vo&g)からの動画コメント

Release

劇中で流れる歴代の名曲に新録も!
30周年記念映画のサントラが発売

Album
『王様になれ オリジナルサウンドトラック』
発売中 3000円(税別)
キングレコード
KICS-3841

<収録曲>
01. 祐介のテーマ(必然的出会い)[※]
02. LITTLE BUSTERS[Live]
03. I think I can
04. RUNNERS HIGH
05. MY FOOT
06. ONE LIFE
07. I know you
08. Grandma pics[※]
09. Funny Bunny
10. ゆかりのテーマ(宛先のない手紙)[※]
11. Melancholy again[※]
12. ストレンジ カメレオン[Live]
13. スケアクロウ[Live]
14. ゆかりのテーマ(悲しい決意)[※]
15. Sleepy Head(30th version)
16. ハイブリッド レインボウ(30th version)
17. Early morning[※]
18. どこにもない世界
19. 祐介のテーマ(出来損ないの覚悟)[※]
20. この世の果てまで[Live]
21. 王様になれ(30th version)
※…Instrumental

Profile

ピロウズ…写真左より、真鍋吉明(g)、山中さわお(vo&g)、佐藤シンイチロウ(ds)。’89年9月結成。’91年、シングル『雨にうたえば』でデビュー。’92年、初代メンバーである上田ケンジ(b)が脱退。’04年には結成15周年を記念し11組のアーティストの参加により実現したトリビュートアルバム『シンクロナイズド・ロッカーズ』を発表。’05年には海外での活動を本格的に始動させ、’09年の結成20周年記念日となる9月16日には、初の日本武道館ライブも大成功に収めた。’14年2月には結成25周年を記念したトリビュートアルバム『ROCK AND SYMPATHY』を発表、10月には2年9ヵ月ぶりとなるオリジナルアルバム『ムーンダスト』をリリース。以降もコンスタントにリリースとライブを重ね、’18年9月19日には22thアルバム『REBROADCAST』を発表。’19年には結成30周年イヤーに突入、4月に行われた『ARABAKI ROCK FEST.19』では、『the pillows -30th ANNIVERSARY CARNIVAL OF BUSTERS in ARABAKI-』と題したスペシャルステージで、数々のゲストミュージシャンを迎え大トリを務める。秋には完全オリジナルストーリーの劇場用映画『王様になれ』を公開。そして、10月17日(木)には、結成30周年記念ライブとして初の横浜アリーナ公演を行う。

the pillows オフィシャルサイト
http://pillows.jp/

Live

the pillows、過去最大の挑戦!
伝説化必至のライブが間もなく

Pick Up!!

【神奈川公演】

『Thank you, my highlight05
 “LOSTMAN GO TO
 YOKOHAMA ARENA”』
チケット発売中 Pコード148-728
▼10月17日(木)19:00
横浜アリーナ
センター立見 ブロック指定6000円
指定席6000円
2F立見6000円
ディスクガレージ■050(5533)0888
※3歳以上はチケット必要。客席を含む会場内の映像・写真が公開されることがあります。

チケット情報はこちら


カメラマン志望の青年の青春群像
30周年記念映画が全国で順次上映!

 
『王様になれ』
チケット発売中 Pコード467-827
▼シネマート心斎橋ほか全国で上映中
全国共通鑑賞券1400円
[出演]岡山天音、
後東ようこ、岩井拳士朗、奥村佳恵、
平田敦子、
村杉蝉之介、野口かおる、オクイシュージ、岡田義徳、
TERU(GLAY)、JIRO(GLAY)、ホリエアツシ(ストレイテナー)、THE KEBABS、
ナカヤマシンペイ(ストレイテナー)、
日向秀和(ストレイテナー)、高橋宏貴(ELLEGARDEN)、SHISHAMO、
Casablanca、THE BOHEMIANS、宮本英一(シュリスペイロフ)、藤田恵名、有江嘉典、
the pillows
[原案・音楽]山中さわお
[監督・脚本]オクイシュージ
※シネマート新宿、シネマート心斎橋/他、全国の上映劇場で上映期間中1回有効(一部上映のない地域あり)。本券購入後の払戻し不可。この前売鑑賞券には前売特典は付きません。詳細は各上映劇場まで。
 

『王様になれ』 オフィシャルサイト
https://ousamaninare.com

ぴあ映画生活サイト
http://cinema.pia.co.jp/title/181493/

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Column1

「音楽に向ける情熱において
僕が絶対に負けないのは当たり前」
復活『フリクリ』、狂乱のアメリカ
the pillowsの覚悟と幸福論
『REBROADCAST』インタビュー

Column2

人生に付きまとう憂鬱をぶっ飛ばせ
オルタナティヴな脳内革命が掴んだ
未来を山中さわおが語る
『NOOK IN THE BRAIN』
インタビュー('17)

Column3

「とにかくバンドが楽しい」
the pillowsの27年目の青春
5人のベーシストを招いた
『STROLL AND ROLL』を語る
'16年のインタビュー

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ライター奥“ボウイ”昌史さんの
オススメコメントはコチラ!

「バンドにやってくる5年に一度のアニバーサリー。インタビュー中にさわおさんも言ってましたが、やることがなくなるほどそれを迎えるのがまずすごい。5年という決して短くはないタームを何度も超えられるアーティストは、そうはいません。とは言え、まさかthe pillowsが映画を作るとは思ってもみませんでしたが。しかもドキュメンタリーフィルムならまだしも、普通に俳優が出て、演技する。これって中途半端な出来だと逆にリスキーでもあると思うので、内心観るのはドキドキしましたが、しっかり映画で嬉しいビックリ。アルバムを褒められるより素直に喜ぶさわおさんが、何だか新鮮でしたよ(笑)。そして、いよいよやってきた横浜アリーナ。前回の取材時から何やら考えているご様子でしたが、ついにそれが具現化します。ロックバンドとしての理想であり憧れであり続けるthe pillowsの、音楽人生最大級のお祭り。こんなにも観る前から絶景が約束された空間があるのでしょうか。“迷わず行けよ、行けば分かるさ”。アントニオ猪木、いいこと言うなぁ(笑)。このインタビューが横アリに向かう1人でも多くの人の背中を押すきっかけになれば、本望です」