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バンドの新たな始まりを告げる、ミニアルバム『▷ (Saisei)』
新体制となったmol-74の夜明けが、いま訪れる
武市和希(g&vo&key)インタビュー&動画コメント

2017年6月からサポートを務めていたベースの髙橋涼馬が正式加入して、新体制となったmol-74。1月17日、約8カ月ぶりの新作ミニアルバム『▷ (Saisei)』がリリースされた。2015年1月の『越冬のマーチ』以来、2度目の冬のリリースとなる今作のテーマは“冬の夜”。夜から朝にかけての情景が、美しく繊細に、壮大なスケール感で綴られていく。ラストの『□ (StarT)』(M-6)では、エモーショナルで叙情的なアンサンブルが、深い夜の濃紺から、やがてかがやく暁へと移りかわる、夜明けのグラデーションを想像させる。季節や情景を音で描き出すことをずっと大切にしてきた彼ら。前作『kanki』と前々作『colors』でポップに開けた過程を経て、今一度原点に立ち戻り、自分たちが本当にやりたいことを追求した。『▷▷ (夜行)』(M-3)に込めた“何かを変えなければ夜は明けない”というメッセージを体現し、ヴァイオリンの弦でギターを弾くボウイング奏法やJ-POP的アプローチなど、今までのmol-74にはなかった試みに挑戦した。これには髙橋の加入が大きく影響していると、武市和希(vo)は語った。まさにmol-74の新たなスタートとなる1枚。原点回帰をしようと思った理由は何だったのか。今作を通して彼らは何を感じたのか。3月からはバンド初の全国ワンマンツアーがスタートする。各地で訪れるであろう“夜明け”を彼らと共に迎えてほしいと思う。

新メンバーにして今作における功労者
 
――ベースの髙橋さんが加入される時、武市さんのお誘いのメールに気づかず1週間後にメールがきた、という記事を拝見したんですけど。
 
「そうですそうです(笑)。前にサポートしてくれてた子が学生で、卒業するので新しい子を探さないといけないなという時に、髙橋くんが前やってたバンドが解散して、そのバンドとは何回も共演して面識もあったので、ちょっと声かけてみようかということで、ツイッターアカウントに載ってたアドレスに僕がメールを送ったんですけども、どうやらあんまりチェックしてなかったみたいで返事がなくて。でも、彼も一緒にやりたいと思ってくれていたようで、1週間後に行き違いでメールがきたんです」
 
――言ってみれば相思相愛だったということですね。
 
「男同士で気持ち悪いですけど(笑)。まあそんな感じで(笑)」
 
――セルフライナーを拝見したのですが、今作は髙橋さんが入ったことによる楽曲への影響が大きいとか。
 
「そうですね、大きいです。髙橋くんは今までのmol-74になかったアプローチを提案してくれて。多分、僕らのルーツになってる音楽を、彼も好きなのが大きくて。それに、“こういうことをした方が武市さんの思い描いてたものが出来るんじゃないか”と、逆に教えてくれたり。mol-74のルーツに対しての捉え方がすごく上手かったんです」
 
――ちなみに年齢差は?
 
「僕の3つ下ですね。音楽に関してはすごいしっかりしてる。普段はゆるーっとした感じの子です。悪い意味じゃないですよ、ふわーっとした子です」
 
――ひとことで言うと、どんな方ですか?
 
「えー、整理整頓ができない奴。あっはっはっは(笑)」
 
――そうなんですか! すごくシュッとして見えますが……!
 
「僕も意外だったんです。今までその役は僕だったんですよ。僕が整理整頓全然できないタイプ。キャラが被っています(笑)」
 
――(笑)。今チームとしては良い感じですか?
 
「そうですね。音楽の部分は整理整頓してくれて、音の住み分けとかはちゃんとできる子なので。逆じゃなくて良かったなと思います(笑)」
 
 
 
今までのmol-74では絶対ありえないコード進行が組み込まれている
 
――制作は『◁◁ (瞼)』(M-5)ができたことから始まったそうですね。
 
「そうです。髙橋くんと初めて作ったのが『◁◁ (瞼)』ですね。去年の6月頃にスタジオで“休憩しよう”と言いながらも楽器を触ってた時、僕がピアノ弾いたら彼が合わせてきて、メロディーつけたら“これ良くない?”みたいな。で、休憩に行ってた井上(雄斗/g&cho)と坂東(志洋/ds)が帰ってきて、“良い感じだね、じゃあ作ろうか”、ということになり、“次のアルバムに入るよね、どういうふうにしていこうか”と進んでいきました。その時は曲名すらできてなくて、タイトルの記号も全く考えてなかったんですけど」
 
――タイトルを記号にするアイデアはどこから出てきたんですか?
 
「9月にライブで札幌に行って、街を歩いてる時にふっと降りてきたんですよ。それを基準に“『瞼』はどの記号に当てはまるだろうか”と、記号ありきで作っていきました。ただ、ちゃんと作品としての意味合いを持たせたかったので、その辺はいろいろ考えましたね」
 
――“瞼”という単語は、記号がプラスされる前からあったんですね。
 
「歌詞に“瞼”という言葉があったんです。実は裏話で、サビの“瞼を開けば 瞼を閉じれば”の部分は、もともと“瞳”だったんですよ。瞳より瞼の方が語呂感がしっくりくるので、瞼に変えたんです。だからライブで初披露した時の歌詞は『瞳』だったんです」
 
――へー!
 
「途中から『瞼』に変わってるんですよね。僕ら、ライブの後にセットリストを上げたりするんですよ。僕らの中では、『◁◁ (瞼)』なんですけど、それを上げてしまうと、次の作品の全貌が見えちゃう感じがするじゃないですか。“何だこのマーク?”となってしまうから、そこは伏せとこう、というので、最初は記号を抜かした状態で『瞼』と表記したこともあります」
 
――へえ~! 私、このアルバムの中で『◁◁ (瞼)』が1番好きなんです。
 
「ありがとうございます。結構好きと言ってくれる方多いですね。この曲はmol-74的J-POP要素を盛り込んでて。サビ前にコードが変わるんですけど、そういうアプローチ、J-POPでは結構あるんですよ。今までmol-74でやったことなかったので、ちょっとやってみようかって。J-POPでは当たり前のコードの運びなんですけど、mol-74にとっては新鮮ですね」
 
――サビ前でコードが変わることで、どういう効果がもたらされるんでしょうか?
 
「そうですね、急にマイナーコードとかに振っていくと、落ちた感じがしたり、切なさが生まれたり、次のコード展開の映え方が変わったりします。正直、僕はコード進行に疎いんですよ。mol-74って、3つくらいコードあったら曲が出来ちゃうんです。そんな中、髙橋くんがすごく良い影響を及ぼしてくれてるのは、彼はコード進行に詳しい。ベーシストって理論を分かってる人が多いんですよ。僕はギターも鍵盤も独学で始めてるので、理論を分かってなくて、むしろ全然好きじゃないんです。でも彼が積極的にいろいろ提案してくれて。『◁◁ (瞼)』や『□ (StarT)』には、今までのmol-74では絶対ありえないコード進行が組み込まれてます。特に『□ (StarT)』は、髙橋くんがいなかったら絶対できてない。ベースプレイもそうなんですが、コード運びや骨組みの部分で、彼の影響はめちゃくちゃ大きいですね」
 
――今までは感覚でコードを決めてらしたんですか?
 
「そうです。だから良く言えば統一感があるんですけど、悪く言えばおもしろみがないというか、遊びが足りない部分もあって。多分『◁◁ (瞼)』も、そのコードがあるないで聴き比べてもらったら“こっちの方がサビが映えるね”と、分かっていただけると思います」
 
――なるほど。やはり自分の引き出し以外のものが入ってくるのは大事ですか。
 
「大事ですね~。しかも髙橋くんはちゃんとmol-74に合うものを引き出してくれるんで」
 
――素晴らしい整理整頓ですね。
 
「なのに普段の整理整頓ができない! 実におかしい話です!(笑)」
 
 
 
次の作品が最後になったとしても、後悔しないものを作ろう
 
――今回のテーマは『越冬のマーチ』以来の“冬”ということで、ある意味で原点回帰を果たしていますが、そうなるキッカケはあったんですか?
 
「前作の『colors』と、前々作の『kanki』が、mol-74としてのポップさを追求した作品だったんです。自分たちの幅を広げるという意味で、元気な曲も増やして、いかにリスナーに寄り添えるか、というアプローチの提供をして。ただ、それはそれで得たものはあったんですけど、“自分たちのほんとうにやりたいことって何だったっけ?”というところに、つい帰ってきちゃったんですよ」
 
――変化にふみきったことで、方向性を再考させられたと。
 
「3年前に自主で出した『越冬のマーチ』は、自分たちが1番眩しく見えるというか、すごく気に入ってまして。拙い部分や未熟な部分はめちゃくちゃあるんですけど、アルバムに対するコンセプトやストーリー性にすごくこだわれた作品なんです。当時、四つ打ちロックと言われる、高速のノレる音楽が飽和状態で、個性がどんどんなくなってた時期で。そんな中で自分らは結構尖ってたというか、“他と違うことしてやるぞ”という意思が出せたアルバムで、貪欲になれてたし、ある意味ロックだったんです」
 
――ポップを追求した結果、丸くなったと感じた?
 
「ポップに寄ることは僕の中ですごく大切な部分なんですけど、音のアプローチや、表現したいもののバランスがうまく取れてなかったんですよね。もちろんmol-74としてのエッセンスは入れてるつもりなんですけど、“自分たちじゃないとできないことをやろう”と言ってた時の気持ちを、もう1回作品に込めたいなって。レコーディングエンジニアの方に言われて印象的だったのが、“たとえばラーメン屋で、店主に「こんな味なんだけど、どうかなあ?」って出されるラーメンってどうだろう? 「うちはこれでやってる。気に入らんかったら来なくていいし、気に入ったら来てくれ」ぐらいの要素を出すのが大事なんちゃうか”と言ってくれて、その通りだなと思って」
 
――“僕らこういうポップな音楽もできますけど、どうですか?”というスタンスだったんですね。
 
「はい。『colors』も『kanki』も好きな作品ですけど、確かにその色があったなと。そうじゃなくて、“次の作品が最後になったとしても、後悔しないものを作らないといけない”とギターの井上が言ってくれて。このままだと、“本当はこんなことしたくなかった。やりかったことは別にあったのに”って、誰かのせいにしたり、ネガティブな方向にいってしまいそうで怖い。だから1回ちゃんと自分たちが本当にやりたいことや、アプローチを見つめ直そう。“やりたいことをやった”と言い切れる作品を作ろう。そういう想いなら、けじめがつく。“あの頃の気持ちを「再生」させよう”という意味での“再生”なんです」
 

 
『▷ (Saisei)』は作るべくして作られた曲
 
――個人的に『● (Fanfare)』(M-1)から『▷ (Saisei)』(M-2)の流れがすごく好きです。『▷ (Saisei)』は、リズム隊がカッコ良いですね。
 
「今回、『| | (Frozen Time)』(M-4)以外は全部セッションで作ってるんです。今までは9割、僕がある程度シチュエーションを決めた状態の原曲を作って、メンバーにシチュエーションを伝えずに聴かせて、自分のイメージとマッチできたら作る、できなかったらボツ曲という感じでやってたんですけど。『▷ (Saisei)』もそうで、リード曲を作ろうとセッションを繰り返してたら、髙橋くんが、それは絶対今までmol-74になかった、という攻撃的なリフを弾いて、“それ良いじゃん”となって広げていったんです。初めてベースリフから曲が完成した。後から思えば、リード曲が新メンバーのベースから始まるということにも縁を感じて。作るべくして作られた曲ですね」
 
――ちなみに、一旦ボツになった曲が復活することはあるんですか?
 
「ないですね。僕の性格上、合致してるものじゃないと嫌なんですよ。メンバーとマネージャーを含めた5人で、誰かが我慢してる状態がすごく嫌で。1人でも“僕はイメージできてないけどなー、まあいいか”ってやってしまうと、僕の中で偽りになるんですよ。そうやって捨てたものを、もう1度引き出してくるのは選択肢として無くて。もしかしたら時間が経過することで、イメージできないと言ってたメンバーがイメージできるようになってるのかもしれないですけど、今までそこに手を出そうと思ったことはないですし、もう忘れてますね。やっぱりボツになるということは、それだけの理由があるから」
 
――なるほど、潔いんですね。
 
「でも実は、1曲だけあるんですよ。『ゆらぎ』(『kanki』収録)という曲が、ドラムの坂東がどうしても“イメージできない”となって、でも絶対にアルバムに必要な曲で。だから“わかった、叩かなくてもいい。無理しなくていいから、僕らが思うイメージをやってくれ”と言って、レコーディングで“ここで風が吹いてるから、シンバルを床に置いてブラシで風の音を出して欲しい”とか、注文してやってもらって。結果ドラムは叩かず、パーカッション的な感じで参加しています。だからその曲はめっちゃ珍しく、ボツにならず何とか踏みとどまったというか。ちゃんとディスカッションして、折り合いをつけてやりました」
 
 
 
雪と映画と小説からうまれた、1番冬が似合う曲
 
――『| | (Frozen Time)』は燃え殻さんの小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』を題材にされたそうですね。私も読んだのですが、どういう部分を意識されたんですか?
 
「あ、ほんとうですか!? 都会感ですね。あと、熱のない感じ。今作でこの曲だけ、僕が持ってきたんですよ。『colors』のレコーディング前日、京都で大雪が降った日に1人でスタジオに入ってたら、めっちゃ冬っぽい良いメロディーができて。これは温めておこうと思って、歌詞は一切考えずに、メロディーだけ残してたんですよ。そんな中で『ボクたちはみんな大人になれなかった』を読んだ時、何て言うのかな、著者の方は40歳前半で、僕はその時代を生きてないですし、全然わからないんですけど、僕の持つ東京のイメージとすごく結びついた感じがしたんですよ。あっさりした軽い感じというか」
 
――虚無感も感じる文章でしたよね。
 
「うん、そう! 結局、物に溢れてるけど虚しい、みたいな部分が描かれてて。ストーリーには特に影響は受けてないんですけど。今までは絶対“東京”っていう歌詞を書かなかったと思うんです。でも、入れてみてもいいかなっていうキッカケをくれた1冊ですね」
 
――『| | (Frozen Time)』は“一時停止”で、本の内容も回想シーンが多かったので、そこも合っているのかなと思って。
 
「なるほどなるほど。ここだけの話、『フローズン・タイム』という映画があるんですよ。それこそ曲とは全く関係ないんですけど、一時停止をどういうものにしようかと考えてた時に、“フローズン・タイムっていうワードめっちゃ良いな!”と思って、そのまま使わせてもらいました」
 
――そうなんですね。まるで溶けていくような曲の終わり方が最高です。
 
「ありがとうございます。そこから巻き戻し(=『◁◁ (瞼)』)に入っていく。今作、曲ごとに主人公がそれぞれ違う、短編連作のような感じで作ってるんですけど、『● (Fanfare)』と『□ (StarT)』はオープニングとエンディングみたいな立ち位置で、どちらかというと、『▷ (Saisei)』~『◁◁ (瞼)』を俯瞰的に見る視点で書いてます」
 
――しかも時系列なんですね。
 
「そうです。それもめっちゃ考えたんですよ。主人公は1人なのかどうなのか、“僕”というワードなのか、“私”でいくのかを考えた時、1人という感じじゃないな、短編連作っぽくした方がいいかな、と思って、それぞれ違う人に見立てました」
 
――主人公をどう見るかは、リスナーによって捉え方が違うでしょうね。
 
「その辺は僕らの中でしっかりしていれば、あとは世に出てしまったら好きなように聴いてくれたらいいです。ただ作る側がしっかり意識を持っておかないと、中途半端なものになってしまうというのは、毎作思っていますね」
 
 
 
『colors』や『kanki』を経てなかったら、この作品はできていなかった
 
――アートワークのお話もお聞きしたいのですが、このジャケットは、球体の中に入っている水のようにも見えるし、スノードームにも、南極か北極の氷のようにも見えます。今作もげみさんのイラストですか?
 
「はい、げみさんです。サンドピクチャーというものがあって、動画見てもらった方がいいかな。額の中に水と砂が入っていて、砂時計みたいに砂が落ちて、景色が変わっていくんですよ」
 
――(動画を見せてもらいながら)すごい。綺麗ですね。
 
「そうなんです。再生ボタンを押した時に、何か動くんじゃないかと連想させるものがジャケットに欲しいんです、という話をげみさんにしたら、このアイデアをくれて。“砂じゃなくて雪にしよう。サンドピクチャーをスノードームみたいにすれば、mol-74の世界観にも合うだろうし、時間を表現できるんじゃないか”と。あとは、『越冬のマーチ』を思わせるような色合いにして欲しいとお願いしました」
 
――3年前の『越冬のマーチ』は冬から春へ季節を超える、今作の『▷ (Saisei)』は夜から朝へ時間を超える作品で、メンタリティという意味では同じ。同じと言っても、3つ作品を経ている分、3年前とは違うと思うんですが。
 
「もちろん全然違います」
 
――思い返してみて、メンタリティの再生はうまくいきましたか?
 
「うまくいったと思います。やっぱりサウンドアプローチが大きかったのかな。ギターのボウイング奏法や、“再生ボタンを押した時、1曲目でどんな音がしたらワクワクするだろう?”というので『● (Fanfare)』にホーンの音を入れてみたり、曲名を記号にしたり、そういったアプローチは、3年前の自分たちなら絶対“楽しそうだな、やろうぜ”と言ってるだろうなと思ったから。今言っていただいたように、『colors』や『kanki』を経てなかったら、この作品はできてなかったんですよね。そういう意味で、ちゃんと道を通って着地した実感はありますね」
 
――『kanki』や『colors』で幅を広げて、今まで持っていたmol-74の良さに新しい武器とメンバーが加わって、今作でmol-74が完成したような印象があります。
 
「あー、それ嬉しいですね。父親が同じようなこと言ってました。“何か集大成っぽいアルバムやな”って。事務所の方も、“『越冬のマーチ』だけだと暗すぎたし、『kanki』と『colors』を経ての今作だから、集大成みたいだね”と言ってくれてて、確かに言われてみたらそうだなというのはありますね」
 
――これからさらに、新しい景色が見れそうですし。
 
「あと、ファンのみんなが受け入れてくれたのはすごく嬉しかったですね。自分たちがやりたいことを出した上で受け入れてくれたので、ちゃんと次に夜明けの作品を作りたいなと思いましたね」
 
――1月の対バンライブを経て、3月から全国8カ所を廻る、初のワンマンツアーが始まりますね。
 
「これだけの本数ワンマンをやることが初めてなので、初歩的なことかもしれないんですけど、1つの収穫としてワンマンに慣れるというのが絶対にあるでしょうし、セットリストもコンセプトを設けてやりたいですね。お伝えしたように、今作は主人公が違うものになってるので、全公演それぞれの夜を描いて、最後は朝に帰ってこれるようなセットリストで、説得力のあるライブにしたいなと思ってます。あと、結構食べることと飲むことが好きなので、グルメが楽しみだなと。これはあくまでも脇役なんですけど」
 
――いや、ご飯大事ですよね。
 
「めっちゃ大事ですね!(笑)。はい、すいません、ほんとはメインと同じくらい楽しみです(笑)」
 
――ありがとうございました! ワンマンも次回作も、楽しみにしております!

text by ERI KUBOTA



(2018年3月 2日更新)


Check

Movie Comment

Release

冬をテーマに“夜明けへの再生”を
美しくシネマティックに描き出した
新生mol-74のミニアルバム!

Album
『▷ (Saisei)』
発売中 1900円(税別)
LADR-013

《収録曲》
01. ● (Fanfare)
02. ▷ (Saisei)
03. ▷▷ (夜行)
04.| | (Frozen Time)
05. ◁◁ (瞼)
06. □ (StarT)

Profile

武市和希(vo&g&key)、井上雄斗(g&cho)、髙橋涼馬(b&cho)、坂東志洋(ds)の4ピースバンド。京都にて結成。日常にある身近な感情を武市の透き通るようなファルセットボイスを軸に、北欧のバンドにも通じる冷たく透明でありながら、心の奥底に暖かな火を灯すような楽曲を表現している。2018年1月17日にリリースされた『▷ (Saisei)』は、2017年6月よりサポートを務めていた髙橋が正式加入して、初の作品となる。3月からは全国8カ所を廻る、バンド初のワンマンツアー『▷ (Saisei) release tour』がスタート。大阪は4月15日(日)Music Club JANUSにて開催。

mol-74 オフィシャルサイト
http://mol-74.jp/


Live

mol-74「▷(Saisei)」release tour

【宮城公演】
チケット発売中 Pコード:349-504
▼3月24日(土) 18:30
LIVE HOUSE enn 3rd
オールスタンディング-3200円
(ドリンク代別途必要)
※チケットは1人4枚まで。
[問]G・I・P■022-222-9999

【新潟公演】
チケット発売中 Pコード:100-733
▼3月25日(日) 18:00
新潟CLUB RIVERST
スタンディング-3200円
(整理番号付・別途ドリンク代必要)
※チケットは、1人4枚まで。
[問]キョードー北陸チケットセンター
■025-245-5100

【北海道公演】
チケット発売中 Pコード:349-754
▼3月31日(土) 18:00
SOUND CRUE
オールスタンディング-3200円(ドリンク代別途必要)
※チケットは1人4枚まで。
[問]WESS■011-614-9999

【福岡公演】
チケット発売中 Pコード:100-904
▼4月6日(金) 19:30
The Voodoo Lounge
スタンディング-3200円
(要1ドリンクオーダー/整理番号付)
※販売期間中、1人6枚まで
[問]BEA■092-712-4221

【香川公演】
チケット発売中 Pコード:100-166
▼4月8日(日) 18:00
TOONICE
オールスタンディング-3200円
(整理番号付、ドリンク代別途要)
※販売期間中は1人4枚まで。
[問]デューク高松■087-822-2520

Pick Up!!

【大阪公演】

3月3日(土)一般発売 Pコード:349-932
▼4月15日(日) 18:00
心斎橋JANUS
オールスタンディング-3200円
(整理番号付、ドリンク代別途要)
※小学生以上は有料。
[問]GREENS■06-6882-1224

【愛知公演】
3月3日(土)一般発売 Pコード:349-859
▼4月22日(日) 18:00
アポロベイス
オールスタンディング-3200円
(整理番号付・別途ドリンク代必要)
[問]ジェイルハウス■052-936-6041

【東京公演】
3月3日(土)一般発売 Pコード:100-139
▼5月13日(日) 18:00
LIQUIDROOM
スタンディング-3200円(ドリンク代別途必要)
※チケットは1人4枚まで。
[問]VINTAGE ROCK■03-3770-6900

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