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「ファンの方との交流がヒントになったアルバムです」
日々、働く人々のリアルな声が後押しとなって生まれた
自身名義では9年ぶりとなるフルアルバム
『Ultra Worker』インタビュー

自身名義では9年ぶりとなる加藤和樹のフルアルバム『Ultra Worker』がリリースされた。タイトルからも分かる通り、日々、働いている人へのエールを込めた本作、様々なシチューション、そしてバラエティ豊かな楽曲群に彩られ、ライブ直結のバンドサウンドが楽しめる。俳優として、ミュージシャンとしても八面六臂の活躍を見せる加藤自身も、まぎれもなき“Ultra Worker”。昨秋上演された舞台『レディ・ベス』の合間を縫って制作活動に取り組んでいたという本作について語ってもらった。

今、自分が感じていること、今だからこそ伝えられることを
表現できたアルバムができました

――『Ultra Worker』は、このタイトルありきで作られたと。

前の作品もそうなんですけど、こうしたいという意思とか、方向性、曲や歌詞のことを直接、ディレクターさんとやり取りをしながら、みんなの意思疎通がはっきりしている中で、すごくスムーズにできました。9年ぶりのフルアルバムということでより1曲1曲、じっくり作っていったので、より完成度も高く、自分の中でも満足のいくものになったかなと思います。ライブも意識して作りましたし、今回のレコーディング作業はとても楽しくできましたね。

――リードトラックが『HERO』で、『Ultra Worker』がタイトルというのは、何か意図があるんですか?

僕が歌詞を書いている時点で『Ultra Worker』というタイトルの曲にしようと思っていたんですけど、曲を聴いた段階で『HERO』の方が「これはリードだね」と決まっていたんです。『Ultra Worker』ができたのが一番最後で、順序的には『HERO』が一番最初に出来たんです。

――なるほど。セルフプロデュースに近い感じですか?

メロディラインやコーラスラインなど、すでに入っているものとは別に録らせてもらったりとか、歌詞のことでも相談――やっぱり作家さんの作ったものなので勝手には変えられないので、そことのやり取りをディレクターさんを経由してやってもらったりもありましたね。

――制作期間はどのくらいだったんですか?

選曲から始まると半年強でしょうか。

――舞台の合間にされていて。

『レディ・ベス』の頃ですね。

――……働きますね。

(笑)、それはいつものことなので。いつものことというか、それが自分の生きがいでもありますし、こうやって音楽で表現したいという気持ちがあるので。そういう意味では、今現在、自分が感じていること、今だからこそ伝えられるものが表現できたアルバムかなと思います。

――ラブソングも入っているのかなと思ったのですが、それが入ってないですね。

そうなんです、今回恋愛の曲も書こうと思ったんですが、そうならなかったのが『Butterfly』という曲です。

――詩の世界観が『Butterfly』だけ異色ですよね。

夜のお仕事をしていらっしゃる方もいるので、そこにスポットを当てて書いてみようと、アレンジされた曲を聴いて思ったんです。元々ちょっと大人な感じの、仕事のことも絡めた恋愛の曲を書こうとディレクターとも言っていたんですが、書いてみたら「ごめんなさい、全然違うものになっちゃいました」って。アレンジされた曲を聴いて「夜に舞う蝶々」のイメージが出てきたので『Butterfly』になりました。

――1曲だけ全く違うので、面白いなと思って聴いていました。

ただ、その根底にあるものは実は変わっていなくて。働いている中で自分を見失いがちになりながらも、追いかけていた夢が根本にある人たちの話なので、自分の夢とか、そのために働いている方もたくさんいらっしゃると思うので、少しでも響いてくれたらいいなという思いを込めています。

――「働く」というテーマでいうと、いわゆる一般的なイメージの「労働」となると、一般の方々の方が圧倒的に多いじゃないですか。加藤さんはいつも握手会とかでダイレクトにお話されていますが、そういうファンの方の声なんかも詩を書くにあたってはヒントになっていますか?

このアルバムを作ろうと思ったきっかけが、握手会とかでの皆さんの言葉なんですよね。働いていることとか、「夜勤明け」だったりとか、実はそういうところから来ているんです。握手会とかライブに参加してくださる皆さんは、それぞれに自分の生活があるわけじゃないですか。そんな中で時間を縫って自分に会いにきてくれたりするので、その方たちに向けて何かメッセージを贈れないかなと思って。

――皆さんの「明日も頑張れます」とか、そういう声が後押しに。

そうなんです。形は違えどみんなそれぞれの生活の中で働いて。働くということは生きることだと思っているので、そういう生活が見え隠れする中で、「じゃあ、その人たちに向けて何が伝えられるだろうか」というところもありました。

――ファンの方はうれしいですよね。握手会とかの会話がヒントになっているというのは。

僕らって表現するから与えるだけだと思われがちですけど、それ以上のものをお客様からもらっているので、それが創作意欲になったりとか、生きていく上での原動力になるんですよね。特にここ最近、握手会をたくさんやらせていただいている中で感じることですね。

――今回、いろんな作詞家さんの作品がありますが、1回でOKだったものとか、何回もやり取りしたものとか、あったんですか?

歌詞のコンペを任せていただいて、その中で気になったものを実際に声に出して歌ってみて“はまり”のいいものや、メッセージ性の強いものを選ばせていただいて。その中で個々の言葉をもうちょっと変えてほしいということをこちらからオーダーさせていただいて、そのリクエストに応えてもらったという感じですね。

――手ごたえはいかがでしたか? 歌詞とかも、一文字違うだけでがらりと変わってくると思うんです。

そうなんですよね。歌の歌い方だったり、メロディへのはまり方、自分がしっくり来ないなと思うところは手を加えさせていただいたり。作曲家さんとか、作詞家さんの思い描くものもあるのですが、最終的には自分のものとして歌わなければいけないので…。でも、結構、皆さん大らかに対応してくださいました。

――作詞家さんの人数だけ働く世界観があって面白いですよね。

そうですよね。男性・女性でも違ってくると思いますし、自分の経験にないものを歌詞にしてくださってきます。

――『Ultra Worker』の作曲家である鈴木賢ニさんはバンドのベーシストですよね。

はい。KJさん。うちのベースです。

――バンドメンバーが制作陣にいると、気心も知れているし、スパっとはまるものがありそうですね。

そうですね、楽曲的にもライブで盛り上がる曲だったので、僕も詞を書いていて楽しかったですし、自分の言いたいことが素直に言えた曲だったので、これはもう間違いなくライブでは盛り上がると思います。ちょっと湘南乃風っぽいイメージのある曲です。

――ジャケットなどのビジュアルを先に見ていて、後から『Ultra Worker』を聞いたので、全然違うなと。もっとロック調と思っていたので、その裏切りも面白いですよね。

なんだかんだいって楽しめる曲も入れないと。みんなで歌えるような曲、騒げるような曲も、KJさんだからこそ書けたものだと思います。

――他の方が作詞された中で、印象的だった楽曲はありますか?

僕はもう『BLUE MONDAY』ですね。この曲を最後に持ってきたことにもちゃんと意味があって。その前が『Butterfly』なんですけども、『Butterfly』はどうしても金曜日とか、週末のイメージ。『BLUE MONDAY』は、そこからまた普通の平日がやってくるということで、歌詞の内容はちょっと憂鬱なところから始まっていますが、新しい週が始まるということは希望もあるということが描かれているんです。一番日常的なんですよね。「BLUE」というとどうしても気分が沈んだり、落ち込むというイメージがあるんですけど、ダブル・ミーニングもあって、「青空」とか爽やかな、晴れ渡るというイメージもあるんです。すごくよくできた歌だなと思いますね。

――確かにそうですね。歌詞が進むにつれ前向きになりますね。

ここからまた新しい一日が始まるという、とても前向きになれる曲です。

――加藤さんにとって憂鬱な方の『BLUE MONDAY』に近い日ってどういう時ですか?

逆なんですけど、僕は毎週月曜日に『週刊少年ジャンプ』を買うことを楽しみにしているので、月曜日はすごく楽しみなんです(笑)。

――ラジオもそうですよね。

『4Kラジオ』も月曜ですし、『ブギウギナイト』も月曜日なので、そういう意味では僕にとっては月曜日ってやっぱり特別なものかなと思いますね。

――学生のころはブルーマンデーってありましたか?

学校は楽しかったですよ。特に高校は。僕、ずっとバスケをやっていたので、毎日朝練に行っていたので楽しかったですね。でも授業は嫌だなって思っていました(笑)。

――朝練って何時からスタートだったんですか?

早い時で7時くらいですかね。6時ぐらいに家を出て…。

――なるほど。今の勤勉さはそのころから培われていたんですね。

時間はしっかり守ってましたね。遅刻は1回もしなかったです。

――まじめですよね。

昔から時間に余裕を持ちたかったので、あんまりギリギリになることはなかったですね。

――では、今回の制作も時間に余裕持って?

いや~、作詞に関しては締め切りギリギリとか、ちょっと過ぎちゃったってこともありましたね。どうしてもゼロからものを生み出す作業っていうのが、時間があっても書けなかったりするので、そこばっかりはちょっと見えないんですよね。

――作詞するときは何かスイッチが入るんですか?

自分の傾向としては、追い詰められた方が書けるというのがあって。締め切りがあればあるほど考える時間があるので、考えすぎてしまったりとか…。いろいろ二転三転して、最初に書いた歌詞の方がよかったなってなったりとか。

――自分で持っている間は答えが出ないですよね。

正解がないので、どう書くかも自分次第で。書いたからといってそれが果たして正解かっていうとそういうわけでもないですし。

――誰かの目に触れて初めて化学反応が起こるような感じですか。

そうですね、初めて曲に乗せた瞬間に1曲になるわけですから、実際歌ってみて、ああ、ちょっとこの言葉違うなって歌いながら変えた個所もあったりするので。それはディレクターさんと話し合って「こっちの歌詞の方が乗ると思うんだよね」とか、もうちょっと響きのある言葉とか、それをその場で直して歌ったたりしました。

どれだけお客様に共感してもらえるかということより、
等身大の自分を投影して、その世界を作ることを意識

――ご自身の名義では9年ぶりのフルアルバムですが、この9年間はいかがでしたか。

気が付いたら9年だったんですよ。音楽活動自体はずっと続けてやっているし、リリースもしているんですけど、そういえばフルアルバムって作ってないねって。コンセプトアルバムとしてミニアルバムを定期的にBOXシリーズで出させていただいていたんですけど、テイチク・インペリアルさんに来てから最初に「恋シリーズ」をちひろさんとタッグを組ませてもらって。そういう中で、今、この年齢で表現したいことができたアルバムになったので、結果的にはこのタイミングでよかったなって思っています。これが若い時だとこういうふうな作り方はできなかったと思います。

――ご自身の中で蓄積した経験、知識も反映できている感じですか?

そうですね。順風満帆ではないですし、辛いことだったり、自分自身も立ち止まって考えることがたくさんあったので、そういう自分の実体験とか、経験から出てきている歌詞もあります。だからこそ飾らない言葉でストレートに伝えたいなと思ったんです。

――俳優とアーティスト活動、切り替えはどういうふうにされるんですか?

歌詞を書くのは大体夜なので、仕事が終わって夜から朝にかけての時間、次の日の朝がゆっくりの時に書いてましたね。何かをしながらが無理なので、書くと決めたら集中して書くので。僕は家でしか書けないんです。

――人によってはファミレスでとか聞きますが…。

絶対無理ですね。

――書く時は何に?

ノートですね。今までの歌詞も書いてあるんです。

――例えば9年前のアルバムを作ったときの自分とノートで対面して、若かりし自分をどう見ますか?

歌詞の感じとか、自分でも若いなって思いますね。字、汚いなって思ったり。なんて書いてんだろって(笑)。基本的にはノートに書いてから携帯に清書するので、清書する前の状態なんですね。清書する時はちゃんとひらがなを漢字に直したりとか、この言葉はこういう言い方でっていうふうにするんですけど、ところどころ文字が間違っていたりとか(笑)。

――完成したものじゃなくて、過程も見られる。

そうですね。未完成のものばかりです。完全に清書するのは携帯なので。

――客観的に見て、一番変わったなと思うところはありますか?

歌詞とか曲を作る上ですよね。何なんでしょうね……物語性をしっかり作るというところでしょうか。それは昔から意識しているんですけど、昔はどうしてもストーリーを構成していくということを同時に考えないといけなかったんですけど、それが今は自然と流れの中でついてくるものになりました。そういう意味では、世界観をちゃんとイメージして頭から歌詞が書けているなと思います。昔は本当、ただ言いたい言葉を書き連ねているだけだったので、ストーリー性も何もないただの殴り書きみたいなものが多かったです。

――アーティスト性、創作活動がさらに深くなってますね。言いたいこと、表現したいことも変わってきていますか?

何かここ数年は、どれだけお客様に共感してもらえるかということよりか、等身大の自分を投影して、その世界を作るというところですね。あまりにもかけ離れているものだと、その世界に入り込めないんですよね。逆に自分がやった役の心情を書くときは、それが自分とかけ離れていても自分が演じているものだから書けたりとかするんです。

――共感よりも等身大の自分を投影するというのは、何か大きな変化が? それともグラデーション的に?

年齢とともに格好つけたりとかしなくなったんですよね。若いうちはちょっと背伸びして、こういなくちゃいけない、こうあらねばならないということを考えていたんです。ありのままの自分を見せることが一番伝わることだし、もちろんアーティストであり、表現者であるので、多少の見せ方は意識をしないといけないですけど、それより、吐き出す言葉はより自分の素直な気持ちを見せれるようになりましたね。

――素直な気持ちを見せることによって、実際にライブの見せ方、表現の仕方も変わってきましたか?

特にMCが変わりましたね。昔はMCがすごく嫌いだったし、しゃべりたくないって思っていたので。でも今はしゃべることの方が楽しくてライブが押しちゃったりします。

――MCが長くなっても、そこも等身大の加藤さん。

そうですね。伝えたいことや話したいことがたくさあるんですよね。去年からファンクラブのイベントで一人のトークショーを始めているんですけど、昔だったらそんなこと考えられないです。司会者の人がいないとしゃべれなかったですし。トークショーでは、ある程度テーマを決めたり、お客様からの質問をもらったりとかしていますが、基本的は自分で進行しています。

――何分くらいですか?

1時間くらいですね。

――結構長いですね

でも、しゃべり足りないんですよ。昔は3分でも長いなって思っていたんです。慣れていないし、MCも全然しゃべってなくて。それこそラジオの収録で「3分くらいしゃべってください」って言われても1分くらいで終わって、もうしゃべることがないって。今は余計なこともしゃべったりするから、押しちゃったりします(笑)。

――元々はおしゃべりなんですか?

友達といるときは結構しゃべったりするんですけど、いざ人前で何かをしゃべるとなると全くしゃべれない人でした。そういう意味では、今はお客様に対して、より友達といるような感覚に近くなったんだと思います。昔はしゃべらないといけないっていう「have to」だったんですけど、今はしゃべりたいっていう「want」の方になっているので、それが大きな違いだと思います。「have to」になると追われたり、焦ったりするんですけど、そこが自分の中から出てくる意思だったりするとそういう時間も気にならないですし、むしろ怒られるぐらいしゃべったりするので…(笑)。

――いいことですよね、どんどん軽やかになっている感じですね。

そうですね。そうすることでお客さんも素直に応えてくれるので。ほかのアーティストの人とは違っても、それが自分のアーティスト像であり、ファンとの関係性だから、俺はそれでいいと思っています。

――8月にはライブも始まります。

今回も大きい会場とライブハウスの同時進行でやります。

――ライブでどの曲をオープニングに持ってこようとかは?

一発目は大事だなと思うんですけど、まだ考えていないんですよ。このまま演奏してもおかしくない並びにしているつもりなんですけど、ライブなので演出とかも考えるとまだまだ悩むなぁっていうところですね。

――前回のZeppライブでもミュージカルナンバーも聴けたし、オリジナルも聴けるという構成で、楽しかったですね。

今回もそれはあります。指定席の会場では。何を歌うかはお楽しみですね。

自分が何かを残せるように今を生きないと未来もない
そういう生きた証が過去になっていく

――舞台の方では『タイタニック』の再演もこの秋に控えてますね。

基本的な演出は変わらないと聞いているのですが、半分くらいは新しいメンバーになるんで、また新しい感覚で臨みたいと思います。

――『僕らの未来』も12月に上演が決まっていて。

『僕らの未来~3月4日~』という僕の曲をベースにして、脚本・演出をほさかようさんという同世代の方が担います。

――この楽曲は2007年に書かれたものですよね。

はい。僕が上京したときの気持ちを書いた曲なんですけど、あの頃からすると10年以上先の未来が今なわけで、あの当時の思っていたことも、時代も、変わってきてっていう中で、ミュージカル『テニスの王子様』で一緒だった鎌苅健太、河合龍之介と「お芝居をやりたいね」ってずっと言ってきたタイミングでの話なので、同世代の3人で「今の僕たち」「過去の僕たち」、そして「これからの僕たち」というものを描ければなと思います。

――10年後の未来に今、実際立たれて、どんな感じですか?

いやもう、全然違いますよ(笑)。先のことなんて分かんないっていうのが正直な気持ちですけど、あの頃からしたら自分が音楽をやるなんて思っていなかったし、ミュージカルもそうですけど、本当に人生って何が起こるか分からないなって。だからこそ、今という時間をしっかり生きないといけないなって。ここ数年のテーマですけど、「今をしっかり生きる」。ちゃんと自分が何かを残せるように今を生きないと未来もないので。そういう生きた証が過去になっていくので、そういうこともテーマに入れて『僕らの未来』という作品が描けたらと思っています。

――演じられる役の中には、生きたくても生きられない、図らずも命を落としてしまう役があるじゃないですか。そういう役に巡り合うことで生死感もより深くなっていきましたか?

それもありますね、正直。生きるっていうことと、生きているということは違うなって思いますし…。ちゃんと自分の意思を持っていないと本当にただ時間が過ぎていくだけなので…。

――自分の意思を持っていないと流されるままになるというか…。

こうやって好きなことをやらせてもらって、自分の言いたいことも言わせてもらって、すごく贅沢な環境だと思うんです。だからこそしっかり自分を持っていないと中身のない人間になってしまうので、そのアンテナは張り続けていたいですね。自分が何もない人間だったからこそなんですよね。上京したての時に何の目標もなくて、ただただ毎日与えられた仕事をしていただけなので。その人間が今、こうなっている事実、「やればできる」という言葉を掲げ始めたのもそうですし。それを自分が証明していきたいという気持ちが強いです。

――何もない自分を認めるのも勇気がいることのような。

本当に何もなかったので。ただバイトに行って、同じような毎日の繰り返しです。それでも楽しいんです。けど、先のことまで考えるとどうかなってなったとき、そのまま就職してもいいかなとか思った時期もあったし。それも自分の人生かなって。バイトも別に嫌いなわけじゃないし、事務的な作業も好きだから。でもそういう生活の中で音楽に出会って、インスピレーションを受けたり、感銘を受けて、こういう人間になりたいという目標ができたからこそ今があるわけで。あの頃の生活にもすごく感謝しているし、その時期がないと今の自分はないので、何も無駄なことはないなと。無駄だと思っていた時間も、その時間があったからこそだと思っているから。

――1つでも違ったら全く違う加藤さんに。

全く違う今になっていると思います。

――では最後にウルトラワーカーの加藤さんから、働いている皆様にメッセージをお願いします。

僕もよく言われるんですけど、休むことも大事で。頑張ることと無理をすることは違うと思うんです。自分の生活の中で無理ない程度に頑張って、きちんと休みもとって。自分のやりたいこととか、好きなこと、目標に向かって頑張っている人たちの背中を押せる1枚になっていると思うので、『Ultra Worker』を聴いて、ともに仕事を頑張りましょう!




(2018年7月27日更新)


Check

●Release

『Ultra Worker』
発売中

初回限定盤(アルバムCD+DVD)
TECI-1591 ¥3,704+税
通常盤(アルバムCD)
TECI-1592 ¥2,778+税

<収録曲>
1.HERO
2.Ultra Worker
3.knock knock knock!
4.L∞Pループ
5.魂タマシイ
6.Calling Me
7.DIAMOND
8.stay by your side
9.Butterfly
10.BLUE MONDAY

●LIVE

Kazuki Katol Live "GIG" TOUR 2018 ~Ultra Worker~

▼2018年8月3日(金)19:00
大阪 Zepp Namba
全席指定7,000円(税込) / ドリンク代別
[問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
http://www.sound-c.co.jp

▼2018年8月5日(日)18:00
岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
立見(入場整理番号付)6,000円(税込) / ドリンク代別
[問]キャンディープロモーション岡山 086-221-8151
http://www.candy-p.com

▼2018年8月7日(火)・8日(水)19:00
東京 Zepp DiverCity TOKYO
全席指定7,000円(税込) / ドリンク代別
[問]ホットスタッフ・プロモーション 03-5720-9999
http://www.red-hot.ne.jp

▼2018年8月10日(金)19:00
名古屋 ダイアモンドホール
全席指定7,000円(税込) / ドリンク代別
[問]ズームエンタープライズ 052-290-0909
http://www.zoomep.co.jp

▼2018年8月13日(月)19:00
仙台 Rensa
立見(入場整理番号付)6,000円(税込) / ドリンク代別
[問]ノースロードミュージック 022-256-1000
http://www.north-road.co.jp

▼2018年10月27日(土)18:00
金沢AZ
立見(入場整理番号付)6,000円(税込) / ドリンク代別
[問]FOB金沢 076-232-2424
http://www.fobkikaku.co.jp

▼2018年10月28日(日)18:00
名古屋ダイヤモンドホール
全席指定7,000円(税込) / ドリンク代別
[問]ズームエンタープライズ 052-290-0909
http://www.zoomep.co.jp

▼2018年10月30日(火)19:00
京都MUSE
立見(入場整理番号付)6,000円(税込) / ドリンク代別
[問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
http://www.sound-c.co.jp

▼2018年10月31日(水)19:00
神戸VARIT.
立見(入場整理番号付)6,000円(税込) / ドリンク代別
[問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
http://www.sound-c.co.jp

▼2018年11月2日(金)19:00
広島CLUB QUATTRO
立見(入場整理番号付)6,000円(税込) / ドリンク代別
[問]キャンディープロモーション広島 082-249-8334
http://www.candy-p.com

▼2018年11月04日(日)18:00
福岡DRUM LOGOS
立見(入場整理番号付)6,000円(税込) / ドリンク代別
[問]GreeN Music 092-714-0230
http://green-music.jp

▼2018年11月06日(火)19:00
新横浜 NEWSIDE BEACH
立見(入場整理番号付)6,000円(税込) / ドリンク代別
[問]ホットスタッフ・プロモーション 03-5720-9999
http://www.red-hot.ne.jp

▼2018年11月9日(金)19:00
大阪 Zepp Namba
全席指定7,000円(税込) / ドリンク代別
[問]サウンドクリエーター 06-6357-4400
http://www.sound-c.co.jp

▼2018年11月11日(日)18:00
豊洲PIT
全席指定7,000円(税込) / ドリンク代別
[問]ホットスタッフ・プロモーション 03-5720-9999
http://www.red-hot.ne.jp

加藤和樹公式サイト
http://www.katokazuki.com/

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●STAGE

ミュージカル「タイタニック」

【東京公演】
▼2018年10月1日(月)〜13日(土)
日本青年館ホール
[料金]S席 11,500円、A席 8,000円(全席指定・税込)
U-25当日引換券 5,000円 ※25歳以下

【大阪公演】
▼2018年10月17日(水)〜22日(月)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
[料金]11,500円(全席指定・税込)

[劇作・脚本]ピーター・ストーン
[作詞・作曲]モーリー・イェストン
[演出]トム・サザーランド
[出演]加藤和樹 / 石川禅 / 藤岡正明 / 戸井勝海 / 相葉裕樹 / 津田英佑 / 渡辺大輔 / 上口耕平 / 小野田龍之介 / 木内健人 / 百名ヒロキ / 吉田広大 / 栗原英雄 / 霧矢大夢 / 菊地美香 / 小南満佑子 / 屋比久知奈 / 豊原江理佳 / 安寿ミラ / 佐山陽規 / 鈴木壮麻
[問]梅田芸術劇場:0570-077-039

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project K「僕らの未来」

▼2018年12月6日(木)~16日(日)
品川プリンスホテル クラブeX
【大阪】
▼2018年12月20日(木)~23日(日・祝)
大阪ビジネスパーク円形ホール
[作・演出]ほさかよう
[出演]加藤和樹、鎌苅健太、河合龍之介、なだぎ武、吉高志音
[問]ネルケプランニング:03-3715-5624

公式サイト

7月31日(火)11:00まで先行受付中!
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●EVENT

イケメン戦国感謝祭~第三話~ 織田軍vs武田・上杉連合軍 天下分け目の和光市大合戦!

▼2018年8月19日(日)
和光市民文化センター サンアゼリア 大ホール
[料金]全席指定7,500円
[出演]杉田智和 / 加藤和樹 / 鳥海浩輔 / 武内駿輔 / 山谷祥生 / 梅原裕一郎 / 三浦祥朗 / 赤羽根健治 / 新垣樽助
[問]Zen-A(ゼンエイ):03-3538-2300

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●Profile

かとうかずき●1984年10月7日生まれ、名古屋市出身。2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年4月にミニアルバム『Rough Diamond」』でCDデビュー。2016年4月アーティストデビュー10周年を迎え、4月より1年かけて「Kazuki Kato 10thAnniversarySpecial LIVE"GIG"2016-2017」と称した企画を開催、7月には東京・名古屋・大阪にて80曲強の全曲LIVETOUR、10月にはKk-STATION2016TOURを、2017年3月には自身の作詞作曲楽曲のみで構成されたLIVEを開催するなど精力的に活動を行う。2018年7月に加藤和樹名義で9年ぶりのアルバム「Ultra mWorker」をリリース。また、2018年はミュージカル『マタ・ハリ』で幕を開け、『1789~バスティーユの恋人たち』『タイタニック』など代表作の再演が続々と。年末には自身の楽曲「僕らの未来~3月4日~」の舞台化作品project K「僕らの未来」(作・演出ほさかよう)が上演される。出演はほかに、鎌苅健太、河合龍之介、なだぎ武、吉高志音。