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「大阪に新しい遊び場を創りたい」
FM802 DJ板東さえかが自主イベント
『GEEKS AND FREAKS』に込めた強い想い

FM802のDJ“ばんちゃん”こと、板東さえか。中学の頃ラジオDJになることを志し、その夢を現実にするため動き続けて夢を叶えた。並々ならぬ原動力の裏には常に音楽があり、行動力の強さには目を見張るものがある。DJ暦3年半、現在26歳の彼女が、同年代のミュージシャン・DJらを集め、自主企画イベント『GEEKS AND FREAKS』(以下ギーフリ)を立ち上げた。初回となる11月19日(日)はイベントクルーが在籍するバンドAFRICAとプププランド、DJ KiM、パフォーマンスアート集団の透明回線、そしてゲストにイベントクルー自らが今観たいアーティストとしてあっこゴリラ、imai(group_inou)を迎え、心斎橋CONPASSで開催される。“大阪で同世代の遊び仲間をもっと増やしたい”、と自身が感じたことに端を発し企画されたこのイベント。風営法やSNSの拡大、IT社会の中で、徐々に畳まれてしまったカルチャーを自分たちの世代でもつくりたい、と熱く語る彼女の話を聞いていて、大げさかもしれないが、新時代の息吹が生まれたのかもしれないと感じた。生のクラブやライブハウスを体感したことがない20代へ。新しい扉を開けるのは勇気がいるが、その先にどんな楽しみや刺激が待っているかは未知数だ。同世代が創り出す大阪の新しいムーブメントに、こわがらないで飛び込んでほしい。

受験生の時に聴いていたロックバンドのラジオ番組に励まされ、DJを目指す 
 
――まず、DJを志したのはなぜですか?
 
「元々父親が家でギター弾いてるような家庭だったんですけど、中学2年生ぐらいの時に兄の影響でロックを聴き始めて。夢中になったBUMP OF CHICKENが当時メディアに全然露出していなかったので、生でリアルタイムに触れ合えるのがラジオしかなかったんですよ」
 
――ああ、そうか。なるほど。
 
「毎朝朝刊をめくり、バンプの文字を探して。プロモーションのタイミング、もちろんその時は分かってないんですけど、“どっかに出てたら他も出てるやろ!”みたいな感じで探して、いろいろ聴いていました。受験生の時もずっと深夜ラジオを聴きながら勉強してて、当時学生向けのラジオ番組『SCHOOL OF LOCK!』が始まったんですよ。2005年が開講の年で、バンプがレギュラーを持ってて。それをラジオの前で正座ぐらいの勢いですごい真剣に聴いてて、むちゃくちゃ励まされて。それで、“いつか自分が誰かを励ます立場になりたい”と思ったのがキッカケで、中学3年生の時にラジオDJを目指し始めたんです」
 
――最初のきっかけはアーティストだったんですね。
 
「初めてのフェスは2005年の『RUSH BALL』。バンプが出るから行きました。まだフェス文化も根付いてなくて、楽しみ方も分からなかった。もう衝撃でした。初めてのバンプを近くで見たくて、オープンの朝10時から、バンプの出番の夜8時まで、スタンディングエリアにずっとへばりついて、1回もトイレも行かんと(笑)。途中でしんどくなって、お兄さんが“水飲み〜!”って分けてくれて、“フェスってすげー!”みたいな。バンプが終わったら人の波にもたれながら外に出て、バタリ!みたいな(笑)。帰ってノートいっぱいに感想書きました(笑)。それが私のフェスデビューでした」
 
――エモい経験してますね(笑)。高校時代はどんな学生生活を送っていましたか?
 
「ラジオDJを目指し始めたものの、高校は普通科で、バンドがやりたくて、ライブハウスにも足繁く通うようになりました」
 
――バンド組んでたんですか?
 
「そうなんです。でも軽音楽部じゃなくてフォークソング部。学校でアンプが使えなかったんですよ。でも吹奏楽部はアンプ使ってて。吹奏楽部が強くて、実績もあったからなんですけど。フォークソング部は弱小で、部員数も少なかったから認めてもらえなくて、悔しくてとりあえず部を大きくしようと思って、部長になって必死に勧誘して、1つ下の後輩が30人入部しました」
 
――すごい!
 
「そしたら顧問の先生が動いてくれて、“視聴覚室を使わせてあげるよ”って防音の部屋を用意してくれて、ひそひそとちっちゃいアンプとドラムセットを持ち込んで練習してました(笑)。でもやっぱり、校外でやりたいとなって、ライブハウスで発表の場を設けて、部活の子たちが出る高校生イベントを企画して。その時ずっと使わせてもらってたライブハウスが三国ヶ丘FUZZです。学校からのアクセスも近かったのと、路面にあって、アットホームで入りやすいから友達も呼びやすくて。ちなみに、同じ時期に“オリジナルでやってるバンドがいるらしい”って聞いたのがKANA-BOON。当時から有名でした」
 
――バンドではどんな音楽をやっていたんですか? 
 
「GO! GO! 7188がめっちゃ好きで、ほぼ全曲コピーしてました。パートはギターボーカルで」
 
――おお、そうなんですね。アルバイトはされていましたか?
 
「コンビニや飲食のホールスタッフなど。バイト先で出会った人たちとは今でも繋がっていて、その中にギーフリのクルーもいるんです。今回はスケジュールが合わなかったんですけど、フードスタッフとして堺の名店の看板娘でもある友達でエリナちゃんという女の子をクルーに誘いました。すごい音楽好きで、堺の世界や大阪のカルチャーを肌で知ってる子です」
 
――高校卒業後の進路はどうされたんですか?
 
「ずっとラジオのDJになりたかったので、放送関係に進もうと思って。メディア専攻のある大学へ指定校推薦で行く気満々だったんですが、学年1位の子にその1枠を奪われてしまって(笑)」
 
――ええ!?(笑)。
 
「“どうしようかな〜”と思って。専門学校は考えていなくて大学に行きたかったので、日本には放送学科があるのが日大と大阪芸大の2つしかないので、“じゃあもう大阪芸大しかない!”となって、自分で電話して、制服で普通の日に見学させてもらいにいったんですよ。そしたら授業に入れてくれて、ここにしようと思って、公募推薦やったかな、それで入りましたね」
 
――最初からしっかり決めてたんですね。
 
「そうですね。芸大を選んで良かったと思ってます」

 
“ラジオのDJ目指してる”って、いろんな人にめっちゃ言ってたんです
 
――放送学科ではどんな勉強をしてたんですか?
 
「大学ではアナウンスコースを専攻してたんですけど、基本的にテレビアナウンサーを育てるカリキュラムが多かったので、ラジオのことはあんまり学べなかったんですよ。ラジオブースに1回も入ったことなくて。それが勿体無いというか、そんなんしに来たんじゃないと思って」
 
――何か転機はありましたか?
 
「大学生の時に働いてたバイト先で “ラジオのDJ目指してる”って、いろんな人にめっちゃ言ってたんです。そしたらとある方から自分のラジオ番組を持てる場所があるよ、と京都三条にあるラジオカフェを紹介してもらって、月1回、15分番組をやってました」
 
――三条のラジオブースで?
 
「はい。自分で曲を選んで収録して。コミュニティラジオなので限られたエリアでしか聴けないんですけど」
 
――ちなみにどういう内容だったんですか?
 
「『パラレルワープレディオ』っていうタイトルで(笑)」
 
――それは、ばんちゃんが考えたタイトル?
 
「そうです。私パラレルワールドを信じてて。“今ここにいるけど、違う時空の場所にワープしよう”というコンセプトで、いろんな場所にスポットを当てて、“じゃあ今日はそこに行きます!”みたいな。で、その場所にちなんだ曲をかけて。その時の番組のコンセプトでFM802のオーディションを受けたんです。それがなかったら多分、自分がやりたいラジオ番組というのは思いついていなかったので、三条ラジオカフェはターニングポイントになってます」
 
――やりたいことを口に出すのはやっぱり大事なんですね。
 
「ほんとそれですね。“何か言ってたなあの子”みたいなことで、人をつなげてもらったのは確かにありますね」
 
――オーディションには一発で合格したんですか?
 
「いや、実は就活の時に募集してたので応募してみたんですけど、それはダメやったんです。他にも一応いろんなとこを考えてみたけど、いろんなラジオを聴いて行くなかでラジオに魅了され夢中になって、かかる音楽がかっこよくて、いろんな音楽との出会いをさせてくれたのがFM802だったので、そこで喋りたいと思ったんです。とりあえず大学卒業して、喋りのお仕事の事務所に入ったんですけど“何か違うな”と思って辞めました。そしたらまたFM802のオーディションが始まって、受けてみたら1次2次と受かってアシスタントで2014年の4月にデビューさせていただきました」
 
――やりたいことを貫いて、夢を形にされたんですね。
 
「多分周りに恵まれてたんです。常に応援してくれる人がいたっていうのと、逆に夢を馬鹿にされることもあったので、その反骨精神かな。“見返してやる”みたいなのが結構あります」
 
――『Chao!  MUSICA』(毎週金曜12時〜DJ野村雅夫)のアシスタントになられて、『LIVE HOUSE QUEST』というコーナーを担当されました。
 
「当時担当してくれたディレクターさんが、ライブハウスが大好きという、私らしさを汲んだ企画を考えてくれて。ライブハウスに行って、そこで見た空気感やライブをレポートして、ドラクエにちなんで自分がレベルアップしていくという、私が輝くコーナーを作ってくれたから、それが次につながったんだと思います」
 
――その次はご自分の番組『LNEM MONDAY』で27〜29時の枠を3年間。
 
「体おかしなるんちゃうかなと思いました(笑)」
 
――(笑)。夜中の枠のDJさんってほんといつ寝てるんだろうと思います。慣れるものですか?
 
「慣れます。慣れるんですけど、ずっとタワレコも入ってたんで、無理やり朝型に戻してました」
 
――今もタワレコで働きながらDJをされてるんですよね。
 
「もう5年になります。DJオーディションの結果を待つ期間があって、じゃあその間で何ができるかなと思ったら、私洋楽が全然詳しくなかったんですよ。邦楽ばっかり聴いてきたから、“今気になる洋楽アーティストは誰ですか?”とパッと言われたら出てこないな〜という感じで、じゃあそこを育てようと思ってタワーに入ったんです」
 
――なるほど。
 
「その結果タワーレコードのコーナーを持っていた番組『RADIO∞INFINITY』(毎週木曜深夜24時〜DJ飯室大吾)でも関わらせてもらいました」
 
 
“好き”を発信することで、夢が叶う
 
――FM802に入って、今まで憧れていたアーティストと一緒にお仕事する関係になったわけですが、3年間のDJ生活を思い返してみて、思うことは?
 
「好きなことをちゃんと貫いてきて良かった。いろんなものに興味持ってきて良かったし、音楽好きでほんまに良かったなというのは、どのアーティストさんに対しても思うことで。それがあるからお話させてもらえるし、伝わると信じてるんですけど……。自分がずっと好きで聴いてきた人とお話できるなんて、10年前からは考えられないですけど、でも現実なんだなぁと思うと、起こりうることなんやなと思います」
 
――夢を叶える秘訣は何だと思いますか?
 
「“好き”を発信すること。言い続けたり行動にしていると、ほんとにそうなるとしか思わないです」
 
――中学の時に思い描いてた映像が現実になったと感じたことはありますか?
 
「夢を持ち始めた頃は、ラジオの世界が未知で想像すらできていなかったです。夢が叶ったという実感は…あまり今でもないです」
 
――では、『GEEKS AND FREAKS』のお話を聞かせてください。今までイベントを主催されたことはありますか?
 
「完全に自主のイベントは初めてですね」
 
――クルーは、DJのKiMさん、FM802のDJ三原勇希さん、AFRICAのトモくん(vo)、プププランドの西村竜哉さん(vo&g)、フードのエリナさん。どういうキッカケで集めたんですか?
 
「KiMは『GROOVER』という大阪のロックDJパーティーで回してるレジデントDJの1人で、他にもいろんなイベントで活動してる男友達なんですけど、高校時代に対バンで出会ったロック少年。彼とはしょっちゅう会ってて、10代の頃から音楽の話しかしてなくて。ある時KiMが、パーティーをやってて、周りにあんまり同世代の子がいないと言ってて、私も遊びに行ってみるんですけど、確かにそうだな、と。私自身も最近までずっとライブハウスしか行ったことなかったし。でも、いつまでもタイムレスに鳴り続けてる音楽って、そういったパーティーで鳴ってるんだなって感じて。ラジオ以外に時代のアンセムを吸収する場はクラブカルチャーの中にあるんだろうなって、私が実際行って思ったんです」
 
――うんうん。
 
「で、“今の私たちのアンセムって?”と思って。音楽シーンの流れが早すぎて、自分たちが30歳、40歳になった時に、 “私たちの20代のすべて!! みたいな音楽ってどんなのだろう?”って思ったんですよ。それなら自分たちが鳴らさないとダメなんじゃない、という話になり、KiMと“いつかそういうイベントやりたいね”って言ってたんですね」
 
――発端はそこだったんですね。
 
「彼は主にクラブハウスで、私はメディアを通して、それぞれ違うシーンでやってる。それを混ぜ合わせることができないかなと考えてて。その時、私の周りには音楽好きアート好きの友達がすごく多くて、皆を会わせたいなと思ったんです。AFRICAのボーカルのトモくんはアートもやっててデザイナーでもあるんですけど、クラブカルチャーが好きということも知っていて、プププランドの竜哉もアート好き、ロック好き。絵が描ける人で、CDジャケットを自身で描いていて。2人とも遊びに行ったカルチャーイベントで会ったこともあって、仲間になりたいと思っていました。実はトモくんと竜哉は大学の先輩後輩で、それもおもしろいなと思って」
 
――つながりますね。
 
「そうなんですよ。あと、竜哉はものすごくロック少年だなと個人的に感じていたので、KiMと絶対波長が合うなと思って、2人を会わせたいなと。そこにさっき話した、エリナちゃん。彼女はいつか自分のお店を持ちたいんですよ、飲み屋の。そういう女の子は他にいないから、おもしろいなと思って声かけて。それから三原勇希ちゃん。彼女はFM802のDJになってから出会ってるので、この中では1番付き合いが短いんですけど、同い年ということもあってすぐ仲良くなって、中身が熱くて芯がめっちゃある子。音楽にもめちゃめちゃ詳しい。彼女は大阪出身なんですけど東京を拠点にタレント活動をされてきたので、大阪に定期的に帰ってきても、“あんまり遊ぶ場所がない”と言ってて、“おもしろいメンバー紹介する!”、みたいな感じで招き入れました。トモくんだけちょっと年上なんですけど、全員同い年なんです」
 
――これでメンバーが揃ったわけですね。
 
「KiMが友人と暮らしてる家をアジトって呼んでて、そこに皆を集めたんです。 “皆どんなことが好きで、日々どんなこと楽しみにしてるの?映画観た?ライブ行った?”みたいなことを、2~3週間に1度、2時間ぐらいただ喋るだけという遊び。“アジト集まろう”みたいな。これがめちゃくちゃ楽しくて、皆のグルーヴが高まったので、このメンバーならイベントできるんちゃうかなと思って、満を持して開催に至れたという経緯ですね」
 
――アジトって、基地みたいでワクワク感がありますね。
 
「そうでしょ!? あとアートもやりたかったから、絶対にクルーになってほしかった透明回線に声をかけて。彼らはペインター2人と音響・映像を担うメンバーで構成された3人組で大学の後輩なんですけど、大学の時から外に向けていろいろやってたんですよ。たとえば、マッピングって今やいろんな場所でやってますけど、当時マッピングを最初に始めたのは透明回線ちゃうかなと思ってるぐらい早かったんです。私もいちファンであり、もっといろんな人に知られてほしいとずっと思っていたんです」
 
 
大阪で自分たちの世代が自分たちにしかできないカルチャーを作っていきたい
 
――あっこゴリラさんとimaiさんを呼んだのは?
 
「誰を呼ぶか、候補挙げながら考えたんですけど、AFRICAとプププランドはクルーの一員でもあるので、初回やし皆でやりたいというので呼ばせていただいて。あっこちゃんは、勇希ちゃんがやってる『ヨルジュウ!』というスペースシャワーTVの番組で共演していて、私も大好きなんですよ。2年前、『森、道、市場』に出てたあっこちゃんのフリースタイルバトルを見て、一瞬で好きになっちゃって。大阪来てた時にライブを見たら、ライブスタイルもカッコ良かったから、是非出てほしいと思って、勇希ちゃんを窓口にして呼んでいただきました。imaiさんも、勇希ちゃんが面識があるというところで。group_inouが大好きで、活動休止になってすごい残念やなと思ってたところでimaiさんがソロで活動してらっしゃるとなったから、是非と。ありそうでないメンツが揃ったのでおもしろくなりそうです!」
 
――イベントタイトルの意味は? “GEEKS=オタク”“FREAKS=変わり者”ということですが。
 
「クルーは皆ある意味オタクなんですよね。何か1つのことに対してとてもアツい。誰でもオタクなところってあるし、それがおもしろい。イベントでは“自分はこれが好きやねん!”って熱くなれる部分を全力で出せる場にしたい。だから基本は音楽メインなんですけど、映画鑑賞会もしたいし、私やったらアクセサリー作って置くとか、自分たちが好きなものをとにかく箱に詰め込みたい。 “変わってるね”って言われてるから、それも褒め言葉と捉えて、自分の中のオタクを出す。そういうワードを並べた時、『Freaks and Geeks』という、オタクのグループとイケてるグループの学園モノの海外ドラマがあると知って、もじりました。“自分たちの好きを全力で出そうぜ”、みたいな意味で名付けました」
 
――どういう人に来てほしいですか?
 
「こういう人に来て欲しいっていうのは特になくて、でも強いて言うなら、今までギーフリみたいなイベントに来たことがなかった人に気軽に1人でも遊びに来てほしい。音楽や映画やアートとかに詳しくなくても、自分にとっての新しい刺激に出会ってほしい」
 
――基地で集まって喋ってるのが単純に楽しいから、君たちも来て、一緒に混ざって喋ったらおもしろいと思うからおいでよ、という。
 
「そうなんですよ! 自分たちの遊びの場って思ってもらいたい!」
 
――じゃあ2回3回と続いていったらもしかしたら。
 
「もちろん続けていくつもりです。その時々や内容で遊びの場が変わっていくのもアリだねって、クルーの中ですでにアイデアとしてあります」
 
――最後に、ばんちゃん個人としてDJもイベントも続けていくと思うけど、今後どうしていたいとか、ビジョンや展望はありますか?
 
「大阪のアイコンがほしい。“大阪といえばこの人”というのが今ないなと思っていて。それがもしかしたらイベントでもいいのかも、と。そういうものを作りたいというのはあります」
 
――大阪でカルチャーを育てたい。
 
「そう、大阪でやりたい! 自分たちの世代で自分たちにしかできないカルチャーを、大阪で作って行きたい」
 
――それぞれ遊ぶ場所は持ってるんでしょうけど、それを1つ発展させればすごくおもしろいことができるかもしれない。ギーフリはすごく可能性に溢れてます。同世代の刺激になるんじゃないでしょうか。
 
「なってくれたらいいな。自分も何かしたいと思ってほしい。今日番組にメッセージがきてね、24歳ぐらいの女の子で、“ばんちゃんが企画してるギーフリに行きたいんですけど、私そんなカッコ良いイベント行ったことないから、こういうの楽しめるよっていうオススメあったら教えてください”、って。音楽はもちろんですが、アクセサリーショップの出店やライブペインティングやギーフリクルーのお気に入り映画をBGM的に会場の中で流したりと、いろんなコンテンツがあるので、踊るも良し、絵を見るも良し、買い物するも良し! 自由に自分らしく楽しんでもらえると思います。彼女みたいな人にこそギーフリに遊びに来てもらって、私たちの仲間になってほしいな」
 
ぴあ編集部「ばんちゃんの世代の子たちがやろうとしてることに大きな意味があるよね。そういうサポートを僕達ができたらなと思ってます!!」
 
――新しい遊び場、そして“ギーフリ世代”を築いていってください!

text by ERI KUBOTA



(2017年11月14日更新)


Check
板東さえか

Live

『GEEKS AND FREAKS』

チケット発売中 Pコード346-859
▼11月19日(日) 18:00
CONPASS
前売り2500円
[出演]AFRICA/プププランド/あっこゴリラ/imai/透明回線
[DJ]KiM/BAN-CHAN/他
[問]CONPASS■06-6243-1666

チケット情報はこちら

【番組概要】

FM802『Poppin'FLAG!!!』

[放送日時] 毎週水曜24:00~27:00
[DJ] 板東さえか

オフィシャルサイト
https://funky802.com/poppin/